我輩は○○である IF   作:far

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以前に推した、月夜鴉 氏の 俺がジャンゴに憑依した時の話 が完結してたので報告推し。ワンピースの初期のシロップ村の一幕というあたりで、キレイにまとまってます。
ただジャンゴが頑張っただけ、ウソップがワリを食っているのでそこはご理解を。


いいよね、完結(自虐ギャグ)


それと充椎十四 氏の ど健全なる世界、を推してみる。
コナン世界に転生したにも関わらず、現在殺人事件に巻き込まれていないし、容疑者にもなっていないし、推理も探偵もやっていない。
やっているのは、少年誌連載ゆえに削られて無かった事になっているエロスを世界に復活させる活動だけだw モロの描写などはなく、むしろギャグだけだから安心。



【なぜか合う】本編終了後のIF編【つじつま】

 我輩はヴィランである。

 その、はずである。

 はずなのであるがなあ。

 

 実はこのところ、あまり自信を持って断言ができぬ。

 

 あの懐かしき牢獄暮らしから開放され、はや半年。

 こうして思い返してみれば。

 先生の身体に宿り、オール・フォー・ワンのフリをしておったので、食事が点滴のみであったのが致命的ではあったが、あれはあれで悪くない生活ではあった。

 

 当初こそ、身動きすらもできぬ不自由な生活であったが。

 洗脳してあった看守らだけが監視となった時を狙い、じわじわと手駒を増やしていった結果。

 ごく普通にくつろいで新聞を読んだり、監獄内を散歩したりくらいは出来るようになっておったからなあ。

 

 寝たい時に、寝たいだけ寝られておったし。やらねばならぬ面倒ごとや、降って沸いてくる厄介ごとなどもなかった。

 異世界のあれこれ? あれは娯楽でもあったから、良いのだ。目が見えるようになったりと、うれしい余禄もあったことであるし。

 

 何であれ、過ぎ去ってしまえば思い出であり。苦労も甘美なものだと、どこぞの哲学者もそう言っておったらしい。

 哲学者であるから、おそらくは、ぎりしあの人であろう。

 

 

 さて。

 

 

 現実逃避はこのあたりにしておいて。現実を見つめるとしようか。

 

 我輩は(プロデューサー)でもある。

 政治家を洗脳し。財界人を洗脳し。このところは、報道にも少し手を伸ばし。

 世の掟である法律をつくり、動かしてきた。

 

 ヒーローを管理、整理して。一部の警察に個性を解禁して。その予算を増税でまかなって。

 そういう風に、動かしてきた。

 

 この間は、評価で赤点というか、食ってはいけぬほどヒーロー活動が出来ておらぬ。

 そんな万年ルーキーで終わってしまいそうな面々のほとんどを、強制的に警察に組み込んだ。

 

 どうせ食っていけなかった場合、廃業であるし。

 それはつまり。個性と戦闘などの訓練を受けた、生活に困窮した人材が世間に放出されるという事で。

 まあ。つまりは。元ヒーローのヴィランが誕生してしまう可能性が、とても高いのであるな。

 それも切羽詰っての強盗とか、脳筋な方向で。

 

 だってなあ。そこで知能犯になれるくらいなら、そもそも食い詰めたりしないのだ。

 

 一部、副業に専念しすぎて。という奴らもいたが。

 そういう奴らは、それで食えるので。いっそ、それ一本で生きてもらう事にした。

 個性使用許可証という、運転免許に似たものを作り上げて。

 ヒーロー免許を返納するのと引き換えに、渡してやったのだ。

 

 ヒーローに階級性を導入して、A級にB級。ルーキーにソルジャーに、シェリフにセーバーにと色々と増やしてきたが。

 今度はヒーローという名の付かぬものを、外に追加してみた。

 ヒーロー失格なものたちから、ヒーローの名を取り上げた。

 これにはステインさんもニッコリであろう。

 

 そんな、軽い気持ちであったのだ。

 

 が。

 その結果。

 

 

 我輩に、異能解放軍の首領という肩書きが増えました。

 

 

 どういうことなの。

 

 こんな名前の組織は知らぬのであるが。

 いや、我輩の原作知識は、あの難しくて縁起悪い漢字をわざと使いまくった、暴走族みたいな名前のヤクザ組織。

 あのあたりで止まっておるので、もしかしたらその後に出てきた組織なのやも知れぬが。

 

 政治家に企業に報道に、とモロに我輩の、というか(プロデューサー)の守備範囲であって。

 

 なんか元々。知らぬ間に、幹部連中をまるっと洗脳済みであったらしい。

 

 とは言え、浅い洗脳である。

 協力者や同盟。彼らはそう(プロデューサー)のことを認識していたのであるが。

 組織の主張が、文字通りに異能を開放させろ、というもので。

 つまりは。個性、特に異形型の個性の使用規制を取っ払え。というもので。

 

 とは、言えだ。

 さすがに彼らも、完全に自由にしてしまったら、秩序が崩壊するのは理解していた。

 

 ゆえに、クーデターかなにかで権力を奪取した後は。

 まずは許可制で、個性の登録とともに使用許可を出して、問題が起きたなら対処して。

 そうして段階的に異能を開放していこう。そういう計画もあったらしい。

 

 そんなところにだ。

 

 

 我輩が作らせた、個性使用許可証がそこにあるじゃろ?

 

 

「個性が世に溢れ、かつての社会は超人社会へと、一度壊され再生された。

 それを再び打ち壊し、真なる超人社会へと導く。あなたこそが真のリ・デストロ(再び破壊する者)!」

 

 

 首領であったらしい、企業のおっちゃんの台詞である。

 

 いや、別に壊しているつもりも、壊すつもりもさらさらないのであるが。

 おかげで、お気に入りの秘書を殺さずにすんだ。とか言われても、困るのである。

 

 我輩は、ただ、少しの。社会の一部だけを。ほんのちょっとだけ、作り変えているだけで。

 それも悪意なぞ無いぞ。その方が、世の中が良くなると思っての行動だ。

 

 

「良かれと思ってぇ!」

 

 

 我輩は悪くないし、世間も悪くなってはおらぬと、そう思うのだ。

 まあ、なんだ。

 彼らが原作関係の敵組織であったならば、そのもたらしたであろう被害も消えた事であるし。

 うむ。やはり我輩は悪くない。

 

 それは、よいのであるが。

 

 我輩はヴィランであるよね?

 手段が悪であるから、やっていることがどうであれ、ヴィランで良いよね?

 

 実はこのところ、あまり自信を持って断言ができぬ。

 

 

 

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