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テスト期間が終わりました
今後ともよろしくお願いします
バスでのカラオケが終わり、今夜泊まる旅館《柳星》に着いた。赤い暖簾に鳳凰と思しき鳥が白抜きで描かれている。木造のようだが、異形型の人でも快適に過ごせるように、色々気を使っているようだ。扉が大きかったり、階段じゃなくてスロープだったりとか。なんか嬉しい。
この世間、異形型は生きにくい。個性犯罪って、異形型の人とか多いしね。
いや、あれだな。
異形型の人が社会に馴染めない→犯罪に走る→世間から異形型への印象が悪くなる→異形型の人が社会に馴染めない…の繰り返し、負の連鎖なのかもしれない。
後、ヒーローにも少ないしなっ!
ガメラとかギャングオルカとかぐらいじゃん?
まぁ、さておいて。なんだろう柳星と鳳凰なんか、こうまずい組み合わせない気がするのはなぜだろう?
なんか、喉まで出かかっているんだが…
担任の先生が挨拶を始めた。
「これから、三日間お世話になる旅館の女将さんだ。みんな、しっかり挨拶するように」
「どうも、ご紹介に預かりました、この旅館の女将をしております
守部と申します」
やばい!ツノの付け根まで来てるのに、思い出せない。やばいのに関わっていたことは覚えているんだが。なんだっけ?
すごく、モヤモヤする。
「おい、群井!群井!」
「キュオーン」『なんですか?』
「なんですかじゃない。ずっと呼んでたんだぞ。いったいどうした?」
「キュオーン」『すいません。ちょっと考え事をしてて』
「まったく。すいません、守部さん。」
「いえいえ、お構いなく。えーと、群井様と亀場様と十月様と間珠馬様がこちらの部屋になります。」
異形型でも、そこそこ重かったり、体積をとるやつが呼ばれたみたいだ。多分、耐重が優れていてそこそこ広いところなんだろう。しかし、このメンツだと夜は恋バナというより、異形型あるあるになりそう。
ぐすん、もう少し青春っぽいのを送りたかった。
それから、旅館で美味しいご飯を食べているのを眺めたり、夜みんなで将来の夢を語り合って、気づいたら寝落ちしていた。
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あー、いい朝だ。光景はカオスだけど。
なんったって、亀とマシュマロが寝ているのがすごい。十月のやつも背中にアームが付いているせいでうつ伏せで寝ていて行き倒れのように見える。
さてと、
「キュリオォーーン」
「「「わぁーーーーーー」」」
みんな飛び起きた。
「脅かすなよー」
「びっくりしたー、ってもう朝か」
「心臓が止まって、溶けるかと思った」
ふふ、だが後悔はしない。
再び、楽しそうに人が朝食を食べるのを眺め、
ついに班での自由行動の時間になった。
ちなみにうちの班は、
男子の亀場 大鳳、十月 八海、女子の保伊豆 愛美、富士 明子、そして性別不明の俺である。まぁどだい怪獣を常識にあてはめんのは無理だろうな。
閑話休題
さて、まず我々が行くのは鳳凰神社。
メージャーどころは3日目に巡るらしいから、マイナーなところから攻めてみた。
鳳凰神社は様々な伝説がある。
火の鳥が燃え盛る火の中から飛んで行ったとか。
あとは動かない石。
現物は見れないが、なんでも江戸時代、村の男衆総出で引っ張っても動かなかったらしくて、そのことから、安定した生活や、揺るがない愛なとの願掛けがなされるらしい。
まぁ、学生が行くにしては、地味だな。
次の目的地への道中。
「キュオーン」『見て、このポスター!』
「ん、どうした。おいっ、今、ガメラさんが京都で講演会やってるの!内容はー、異形型個性の社会進出についてか」
「なんかこの人?もっと、どんな個性の人でも過ごしやすい社会を作るキャンペーンかなんかのイメージヒーローしてなかったっけ?」
「あぁ、APLC(オールオブピーポリブコンフォタブル)運動だっけ?」
確か、個性犯罪に走ってしまう原因から変えようとする運動だったな。かなり、インパクトのある見た目だからね。そりゃガメラだもんな。
ズドーーーン
ビリビリガラッシャーン
「な、何?」
「やばい、逃げろ!」
「あれはヴィランだ」
ガマガエルを無理矢理人型にしたようなヴィランが暴れていた。