それではどうぞ!
合宿が終わり、無事 真姫、ことり、園田海未はスランプを脱却する事に成功した。
僕達は今、ラブライブ予選のステージの場所を探しに秋葉原に来ている。
先程 校内で放送室を使い、穂乃果、花陽、園田海未が自己紹介をしたところ花陽、園田海未の人見知り発動して穂乃果が花陽の為に上げていたボリュームのマイクに大声が校内中に響いて、多くの生徒が耳を痛めることになった。
まぁ宣伝は出来たから良しとして問題はステージ場所だ。
校内は既に使ってしまったところが多いので、とりあえず秋葉原に来たものの、ここはかの有名なA-RISEのお膝元。
この場所でライブをするという事は彼女達に宣戦布告すると同じ。
安易な行動は避けたい方が良い。
そんな事を考えているとUTX高校、すなわちA-RISEの通学している学校の設置モニターから彼女達の声が聞こえた。
新曲の宣伝をしていて彼女達のカリスマオーラが液晶画面越しからも伝わってくる。
すると穂乃果が突然、何者かに手を引かれUTX高校の方に走っていき、穂乃果を追ってにこ先輩、花陽が彼女の後を追っていく。
僕は穂乃果の手を引く者の正体を遠くからだが、なんとか理解できた。
「A-RISEの綺羅ツバサ・・・」
「悠人くーん」
凛が僕の元に走って来た。
「かよちんがいきなり、どこ行ったから分かる? なんかいきなり走っていって」
「多分、UTX学園の中ですよ。先程、穂乃果もA-RISEの綺羅ツバサさんに手を引かれて入って行きましたから」
「えーーー!! いたの!!」
「僕も最初は疑いましたけど、あの髪型が似合う女性はそういませんよ」
他のμ'sのメンバーも僕と凛の元にやって来た。
「にこちゃんどこ行ったのよー」
「にこ先輩もですか・・・」
そういえばあの人もアイドル好きだったな。
すると穂乃果がこちらに走って来た。
「みんな来て! 」
μ'sのメンバーが彼女に連れられて建物の中に入っていく。
「ほら! 村雨君も!」
「いや、僕、男ですから
「いいの! 許可貰ったから」
穂乃果は僕の手を引き、UTX高校の中に入っていく。
A-RISEの3人組に出迎えられて、カフェスペースのソファに座る。
A-RISEのメンバーから温かく歓迎されて、最初は緊張していたμ'sのメンバーも表情が明るくなっていく。
そして統堂英玲奈さんがμ'sメンバーのそれぞれの特徴などを話していく。
その情報力と考察力には驚いた。
「あの、入れといてなんだけれど、貴方は」
綺羅ツバサさんが僕に話しかける。
「自己紹介遅れて申し訳ありません。今月から音ノ木坂学院に転入しました。村雨悠人と申します。μ'sの皆さんのサポートをさせていただいています」
僕は頭を下げて、再び着席する。
「よろしくね! 村雨君!」
綺羅ツバサさんが笑顔を僕に見せて、僕も笑顔で返す。
「ちょっと! 何アンタ ツバサさんに鼻の下伸ばしてんのよ」
にこ先輩がいきなり、根も葉もない発言をした。
「別に伸ばしてなんてないですよ。全く」
僕は首を下げて溜息をついて、また前を向くと優木あんじゅさんと目が合う。
すると彼女は僕にウインクをして来た。
いきなりのウインクに邪な感情はあらずとも、少し照れて顔をそらす。
「むっ・・・」
背後から強烈な視線を感じて、視線の方向に目を向けると園田海未が鋭い目つきで僕を睨んでいた。
「何か?」
僕はこの視線の真相は知るために彼女に聞く。
「いえ、悠人が少し、破廉恥だと知って・・・少し失望しました」
「はぁ、貴女もにこ先輩側の人ですか」
僕は再度、溜息をつく。
その後、綺羅ツバサさんがなんと自身の学校の屋上でライブをしないか?と持ちかけて来た。
ウチのリーダーは即決してライブをする事を決めた。
A-RISEの三人が僕達を入り口まで送りとどけてくれた。
僕は優木あんじゅさんに話しかけられ、玄関に着くまで話していた。
「綺麗な顔だねー」
「いや、そうですか? はは」
こんなやりとりをしている間も、僕の背後には園田海未の刺さるような視線がずっと当たっていた。
それに気づいたのかA-RISE.μ'sのメンバーも苦笑いを浮かべていた。
帰り道も2年生組がいつもの別れ道で、別れる際も彼女の目線は刺さったままだった。
「なんだったんだ? あの視線は・・・」
あの視線の意図、真相、僕には分からなかった。
その事を考えながら、周囲が少し暗くなり街灯な機能し始めた時の少し影入った道を僕は1人、歩いていた。
私は自室で1人、勉強していた時に自分が悠人に抱いた感情について考えていました。
私はどうしてあそこまで腹を立てたのだろう。
悠人が優木さんに微笑まれて照れた時に、何か感じたことのない感情が心の底から湧き出て来ました。
怒りとはまた別でした・・・子供の頃に遊んでいたおもちゃを無理やり取られそうになった時のあの気分に少し似ていました。
仲よさそうなのは本来、良い事なはずなのに何故ここまで、悠人に対して未知の感情を抱いているのか? 分からない・・・
「海未さん。お夕飯が出来ました」
「はい、今行きます」
私は、この感情を母に聞くとこにした。
「それは嫉妬ですよ」
「えっ、いや嫉妬! 私が?」
私は予想だにしない発言にただ驚いてしまった。
「その悠人さんが他の人と至近距離で話したり、親しげに話していると心が痛む。出来れば自分のところにいてほしい・・・そう思ったのでは?」
「いや、その・・・」
反論できなかった。母の言う事は的を射ていたのだから。
「でも、良かったわー 海未さんにもようやく春が来たんですね」
「違います! 悠人はその・・・そう! 友人です!」
私は動揺を隠せず、食事をすぐに食べ終えて逃げるように自室に戻った。
「・・・破廉恥ですぅ!」
私は枕を後頭部に被せて、床に額をつけてしばらく唸り続けた。
6話、読んでいただきありがとうございます。
少し恋愛的なような入っちゃいました。