グッドルーザーズ!! ~球磨川禊と鬼人正邪による反逆の学園生活!~   作:ゼロん

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第36話 ハロー『悪魔(デビル)』

 

「く、球磨川くん……」

 

『……』

 

 球磨川は先ほどまでの焦り顔をすぐに手のひらで覆い、再びけろっとした顔に戻す。

 

『なーんてね! 「虚構(なかったこと)にする」ことができないんなら、直接ぶっ壊して……』

 

 球磨川は毎度のごとく、どこからか取り出した巨大螺子を振り下ろして、

 

「せ、生徒会さぁ〜んっ!!」

 

『!!』

 

 だれかが球磨川の背中から抱きついた。

 

「手子生さん……!! 逃げてきたんですか!」

 

「ひ、ひどいですよぉ……! あのコスプレ新生徒会長ぉ……あちしが一体どんな想いで、あそこを抜け出してきたか……!!」

 

 手子生は涙を拭くように球磨川の背中に顔を押しつける。彼の制服が黒いせいで気づきにくいが、わずかに涙がにじんでいる。

 

「ほ、ほんとにすみません……うちの正邪が……」

 

「うぅ……ぐずっ。あぁ、ごめんなさい新副会長さん! 制服が……」

 

 手子生は身体を離し、球磨川に謝罪する。

 

『ううん。君は悪くないよ。拉致監禁って本当に怖いからね。泣きつきたい気持ちもわからんでもないし』

 

「あっ……」

 

 そう言いながら振り向いた球磨川の顔は……鼻血まみれだった。

 

『僕を失血死させるつもりなのかな、手子生(てごまる)さんは』

 

「球磨川くん……普段からエロ本がどうとかパンツがどうとか言ってるくせに……」

 

『…………わが生涯に一片の悔いなしっ』

 

「少しは自重しろぉっ!!」

 

 球磨川はなぜかキリッとした顔に、叱る針妙丸。そ、それよりもと手子生は二人にすがる。

 

「さ、先ほどから誰かがつけてきてるんですっ! こ、このままだと、あちし殺されるぅ……!!」

 

 轟音が響いた先から、ドシドシと重い足音が近づいてくる。

 

「ひぃっ……!! きたぁ……!」

 

 すると、一瞬の間に手子生の身体が宙に浮き、目の前から現れた筋骨隆々の大男に担がれる。

 

「我はラグビー部部長!!! 石垣(いしがき)ィィ!! 『悪魔』の鬼部長と恐れられる豪傑ゥゥゥッ!!!!」

 

「ひっひぃぃっ!!! た、たすけてぇぇ!!」

 

「手子生さん!!」

 

「ぐっぐっぐ……この先で待つぞっ、新生徒会とやら! 全土様や美貴様の邪魔は何人たりとも許さんぞォッ!!!」

 

 逃げ出した石垣を追おうとする針妙丸を、球磨川は黙って右手で制した。

 

「ど、どうして止めるの球磨川くん!!」

 

『まぁまぁ。うかつに追いかけてってもいい事ないと思うよ?』

 

 球磨川は針妙丸の小さな肩を掴むが、あっけなく針妙丸に振り払われる。

 

「けど、悠長になんてしてられないよ! 罠だとしても、早く助けなきゃ!」

 

『……おや。「罠かも」って言われちゃった。「早く行かなきゃ」だけ言ってたら、君も愚か者カテゴライズだったかもなのに。猪突猛進のおバカさんとして!』

 

 ありゃ、と呆けた顔で球磨川は呑気に構える。そんな場合じゃないというのに。

 それと何気なく最後に侮辱を入れてくるあたり、本当に嫌われているようだ。いや彼には挑発も日常茶飯事か。

 

「……球磨川くんは助ける気なんてないかもしれないけど。手子生さんは依頼者なんだよ?」

 

『あれ? 少名さん、よくわかったね。助ける気なんてないって』

 

