この幕内も終盤になって来ました。
※R-15以上R-17.9ぐらいのシーンがあると思いますが、悪しからず。
―――――・・・夏真っ盛りのオーストラリアを開催国とし、誰もが知るシドニー湾が一望できる一等地において開催された年の初め一番に行われるISバトルトーナメント、『ヴァルキリー・アプレンティス』。
見習いと大会名に付いている通り、世界各国から招待されたU-18の国家代表候補生ながらもIS専用機を所有する将来有望のISパイロット達。
しかも今大会で優秀な成果を収める事が出来たとすれば、将来は約束された様なものだ。
それ故に出場者達の大会へ懸ける意気込みの高く、次世代の『ブリュンヒルデ』を誰も彼もが目指した。
・・・・・ところがだ。
今年のヴァルキリー・アプレンティスは例年よりも一味も
有力候補が乱立する中、いざ蓋を開けてみると出場者全員が
この
多くの民衆が見向きもしない他出場者の
しかもヴァルキリー・アプレンティス決勝戦視聴率は、IS大会視聴率歴代最高を誇る第一回モンドグロッソ決勝戦に迫るとも劣らない39.3%を叩き出す始末。
そんな高視聴率を記録した要因と言われるのは、相手選手が棄権を表明した準決勝戦を除く全ての試合において
「『獰猛』!
それは爆発するかの様に襲い、消える時は嵐の様に消える・・・!」
『ジョジョの奇妙な冒険第五部・黄金の風』に登場するレオーネ・アバッキオは、同じチームメイトのパンナコッタ・フーゴのスタンドたるパープル・ヘイズを以上の様に評していた。
そして、これは
更に言えば、IS業界において白を基調とした色彩は、ISを世界に知らしめた世界最初のISたる『白騎士』を思わせる為、並みのパイロットが使用するには憚られる。
だが、彼はそれを惜しげもなく彩った白鎧を纏って檜舞台へと登壇したのだ。
日本の鎧武者を思わせる白戦装束を身に纏い、嵐の様に容赦や躊躇もなく対戦相手をズタズタのボッコボコにする「やり過ぎ」とも言える姿は、多くのIS信奉者達からアンチ・ヘイトを買う事となってしまった。
・・・しかし、彼を大いに非難する者が居るとするならば、彼を大いに
昨今の
それは人間が戦う際に見せる”
スポーツマンシップに則り、どう効率良く対戦相手を倒すかに重きが置かれた試合は、僅かばかりの
加えて、世間に吹き荒れる女尊男卑の波に壁々し、その最たる代表であるISが観るに堪えなくなる者達も確かに存在していた。
そこに来て現れた男でありながらISを駆り、エリートと呼ばれるIS専用機所有者達から泥臭い戦い方をしつつ勝利をもぎ取る姿は多くの者達の胸を震わせた。
そして、何よりも凶暴性剝き出しで肉食獣の様に対戦相手を貪る様に戦う彼の戦闘スタイルに魅入られてしまい、血沸き肉躍った者達も居た。
古代ローマの頃より、人々は
加えて、彼によって大儲け出来た人間も一定数居た為、彼の登場を胸襟を開いて歓迎する者達も多かった。
色々な意味で
その大なり小なり多くの大衆を魅入らせた彼が、ヴァルキリー・アプレンティス決勝戦でまたしても見せた姿は、更に世界を熱狂させる事となる。
金色の焔が零れる四つの眼を有する白鎧を纏う
しかも尚余計に人目を惹き付ける姿に変貌した事に加え、世界でも僅かにしか確認されていない二次移行を果たした対戦相手を難無く打倒してしまい、優勝を勝ち取ったのである。
そんな男でありながらU-18ヴァルキリー・アプレンティス大会初出場にして初優勝を果たした彼の名前は、『清瀬 春樹』。
またの名を―――――
―――◆◆◆―――
「―――・・・『ヴァイオレット・ファフニール』ね?」
ブラックコーヒーを何とも言えぬ顔ですすりながら何社もある中から手に取った新聞紙の表紙へ大々的に掲載された春樹の
「ヴァイオレットって・・・すみれ色の事だろ?
なら訳すと『すみれ色の悪竜』って訳か?
なんかちょっと・・・なぁ??」
「ですな!
あれほど大々的にオール・ブレイド・・・『我らが刃』と観客席で叫んだと云うのに!!」
「本当です!
おかげでグッズの修正に引っかかって、販売延期が決まっちまった!
