我輩は○○である IF   作:far

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モヒカンの方を書こうとしたはずが、これができてました。なぜ。


【前の】ヒーロー編2【続き】

 

 我輩はヒーローである。

 そういう名称の、職業に就職したのであるな。

 なんとこれ、国家資格であってな。厳しい試験を通り抜けた者のみが名乗れる、名誉職でもあるのだ。

 

 更新とか引退とか、そのへん実はふわっふわであるしな。

 

 そもそもがだ。治安悪すぎて、自警団乱立して。

 そんな中で、それでも何とか出来る手を打とう。

 そうやってがんばった、政治家などの方々が 泥縄で こさえた制度のひとつであるからなあ。

 

 ふわっとしてるのも、ガバガバなのも。まあ、やむなしなのである。

 

 我輩は、生まれて間も無く捨てられて。そんなヒーローの一人に拾われて。

 そうして我輩もヒーローを目指して。

 天下一の学校に入学したり、除籍されて他所に編入したり、独自の組織を秘密裏に 洗脳で つくり上げたり。

 それを拡大したり、うっかり悪の組織の科学者的な人まで取り込んでしまったり。

 研修先が公安関係であると、つい見抜いてしまったので。よし、こっちも乗っ取ろうと決意したり。

 まあ、なんだ。けっこう 地道に やってきた。

 

 世間さまにはあまり目立たず、こっそりと。ひとりひとり、丁寧に。バレないように優先順位を間違わないように引き入れて。

 そんな感じなので、きっとこれは地道でいいのである。だってコツコツやってるし。

 

 

「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

 

 

 イチローもそう言っていたから、きっと間違いないのである。だってイチローだし。

 

 実際、わが身を省みてみると、だ。とんでもない事になっているような気もしないではない。

 

 そんな我輩にも。

 

 

 ああ、やらかしたなあ。

 

 

 そう、思ってしまうような事件も、いくつか…… いくつも…… ……いや割と、あるな。

 うん、まあ。なんだ。

 それをいくつか、抜粋で語ってみようと思う。

 うむ。反省という奴だ。

 たまには過去を顧みて、そこから何か教訓を学び取る。

 そんな事もあってしかるべきであるからね。うん。

 

 

 まずは、あれかなあ。

 ヘドロヴィラン爆破事件であるかなあ。

 

 ヘドロヴィランと言えば、あれだ。原作開始の時報でもある、アレだ。

 緑谷少年がオールマイトと出会い、個性ワン・フォー・オールの継承者に見込まれるキッカケとなる事件であるな。

 

 そこにうっかり、介入してしまったのである。

 

 いや、違うのだ。

 緑谷少年を、主人公から落としてみようとか。そういうのでは決して無いのだ。

 ただ単に。

 我輩は、たまたまその場に居合わせて、うっかり原作の事件と気付かずに。

 つい。最善を尽くそうと。そう思って行動しただけで…!

 そう。つまり…

 

 良かれと… 思って…!

 

 個性でドカンドカンと爆発を振りまく。そんな危険な現場で。

 ヘドロの個性を持つヴィランが、学生に取り憑こうとしている。爆発は学生の個性によるもの。

 駆けつけて、周りで手を出しあぐねていたヒーローたちにそう聞いた我輩は。

 

 

「デステゴロさん! 相手がヘドロなら、この小麦粉をまぶせば!」

 

 

 そう言って、近くのお店にある小麦粉の大袋(業務用25kg)を指差しただけで…!

 

 まさか、そのまま犯人に投げるとは思わないであろう?

 

 頑丈な茶色の袋に包まれた小麦粉は、吸い込まれるようにヴィランたちへと飛んでゆき。

 そこで我輩はようやく「あっ、あれ爆豪だ」と気付くも、時すでに遅く。

 飛んできた物を、爆豪か反射的にか爆破で迎撃してしまい。

 小麦粉が、パァンッと広がって……

 

 

 次の爆発で、本当に爆発した。

 

 

 うん。粉塵爆発というやつであるな。

 

 あっ。あ~… あ~… あっ。ああ~~……

 

 袋が飛んでいって、爆発するまでの間。我輩の心境はそんな感じであったよ。

 まあ、幸い爆発は閉鎖空間でもなかったので、小規模なもので、被害者は爆豪とヘドロヴィランのみでだったし。

 実行したのはデステゴロさんであったので。

 我輩は別に悪くはないのであるが。

 間が悪かった。というか、うん。

 

 緑谷少年が、飛び出す前の段階であったようでね…?

 

 うむ。ふらぐが折れた。という状態であるな。

 

 そこで我輩は考えた。

 

 ・緑谷少年を、我輩がオールマイトに代わって育てる。題して、君はヒーローになれるのである。

 ・原作風になるように、我輩が別の事件を演出する。題して、我輩P。

 

 どちらにしようか。

 師匠になったら、育成の手段はどうしようかとか。事件を起こすなら、どのヴィランを使って、どんな事件を起こそうかとか。

 しばらく考えていたら、いつの間にかオールマイトと緑谷少年らが師弟になって、原作が始まっていたのは笑ったのである。

 

 原作補正。そういうのもあるのか。

 

 それを確認した、初めての事例であったな。

 思えば、これからかなあ。多少の無茶をしても、自由にやっても。

 原作補正さんがあるから大丈夫だよな。と、原作が関係してきても、雑にいじるようになったのは。

 

 そのせいで死柄木 弔が開幕死亡してしまった事件もあったが。

 逆にオールマイトの内臓その他が全部復活した事態にもなったし。

 そこから我輩の差し金で、さらって改造して、脳改造前に逃げられるという仮面ライダーコースを経ての、No.1ヒーロー復活劇とかもやったので。

 

 まあ、許されてもいいかなって。

 誰に許されるのかはわからないが。まあ、たぶんイケる。と思う。

 

 だがしかし。これ以上思い出していると、ボロボロとこの自信も崩れていきそうなので。

 ひとまずは、これまでである。

 

 

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