 針妙丸は絶句した。まさかここまでの外道とは。いや……薄々わかってはいたが。

 

『じゃ、ゆっくりぼちぼち歩こっか。疲れちゃうし』

 

「ちょ、ちょっと待ってよ……!」

 

『少しでも進むほうがいいでしょ? 千里の道も一歩からって言うし。進みたくないの?』

 

「……ぐぐぐ……!! もういちいち癪にさわるなぁ……。それに使い方違うし!」

 

 誰がなにを言っても、彼は言うことなんて聞きそうにない。正邪が適当にいつもあしらっている理由が今の針妙丸にはよく分かる気がした。

 

 

 ***

 

 

 二人が延々と続く回廊を歩いて数分が経つ。

 それまでは黙々と歩いているだけだったが、

 

「……ねぇ」

 

『ん? なんだい針ちゃん。君の方から話しかけてくるなんて珍しい』

 

 できればいつまでも話したくない。

 

「……なんで走ろうともしないし、急ごうともしないの? 慎重になってるから?」

 

『……。まぁ、それも無くはないけどさ』

 

 この数週間。彼と曲がりなりにも学校生活を送っているのだ。球磨川は勉強はできないが、別に頭の回転が鈍いわけではない。

 

 むしろ逆。厄介すぎるくらいの切れ者だ。

 嫌われてもおかしくないくらいの。

 

『手子生さんも、さすがに殺されたりはしないよ。あのシュワちゃん顔負けの筋肉くんからは、特に手子生さんに対する悪意は感じられなかったから』

 

「……。わたしは、てっきり別の理由かと思ってた。慎重になってるのかって……」

 

『まさか。メタ○ギアのスネークじゃあるまいし。僕はスニーキングミッションよりも、撃つか撃たれるかのスリリングなゲームがいいなぁ。まぁ、見つかるかわからないかのスリルもいいけど』

 

 いつも考えなしで行動しているわけではないのだろう。

 

「……『大嘘吐き(オールフィクション)』。今、使えないんでしょ」

 

 あのシャッターに、特に特別な力が使われているとは思えなかった。理由はなんにせよ、今の球磨川は、なぜかあの能力を使えない。

 

『『大嘘吐き(オールフィクション)』なんて、ただの手品さ。アレだよ。マジシャンが、「あら不思議、消えましたー」って言うのと一緒。……まぁ、僕の場合、預けたお金とかは戻ってこないんだけど』

 

「……そんなの、欠陥マジックじゃん」

 

『だから過負荷(けっかんひん)なのさ』

 

 球磨川の完全蘇生と回復。それを支えているのは『大嘘吐き(オールフィクション)』の効力のはず。それだけじゃない。相手の心を折ることだって……。

 

『少名さん。君はたぶん……『大嘘吐き(オールフィクション)』を過大評価してると思うんだ』

 

 針妙丸は自分の心臓が跳ねるような心地がした。球磨川には自分の考えが筒抜けのような気がして。

 

『……幸せ者(プラス)は思考が読みやすいね。言ったでしょ? 過負荷(マイナス)に、そもそも能力(スキル)なんて余計な添え物なんだ。味噌汁にネギがあるか、なめこが無いか……要はそれだけなんだよ』

 

 ネギがなくても、なめこが無くても。味噌汁は味噌汁。

 

『味噌汁にはわかめぐらいでいいよね』

 

 味噌汁はともかくとして。

 つまり、能力が無くても過負荷(マイナス)は……過負荷(マイナス)

 危険に変わりはない。

 

『そのとおり』

 

「……今のわたしの考えも、お見通しってこと?」

 

『そうだね。……あとさ。優秀な君だったら、もうとっくに気がついてるんじゃない?』

 

 球磨川は次の言葉を、まるでボテトはお好き? ぐらいの感覚で気軽に言った。

 

 

『僕を単純に殺すんだったら……『大嘘憑き(オールフィクション)』が使えない今がチャンスだよ? その腰についてる針の刀で殺すのだって、簡単にできると思うんだけどなぁー』

