謹賀新年!
どうも明けましておめでとうございます。
rainバレルーkでございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します!!
諸君、今年も私はハーメルンで活動するぞ!!
≪ンひ♪
さぁ皆さん、大変長らくお待たせしました!
新年の幕開けを祝うビッグファイト!!
次世代のブリュンヒルデの登場に期待する熱いファンの要望に応えて、全世界に衛星生放送で放送しています!!≫
新しい年を迎えた世界中の映像放送媒体のモニター画面において、インフィニット・ストラトスU-18大会『ヴァルキリー・アプレンティス』を伝える映像が流れた。
内容としては、今大会においてIS委員会より招待された各国の
しかし、代表候補生と云っても
・・・そんな中において良くも悪くも
≪誰もかれもが優秀な結果を残している選手の中で、注目・・・いや、大注目の
なお彼が所属する日本のIS企業、IS統合対策部から提供された本人の宣材写真は、なんと写真一枚!!
しかもコミックヒーローにでも出てきそうな目が四つあるヴィランの様なフルフェイスマスク姿だぁ!!≫
≪ここまで素顔を隠すなんて・・・余程の理由がありそうです≫
≪噂によれば、日本政府の
≪はははッ!
なんにしても注目される選手に違いはないですね。
名を上げるか、それとも誰かの
≪さて、私は毎度おなじみのISアナウンサー、キンブル・ドゥ!
解説は、第二回ヴァルキリー・アプレンティス大会チャンピオン、ルーシィ・ハンネス氏でお送りいたします。
今回もよろしくね!!≫
仕方のない話だが、今まで表舞台でなりを潜めていた為、解説者並びに会場にいる大多数の人間が清瀬 春樹を
中には、神聖なISを冒涜する汚らわしい男として会場外で抗議活動を行う女権団体まで現れる始末。
・・・さて、そんな色々な意味で注目されている
―――◆―――
インフィニット・ストラトスU-18大会、ヴァルキリー・アプレンティス。
其のDブロック第二試合が行われるアリーナコロシアム会場は大入り満員の大盛況で、人の目以外にも多くのハイスペックカメラが並んでいる。
「うーわぁ・・・見ろ、まるで人がごみのようだ」
「ムスカ大佐ごっこやってる場合じゃないですよ。
だけど、わかる。
こりゃ、すげーや・・・!」
今か今かと試合を待ち望む大観衆を見て、IS統合部の整備班チームは口をへの字に曲げて溜息を洩らす。
「・・・俺たちなんで、実際に試合に出る訳でもないのに緊張するんだろ?」
「それだけ共感性が高いって事じゃないっすか?」
「大丈夫・・・大丈夫かな~?
相手は前大会のチャンピオンなんだろ?」
此の傍から見るだけでも圧倒される観客達の目の前で、『我らが刃』と慕う少年が戦うのだと思っただけでも彼らはヤキモキどきまぎ手に汗を握る。
しかし、そんな暗い顔で嫌な汗をかく中で、一人だけ健やかな寝息を「かー・・・ッ」と立てて机に突っ伏す男が一人いた。
整備班班長の芹沢である。
「・・・よくこの状況で寝られんな、この人?」
「あー・・・まぁ、何回も徹夜やったって聞いたし・・・しょうがねぇだろ?
