サクサクサクサクサクサク・・・
改めて、状況を説明しよう!
イギリスとアメリカが極秘裏に共同開発した軍事衛星エクスカリバー。
一体何の為に開発されたのかの理由は未だ明かされてはいないが、其の大量破壊兵器搭載使型軍事衛星は突如として暴走状態となり、皮肉にもロンドン市内及び英国王室宮殿を破壊対象として臨戦態勢をとる。
此れに英国軍は総力を上げてエクスカリバーを撃滅せんと出撃。
無論、英国軍が誇るIS部隊も此れに参加した。
だが、頑強な迎撃システムを有するエクスカリバーに成す術なくカトンボの様に撃墜されてしまう。
無傷のまま万全の状態で攻撃態勢へと移行するエクスカリバー。
正に絶体絶命!
しかし、此の英国史史上大ピンチに対して遥々日本から颯爽と駆け付けた勇猛果敢な者達が居たのだ!
此れ迄に幾つもの強大な敵を屠り、国家の一大事を救って来た戦士達!
彼等の名前は―――――!!
◆◆◆◆◆
「・・・・・何をやっている?」
第三者から見ても解る程に酷く呆れた表情を晒しつつ疑問符を呟くのは、宇宙空間にどっかり腰を据えて待ち構える軍事衛星エクスカリバーを撃滅すべく招集された特別攻撃部隊、通称『クー・フーリンの花嫁達』の中核メンバーたる篠ノ之 箒だった。
「何って・・・ナレーションをしているのサネ!」
其の彼女の乾いた?マークに応えるのは、ISスーツの上から纏った肩から胸元まで露出する程までに着崩した着物とピンヒールと云うアンバランスなファッションが特徴的な
彼女の名は、アリーシャ・ジョセスターフ。
イタリアの
そして・・・京都で巻き起こった”百鬼夜行”の後に国際的過激派組織ファントム・タスクへ
そんな現役テロリストが何故にこんな現場にいるのかと云えば、なんとファントム・タスクが英国政府の要請を受けて馳せ参じたと云うではないか。
勿論、悪名高いファントム・タスクは英国でも
にも拘らず彼女等が此処に居ると云う事は・・・余程切羽詰まった状況なのだろうか。
「もし、これが後世に伝わったらこんな風になるだろうと思ってネ。
きっと良いユニオンジャックのプロパガンダ映画になるだろうサ」
「ッ・・・ふざけてる!
あなた・・・
「OH・・・そんな怖い顔しないでヨ。
それに・・・・・君、敬語はどうしたサネ?
日本人は、目上の人を敬うのが美徳なんじゃないネ?」
「目上・・・?
はッ・・・テロリストに墜ちた人間に誰が敬意など!
こんな状況でなければ、即刻ここで刀のサビにする所だ!!」
何故かいやに強気な態度をとる箒へ対してアリーシャは怪訝に眉をひそめたが、すぐに何かを察した様に「やれやれ」と溜息を漏らすと、先程までマイクの様に構えていた左手でぐるりと箒の肩を組んだ。
「ッ、何を!?」
「まぁまぁ、よく聞くネ。
・・・まったく、モテる相手に片思いするのってツラいよネ?」
アリーシャの囁きにビクりと箒の身体が震えた。
彼女は見透かしていたのである。箒の想い人である一夏に近付く雌猫・・・もとい、サラ・ウェルキンに対して抱く大きな不満を。
「すぐにわかったネ。
あのイギリス女・・・オルコット嬢の方
それに・・・彼も彼の方で満更でもないって感じ」
「そ・・・そう!
そうなんです!!
ベタベタと気安く一夏にくっついて・・・!
それに・・・一夏も一夏だ!!