 

 

 針妙丸はピタリと歩みを止める。球磨川も、両腕を首の後ろに回して、止まる。

 

 

「球磨川くん。……たしかに今ここであなたを殺すのは簡単だよ」

 

『……へぇ』

 

 

 自信満々だね、と球磨川は薄気味悪い笑顔を浮かべる。

 

 針妙丸は腰に刺した針の刀──きしんけんに目を向け、手を当てる。

 

「……わたしはこの輝針剣を正邪に向けたこともある」

 

『……ふぅん。そうなんだ』

 

「──けど、見くびらないで。球磨川くん」

 

 針妙丸は、ゆっくりと輝針剣から手を下ろし、目線を彼の濁った目に合わせる。

 

「わたしは、この剣を仲間に向ける気はない。……あなたが、正邪やわたし達に害を加えない限りは」

 

『はぁ……正当防衛ってやつ?』

 

「あなたが間違ったことをしようとしてるなら……わたしは剣を抜いてでも止める。……仲間として」

 

『……。ふーん……』

 

 球磨川はしばらく顔を下に向けて黙すると、無表情で、針妙丸に言い放つ。

 

『結局は、さ。君は……君が受け入れられない部分……僕の理解できない部分が嫌いなんだよね。だから最悪排除する。僕は君のそういうところも嫌いなんだけどさ』

 

「……なんとでも言って」

 

 過負荷にどう言っても過負荷的解釈にしかならないことは言う前にわかっている。

 

 彼には、まだ針妙丸の言っていることが真に伝わっていないことも。

 

「仲間だって言ったのは本心だってこと。それだけは覚えておいて」

 

『……』

 

 最後に聞いた彼女の言葉を、球磨川は不気味なくらいに黙って聞いていた。

 

 

『…………似てるなぁ』

 

 

 

 ──虚を思わせる光の消えた目で。

 

 

 

 

 ***

 

 

 石垣と名乗った筋肉男が逃げ込んだのは、奥の理科実験室。建物にある他の大教室に比べると、随分とこじんまりとした印象を受ける。

 

「ほぅ……このオレ様を恐れずにここまで来るとはな。褒めてやろう!!」

 

 球磨川が螺子を構えたのを見て、石垣はニヤリと顔を歪め腰のあたりに手を伸ばす。

 

「だが、そこまでだ! 死ね────」

 

 

 ────球磨川が笑っているのにも気付かずに。

 

 

 ***

 

 

「ど、どうして地面から螺子が……がくっ」

 

『いや、構えたからってぶん投げてくるとは限らないでしょ?』

 

『悪魔』の能力持ちとの戦いは、球磨川の不意打ちによりあっさりと終了した。

 

『螺子は使えるようで助かったよ』

 

「……球磨川くん。あなたって正攻法で勝つことができないの?」

 

『何を言ってるんだい、針ちゃんは。キミは短距離リレーでフライングしたのを勝ったっていうの? ────僕は勝負する前から負けているも同然さ』

 

「……あっそ」

 

 なんかもう何を言ってもダメそうなので素直に諦める。

 

『じゃ、行こっか! えーと……誰だっけ?』

 

「て・ご・ま・る!! 自分でも結構個性的な名前だと思うんですがね!」

 

 助けてくれたのは嬉しいですけどー、と拗ねながら、手子生はぷぃっと後ろを向く。

 

「球磨川くん……失礼だよ。そこはもっとさりげなく言わなきゃ。なんて呼べばいいかなとか」

 

『ごめんごめん。今度から体にメモっとくよ。手子生さん、だから機嫌なおしてよ』

 

「しょうがないですねぇ……」

 

 と、みんなで理科室を出て行こうとした瞬間、球磨川が螺子を手子生に向かって飛ばした。

 

 

「くっ、球磨川くん!? 何をしてるの!?」

 

 

『悪魔祓い』

 