一応、何か起こったら起こせって言われたけど・・・」
「うーん・・・不安だ。
我らが刃・・・もとい、清瀬選手もメンタルが万全じゃないしなぁ・・・それに
こそこそネガティブ発言が紡がれるが、時間は待ってはくれない。
選手の会場入りを告げるアラームが鳴り響き。其れを合図に戦いのリングへ二人の戦士が入場した。
―――◆―――
―――「さて・・・二人目の実力、見せてもらいましょうか?」
青コーナーなる出撃カタパルトからアリーナへ勢い良く入場するのは、ブロンド髪をハーフツインにした一人の美少女。
彼女こそ、スペイン国家代表候補生にして前大会チャンピオンであるセリーヌ・アルバ・デ・エスコバルだ。
纏うISは、愛機であるグランド社の試作第三世代型『ルー・リュンヌM—2』。
射撃武装に特化した機動性の高い機体で、其の機体名と戦闘スタイルから”鋼の雌狼”・・・ロバ・デ・アセーロの二つ名持ち、尚且つ彼女はヴァルキリー・アプレンティス以外にも多くのIS大会で優秀な成績を収めている次代のトップランカー。
・・・そんな若き傑物がジロリッと睨み眼を向ける先、赤コーナーの出撃口から対戦相手がカタパルト射出ではなく徒歩でヌルリと現れる。
「・・・しぃー・・・阿~ぁッと・・・!」
いつもの通り顔を守る為の防具である金眼四ツ目の装飾がされたの喉輪付き面貌を被って現れたのは、世界で二人目の男性IS適正者たる清瀬 春樹。
・・・だが、いつもと違っていた点があった。
其れは彼が纏う専用IS、第三世代型『琥珀』の出で立ち姿である。
『『『―――!!?』』』
「ッ・・・なんですって?」
身体全体を覆う全身装甲、フルスキンである事に変わりはないのだが、其の姿は正に日本の”侍武者”を思わせる烏帽子形兜の当世具足を纏った姿であったのだ。
しかし、会場の観衆が驚きの声を上げ、対戦相手のセリーヌが訝し気に眉をひそめたのは其処ではない。
其の装甲に塗装されていた
「・・・ハルキ・キヨセ、あなた良い度胸していますね?」
「阿い?
あぁ・・・やはり、此の
申し訳ない、不快な思いをさせたのなら謝りますよ。
じゃけども・・・どうも
春樹の纏う専用IS琥珀の姿を一言で言うならば『白糸縅二枚胴具足』であり、御丁寧に兜と面貌まで白く塗っていて、逆に白く塗ってない部位がない程に白かった。
其れ故に其の姿は―――――
≪おーっと、これはどういうことだぁ?!
赤コーナーから現れた清瀬選手の姿は、まるで伝説の『白騎士』の様ダァ!!≫
ISを扱う
≪これは前代未聞ッ!
ハルキ・キヨセ選手、堂々自分こそが
これは余程の自信があるのかッ、それとも・・・ただの
≪なんて生意気なッ!?
これは冗談では済まされませんよー!!≫
会場から聞こえて来る『『『Booッ!!』』』の大合唱ブーイング。
そんな大ヒンシュクのアウェーの中で、「ッチ・・・あぁ、やっぱりおえんかった?」と春樹は苦渋に口をひん曲げる。
・・・因みにもう一人の男性IS適正者である織斑 一夏の専用機、白式も白を基調としているのだが、彼の場合は姉君が最強のIS使いブリュンヒルデの織斑 千冬である為に許されていた。
此れは・・・理不尽な
「こちらも上から二人目の様子を見て来いといわれたのだけれど・・・気が変わったわ」
「・・・失礼だが、聞いてもよろしいですか?
其れは良い方に?」
「いいえ・・・すぐに片を付けてあげる!!」
セリーナは憤っていた。
自分が・・・いや、ISに乗る多くの者ならば誰しもが敬意を払う存在をISを触って一年も経たない様な初心者が、其れも
静かなれども確かに激昂したセリーナは、試合開始を知らせるブザーがビィイイッ!!と鳴る寸前にブースターを噴かし、瞬時加速で一気に春樹との距離を詰めたではないか。
「ッ、え!?」
・・・本来ならば、彼女の行為はフライングスタートとして仕切り直しが行われるのが通常なのだが、会場のヒートアップのせいで其れを指摘する事がスルーされてしまった。
「SIYAAA!」
「うぉッ!!?」
瞬時加速のスピードと共に放たれた回し蹴りが、春樹へバキィッ!と炸裂。
此れを咄嗟に彼は即時展開した赤鞘に納められた三尺太刀で防ぐのだが、其の衝撃に耐えられずに後方のアリーナ壁面へと蹴り飛ばされてしまう。
「WHOOOッ!!」
そんな塵屑の様に吹っ飛ぶ春樹に向って、セリーナは間髪入れずサブマシンガンとアサルトライフルに火を噴かせ、おまけに両肩に装備されたミサイルポッドを全弾発射する。
鋼の雌狼なる名に恥じぬ何とも苛烈な攻撃が最強を
―――「ッ・・・こんッチキショウメ!!」
「な!?」
されども流石は幾つもの修羅場を駆け抜けて来た春樹だ。
もぁもぁっと立ち上る白煙粉塵から脚部のローラーダッシュを高速回転させて飛び出すや否や一目散に距離をとろうとする。
だが、セリーナが追撃を止める事はない。
更なる鉛と炎の雨を降らせた。
≪流石ッ、流石です!
