まずは最初に・・・遅くなり、大変申し訳ありませんでした。
どうも久々の投稿でございます。
なので・・・短いです。
ついでに展開が早いかもです。
そんでもって、不都合な部分があるかもです。
そういう訳で・・・ご容赦くださると幸いです。
それではよろしくお願いいたします。
―――――
先程正午過ぎ、ロンドン市郊外においてテロ事件が発生した模様です。
原因は今の所不明ですが、銃撃と爆発に現場一帯は騒然としているとの事です。
それでは、最新の情報を現場からアリア・ステイシーに中継で伝えてもらいましょう。
ステイシー?〉
周辺地域住民へ震撼を与えた惨事です。
突如として起こった白昼の惨劇に現場はパニックを起こした人であふれています。
今の所ケガ人などの情報は入っていませんが、目撃者からの情報によると犯人はISらしきもので武装していたとの事です。
容疑者は所持していた銃火器を乱射し、周囲の建築物を破壊した後、逃走。
現在、ロンドン警視庁が周囲に対して大規模な検問を行い、犯人の行方を捜索をしており―――――〉
―――作戦会議室から離れた別室で、白昼堂々に巻き起こったテロ事件を放映するテレビの画面がブチんと真っ黒に変わると一気に其の場を重苦しい雰囲気が支配してしまう。
「うっ・・・ぅう・・・・・!!」
重く静かな部屋へ木魂するのは、嗚咽混じりの押し殺した嘆き。
視線を向ければ、其処には美しい金髪を持った少女が顔を自らの両手で覆って項垂れているではないか。
「・・・セシリア・・・・・」
「セシリアさん・・・」
そんな悲しみの涙に濡れる少女、セシリアをシャルロットが優しく抱き留めて介抱し、簪はどうしていいか解らないながらも彼女へと寄り添う。
・・・一方―――
「・・・・・どういう事だよ?」
一夏は奥歯が砕ける程に打ち震えた表情で静かに疑問符を問い掛けていた。
・・・今まで見せた事のない憤怒の表情で。
「い、一夏・・・」
「一夏、少し落ち着きなさいよ!」
「これが落ち着いていられっかよ!!」
見るからに興奮している彼を宥めようとする箒と鈴だったが、一夏は聞く耳を持たない。
其れ処か余計に拍車が掛かったのか、彼は両拳を固く握ったままアワアワとする山田教諭の隣で眉間に皺を寄せた姉である千冬へ詰め寄った。
◆
ロンドン市郊外で発生したイギリス国家代表候補生のセシリア・オルコットとオルコット家メイドであるチェルシー・ブランケットによるISでの戦闘は、急遽割り込んで来た謎の第三者の介入によって突如として終了。
其の後、現場へ駆けつけた英国政府当局によって情報操作他諸々が行われた事により、外部への情報流出は最低限抑え込まれた。
・・・だが、家族同然と思っていたチェルシーの裏切り行為と目の前で無惨にも血を流して消え去った彼女の姿は確実にセシリアの心を抉った事に間違いはない。
其のショックから保護されてからも彼女の目から涙が途切れる事はなかった。
◆
「どういう事なんだよ!
説明しろよ、千冬姉!!」
「・・・・・」
普段なら反抗の
しかし、ある意味で異常とも見て取れる此の状況に周囲が沈黙する中、弟に詰め寄られている千冬は
「なんで・・・なんで何も言ってくれないんだよ!
あれか?
また国家機密か何かで、俺達には何にも教えてくれないのかよ!!
俺は・・・俺達は、命令された動く犬なんかじゃねぇんだよ!!
俺達は人間だ、人間なんだよ!!」
熱量の籠った言葉を発する一夏。
だが、そんな彼の言葉に応えたのは問い詰められている千冬ではなく―――――
「フッ・・・」
「・・・あ”?」
マドカは侮蔑するかの如くほくそ笑んだ。
無論、癪に障る人間が癪に障る態度をとったもんだから一夏の敵意は一気に彼女へと向かう。
「お前・・・今、なんで笑った?
今なんでお前笑いやがった!?」
「ん?
あぁ・・・滑稽だと思ってな」
「こっけい?