あんな女に鼻の下など伸ばして・・・・・あッ・・・!?」
思わず溜まっていたフラストレーションを吐露してしまった事に思わず箒は自分の口へ蓋をした。
しかし、時遅しで、ハッとする彼女へアリーシャは生暖かい視線を注ぐ。
「大丈夫。
何を隠そう私も孤高の戦乙女に片思いをしているからネ」
「わ・・・私はどうすれば・・・?」
一瞬にして絆されてしまった恋する侍娘へ戦乙女は自分なりのアドバイスを送る。
「オルコット嬢じゃない方のイギリス女は、専用機を持っていないから作戦には参加できずにお留守番ネ。
そこがチャンスヨ!」
「チャンス?」
「幸いにも君は宇宙組ネ。
だから命一杯、彼をサポートするのサ!」
「サポート・・・」
「あんな女より、自分は君を支えられるって事を印象付けるにはいんじゃないのサネ?」
「おぉ・・・ッ!」
すっかり絆されてアリーシャの
「・・・これが青春ってやつサ。
しかし・・・・・
私との勝負を持ちこそうなんて・・・・・そうは問屋が卸さないヨ」
ポツリとアリーシャは呟きつつ自らの脇腹へ手をやり、ISスーツの下に奔る痛々しそうなケロイドを
◆◆◆
軍事衛星エクスカリバーを撃滅せんと企画された作戦は簡単に言えば、陽動作戦である。
そんな作戦の陽動部隊に選ばれたメンバーはブザー音に導かれて向かった。
・・・向かったのだが。
「え・・・うそでしょ?」
陽動部隊隊員の凰 鈴音はギョッと表情を強張らせた。
何故ならば宇宙へ行く為と案内された場所には、ニュースで見る様な巨大なロケットが聳え立っていたのだ。
「まさか・・・これに乗って行くわけ?」
「・・・想像通りといえば、想像通り。
突貫工事を隠す気もない。
速い話が、Gガンダム」
「ごめん、簪。
私、それわかんない」
想像通りと云えば想像通りの展開だが、想像するのと実際に見るのとでは大きく違う事を実感してしまう。
そう。
陽動部隊が宇宙へ行く方法は、急ごしらえで衛星発射を行うロケットを有人に改造した急造品で成層圏を越えての中間圏まで到達し、其処から倉持技研から提供された特殊外装パッケージ『O.V.E.R.S.』でエクスカリバーへ迫ると云う訳だ。
最初からO.V.E.R.S.で行けば良いと云う話は尤もだが、O.V.E.R.S.も実践使用が始めてな為とエネルギー節約の為と云う訳で急造品の有人ロケットが使われると云う訳である。
「おいッ、どうした二人とも!
早くしろ!!」
「あぁ、もう・・・!
考えててもしょうがないわ!!
行くわよ、簪!!」
「・・・・・こんな事で宇宙に行きたくなかったよ」
箒に急かされ、切羽詰まされながら腹を決めた鈴と宇宙に行くと云う一大イベントをこんな状況で堪能したくなかった簪は、足早にロケットの急造有人席へ向かった。
◆◆◆
「・・・・・何を見ているんだ、セシリア・オルコット?」
ロンドン市内を離れた郊外の一角。
天空より遥か先に街を狙う敵影が確かに存在するとは思えぬ程に静かな夜空を見上げるセシリアへ声を掛けるのは、黒いISスーツに身を包んだ
其の彼女からのぶっきらぼうな疑問符に対し、セシリアは横目でちらりと見た後で再び空を見た。
「星・・・ですわ」
「星?
そんなものの何が気になる?」
「ハァ~・・・情緒がありませんわね。
あなたには星を愛でる感性と言うモノがないんでしょうか?」
「なんだと・・・?」
棘のあるセシリアの言葉にマドカの眉間へしわが寄る。
だが、其れが彼女の緊張による虚勢である事をマドカは見透かすと下唇を噛むセシリアの横へ佇んだ。
「・・・・・晴天極夜」
「え・・・?」
「晴天極夜、だ。
「し、知っていますわ!
そうではなく・・・今のは、その名前が出た事に対してのハテナです!」
ムッとする彼女に対して、マドカは「やれやれ」と首を振る。
まるで先程の溜息を漏らして小馬鹿にする言葉を吐いたセシリアの様にだ。
「いいか、セシリア・オルコット。
晴天は晴れ渡った空と言う意味だ。
そして、極夜は太陽の出ない夜と言う意味だ」
「だから、それが一体どうしたと言うのですかッ?」
「「晴れ渡った夜空には、星ばかりが輝く」と言う事だ」
元テロリストの口から紡がれたとは思えぬ詩的な表現に驚いたセシリアは思わず振り向くと共に青い目を丸くした。
彼女の呆気にとられた表情にマドカは鼻を鳴らして口端を少し吊り上げる。
そんな不敵なマドカの笑みにセシリアは悔しそうに俯きつつ奥歯を噛むが、どうしてか仕方なさそうに溜息を一つ吐く。
「・・・すみません。
少し、気が立っていましたわ。
それにしても、あなた・・・テロリストだとは思えない表現が出来るんですわね?」
「元だ、もと。
私はもうテロリスト・・・ファントム・タスクの人間ではない!