流石はセリーヌ・デ・エスコバル!
鋼の雌狼の異名は伊達ではありません!!
このまま一気に勝負をかけるのかァア!?≫
≪少し大人げない気もしますが・・・これは仕方がありません。
彼、清瀬選手には身の程を知る良い機会になった事でしょう!≫
セリーヌの猛攻に大入り満員の大観衆は『『『ワァアアアアアアッ!!』』』と盛り上がり、解説者達は彼女の勝利を確信した様なコメント並べ立てる。
さて、此の状況に対して春樹陣営たるIS統合部の多数の面々が顔を青くして慌てふためき出す。
「あぁ、やっぱりこうなったか・・・ッ!」
「だから装甲に白を塗らない方がいいっていったじゃんか!!」
「まったくよぉ、上の連中は何考えてんだよ!!」
「総スカンだな、こりゃ!」
「それに・・・相手さん、べらぼうに強いじゃねぇか!!」
誰もかれもが暗い顔を青くして苦虫を嚙み潰したかの様な顔を晒した・・・・・其の時だった。
「―――――うるせぇっぞ、お前ら!!」
『『『うわッ!!?』』』
不安をさえずる同僚達の声に起こされた芹沢が不機嫌さを露わにして怒鳴り声を上げ、皆の注目を一気に集める。
「何をギャーギャー騒いでるッ?
もう勝ったのか?」
「そ、それどころじゃないっすよ!
逆に負けそうになってんですよ!!」
「・・・はぁ?」と悪態をつきながら芹沢は、眠たそうな目をこすってアリーナ対戦場へ目をやる。
そして、短く舌打ちをすると口をへの字にインカムを手に取った。
「おい、聞こえてるか清瀬?
お前・・・肩の力は抜けって言ったが、
『『『・・・・・は?』』』
其の場にいた全員が芹沢の発した言葉が理解できずに頭の上へ疑問符を浮かべる。
其れもそうだ。目の前の彼は、今にも倒されてしまいそうな程に追い詰められて逃げ回っていたからだ。
≪ありゃー?
どうしたんよ、芹沢さん?≫
「他のやつらが、お前が負けそうだって騒ぎ出したから起こされたんだよ!!
・・・っで、お前なんで手を抜いてやがる?!」
≪手なんか抜いとりゃせんでよ!
ちゃんと
「は、はい?
わ・・・我らが刃、それは一体どういう意味ですか?」
≪阿?
どういう意味って・・・グランド社と言やぁ、うちと提携してるデュノア社のライバル企業じゃがん!
じゃけぇ、相手方の開発した武装を此の身をもって体感しとるんです!!≫
「あぁッ・・・もう、馬鹿!」と芹沢は、ポカーンと呆ける同僚を余所にインカムに苦々しく呟く。
「あのなぁ、清瀬よ?
この大会は、お前の実績積みの為に出場したんだから・・・今はそんな気の利いた事しなくてもいいんだよ!!」
≪えッ、そうなんです!?≫
「そうだよ!
だから・・・もういいから、とっとと早いとこソイツ
そう言って、芹沢はインカムの通信を切ると再び机に伏せった。
一方で、二人のやり取りが何が何だか理解できない同僚達は、彼の肩を「ど、どういう事ですか!?」と揺する。
さすれば、芹沢は再び渋い顔を上げた。
「せ、芹沢班長!
何ですか、今の通信は!!」
「そうですよ!
説明してください!!」
「あぁ、だからッ・・・あいつはライバル企業の製品リサーチをしてたんだよ!
小生意気に大人に気を使いやがって!!」
「じゃ、じゃあ・・・我らが刃は、本当は余裕なんですね?
だけど、芹沢さん・・・言ってたじゃないですか、『今までの相手とは、
「は?
