グッドルーザーズ!! ~球磨川禊と鬼人正邪による反逆の学園生活!~ 作:ゼロん
闇マリクが主人公のデュエル小説を書き始めたぜ!
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「……さて、寮に戻るでありますか」
百々が診察室から出られるようになった後、もうすでに日は落ち辺りは暗くなっていた。ちなみに百々を含めたA組を始め上級生の寮は高級ホテルに近い建物になっている。寮での食事や部屋のベッドもD組に比べて遥かに高品質である。
「退院おめでと~っ、
「……出迎えは頼んだ覚えはないでありますが」
遠目でもわかる桃色のツインテールにセーラー服。
A組寮手前に生徒会メンバー『恋人』であり長身の美少女、
百々はため息をついて彼女の横を素通りしようとする。
「ちょっとちょっと、
「美紀。自分はお前に構ってられるほどの体力も気力もないであります。話ならまた明日にでも聞くであります」
「あんたの明日はいつの明日よ!? そう言って聞いてくれたことなんて一度だってなかったわよ」
『あぁめんどくせぇな』と百々は眉間に不機嫌なしわをつくる。
「あんたも随分と手こずったのね。そんなにすごいの? 球磨川の『
「思い出したくもないであります」
死であろうともいかなるものであろうともなかったことにしてしまうスキル。存在もアイデンティティも全て無くせてしまう能力など恐怖に決まっている。
「確かに恐ろしいね。けど私様からすれば無敵ではないように見える
「ほぅ。それはそれは。女は怖いでありますな、
「ちっちっちっ! 正確には違うね、千太郎っち」
百々が立つ茂みの影から二人の人影がふらふらと現れる。百々の目が驚愕で見開く。
「し、『死神』に『悪魔』!?」
「正確には
美紀は豊かにある胸を張り、お気に入りの扇子を取り出す。
「私様こと! 会計係、寒井美紀が! 最ぃっ高の舞台をすでに整えておいたわ! 『魔術師』の
「……。自分の働きがたかが時間稼ぎとは納得いかんでありますな。
『まあ気にしない気にしない』と肩を美紀に叩かれる。
「生徒会
「美紀」
『なぁに?』と呼び止める百々に美紀は振り返る。
「いつまでその
美紀は先ほどまでの自信満々の表情を崩し、顔を曇らせる。
「全ちゃんが……王様ごっこ、やめたら……かな?」
「なら、半永久的でありますな」
一言をくれてやり、百々は寮の扉の方へ向かう。『死神』と『悪魔』は道の脇へどき、道を開ける。
「それと、美紀。『
「ふーん……。まぁ、球磨川クンはともかく。一緒にいた二人は……楽に終わりそうね」
「あまりあの二人を侮らぬ方がいいでありますよ。お前が楽に終わるなら……自分がすでに仕留めているでありますから」
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翌日、朝の教室。
『で、なんだったんだろうね。昨日のかませクールドッグは?』
「さぁな。急に『俺っちの手柄いやっほおーい!』とか言って襲い掛かってきたけど」
『……あの飄々とした切れ者。なんかマグロちゃんを思い出しちゃったよ』
「マグロ……? 球磨川、あとでそいつのことも教えてくれよ」
正邪達の印象には残ったものの……『魔術師』
新「ち、ちくしょう! 勝ったらデートって言ってくれたのに~っ!!」
……ちなみにその件は美紀曰く「嘘」。
新 剣 生徒会私刑執行部 『広報長』
『魔術師』ザ・ワードマジシャン。
異常なほどに話術に長けている
新は交渉事は大の得意分野である。なぜか百々のみ相性が悪い。
多くの相手をだましたり、丸め込んだりすることができるぞ!
懐柔はもちろんお手の物!
それでも戦闘になってしまったら……お気の毒!
明らかに戦闘向きのスキルではない。相手をだまし、翻弄するためのスキル。
『まっ、下心なんて僕には丸見えだったから。どうってことないスキルだったけどね』
「……う~ん。交渉の場では無敵? なのかも。球磨川が相手でなければ使えたかも」