村雨 悠人君のプロフィールを載せておきます。
「村雨悠人 (16)
DATA
誕生日 3月15日
血液型A型
身長176cm
体重 67kg
切長の目に中性的な顔立ちが特徴の青年。
園田海未と同じく武道に精通しているところがあり、希の考察から身体能力は高い模様」
それでは7話どうぞ!
UTX高校の屋上ステージを使う事が決定した
μ'sは本番までに必死に練習を重ね、遂に本日を迎えた。
μ'sと僕はUTX高校に向かうために校舎を出た。
UTX高校に着くと、A-RISEが出迎えてくれて待機室まで案内してくれた。
僕はメンバーの着替えを廊下で待っていると、A-RISEの3人がこちらに向かって来た。
服装は既にステージ衣装に着替えていて、彼女の目からやる気が伝わってくる。
「お互い頑張りましょう」
「そうですね、彼女達にも言ってあげてください」
僕は待機室の方を指差す。
綺羅ツバサさんは頷いて、3人が僕の前を通っていく。
そして、あんじゅさんはまた不意にウィンクをしてくる。
照れるからやめていただきたい・・・
そして、屋上ステージに行き、とうとうライブが始まった。
最初はA-RISEから始まった。
曲が始まるとともに、高校の屋上ステージのはずなのに下から歓声がよく聞こえる。
彼女達のダンスが終わるとともに、高校の下の方から多くの人達の拍手や歓声が聞こえる。
僕からの感想は言葉も出ない。
ダンステクニック、歌唱力、どれを取っても完璧と言っても過言ではない。
これがA-RISE、全国のスクールアイドルの頂点に立つ存在。
だがそれを感じていたのは僕達だけではなかった。
μ'sのメンバーも彼女達の華麗なパフォーマンスに伏し目がちになっていた。
無理もない。あんなものを見せられたら皆、こうなるのは当然。
「全然違う・・・私達・・・やっぱりA-RISEのライブには」
「叶わない」
「認めざるおえません」
メンバー達の弱音、動揺が伝わってくる。
これではプレッシャーに負けて思うようなパフォーマンスが出来ない可能性がある。
「そんな事ない!!!」
穂乃果が不穏な空気を切り裂くように言い放つ。その声に周りの俯いていたメンバー達が視線を上げる。
「A-RISEのライブが凄いのは当たり前だよ。
せっかくのチャンスを逃さないよう私たちも続こう!!」
皆の目に光が灯っていく。これがμ'sのリーダー 高坂穂乃果の力。他者に勇気と希望、そして前進する力を与える。
「そうです。2週間頑張って来たんですから
この日の為に合宿までして作り上げた曲を
見てくれている皆さんにお届けしましょう」
僕が付け加えるようにそう発言すると、不安そうな顔から自信に満ち溢れた顔に変わっていく。
メンバー達が集まって、2本の指を前に出していく。
穂乃果が掛け声をしようとするとクラスメイトの女子生徒達がなんと応援に駆けつけてくれたのだ。
そして彼女達の新曲「ユメノトビラ」が始まった。
ライブ終了とともにクラスメイト達から歓声が上がり、最後に穂乃果達は綺麗に頭を下げた。
僕はその光景を舞台裏から眺めていると、綺羅ツバサが笑ったのが見えた。
μ'sメンバーと別れた後、1人、夜道を歩いていた。
「・・・俺は何をしているんだ」
僕は今日のライブの事を思い出した。自分がメンバー達を励ました事を・・・
「そんな事する必要なんてないはずなのに・・・今が楽しい? そんなわけがない!」
脳裏に父と母が血だらけの姿で倒れて、その側で泣く幼い自分を思い出す。
街灯の明かりに照らされながら歯ぎしりをしていると、携帯が鳴る。
確認すると園田海未からのメールだった。
「今日はお疲れ様でした。穂乃果と貴方の言葉で今日のライブを乗り切る事が出来ました。ありがとうございます。
それで本題なのですが・・・今週の日曜日、よろしければ稽古に付き合ってもらえませんか? お返事待ってます」
そういえば合宿の時、約束してましたね。
まぁ今の園田家がどのようなものなのかを把握するには良い機会ですね。
「分かりました。では今週の日曜日、そちらにお伺いさせていただきます。
本日はお疲れ様でした。ゆっくり体をお休めになってください」
僕は園田海未にメールを打ち返して、携帯電話をポケットの中に入れる。
緊張しましたぁぁ〜〜! って何緊張しているですか! 私は! ただ約束していた稽古の手伝いをしてほしいというメールでしょう!
私は布団の上で胸に携帯を当て、謎の緊張感に1人悶えていた。
すると携帯が鳴り、確認すると彼からの返信だった。
「分かりました。では今週の日曜日、そちらにお伺いさせていただきます。
本日はお疲れ様でした。ゆっくり体をお休めになってください」
ここはシンプルに答えましょう。
「こちらよろしくお願いします。おやすみなさい」
それ以降、彼からの返信は無かった。
それはそれで少し悲しいです。
少し開けた障子の隙間から月夜が射し込んで私を照らす。
この胸の動揺に苛まれながらも、私は目を閉じた。
今回も読んでいただきありがとうございます!
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