復讐を
「〇〇〇は将来どんな大人になりたいの?」
「うーんとね、私のね、将来の夢は綺麗なお姫様!白馬の王子様と結婚して幸せになるんだ!」
「あらあら、〇〇〇はかわいいお姫様になるわね」
「ただいまー」
「お父さんが帰ったみたいね。出迎えに「おかえりなさーい!」ってもういちゃってるし」
「ただいま。今日は一段と元気だね。どうしたんだい?」
「〇〇〇は将来白馬の王子様に迎えに来てもらってお姫様になるんだって」
「な、なんだと!そんな者お父さんは許しません。〇〇〇はお父さんのお嫁さんになるんだろ!?どこぞの馬の骨かも分からんないやつに〇〇〇は渡さん!」
「えー、でも私お姫様に・・・・・・」
「〇〇〇お父さんのお嫁さんは嫌なのか」
「そんなことないよ!お父さんのお嫁さんになりたいよ!」
「本当か!お父さん嬉しい!」
「私も嬉しい!」
「馬鹿なことやってないでご飯食べるわよ」
暖かく・・・・・・そしてひどく懐かしく儚い記憶。夢。これは一体誰の記憶だったのだろうか?
8000万のうちの誰か。
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「お父さん。お母さんどうしちゃったの?」
「〇〇〇は心配しなくていいよ。お母さんなら大丈夫だから。お父さん少しお薬買ってくるから。少し待っててね」
「うん・・・・・・なるべく早く帰ってきてね」
「ああ、わかったよ」
ここからが地獄の始まりだった。忘れることを許されない地獄。
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「気持ち悪よ。苦しいよ。お父さん、お母さん・・・・・・どこに行ったの?」
「この子ももうだめだな」
「小さいのにかわいそうに」
「まだ、手は残されているかもしれない。兄さんの子だ。最後まで諦められない」
「・・・・・・おじさん。・・・・・・お父さんとお母さんは?」
「〇〇〇、兄さんと義姉さんは少し出かけてるだけだから。もう少し頑張っておくれ」
「うん・・・・・・わかった・・・・・・でも少し疲れたから、ねむるね」
「・・・・・・!?〇〇・・・・・・!?〇〇〇!?・・・・・・!・・・・・・」
ごめんね。私達の辛い経験も、苦しみ、悲しみ、後悔も、憎しみも、
全部、全部、背負わせてごめんね。
けど、私達の分をあなたに────
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「・・・・ター!・・・・・・スター!」
誰かの声が聞こえる。
「マスター!!」
「うるさいわね。・・・・・・何よ?」
「おはようございますマスター。準備が整いましたよ」
「そう・・・・・・では始めましょうか」
ここから始まるのだ私の、私達の────
「行きなさい、ラッテン!ヴェーザー!」
「「はっ!」」
「あの怠惰な太陽に復讐を!!」
────復讐の物語が
続かないよ!