 

 すると手子生はフィギュアスケート選手さながら、背中を反らして器用に螺子をかわす。

 

『わお、エクソシストもビックリの柔軟性だね! 体操でもやってるの?』

 

「……きひっ」

 

 彼女は口元を三日月の形に歪ませる。

 

「……て、手子生さん……?」

 

「きひっ……きひゃ。────きっひゃひゃひゃひゃひゃっ!!」

 

「ひっ!?」

 

 ……手子生の様子が変だ。まるで『悪魔』にでも取り憑かれたかのように豹変している。

 

「まさか……さっきの人の……!?」

 

 石垣の能力だとでもいうのか。もしかして他人に憑依する能力が石垣の真の……

 

「ブッブー!! ハズレでーす少名ちゃーん!! くひゃっ!」

 

「ちゃ、ちゃん?」

 

 手子生は両人差し指でバツマークを作り笑い飛ばす。少し落ち着いたのか、彼女は深呼吸をして。

 

「いや〜残念! 能力とか関係ないんですわー」

 

『ハイ! まさかビックリ、手子生丸々は二重人格だった!!』

 

 球磨川はクイズ番組のようなノリで高く手を挙げる。それと、名前を呼ばれてもいないのに答えるのも若干フライング感がある。

 

「またまたハズレ!! ……って。クイズやってんじゃねーよ!! ケラケラ……」

 

 全くの別人でもなく、取り憑かれているわけでもない……これは、まさか……。

 

「けどまぁ、いい線いってるよ。さっすが、禊ちゃん。勘がいいなぁ……美妃様や全土様が警戒するはずだね……。あ、もうネタバレいい?」

 

 

 自分たちは騙された。

 

 新生徒会への投書も、脅迫状も。

 手子生や次木を被害者のように見せかけ、本性を隠させて油断させたのも。

 

 ────全ては生徒会の罠だった。

 

 最初から次木要二はもちろん、手子生丸々も敵だったのだ。

 

 全てはこの敵だらけの布陣に呼び込むために。

 

 

『遠慮するよ。まだ読んでない最新号のジャンプのネタバレされるの、嫌いなんだ』

 

 

「そっか────じゃあ、ネタバラしちゃおっか!!」

 

 最初からこちらの要求も意味はなかったようだ。

 手子生は体勢をゆっくりと元に戻しその小さな腕を広げていく。

 

「今時、なぜかネタにならない解離性同一性人格障害者でもなく、あそこの雑魚に取り憑かれた哀れな一般少女でもなく!! では改めましてあちしの自己紹介を──」

 

 

『あ、もういいからそのくだり』

 

 

 球磨川はまたまた遠陵なく彼女の小柄な身体をぶっ刺しにかかるが、その瞬間、彼の視界は巨大な壁に覆われる。

 

『……!?』

 

 貫いたのは確かに人体。

 勢いよく飛んだ返り血の一部が手子生の顔に赤い帯を引く。

 

 しかし手子生は不満げな顔をするだけで、痛みに顔を歪めてはいなかった。

 

 ────それもそのはずだ。

 

「ったく……使えねぇ肉の盾だ。ラグビー部ご自慢の筋肉で螺子くらい弾けや」

 

『……!?』

 

「ぁ……」

 

 

 手子生は……そこに倒れていた石垣を盾にして、球磨川の攻撃を防いだのだから。

 

「痛みなどあるはずがねぇんだよ……きひひ」

 

 手子生は頰についた血を手で拭い、残りを舌で舐めとる。

 

 あぁ、鉄サビの味だ、と恍惚な笑みを浮かべ、

 

「なんてことない一般的な答え。これがあちし本来の(すがた)(すがた)であり性質(すがた)

 

 胸に螺子のぶっ刺さった石垣をゴミのように床に放り投げる手子生。

 

「『悪魔』の代役ごくろーさん、石垣。あちきが手子生丸々(てごまる まるまる)能力持ち(アルカナホルダー)『悪魔』本物でぇ〜す!」

 