賠償請求できませんかね!!?」
自分達がバックアップしているパイロットの新しい二つ名がしっくりこないのか。
訝し気に首を傾げる芹沢にヴァルキリー・アプレンティス決勝戦開始前に春樹が希望した二つ名を精一杯旗を振って宣伝した浅沼が鼻息荒く口をへの字に曲げ、初の男性IS適正者公式大会優勝をネタに商売を画策していた金城が憤怒の声を上げた。
「はぁ・・・まぁ、この『シドニーの悪夢』とかよりはマシだろ」
「アナベル・ガトーの『ソロモンの悪夢』の亜種みたいですな」
「それで・・・我らがヴァイオレット・ヴァイオレンス・ドラゴンニュート殿は?
招待された
今や現在進行形で世間の注目の的となっているヴァイオレット・ファフニールの春樹は、大会優勝後の表彰式で記念メダルを貰った途端にさっさと雲隠れを決め込んでしまったのである。
表向きは運営から用意されたホテルの一室に籠っている事になっているのだが、そうとは知らぬマスコミ達は彼から一目一言を貰おうと張り込んでおり、更にはIS統合対策部技術班が利用しているホテルの前にも昼夜いる始末だ。
「どうするべ?
俺達も清瀬に習って、光学迷彩使ってとんずらするか?
しかもアンニャろう、現在地まで細工して雲隠れしてやがる」
「それはマズいですって!
政府ならびに企業関係者も出席するんですぜ?
なのに・・・大会優勝者の若が出席しないってのは、どうも・・・ねぇ?」
「おや、小心狸が珍しくマトモな事をおっしゃる」
「なにおう!!」
「まぁしかし、浅沼氏の言う通りです。
癪に障りますが、運営共の最低限のメンツは立たせてやりませんとね。
一応、我らが刃殿には晩餐会の開始時刻や夜会服を用意している事を伝える様にしています」
金城の発言に芹沢は「なに?」と頭を捻った。
何故ならば春樹が表彰式から雲隠れした後、音信不通となっていたからだ。
一応、SMSで言伝を送っているが、今のところ既読にはなってもいない。
なれば、一体どうやって相手に晩餐会の事を伝えるのであろうか。
「簡単な話でありましょうや。
我らが刃に直接連絡をしなくとも彼の
金城の言葉に皆は「・・・あー!」と納得の声で大きく頷いた。
何故ならば、決勝戦が始まる前々日に春樹の寵愛を一身に受ける
―――◆◆◆―――
「ハァ・・・ハァッ・・・・・オラッ、まだこっからじゃ!!」
ヴァルキリー・アプレンティスの決勝戦試合を優勝と云う最高の成果で収めた春樹だったが、対戦相手のロランツィーネ・ローランディフィルネィとの激闘から来る多大な肉体的精神的疲労を理由に勝利者会見はおろか勝利者インタビューさえも辞退。
辛うじて表彰式で記念品と金メダルを受け取った後、さっさとホテルへ直帰して今現在まで籠ってしまっている・・・・・と云うのが、
「う・・・んンっ・・・・・ンひぃイっ♡♥」
真実真相感想を言ってしまえば、ロランツィーネ・ローランディフィルネィとの試合は春樹にとって「暖簾に腕押し」「糠に釘」と云っても差支えがない内容であった。
いや・・・相手を
ハッキリ言ってしまえば、今大会は対戦相手のレベルが
道場剣術で竹刀を振って頑張っている学生大会に我流なれども幾つもの鉄火場や修羅場を生き残って来た熟練戦士が真剣を持って殴り込みに来た状況に近いだろう。
そんな試合で慢心した相手をギッタギタのビッタビタにする事は幾分か楽しかったが、それよりも
それ故に春樹は試合中でもあの奇天烈な笑い声を上げていたが、心中はちっともこれぽっちも穏やかで楽しくはなく、
けれども決勝戦でロランツィーネの機体オーランディ・ブルームが二次移行による暴走を引き起こした際は、
・・・しかし、酒が思う様に飲めない事や試合運びが思い通りにいかないストレスとフラストレーションが堪っていた事は事実。
一週間も飲まず食わずで
・・・それ故、表彰式からトンズラした
「おッ・・・ォ゙ぐ♥
奥に届いてっ・・・んをォォ゙ォ゙お♥♥ 」
パパラッチ達が見当違いで張り込む宿泊ホテルから離れた郊外の
山賊が村娘を拐かす様に春樹はラウラを担ぎ上げると光学迷彩で姿を隠す。
そして、態々ワールド・パージを使用してまで部屋を確保した彼らは、部屋に入った途端に
今にも破裂しそうな程に鼓膜へ心音が轟く中、部屋の鍵を閉めた瞬間に二人はそれはそれは濃密なディープ・キス。
互いの舌が互いの口腔内へ行き来し、ぐちゅぐちゅ卑猥な音を発する為か、どちらとも知れぬ唾液が床へ零れ落ちる。
そんな喰らい合うかの様な口づけを交わした後、春樹は彼女の衣服へ手をかけた。
その際、興奮による為か、力んだ事でバリバリ音を上げながら幾つものボタンが散乱するが気にも止めず、そのまま白磁の如き絹肌へ吸い付く。
一方のラウラも自分の肌を這う彼の舌の感触に短い艶声を漏らしつつ、ベルトを緩ませてチャックのジッパーを下へ引き下ろした。
「ッ、やっ・・・べぇ!