それに・・・これぐらいは教養の内だ。
星座の名前ぐらい言える。
いいか、あれが―――――」
そう言いつつマドカは夜に煌めく星達をなぞっては星座の名前を並べる。
おうし座、ふたご座、小犬座、ヤマネコ座、キリン座・・・と、イギリスの夜空を彩る星座を答える彼女の姿にセシリアは「あら・・・?」と意外な感情を抱いてしまう。
「(なんだか、ちょっと・・・・・可愛いですわね)」
まるで大人に自分の持っている知識を披露する子供の様なマドカの姿を愛らしいと思ってしまう自分に驚きつつもセシリアは彼女を見続けた。
「そして、あれが・・・・・おい、セシリア・オルコット?
なんだ、その目は?
少々、気色が悪いぞ」
「ふふっ・・・いえ、なんでもありませんわ。
あなた・・・・・
それに・・・一々、フルネームで呼ばなくても大丈夫ですわ。
セシリア・・・と、ファーストネームで構いません」
セシリアの発言に今度はマドカの方が一瞬だけであるが目を丸くした後、其れを隠す様に彼女はまた星空へ目を向ける。
其れが恥ずかしさを隠す様な仕草に見えたのか。「ぷっ!」とセシリアは自分の口元を抑えた。
・・・・・だが―――――
「・・・用意をしろ、
「はい?」
表情を険しくしたマドカが指で示す其の先には、一筋の光の矢が天空へと昇って行く様子が見て取れる。
セシリアの拳へグッと力が入った。
◆◆◆
簡易的な急造有人ロケットで宇宙空間へと到達した宇宙部隊は、其々の専用機へ搭載された特殊外装パッケージO.V.E.R.S.を展開して攻撃目標に移動を開始。
そして、彼等は遂に護国の
「あれが、エクスカリバー・・・ッ」
初の宇宙空間に心を躍らせる間もなく、自分達の前方へ鎮座するエクスカリバーに簪は目を白黒させた。
何故なら彼女の眼には其れがSF作品に登場する巨大戦艦にしか見えなかったからだ。
言わずと知れたスペースオペラの金字塔『スターウォーズ』の帝国側に出てきても何ら不思議のない其の姿に彼女は思わず息を呑んだ。
更に言えば此処までの道中、エクスカリバーからの迎撃はなし。
余りにも過度とも云える武装と迎撃態勢に移っているにも関わらず、相手からはビーム攻撃はおろかミサイルの一発も飛んで来てはいない。
「(これは、罠かもしれない・・・!
一旦ここは、分散して後方へ退くべきなんじゃ・・・?)
HQ、こちらデルタ3。
攻撃目標に不審な動きアリ。
指示を求む!」
有効射程距離の長さもさる事ながら、一割程度のエネルギー出力で巡洋艦を一瞬にしてデロデロの融けたアイスクリームの様に変貌させてしまう威力を持つ粒子荷電砲。
其のブリーフィングにおいて明かされたエクスカリバーの最強武装が未だ自分達に向けられて唯の一発も打たれていないと云う事は、相手は確実に自分達へ攻撃を直撃させる為に機会を伺っているのだろうと簪は危惧した。
しかし―――――
「いや、俺達はこのままエクスカリバーに仕掛けるべきだと思うぜ!」
「ッ、なにを言って!?」
一夏は簪の提案に否を唱えるとエクスカリバーへの即時攻撃を具申したのである。
確かに作戦内容としては、部隊の役割はエクスカリバーの目を惹きつけるのが目的であり、彼の発言には正当性があった。
「俺達なら大丈夫だ!
それにエクスカリバーの攻撃時間だって迫ってるんだろ?
なら、迅速に行動してあいつに攻撃するんだ!!」
「だ、だけど・・・!」
「私も一夏に賛成だ!
それに私達の第一目的は敵の陽動。
敵の目を我々の向けさせる事が目的の筈だ。
どうした簪?