滑稽って・・・これのどこが滑稽だって言うんだよ!!」
「気付いていないのか?
なら本当に・・・本当にお前はどうしようもないバカだ。
解っていたが、改めて認識した。
お前は救いようのないバカだ」
「ッ、テメェ!!」
堪忍袋の緒が切れた一夏は、いつもの様に感情のまま突発的にマドカの胸倉目掛けて掴み掛る。
・・・けれども―――
「ハァ・・・」
「ッ、ぐァあ!?」
「「一夏!!」」
ISを纏っても居ない彼がマドカに敵う筈もなく、彼女はあっと言う間に一夏の腕を背に持って組伏してしまう。
「
それとも何か?
貴様は、仲良しこよしで楽にこの任務が終えれると思っていたのか?
・・・舐めているのか、貴様?」
「う・・・うるせぇッ!
うるせぇんだよ!!
セシリアが・・・仲間が悲しんでんだぞ!!
それを見過ごせってのか!!」
「それは当人の問題だ。
他人の家の事情に頼まれてもいないのに一々首を突っ込むな」
「お前に・・・お前に何が解るっていうんだよ?
「・・・・・このまま腕を圧し折ってやる」
―――――「もうやめて下さいまし!!」
一触即発の状態の中で響き渡った鶴の一声。
其の声へ目をやれば、其処には赤く泣き腫れた瞼を擦って立ち上がるセシリアが居た。
「もう・・・もう、いいですわ。
私は、もう大丈夫です。
みなさま、心配をおかけしました。
セシリア・オルコット、復帰いたしますわ」
「せ、セシリア・・・!」
ペコリと一礼したセシリアは普段の様に笑みをつくって見せる。
けれども、其の笑顔はお世辞にも自然とは言えないもので、皆を安心させようと無理をして作った表情だと目に見えて理解できた。
「ほぅ・・・見直したぞ。
それでこそ
私は先に準備しておく、ぞ!」
「あだッ!?」
「「一夏!」」
唯一人、気丈に振る舞うセシリアへ彼女を認めるかの様な笑みを浮かべたマドカは拘束していた一夏の背中を蹴飛ばした後、済ました表情で部屋を出て行く。
すると其の彼女の後を追う様に今度はセシリアが部屋から退出した。
「ッ、待てよ!!」
「・・・」
そんな彼女を一夏は追い掛ける。
自分を心配して駆け寄って来た箒と鈴を払い除け、彼はセシリアの腕を掴んで引き留めた。
「セシリア・・・無理しなくていいんだぜ?
あとは俺達に任せてくれよ!」
「無理・・・?
私は、無理なんてしていませんわ」
「してるだろ!
セシリア、お前言ってたじゃないか!
家族だって!
その家族を目の前で―――
「やめて下さいまし・・・!」
―――――セシリア・・・!」
「私は・・・私の責務を果たさなければなりません。
だから・・・・・私はこんな事で、立ち止まっている訳にはいかないのです」
俯きながらもセシリアは言葉を紡ぐのだが、一夏には其れが疑問だった。
家族と呼べる存在に襲撃され、其の事を受け入れられる間も無く、彼女の目の前で惨殺されたのだ。
にも関わらず、セシリアは気丈に振る舞おうとしている。
一夏には其れが
「何で・・・何でそんなに頑張ろうとするんだよ?」
「それは・・・私がオルコット家の当主だからです。
私は英国貴族の務めを果たさなければなりませんの。
だから国の為に・・・家の為に私は止まっていられないのです!」
「い、家の為って・・・・・
一夏は叫ぶ。
自分の気持ちを押し殺し、只々自分の責務を果たそうとするセシリアへ言葉を掛ける。
一夏としては、其れはのセシリアを気遣う言葉であったのだろう。
「セシリア・・・辛いんならツラいって言ってもいいんだぜ?
今は自分の気持ちを大切にしてくれよ。
だから、後は俺達に任せて、セシリアは休んで―――――」
「・・・・・
どうだっていいですって・・・ッ?」
だが、其れがセシリアの琴線に触れる事となってしまうのだ。
セシリアは奥歯をギリリ歯噛みした後、乱暴に一夏に掴まれた自分の腕を振り払うとキロリと其の三角にした碧眼を彼へ突き刺す。
「せ、セシリア・・・?」
「あなたに・・・あなたに何がわかると言うのですか!!