何回ヤっても相変わらず・・・いんや、いつにも増してぬるぬるして、でぇれー
こんなんすぐに
「はッ・・・はる、きも・・・はリュキも・・・いつもより
わだじ、の・・・あかひゃんのへやに・・・ごりゅゴリュって・・・・・すっごく、ごりゅごりゅって来てきもちいいっ♥♥♥」
部屋の出入口で
さすれば折角従業員が綺麗に敷いた筈の白いシーツは、ものの十分と経たぬ内に肉が打ち付ける音の後で二人の
「はるきッ・・・ちゅ、ちゅうっ・・・・・ちゅうして♡♥」
「ラウラちゃん、君も好きじゃなぁ。
じゃけども・・・首とか辛うないんか?
態勢辛うない?」
「だ・・・だいひょうぶ、だ♥
そ、それよりもっ・・・春樹とちゅうしたら頭、ぱちぱちってして・・・気持ちいいから・・・オほォ゙おっ♥♥」
「ッ・・・ラウラちゃん!
可愛い過ぎじゃろうて!!」
「むごぉッっ♥♥♥」
春樹はラウラをとことん
彼女の艷やかな口を吸い舐めては蹂躙し、彼女の僅かばかりの脹らみなれども整った乳房へ齧り付き、彼女の引き締まった美尻を揉みしだきながら
更には近所のコンビニで買った安酒を鎖骨や肋、果ては腋下やヘソを酒器に見立てて注ぎ、それをワザとらしく音を発てて飲み干した。
然れども上記のラウラに対して行った淫猥な行為以上に春樹を滾らせるものがある。
「おぉッ・・・こりゃあそろそろ
君の
「おォ゙っ、ォ゙おお♥♥
の、のぞむとこりょだっ♥」
は・・・はるきのッ・・・
「ッ、オラァ
「んをォ゙お〜ッっ♥♥♥
イぐっぃ゙ぐイクゥぅう♥♥♥♥♥」
自分よりも一回り二回りも小さい恋人の躰に覆い被さり、何度も何度も幾度となく腰をパイルバンカーの様に撃ち込めば、最早数える事も飽き飽きした絶頂と共に春樹の
何と言う
正に
「あひッ・・・あヒぃ・・・♡
はりゅ、はるきの・・・熱いのが、おなかいっぱい・・・わたひのなかにっ♡♥」
灼眼と金瞳のオッドアイを白黒させて意識が朦朧としつつもラウラは多幸感いっぱいで、
―――◆―――
「―――ごめん、ラウラちゃん・・・・・途中、ちょっと正気じゃなかったでよ」
どのヴァルキリー・アプレンティス大会試合よりも熱い
「ん?
別に構わん。
あんな血眼で迫って来た時は驚いたが、私をあんなに必死で求めて来てくれたのだ。
私としては、お前の恋人・・・いや、
「ラウラちゃん・・・!」
「しかし・・・春樹?
後で、シャルロットには謝っておけ。
お前のハーレムメンバーに入ったのに未だ自分へ
「んな事言われてもよぉ~・・・シャルロットの事は、ちゃんと
お解り?」
何処かのカリブの海賊の様に口の減らない春樹の頭をラウラは「やれやれ、まったく」と溜息を吐きながら撫で回す。
まるで幼い子供をあやす母親の様にだ。
「あぁ・・・そうだ、春樹。
大会の晩餐会には、お前は出ないのか?」
「・・・・・金城さんから言われたんか?」
金城から託けられた内容をラウラが口にした途端、春樹の機嫌が急転直下で悪くなってしまい、キロッと彼女へ金色と鳶色の不満気なオッドアイの上目遣いが注がれる。
「し、しかしだな春樹・・・お前は招待されて今大会に出場したのだろう?