・・・・・あぁ、そうか。
お前らって、普段は本部にこもってるメンバーだったか。
ありゃ、そういう意味じゃねぇよ。
・・・いや、
「はい?」
「確かに・・・格が違う。
清瀬が・・・俺たちが我らが刃と呼ぶあの男が、あんな
―――◆―――
「―――――さて・・・じゃあ、そろそろ
カチカチッと歯を鳴らして短くそう呟いた春樹は、ターンピックを利用したドリフトでギュルンと方向転換すると自分を見下ろす様に飛ぶセリーナへ向き直る。
「・・・フンッ、やっと観念したようね?」
此の彼の行動にセリーナは大きな溜息を吐く。
今までゴキブリが如く這いずり回る様にアリーナ中をローラーダッシュでもって縦横無尽に駆けて自分に背中ばかり見せていた彼がやっと此方へ顔を向けた為、セリーナは相手が自分には敵わないと悟ったのだと思った。
「おすぶt・・・いえ、男にしてはよくやったわ。
でも・・・もうこれで終わりよ!」
セリーナは重火器の銃口を自分よりも
―――――されども・・・。
「あぁ、終わりじゃな。
じゃけども・・・あんたが思っとる結末とは違うかもね」
「・・・どういう意味かしら?」
「其のまんまの意味よ。
あんたは、此れから俺の
「・・・・・・・・はッ?」
今まで鞘へ納められていた真っ赤な片刃の刃をすらりと抜刀した春樹は、其の切先を散々っぱら自分を追い回して来た対戦相手たるセリーナへ向けた。
此のどう見ても太々しい態度に対し、彼女は奥歯をギリリッと鳴らした。
「今まで私から逃げ回っていたくせに・・・・・は?
知らなかった。
日本の男は、そんな面白くもないジョークが言えるのね?」
「いんや。
俺ァ、生憎と冗談の一つも言えない面白くも減ったくれもないツマらん男じゃけん・・・冗談じゃないでよ?
大丈夫、大丈夫・・・俺、あんたより強いから」
≪おーっと!?
ここで清瀬選手、エスコバル選手に向って堂々の挑発だぁ!!
一体何を考えているんだッ、この男ハァ!!?≫
≪これは・・・自棄になっているのでしょうかねぇ?
ですが私は好きですよ、諦めの悪い男ってのはね!≫
どう見ても絶体絶命の窮地にも関わらず、平然とした口調で大口を叩く春樹を煽る解説者に再びブーイングで沸き立つ観客席。
しかし、そんなマイナス声援を意に介さず、春樹は朱塗りの太刀で冠受け構えの態勢をとった。
「ッ、この男・・・!
まぁ、いいわ。
さっさと墜ちなさい!!」
自分に対して無礼な態度をとる男に額へ青筋を浮かべたセリーナは激昂の声を荒らげるとともにトリガーをめい一杯引く。
さすれば両手に構えたマシンガンからは大量の鉛玉がばら撒かれ、両肩へ配備されたミサイルポッドから此れでもかと高性能ミサイルが飛び出した。
勿論、攪乱や牽制の為に撃たれたものではない正確な射撃であった為、攻撃は春樹に向って一直線。
チュドォ―――――オオンッ!!
≪出たァア!
エスコバル選手の十八番ッ、ミサイルランチャーパーティーが炸裂ゥウ!!≫
≪解説席まで硝煙臭さが匂ってきそうな程にド派手でですねー!
これは決まったんじゃないですかー?≫
大規模な爆発に三度『『『ワァアアアアアッ!!』』』と大歓声が轟き、解説席では試合が決したかの様なコメントが紡がれた。
「・・・琥珀ちゃんよ、音楽頼まぁな」
〈OK!
なら・・・ジョジョのBGMなんていかが?〉
「さっすが、琥珀ちゃん!
ええセンスしてる!!」
・・・だが、現場の熱気によって見落とされていた点が一つ。
ISバトルというものはどちらか一方の機体が有するSE、シールド・エネルギーの残量地をゼロにした方が勝者となるルールだ。
そして・・・未だ春樹のシールド・エネルギーはゼロになっていない。
「―――――ッ、うそでしょ・・・!?」
セリーナ・アルバ・デ・エスコバルは驚愕した。
彼女とて今まで血の滲む様な努力をもって国家代表候補生の地位と専用機を手に入れて来た。
其の御蔭かどうかは定かではないが、彼女は自分がある程度相手の力量や裁量を分別する事が出来ると思っていた。
・・・ところがだ。
「―――――ヴぇロォア”ぁあ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」
「くッ!!」
自分の十八番である高火力攻撃の火の中を掻い潜って現れたのは、自分よりも圧倒的に練度も才能もない
彼は自らに降りかかる
此の状況に「きッ、斬られる!!」と感じた彼女は咄嗟に握っていた得物を交差した防御態勢をとる。
けれども、此れは
・・・話は逸れるが、かの高名な幕末の治安維持組織たる新撰組を率いた近藤 勇は以下の言葉を残している。
『薩摩の初太刀は外せ』
此れは当時敵対していた勢力内に薩摩出身者が居り、彼等は一撃に全てをかける示現流や薬丸自顕流を修めていた為、此の様な言葉を残したのだろう。
そして、奇しくも彼・・・春樹が構えたのは、示現流の基本的な構えである蜻蛉の構えであったのだ。
「うりィイ”イ”ヤァ阿”ア”ア”あ”ああッ!!」
ガギィイイイ”イ”イ”ンッ!!
