一段落した時雨、目立った実習はもうなくほのぼの過ごせる.....筈は無くこれまた面倒事に巻き込まれる
「....で?バンシィが寝返ったと?」
「はい」
「全く....使えないな....これではコレの完成が遅れるではないか」
「しかし完成してしまえばこちらのモノ、現在存在するISでは太刀打ち出来ません」
「バンシィはどうする?」
「あっ....」
「それにバンシィを負かしたIS....それも気になるが、まあ問題ではないだろう」
不敵な笑みを浮かべ座る人物、目の前には黄金に輝くISが完成を目の前にしていた.....
────────────
.........
「おーい時雨、聞いてるかー?」
「あ、ああ、なんだっけ?宇宙ヒモ理論が解明されたとかだっけ?」
「なんだその理論、違う違う、転校生だよ」
「ほーん、で誰なの?」
「1人はこのクラスでもう1人は別のクラスらしい」
怪我も治りやっと授業に出てこられていきなり転校生の話で思考が止まっていた、宇宙ヒモ理論知らないか....
「お、来たぞ」
「はーい、静かにして下さーい、今日は聞いているかと思いますが転校生が来ます、どうぞ」
歩いてきたのは見覚えがある人物
「なん....だと....」
「ん?知ってる子か?」
「多分」
「....名前、アイーシャ・マーセナス、宜しく」
あいつアイーシャって名前だったのか
「そして鬨ノ時雨のつがい」
は?
「え、えーと....アイーシャちゃん、それは....」
「なにか?」
えーと、あれ?おかしいなぁ、そういう意味で言ったんじゃ
「席、時雨の隣」
「え」
「隣」
幸い俺の隣は席が空いていた、良かった、じゃない!
「やっと会えた、宜しくね」
「おま.....え?」
「?」
くっそ可愛い!なんだその顔は!
「ま、まあそれでは授業を始めますので.....」
授業が始まったのはいいが俺と一夏は何がなにやら分からず俺に関しては3限目でパンクしていた、そして放課後......
「........」
「だ、大丈夫か時雨」
「.......燃え尽きたよ.....」
「大丈夫じゃなさそうだな.....」
その時、教室のドアが勢いよく開いた音で正気に戻った
「何奴!?」
「見つけた!」
ツインテールの子がドカドカと入って一夏の前に立つ、そして何やら話しているうちに箒さんもいつの間にか入っていて揉めている
「.....何を話しているんでしょうかね?」
「知らない」
「知らないのはわかった、アイーシャ、ほっぺたつつかないで」
「やだ」
「えー」
ずっとつつかれてる、まあそんなに気にならないので放置
「....部屋戻るか」
「うん」
もう気にしない、コソコソと教室を出ようとしたが見つかった
「ちょっとそこ!何コソコソしてるの!」
「やべ、逃げるんだよ〜!」
全力疾走で駆け抜ける、微妙に重い、アイーシャがしがみついてるなこれ、そのまま部屋へと戻った
「.......まあ....良い奴だったよ」
「死んでないよ」
「なんとなくだよ」
さーて、シャワー浴びよっと、そそくさとシャワールームへ向かう.....
「なんでいるんですか?」
「一緒に入る」
「駄目です」
「いや」
「ほんと駄目なんです」
「....うー.....」
悲しそうに出ていく、ゆっくりとシャワーを浴びて気づけば6時
「.........」
暇
「何する?」
「何するって言われてもなぁ......そう言えばもうすぐ学年別トーナメントってやつが始まるしなぁ.....まあ寝るか」
「寝るの?」
「寝る、しんどい」
「じゃあ私も」
「......もういいや」
その場で寝た、次の日に学年別トーナメントの説明なんかがあった、そしてまた転校生が入ってきた、立て続けになんだと思ったかまあ気にしない気にしない、俺無関係だし、でも1人は世界で3人目にISを使える男らしい、一夏に任せるか、放課後......
