それではどうぞ!!!!
最近、彼が放課後、屋上に来なくなった。最初は用事が長続きしているのかと思っていましたが、それ以外でも私達を避けるようになり、挨拶も曖昧なものへと変わっていきました。
μ'sのみんなも同じ事を思っていたらしく、悠人を屋上に呼んで話をしようということになった。
私達はいつもより早く集まって、悠人のことについて話していた。
「悠人君、なんで来なくなったんだろ? 穂乃果が無理に誘ったからかな?」
「そんな事ないよ。穂乃果ちゃん」
少し落ち込みがちになる穂乃果をことりが慰める。
「でも確かに彼って自分の事あまり、話さないわよね」
「休憩の時もスポーツドリンクを配布して、やること無くなったら一人で本読んでるし」
真姫がいつもの癖で髪の毛を指で回しながら
話すと、にこがそれに続いて話す。
「あのうち、悠人君で気になった事があるねんけど」
希の言葉に周りのみんなが彼女の方を見る。
「合宿の時な、うちと海未ちゃん、凛ちゃんで山登ったんよ」
「あの後・結局登ったのね・・・」
絵里が私の方を見る。
「お、抑えきれなくて・・・すみません」
私はみんなに過去の行いを謝る。
「まぁ、それはええねん。うちらが登った山って高さもあったけど結構急な斜面やらが多くて登るんにも1時間ちょいくらいかかってん。その時にうちは最後列で前と後ろを定期的に見とったんよ。
そんでひと段落着いて、休憩しとったらその数分後に彼は登って来たんよ。しかも息も切らさんと・・・」
みんなが驚く中、穂乃果も何かを思い出したかのような反応をする。
「どうしたんですか? 穂乃果」
「前に一度、悠人君がうちに店に来たことあるんだ。その時新作のお饅頭食べた時、悠人君と途中から涙を流したんだ」
「それって単に美味しすぎて泣いたんじゃないのかな?」
ことりが穂乃果の発言に異論を唱える。
「お母さんもそう言ってたんだけど、私にはそうには見えなかった。涙を流すまでなんか
悠人君、ぼーっとしてたしきっと何か別の事を考えてたんだと思う」
別の何か、涙を流す事を思い出したという事は何か心に残る程の事を思い出してしまったという事でしょうか?
そして、今度は私自身の彼の疑問をみんなに話すことにした。
「みんな、実は私も彼に関して疑問に思っている事がありまして、以前私は不良に絡まれた時に彼に助けられた事があったんですが・・・その時に私の見間違いかもしれないんですが彼が見せた護身術の構えが園田流の構え方そのものだったんです」
私の発言にみんなはまた目を大きくする。
続けて私は言葉を続ける。
「私は普段道場で父のお弟子さん達と共に稽古を行なっていて顔もよく覚えているんですが、彼の姿を見た事は一度もないです。父も初めてあった時、他人行儀だったので、彼が何故あの構えを知っていたのか分からずじまいなんです」
「身体能力が高くて、海未ちゃんと同じ園田流の使い手って事?」
花陽が顎に手を添えて状況の整理をする。
「園田流に関してあくまで可能性ですが・・・」
穂乃果の言っていた心に残る事を思い出して
涙を流したのなら、彼は一体、何を想っていたのでしょう。 悠人貴方は一体、、、
その時、屋上出入り口の扉が開いた。
私は彼の頬に強い平手打ちをした後に、彼は
私達の元を去りました。
その後、私達は練習する気力がなくなり、その日は練習を行わず帰宅しました。
その日の夜、部屋で今日の事を思い出したながら月を眺めていると、着信音が鳴り、携帯の画面を見ると希が携帯をかけて来ていました。
「もしもし、海未ちゃん? ごめんな、こんな夜に」
「いえ、問題ありません・・・」
「実は悠人君の事やねんけど・・・彼は多分、μ'sの事、嫌いになんかなってないと思う」
「どういう事ですか?」
「悠人君はいつも感情を表に出さんかったけど嫌な顔一つせんかったし、確かにμ'sとの日々を楽しんでた。せやないと合宿やラブライブ予選の2週間の練習にも付き合ってくれんはずや・・・ウチには分かるんよ。孤独な人は無意識に人を求めてしまうから・・・」
「希?」
「やからきっと原因があるはず、それに海未ちゃんも愛しい人を叩いた事後悔してるんちゃう?」
「いっ、愛しい! 私は別にそんな、、、」
「あははは、海未ちゃん面白いわ」
電話越しで希の笑い声が聞こえて・私は頬を染めて必死に否定しようとするも言葉が詰まってしまう。
「でも彼のあの時、嘘を言ったとして彼に関しては何もわからないままです」
「そこはウチにも見当がつかんわ」
「海未さん、お風呂が沸きましたよー」
お母様から呼ばれる声を聞き、応答する。
「はーい,すみません。希、お風呂に入りますのでこれで失礼します」
「うん、こっちも夜分遅くにごめんな」
「いえ、では失礼します」
私は電話を切り、そのまま風呂場へと向かった。
その後、修学旅行の日を迎えて、沖縄に着いた時も彼は一人で行動をしていた。
夜、私がトランプゲームで負けてしまい罰ゲームで買ってくる事になり、コンビニに向かっている時、向こうからコンビニ袋を持ってこちらに向かってくる彼を見つけた。
彼は私に気づいたのか目線をそらす、分かっていた。一度離れたものは簡単には戻らないと・・・彼が私の横を通り過ぎた後、私は彼の背中に声をかけようとしましたが、どうしても言葉が喉の奥に引っかかりそれは叶いませんでした。
次の日、私は一旦、気にすることを辞めて
修学旅行を満喫することにしました。
私達が修学旅行に行っている間に凛がなんとウェディング姿でμ'sのみんなと一緒にパフォーマンスを披露していたらしく写真を見たときは驚きました。
凛はどうやら女性らしい服装を着るのにコンプレックスを抱いてたようで、それを乗り越えたの事です。
穂乃果とことりと私は彼女が笑顔で写る写真を見て頬が緩み、ここ最近、暗雲な気持ちだった心に少し暖かな気持ちになりました。
私も少しずつ、悠人と分かり合いたい・・・そんな気持ちになりました。
11話終了です!!!
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