臆したか?」
「そんなんじゃ、ない!
私は・・・もっと慎重に行動するべきだと思う!」
「何を言うか!
もう時間がないんだ!
鈴もそう思うだろう?!」
臆病者と揶揄する様な箒の発言に簪は諌言を述べるが、彼女に其れを受け入れる頭はない。其れ処か、反対意見を述べる簪の孤立を謀る様に鈴へ同意を求めたではないか。
・・・けれどもだ。
「・・・・・箒、ここは本部の・・・千冬さんの指示を仰ぐべきだと思うわ」
「「な!?」」
てっきり自分達の意見に同意してくれると思っていた一夏達はギョッと眉間をひそませ、唇をへの字に歪ませる。
そんな不満気な表情を晒す二人を諭す様に鈴は真剣な顔で声を発す。
「時間がないからこそ、失敗しない様に慎重に行動すべきよ!
それに・・・私達の仕事は陽動だけじゃないの。
まずはセシリアのスナイピングをサポートするのが先決よ」
「で・・・でもよ!!」
「私は簪の慎重案に賛成。
下手に近付いて、至近距離であの熱線攻撃に晒されたくないわ。
だいたい・・・一夏、あんた射撃兵装に慣れてないでしょ?
しかも白式はエネルギー消費が尋常じゃないほど高いじゃない。
私としては、あんたの戦力を温存しときたいのよ」
鈴の言う事は尤もと言えた。
今作戦において、一夏の重要性は幾分にも大きい。
セシリアの狙撃によってエクスカリバーを一時的行動不能にした後、一夏のISである白式の単一能力で再起不能にするのだ。
其の為には、燃費がすこぶる悪い白式の温存は必須である。
つまりは―――――
「・・・俺に
彼女の意見に対し、あからさまに一夏の顔が変わる。
両の目を四白眼にし、額に青筋を浮かべて片口端をピクピクと痙攣させる其の何とも言えぬ表情は一種の
「鈴ッ、お前・・・お前まで俺を役立たず扱いすんのかよ!!
どいつもこいつも・・・・・どいつもこいつも俺の事を馬鹿にしやがってッ!!」
「はぁ?
一夏、あんた何言ってんのよ?
私は―――――」
「うるせぇえッ!!」
突如として癇癪を起した幼子の様に叫ぶ一夏。
まさかの反応に皆へ動揺が奔るが、彼の頭の中は出撃前に
「扱うパイロットの
「私が指揮官なら絶対に作戦へは参加させないわ」
「あぁ、確かに・・・あの坊や、
横へ
『此の世で最も信用にたる評価とは
別段、忌々しい敵からの言葉など聞き流してしまえば良かった・・・・・良かったのだが、幾分と電撃からの病み上がりであった為に精神的な負担となったのだろう。
特に此の言葉は一夏の心を抉りに抉った。
「・・・・・
彼女の口から出た自分とは違う
其の『彼』とやらが誰の事を言っているのかは、いくら『鈍感:A+』の固有スキルを保有している一夏でも容易に想像できた。
「俺はッ・・・俺は出来る、できるんだ!
おれが、オレこそがみんなをまもれるんだよぉおッ!!」
「ッ、ちょっと一夏!!?」
ヒステリーのエンジンが一気にフルスロットルでかかった一夏は、見た事もない酷く恐ろしい形相と共に白式の大型化したウィングスラスターを最大出力で作動させる。
無論、距離を詰める相手は、星空の大海に浮かんだ
「ウォオオオオオ―――ッ!!」
愛刀の白刃へ青白いエネルギーの焔を纏わせ、一気呵成の猛々しい雄叫びと共に一夏は切掛って行く。
そんな自らへ刃を向けて迫って来る勇猛な若武者へエクスカリバーはギョロリと目を向け、遂に対迎撃用のミサイル砲を
「い、一夏ぁッ!!」
「ッ・・・あぁ、もう!!
鈴さん、ミサイルは私に任せて、あなたは右舷から目標を攻撃して!」
「ッ、任せて!!」
流星の如く飛び出した一夏の後を追う様に箒もまた自身のISのウィングスラスターを最大出力で運用する。
此の二人の暴走とも云える突出した行動に対し、簪は奥歯を歯噛みしつつフォローせんと檄を飛ばす。
そんな彼女の聞き慣れない怒りを含んだ大声で、呆気に取られていた鈴は刹那の遅れがありながらも喰らい付いた。
「落ち着けッ、落ち着け私・・・!