「よし、グラウンド行こうか」
「なんで?」
「調整と動作確認、学年別トーナメント明後日だろ?」
「にゃー.....」
なんだその返事
「あれ?時雨どこか行くのか?」
「ん、ああ、少しグラウンドにな」
「俺も行っていいか?」
「いいけど調整と動作確認だけだぞ?」
「構わないよ」
「じゃあ行くか」
で、グラウンドに到着、観客席に一夏と....なんで周りに取り巻きがいるんですかねぇ、ま、いっか
「よし....で、アイーシャ、何をしている?」
「私も動作確認」
「こいつ.....」
気にしたら負けと思うのは俺だけか?まあいい
「ユニコーン」
「バンシィ」
そう言うとISが装着される、さて動作確認だ
「......問題なし、これなr危ねぇ!」
後ろからマグナムが飛んできた、何しやがる!
「何すんだ!」
「...動作確認?」
「動作確認で動作不良になるようなことしないで下さいませんかねぇ?」
「....え?」
「こいつ...」
────────
「あの至近距離で避けるのか、流石だな」
「何を感心している!学年別トーナメントでは敵になるんだぞ?」
「でも流石ですわ、アレではどう勝つかの計算が...」
「あの動き......真似できるかな?」
「ん、なんかまずくないアレ?」
────────
「だめ?」
「だめです!」
「じゃあ実戦」
「ふざけん.....やる気がおありのようで....」
もうNT-D展開してやがる.....えーと確か......あ、出た
「じゃあ始める」
「起動不能にすんなよ」
同時にビームトンファーを展開して突っ込む、鍔迫り合いが起こり弾かれて後ろに下がりマグナムを撃つ、避けられ逆にマグナムを撃たれるがシールドで防ぐ、その後はスピードで勝負だ
────────
「なに....あれ.....」
「み、見えないんだけど.....」
「あれがあの方達ですわ」
「いつ見ても凄いよなー」
「感心はするが....あの動きはどうやっているのか...」
「何で皆平然としてるの!?」
「そ、そうよ!」
「だって、ね」
「まあ確かに」
「うん」
「「「これで驚いてたら身が持たないから」」」
「えー.....」
「そんな回答があるかぁ!」
────────
「楽しいね!」
「楽しい訳あるかぁ!危ねぇ!」
確実に殺りに来てやがる、こうなれば
「あ!千冬先生が!」
「え?」
今じゃあ!
「落ちろぉ!」
「え?きゃぁ!」
思いっきり蹴りを当て地面へと叩きつける、NT-Dの発動も止まってISをしまう
「....痛い」
「知るか、ほら立て」
「うー.....」
「そんな目をしてもだめです」
「むー....」
「全く......」
これ以上ここにいると先生が飛んでくるからな、早く逃げなきゃ、アイーシャを立たせてグラウンドを後にする、一夏達と別れ部屋に戻る
「疲れた」
「なら寝る?」
「まだ寝ません、これから格納庫へ行きます」
「整備?」
「Exactly」
格納庫へ向いシステムをチェックした後シャワーを浴びて寝た、次の日は学年別トーナメントのチーム分けみたいなもので盛り上がっていた
「チーム分けねー」
「.......」
「いい加減離れてくれませんかね?」
「嫌」
「さいですか」
クラスは盛り上がっていた、一夏はシャルロット・デュノアさんと組むらしい、まあ俺は出ないと言ったのだが先生がうるさいし仕方なくアイーシャと出る事に
「どうなるんだろうね」
「知らない子ですね」
いやー、明日が楽しみ.....な訳ない、わざと負けようかな....
「それと時雨」
千冬先生に呼ばれる
「はい?」
「手加減しようものなら分かっているな?」
「あ、はい」
釘刺されて逃げられない、マジか
「頑張ろうね」
「.....」
その日は何事も無く終わった
────────
「......では明日、あの学園へ向けてコレを向かわせます、操縦者はどうしますか?」
「......あいつでいい」
「了解です」
黄金に輝くISを見つめて笑う人物、暗い部屋の中でその笑い声はどこか幼さと悪意を感じさせた
はーい、AKでごぜぇます、いやー、4話目!転校させる順番が違いますが二次創作なのでまあ許してくださいね〜
学年別トーナメントが開催されるが乗り気ではない時雨、しかし大変なことに巻き込まれる、そして黄金のISが目の前に現れる....次回!
あ、感想はご自由にどうぞ!