大和撫子と復讐の徒   作:蛙先輩

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海未ちゃんの私達は未来の花を聴きながらシナリオを考えています。
それでは3話です。


3話

μ'sのみんなの歓迎を受けた後、俺は2年生の3人組と共に下校していた。

「いやー村雨君が入ってくれて」

「でも、本当に良かったんですか?」

嬉しそうに話す高坂さんを尻目に、園田海未が困り顔で僕に話しかける。

「別に構いませんよ」

不安そうな彼女に僕はほくそ笑む。

 

「これからもよろしくね。村雨君♪」

南さんが笑顔で僕に語りかけ、僕も笑顔で頷く。

 

分かれ道になり、僕達は手を振って互いに違う帰路を歩く。

 

そして、僕は園田海未の後をつける為に道を引き返す。

鼻歌を歌いながら自宅に向かう彼女を、僕は悟られないように所々、電柱や外壁に隠れて慎重に彼女をつける。

 

すると彼女が急に立ち止まり、勢いよく後ろを振り向く。僕はすぐに

近くの外壁に隠れる。

 

かなり慎重に跡をつけていたはず、流石は園田道場の師範の娘と言ったところか。

 

彼女は首を傾げて、再び前を向いて歩き出す。 僕も再び歩き出そうとした時、前から柄の悪そうな3人の男が歩いてくる。

 

「あれっ? μ'sの園田海未ちゃんじゃん! やっベーPVより可愛いわ」

男の一人が彼女に話しかける。対する彼女は明らかに口が引き立っていた。

「すみません、急いでいるので」

彼女は急ぎ足で、男達を避けようとした時、男の一人が壁となり彼女の帰路を塞ぐ。 そして他の男2人も 横と後ろに着いて、退路を塞ぐ。

 

「今から俺たちと遊びに行こうよ」

「悪いようにはしないからさ」

 

「やめて下さい!」

男の一人が彼女の右手首を掴もうとすると彼女はその手を振り払う。

 

「痛って〜な! おい!」

振り払われた男は逆上し、なんと懐からナイフを取り出す。

「舐めてんじゃねぇぞ」

 

男達3人が彼女に差し迫り、彼女は身構える。

僕は彼女の実力はどれほどの元か知りたかったので、そのまま傍観者でいることにした。

 

彼女は男達の攻撃を擦り避け、ひとりの男に背負い投げをして外壁に

叩きつけられ、男は呻吟し始める。

 

ナイフを持った男が襲いかかりるも、背をしゃがませて攻撃を避けて

溝に手根部を打ち付ける。

すると相手はナイフを手放しその場で歯を食いしばりながら倒れる。

 

園田海未が残りの一人に目を向けて、男が身構えると背負い投げをされた男が立ち上がり、彼女の首を締める。

 

園田海未の華奢な体が男の力により、抵抗も虚しく押さえつけられる。

 

身構えていた男は出来したとばかりに男に笑いかけ、懐からナイフを取り出す。

 

「さて、顔は可愛い海未ちゃんは一体どんなお身体をしてるんでしょうか?」

 

男は不快な笑い声を上げながら、園田海未に迫る。

「まぁ、こんなもんか」

僕はすぐにでも不良に凌辱されそうな彼女の元に走った。

 

「待てよ」

僕はナイフを片手に持った男に話しかける。

 

「む、村雨・・・くん?」

 

「ああ? 誰だテメェ? 俺は今からお楽しみタイムなんだ。痛い思いしたくなけりゃ失せやがれ」

男はナイフでどこかに行くように指示する。

 

「それはこっちの台詞だ。痛い思いしたくなければ彼女を離せ」

 

「ハッ、舐めてんじゃねぇぞ!」

男はナイフを片手に僕に襲いかかる。

 

「いけない! 逃げて下さい村雨君!」

 

僕は構えをとり、男の攻撃を避けて、ナイフを持っている手を掴んで

膝の裏を蹴り、バランスを崩させて後頭部を地面に叩きつける。

 