オルコット家の責務をどうでも・・・どうでもいいとは何事ですか!!」
彼女はギュッと自らの拳を固くして叫んだ。
自らが必死になって守って来たオルコット家の誇りを何も知らない人間に軽んぜられた事が我慢ならなかったのだろう。
「セシリア、何怒ってんだよ?
俺は・・・俺はお前の為を思って!」
「私の為?
だとすれば、大きなお世話というものですわ!
私はオルコット家の・・・国家の為に逆賊を討たなくてはならないのです!
それが・・・・・それが、チェルシーの為でもあるのです!!」
涙を堪えつつセシリアは歯を食いしばる。
一方、まさか反論される等とは思ってもいなかった一夏は「お、俺は・・・俺は・・・!」と見るからに動揺したかと思えば、血相を変えて彼女へ掴み掛ったではないか。
「ッ、なにを!?」
「俺は・・・俺はお前の為を思って言ってやってるんだぜ、セシリア!
それを何で・・・何でそんな事言うんだよぉ!!」
自らの
其の普段とは全く違う鬼気迫る表情と萬力の力に彼女は苦痛の表情を浮かべてしまう。
「い、いやッ!?
は、離して下さいまし!!
痛いですわ!!」
「ッ・・・ちょっと!
一夏、アンタ何やってるのよ!!」
「やりすぎだぞ、一夏!」
此のセシリアに狼藉を働く一夏を止め様とするのは、彼を追いかけて来た鈴達だった。
彼女等はセシリアの肩をガッチリ掴んだ一夏の手を解こうとするのだが、皆が思っている以上に彼の力は強く、とても敵わない。
ならばと鈴は自分のISを部分展開し、其のパワーで以って引き剥がそうとする。
「ッ、どけよ!!」
「きゃあ!?」
『『『鈴(さん)!?』』』
しかし、部分展開とは言え、ISを纏っている筈の鈴を一夏は生身でありながらも突き飛ばして壁へと叩き付けた。
「何で・・・何で、なんでなんで、なんでそんな事言うんだよ!
俺は、俺はッお前を為を思って・・・お前を
なんでそんなこというんだよぉ!!」
「っう・・・!」
一夏の狼藉に驚きつつも彼を止めようとする周囲を嘲笑うかの様にミシミシと更に強まる握力。
余りある力にセシリアは苦悶の表情を浮かべていたが、彼女は歯を喰いしばりながら口を開いた。
「ッ、何様の・・・・・いったい何様のつもりなんですの・・・?」
「は?」
「
ふざけないで下さいまし・・・!
私は・・・
「!!?」
セシリアは思いっ切り前に向かってガツンッ!と振り子運動で頭を繰り出す。
よもやの攻撃に一夏はヘッドバットされた部分を抑えながらへたり込んでしまうと彼を見下ろしながらセシリアは襟を正しつつ溜息交じりに呟く。
「・・・作戦開始まで、まだ時間がありますわ。
それまでに頭を冷やしてはいかがでしょうか?」
セシリアは、セシリア個人としてではなく、オルコット家の女主人であるセシリア・
貴族としての務めを果たす『覚悟』を決めた其の姿は、一種の神々しさもあり、思わず感嘆詞を漏らしそうになる程だ。
・・・だが、そんな彼女の態度が気に喰わない男が一人―――――
「・・・・・やっぱり、やっぱりそうなのか・・・そうなんだよな・・・!」
「え・・・?」
「い・・・一夏?」
俯き加減で立ち上がった一夏は歯を喰いしばりながら立ち上がる。
「全部ッ・・・全部
みんな、アイツのせいで・・・
目をひん剥きながら一夏は頭を掻き毟り、此処にはいないもう一人の男性IS適正者、清瀬 春樹への恨み節を語る。
「な、何を言ってるのかな?
なんでそこで春樹が出て来るのかな?」
「だってそうだろ?!
みんな、アイツに関わってからおかしくなっちまったじゃねぇか!!