「あミばぁアッ!!?」
振り下ろされた剛剣は防御の為に掲げた銃身をバッサリ大根の様にブツ切りにすると共にセリーナの頭頂部へ直撃。
其のまま彼女をアリーナ会場の地面へと凄まじい勢いで叩き落した。
『『『―――――ッ!!?』』』
≪え・・・ッ、えぇ・・・・・えぇえええ!!?
こ、ここ・・・これは、これは一体どういうことだぁァア!!
え、エスコバル選手・・・エスコバル選手が、お・・・墜とされたぁあ!!
は、ハンネスさん・・・こ、これはいったい?!≫
≪す・・・すごい・・・!
すごいです!!
エスコバル選手のあの攻撃をなぎ、薙ぎ払っての斬撃を叩きつけたとしか・・・!!≫
最早此れ迄かと思われていた春樹の突然の反転攻勢に観客達や解説者達へ大きな動揺が奔る。
けれども、彼等彼女等の誰よりも驚愕して動揺しているのは
「なっ・・・な、なに・・・・・なに、が・・・起こった、の!?」
ISへ備えられた機能である絶対防御によって外傷はないが、あまりの衝撃によってぐわんぐわんと視界が歪んでしまい中々に態勢が立て直せない。
しかも先程の斬撃によってシールド・エネルギーが三分の二以上も削られてしまったのだ。
「ふ、ふざ・・・ふざけるな・・・ッ!
ど、どうして・・・どうしてこんなにも・・・・・この私が!!」
格下の弱い男と思って侮っていた相手にたったの一撃ばかり喰らっただけで土を着けられた事で、セリーナの自尊心は確実に抉られた。
彼女は「男の分際で、よくも・・・!!」と目を三角にして反撃せんと前を向く。
すると―――――
「―――ウルルるゥウウ・・・ッ!!」
「ひッ・・・!!?」
目の前には、赤く色付いた
其の鎧武者は顔を上げたセリーナを確認すると頭を傾げてから南瓜でも切るかの様に得物を振り上げる。
「い、いやっ・・・いやぁあああああああッ!!」
ドゴォオオッン!!
『『『ッ!!?』』』
一太刀振るえば隕石でも降って来たかの様な衝撃音が轟き、アリーナを包む程の粉塵が振り撒かれた。
そして、粉塵が落ち着いて晴れると其処に広がっていた光景は、クレーターの如く抉られた地面と―――――
「ぶくぶくぶく・・・っ・・・」
―――白目を剥いて泡を吹く前大会優勝者がへたり込んでいるではないか。
此の状況に対し、ざわざわと畏怖の視線と「ひぃ・・・ッ!!」と押し殺して飲み込んだ悲鳴が木魂した。
「阿ッりゃ~~~・・・ヤッべぇ・・・・・!!
すんませーんッ、誰か担架持ってきてくれませーん??」
流石に此れは「やっちまった」「やらかした」と焦燥感たっぷりの表情で口をへの字にした春樹はカメラに向かって手を上げるのであった。
・・・因みに此の試合の御蔭?もあってか。清瀬 春樹の名は世界中に知れ渡る事となり、全世界共通で『清瀬の白
「早うマジで担架持ってきてー!
あッ、やっぱ俺がおぶっていかー!!」
・・・・・此の時、素顔を隠す様な装備をしていて助かったと
・・・・・はい。という訳で今回は此処まで◆◆◆◆◆
…ワンサマー氏と和解すべきだと思う人ー?
-
はーい!!(^^)/
-
えー!?(・_・;)