それに春樹は大会の優勝者だ。
少しくらい顔を見せておかないと―――――
「いやじゃ!」
―――おい、春樹!」
プイッとそっぽを向いて布団へ潜り込む春樹を何度もラウラは揺さぶるが、余計頑なに籠ってしまう。
「解っとる!
どーせ、掌くるくるした連中が擦り寄って来るんじゃ!
気持ち悪ぃッ!!」
「だが・・・晩餐会には、一流の料理人が作った三ツ星レベル料理が出て来ると聞いたぞ?」
「じゃけども酒が飲めまーがな!」
「それはお前が未成年者だから当然だろう!」
「いやじゃー!!
無礼な豚に擦り寄られて三ツ星料理食うくらいじゃったらラウラちゃんと戦闘糧食を肴に安っいウィスキー飲んどる方がええ!!
そっちの方が俺はええ!!
ラウラちゃんと四六時中イチャイチャしたいんじゃーッ!!」
喚きながらブレイクダンスが如く駄々をこねる春樹にラウラは満更でもない顔をするが、金城から電話越しに頼まれた時の事を彼女は思い出す。
―――◆―――
≪ラウラ・ボーデヴィッヒ女史、どうかあの酒屑・・・もとい我らが刃をどうしても晩餐会に出席させてください!!≫
「そうは言われても・・・今回は私も思う所があります。
あれほど運営が終始アウェーを徹底しておいて・・・健闘を称える為に晩餐会に出てくれ?
春樹を軽んじているとしか思えません!
しかも春樹から聞きましたが・・・どうも運営の連中は裏で、今大会の勝敗を賭博にしていたと云うではないですか!」
≪その件でしたらカタは着いております。
違法ベッティングに関係していた連中は今頃、ハズレを引かされたマフィア連中に海に沈められてる事でしょう!≫
実を言えば、どうも大会運営関係者の中に試合の勝敗結果で
しかも蓋を開けてみると地元マフィアも絡んでいる状態であった。
無論、これを見過ごす春樹ではない。
彼は決勝戦までに設けられた準備期間と云う形のオフタイムの一日において、ワールド・パージをあくよ・・・・・使用し、自分を大穴に
結果は御存じの通り。
運営からの偽情報に騙されず、春樹に賭けた人達は大儲けし、賭けなかった人間は・・・・・
≪我らが刃の御蔭で、私は350豪ドルも財布の中が増えました・・・いや、今はそんな話じゃありません!
ここで我らが刃、清瀬氏が晩餐会に出ないと会社の・・・強いては日本政府の示しが尽きません!
それに・・・≫
「・・・それに?」
≪このままだと清瀬氏が大会に出た意味がありません!
今大会は、彼の
大会に出て、試合に勝つだけではダメなのです!!
だからどうかお願いします!!≫
今、電話の向こう側に居る金城は地面を舐める勢いで頭を下げている事をラウラは察した。
それにこのまま言われっぱなしでオーストラリアを離れるのも癪に障る。
「・・・はぁ~、わかりました。
春樹に駆け寄ってみます」
≪ッ、あ・・・ありがとうございます!
恩に着ます、我らが銀の君!!≫
「ただし、条件があります」
≪はい、勿論です!
我々に出来る事ならば、なんでも!!≫
「なら―――――」
―――◆―――
「春樹、そう子供みたいなわがままを言うな。
今大会の参加は、政府の長谷川代議士も一枚噛んでいるのだろう?
ならお前だけの問題ではないはずだ!」
「やなもんは、いやじゃー!
それに・・・俺はまだ十六じゃけん、未成年の子供ですぅー!」
「なら酒を飲むんじゃあない!!」
「いやじゃー、呑むんじゃー!!」
状況は、がっぷりよつの一進一退で硬直し、このままではタイムリミットを過ぎてしまう。
流石にこれでは埒がない。
・・・それ故に銀髪黒兎は
「だ、だったら春樹・・・・・晩餐会に出てくれるなら・・・出てくれるなら・・・ッ!」
「・・・・・晩餐会に出てくれるなら?」
「こ・・・今度・・・・・今度の時に・・・―――――」
―――今度ッ、バニーガールで
・・・・・はい。という訳で今回は此処まで◆◆◆◆◆
…ワンサマー氏と和解すべきだと思う人ー?
-
はーい!!(^^)/
-
えー!?(・_・;)