当ったれぇええ―――ッ!!」
簪は自身の専用ISたる打鉄弐式の最大武装、最大48発にもなるの独立稼動型誘導ミサイルを専用ポッドから発射。
マルチロックオン・システムが組み込まれている為、ポッドから飛び出したミサイル達は一夏へ向かって飛ぶ誘導ミサイルへ直撃し、チュドォオ―――ン!!と大きな火の玉を宇宙空間へ浮かび上がらせる。
「ッあ・・・!?」
「!!?」
しかし、簪の放った弾幕をスイスイーッと回避するエクスカリバーのミサイルが居た。
勿論、小賢しい防御弾幕の網目を抜けたミサイル達は一直線に一夏へと飛んで行く。
正に若武者危うし!!・・・と、言った所で助太刀が現る。
「
突出した一夏の後を追っていた箒が、瞬時加速と共に自らの愛刀たる二振りの刀でミサイルを一刀両断。
見事に敵の攻撃から彼を救った瞬間であった。
「大丈夫か、一夏!
危ない所だったな!!」
箒はしたり顔の笑みを振り向くと同時に想い人へと向ける。
出撃前にアリーシャから頂いた「命一杯のサポートをしてあげる」と言うアドバイスを実行に移し、想い人に好印象を与えるには絶好のシーンであろう。
・・・・・ところがだ。
―――――「邪魔すんじゃねぇよ!!」
ドッゴン!
自分の危機を救ってくれた筈の恩人を一夏はあろう事か一蹴したのである。
まさかの出来事に理解が追い付かない箒は「えッ・・・?」と呆けた顔のまま後方彼方へ吹っ飛ばされた。
・・・だが、問題は此れだけに留まらない。
無重力の中、クルクル駒の様に回転運動が止まらない紅椿へエクスカリバーは狙いを定めると迎撃ミサイルを発射。
精神的ショックで一時的な呆然自失状態となっていた箒にミサイルを回避する余力はなく、見事な的となってしまう。
チュド―――――ッン!!
「ッ、そんな・・・!!?」
「ほッ、箒ぃい!!」
エクスカリバーからの攻撃がO.V.E.R.S.に誘爆したのか、色鮮やかな
しかし、そんな事を余所に
ズザッシュ!!
「ッ・・・ハハハ!!
どうだぁあッ!!」
紫電一閃が如く振るわれた蒼炎を纏う白銀の刀身。其の斬撃の威力たるや、エクスカリバーの巨体を特大の花火と共に頷かせる様に傾かせた程だ。
そんなバッサリ敵を斬り裂いた自分の攻撃に一夏は「やってやったぞ!」と言わんばかりに高笑いを甲高く響かせる。
―――――話は変わるが、『爆発反応装甲』と言うモノがある。
本来、此れは戦車に装備される為に開発された装甲だ。
構造としては、金属製の箱の底に薄いシート状の爆薬が設置されており、被弾時に砲弾や成形炸薬弾がもたらす圧力に反応し、爆薬が起爆して表面側の金属板を高速で吹き飛ばして側面から弾頭に衝突する事でメタルジェットの形成を阻害。戦車本来の装甲の内部への貫徹を妨ぐ代物である。
グポォンッ
「・・・・・へ?」
燃ゆる爆炎の合間から覗くのは、掌を開いては閉じる少年へ向けらえる
其れは例えるならば、腹を空かせたクラーケンが自分の頭上でたむろする
「ッ・・・ウワァア”ア”ァア”ア”ア”ア”ッ!!?」
漸く其処で、一夏は自身の余りにも危機的状況を理解した・・・
激情のまま・・・いや、
・・・けれどももう遅い。
幼馴染を邪見に蹴り飛ばしてしまった
―――――さて・・・今更、慄いて背を向けた恰好の獲物をみすみす逃す
エクスカリバーは自らの最大兵装たる砲口を対象へと向ける。
そして、既に
・・・・・はい。という訳で今回は此処まで◆◆◆◆◆
極東は田舎生まれの蟒蛇くんの進化ルート
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ジークフリート
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ファフニール
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俵 藤太