すると男は泡を吹き、白目を向いた。

 

(凄い、でも先ほどの構えと動きは、、、)

園田海未は村雨の構えと動きに疑問を感じてる時に、再び首元に力が入る。

 

「おい、こいつがどうなってもいいのか!」

 

僕は倒れている男が持っていたナイフを拾う。

 

「なんだ! やろうってのか!」

 

僕は深呼吸をして、心を落ち着かせる。

「園田さん。絶対に動かないで下さいね」

 

「えっ?」

僕は園田海未を脅している男の顔の真横に投げつけた。するとナイフは横ではなく男の頬をかすめる。

 

「ぐっ!」

男は痛みのあまりに彼女を手放して、傷口を抑える。隙を見つけた彼女は男の腕を退けて、こちらにやって来た。

 

「大丈夫ですか、園田さん」

「ええ、なんとか」

僕は彼女の安否を確認した後、傷口を抑えている男に迫る。

 

「どうする? やり合うのなら構わないぞ。こちらも一切手は抜かない」

すると男は立ち上がり、足早に他の男を起こして立ち去っていった。

 

「ふぅ、何とか助かってねぇ」

「あのありがとうございます。助けて頂いて」

「いや、当然ことをしたまでだよ。家まで送るよ」

僕は詮索も込めて、彼女に言う。

 

「そんな! 悪いですよ!」

園田海未は手を何度も目の前で振り、断ろうとする。

 

「気にしないで、あんなもの見たら心配で仕方ないよ」

僕は笑顔で彼女に話して、自分の思惑に沿うように仕向ける。

 

「分かりました。ではお願いします」

彼女は了承し、僕達は歩き出した。

 

 

茜色の夕焼けが照らす一本の道をしばらく無言で歩いていると、彼女が口を開いた。

「村雨さん、武道に精通にしてらっしゃるんですね? 何かやっていたんですか?」

 

「幼い頃に父から護身術を教わっていました」

「なるほど、だからあのような綺麗な身のこなしが出来たわけですね」

「買いかぶりですよ」

僕は少し口角を上げて、彼女に笑いかける。

 

「それとどうして、あの場所に? 貴方とは分かれ道で別々になったはず」

「ああ、引っ越したばかりなので、この街を歩いて回ろうと思ったんです」

僕は思いついたその場しのぎの嘘を彼女に話し、彼女は納得してくれた。

 

彼女と話しながら歩いているときに、古い屋敷のような建物に着いた。

 

「ここが私の実家になります。 すみませんわざわざお送り頂いて」

「いえいえ、ではまた明日」

僕達は別れの挨拶をしてそのまま、歩き出した。

 

「ここが園田家か・・・場所は把握した。あとはタイミングだな」

僕はそのまま、家までの道をまっすぐ歩いた。

 

 

その頃、園田海未は自室で村雨悠人が相手を制圧した時に見せた動きの事を思い出していた。

 

「村雨君のあの構えと動作、見間違いかもしれませんがまるで園田流と瓜二つでした」

 

私は疑問に思い、部屋を出て父の自室に向かった。

「お父様、少しお話が」

 

すると部屋から「入れ」という声が聞こえたので戸を開ける。

父はあぐらをかきながら新聞を読んでいた。私は父の前に正座して

自分の抱えている疑問は話す。

「お父様、園田流の構えというのは・・・

園田だけに使用されるのですか?」

言葉を詰まらせながらも父に話す。

 

「園田流の構えは園田のみに伝えられておる。外部が使っているなど決してあり得ない・・・話はそれだけか」

 

「そうですか・・・はい、夜分遅くに失礼致しました」

そう言い、私は足早に席を立ち部屋を出ました。

 

「弟子にしても私は彼を知りません。父の言い分が正しければ彼は一体・・・」

月夜が照らす夜の廊下に座り一人、彼女は佇んでいた。

 

 

 

 

 

 




今回も読んでくださりありがとうございます!
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