好きなキャラではあるんですけど一番とまではいかないつもりだったんですけどねぇ。
まぁウルティアに焦点を当てると自然な流れなんですかね?
というか何気に前回の投稿から半年以上経ってんのな···。時間の流れが最近早い気がする···。
次回の投稿は···いつになるでしょう。
最近書いてるのが内容は兎も角描写で行き詰まって気分転換に書いただけなので···。
百万歩譲って消すか凍結するかするにしても、このウルの話までは書ききりますよ。
でもその後も書きたい話があるんだよなぁ、この作品で。
長くなりましたね。それでは本編開始です。
「はぁっ···」
ゼレフ書の悪魔 デリオラ、ここまでの化け物だったか···。
全く、自信を失くすよ、これでも挫折を味わうようなことはなくとも、
って、ここ数年はそうでもなかったか。
わざわざ魔法を使う必要のない生活が長かったからなぁ。肝心の修行時代も、思い返してみれば趣味の側面が強かったし。
こんなことならもっと真面目に、魔法の研鑽に取り組める環境に身を置くんだったかもな。
それこそリオンに薦めたようにギルドに所属するとか。
ははっ、今さら後悔しても遅いか。
こうして思い返すと──って、さっきから過去を振り返ってばかりだな。もしかして、所謂走馬灯というやつを見ているのだろうか。昔読んだ本に、走馬灯というのは危機的状況に陥った時に脳が解決策を見つけるために記憶を洗い出すために見る、とかあったけど、見つかるのは後悔ばかりだな。
逃げることもできたのにデリオラに立ち向かったこと。
力ずくででもグレイを止めるべきだったこと。
そして、ウルティアのこと。
あぁそういえば、生きていたことを知れはしたけど、まだ一目も見れていなかったな。
後悔ばかりが募っていく。
ホンっと、すっごいイヤな気持ちだ。
デリオラをこのまま放っておく訳にはいかない。アイツを倒せるような人間なんてそうそういない。そんな数少ない誰かがデリオラを倒すのに動くまでにどれだけの時間が──犠牲が出るか。
それに、グレイの想いもある。
家族を喪う痛みは、私自身も十二分に理解できる、いや、まだ子どものグレイと私とじゃ、その痛みの度合いも違うかもしれない。
まあ、何にしても
可愛い弟子の
少しくらいカッコつけたいじゃないか。
でも、私の実力じゃあ、後はもう取れる手段は一つしかない。
自身の肉体を──命を代償にして対象を永久に氷に閉じ込める魔法
倒せないなら倒せないなりに、対処法はあるってことだ。
ああ、でもせめて最後に、ウルティアに逢いたい。謝りたい。抱きしめたい。顔を見たい。声を聞きたい。
ああホントに、
アンタの
この、二者択一。
どちらを選ぶか。
私は、後者を選ぶ。
今後数十人数百人が死ぬからといって、なんで私が命を賭けなきゃいけない。私はそんな責任や義務を果たさなきゃいけないような立場ではないではないか。少し魔法に長けているってだけで、評議院のような機関に守られて然るべき一般人だ。
グレイの心の闇にしたって、何も今すぐ解決しなきゃいけない事柄じゃないだろう。何ヵ月、何年と、長い時間を掛けて、少しずつ傷を癒していけばいいじゃないか。いつかデリオラを越えるほどに強くなるまで待つとか、なんだったらどっかの誰かが退治してくれるのを待つとか、それで十分じゃないか。
私が今、ここで
命を賭ける必要はない。
自分可愛さに、どこの誰とも知らぬ誰かを切り捨てて逃げたって、別にいいじゃないか。
そうだ、その通りだ。
逃げよう、私と、リオンと、グレイの三人で。
「グレイ──リオンを連れて、二人で逃げろ」
あぁ、なんでこんなことを言ってしまうかな。
ホントに私は母親失格だ。
ウルティアに逢いたい。
ウルティアを放ってはおけない、いや、いけないと、頭では理解しているのに、だからこそ、今すぐにでも逃げなければと分かっているのに、気持ちが追いつかない。
ノアに、私がウルティアをあの施設に預けたがために、ウルティアがどれだけ苦しい生活を送ったかを粗方聞いた。
そんな目に遭わせてしまって、挙げ句謝ることもせずに、他所の子のために命を捧げようと──逃げようとしてる。
しかもその選択に、私は馬鹿な真似をしてるとは思っても、後悔はしていない。
親として、大人として──人間として、私は最低な奴だ。
「なぁグレイ。明日私の家に──」
私がやろうとしてることは、『弟子のため』という大義名分を掲げた、ただの逃げだ。
果たさなきゃいけない責任を、他者に押し付ける行為だ。
まだ十歳にも満たない子どもに、それこそ
ウルティアのことを、グレイに頼む、いや、押し付けようと、口を開いたその時──。
「グルルァァァアアアアアアァァァアアアアアッッッ!!!」
大気が震えた。