 キミが不意打ちしてくるってことは対策済み、と手子生は球磨川に指をさす。

 

「美妃様からは禊ちゃんがそういう子だっていうのは釘刺されてたけどさ。まぁ不意打ちなんてザラだろうなーって思ってたんですよー」

 

 いつもなら、球磨川が、

『僕なんかの対策を考えてくれるなんて光栄だよ!』

 

 とデートプラン考えてくれてありがとうぐらいの軽口をたたくはずなのだが、

 

『…………。』

 

 初対面の態度からあまりの様子の変わり具合に、さしもの球磨川も少し引いていた。

 

『……。別人格ネタは咲ちゃんで慣れたと思ったんだけど……これはある意味ヤバイね……』

 

 咲ちゃん……? いや、今はそれより残虐と化した手子生だ。

 知らない名前のことはあとでゆっくりと聞こう。

 

 針妙丸はゴミのように床に投げられた石垣に顔を向ける。鼻と口、そして傷口から血を流している姿には、たとえ敵であっても同情を覚えてしまう。

 

「……この人は、味方じゃなかったの」

 

「ぇぇ……? このゴミがぁ? 冗談言わないでよー少名ちゃーん。仲間じゃないし、それにこれでも……結構マシな処置なんだよ?」

 

 狂気に見開いた瞳をグリグリと動かしながら、手子生は死に体の石垣の首を片手で鷲掴み、持ち上げる。

 

「こいつは、美妃さまからお借りした部下の一人でさぁ…………。美妃さまのお隣で慶賀野功名をさらってきたって言うもんだから、ちょっと期待してお借りしたんだけどぉ………」

 

 手子生はパッと手を石垣の首から離して、床に落とし、

 

「そしたら…………つっかえねぇ筋肉だけの役立たずがぁっ!!!」

 

「ぐへっ!?」

 

 白衣に返り血がつくのも気にせず、手子生は彼の顔面を踏みつける。

 

 気絶していた石垣が跳ね起き、鈍い音が科学室に響く。

 

「代役をしてくれるってもんだから、もうちょっと期待してたんだよー? キミらを疲弊させるどころが、傷一つつけられずにやられるとか……最低限やれっつったこともできねぇの?」

 

「も、もうしわけ、……うぐあぁぁぁ……! もい……ぁぁ……っ!!」

 

 それも一度ではやめず、何度も。何度も顔に靴を叩きつける。

 

 構図の完全逆転。

 

 囚われの姫が一瞬で悪魔に早変わりし、さらった魔王が悪魔と化した姫に許しを乞い、号泣する絵図。

 

「どうか、た」

 

「────はい、ボッシューーット!!」

 

 助けてと命乞いをする前に、彼の首からゴリュッと嫌な音が。目が完全に白眼になっていて、口からは泡が漏れている。

 

 手子生は彼に容赦なくトドメを刺したのだ。

 

 石垣の横顔を蹴り飛ばし、再び意識を退場させたのだ。

 

「じゃ! 二人とも!! 大人しくしてくれる?」

 

 今度は───こちらに『彼女』の矛先が向くのか。

 

『…………ここは落ち着こう! 暴力での解決なんて醜いだけだ!そう、争いはきっと話し合いで解決できるはずだよ!』

 

「きしっ……おやおやおやおや。おいおいおい、さっきまであちきをぶっ殺そうとしたやつがよく言うよ。でもまぁ、お話? 乗ろうか」

 

 乗るんだ……。

 

 

『キミはさ、何で生徒会に従うんだい? ……キミは……見下されるの、嫌いなタイプでしょ?』

 

「趣味の協力上ねぇ〜〜。まぁいくら気に入らなくても、使えるならその分利用するさぁ」

 

「趣味……?」

 

 手子生は白衣のポケットから二つビンを取り出す。

 

「そうそう──『美人間ホルマリン漬け』の」

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