みんな・・・みんな、みんなみんな・・・・・全部、アイツのせいだ!!」
無論、突然飛び出て来た春樹の名に皆はキョトンと疑問符を浮かべるが、当の一夏は見るからに正気ではない表情で叫ぶ。
「アイツさえ・・・アイツさえいなけりゃ!
アイツさえいなきゃ、みんなおかしくならずに・・・みんな
突如として狂った様に喚いた一夏だったが、またしても此れまた突然に電池が切れた様に彼は倒れ伏した。
見ると其の背中には電極が刺さっており、電極コードを目で追ってみれば、其処には簪がテーザー銃を構えているではないか。
「一夏!?」
「簪ッ、貴様!!」
「喚かないで・・・危険だと判断したから撃っただけ。
・・・本当ならもう少し早く撃つべきだったけど。
セシリアさんも鈴さんも大丈夫?
シャルロットさん、彼女達を見てあげて」
「う、うん!
わかったよ!!」
簪は足で一夏が気絶しているかどうかを確認しつつセシリアと鈴を気遣うと医務室に向かう様に促す。
其の後、騒ぎを聞きつけた山田教諭によって白目を剥いた一夏は回収されたのであった。
・・・・・作戦前に何とも不穏な空気を造った事であろう。
「しぃー・・・フゥー・・・・・マジかぁ・・・」
―――――博士の話を聞いた彼は明らかに動揺していた。
最早すでに空になったスキットルを何度も傾けては愛想笑いをしていたからだ。
そんな行動を幾回も繰り返した後、気分が悪くなったのか、車を止めてくれと言い、近くの公園へ立ち寄った。
私は外の景色を見て来ると言う彼のあとを追おうとしたのだが、彼は「少し一人にしてくれ」と言った。
・・・その時、私は隠していたが、酷く不安な気持ちに襲われて仕方がなかった。
だから、私はこっそりと彼のあとをつけた。
「しぃー・・・フゥー・・・・・マジかぁ・・・」
・・・案の定、ベンチに座った彼は酷い溜息を吐いていた。
博士との会合前、私は彼にプロポーズを受けていた。それも大勢の同僚や部下、上司の前でだ。
しかし、あんな
・・・・・・・・怖かった。
けれど・・・そんな時、
「・・・・・bestem dig」
彼の口から聞き慣れない言葉・・・いや、
私はふと、その言語が何なのか思い出した。
デンマーク語だ。
しかし、私や私の友人たちからドイツ語、フランス語、英語、中国語、ロシア語を習得した事は知っていたが、デンマーク語を習得した話は聞いた事がない。
それに周囲にデンマーク語を喋れる人間はいない。
でも、それからも彼はデンマーク語で話をした。まるで現地人の様に流暢にだ。
さらに奇妙な事を言えば、彼はデンマーク語と日本語を交互に話していたのだ。
私には、その彼の一人芝居の様な物が・・・
・・・おかしな事を言っている自覚はある。
今思えば、私は彼に捨てられてしまうのでないかと言うあらぬ妄想によって一時的な鬱状態になっていたのかもしれない。
だが・・・当時の私は、彼の口を借りた別の人物が彼と話し合っている様に見えてしかたがなかったのだ。
「du burde være konge」
「・・・勝手な事を言いやがる・・・・・!」
「Egoistisk ting?
Dette er mit ansvar.
Det er dit ansvar.」
「どうして俺が・・・!!」
「fordi han er kvalificeret til det.
Og... nu skal du være det.
Ellers vil din lykke være skrøbelig og smuldrende.
Og... det er til den pige, du elsker.」
「破ッ・・・脅迫かよ。
俺は趙匡胤か?
其れに・・・ッチ、畜生め」
親しそうに、小憎たらしそうに、長年の
おずおずと顔を覗かせる私へ彼はいつもの様にあの
おっかなびっくりな私がベンチに座ると彼は左手を出す様に言って来た。
そして―――――
「相変わらず細い指じゃ。
さて・・・此の指にあった
・・・私は彼の発した言葉に目を丸くした。
すると彼はまたいつもの調子で口端を吊り上げた。
「阿破破ノ破!」
・・・・・はい。という訳で今回は此処まで◆◆◆◆◆
極東は田舎生まれの蟒蛇くんの進化ルート
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ジークフリート
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ファフニール
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俵 藤太