※昨今猛威を振るった流行病に苦しんだり、GB4を堪能して俺ガンダムを作ったりして今回は短めです。
どうぞよしなに。
冬休みが終わりを迎え、久方ぶりに賑わう朝のIS学園カフェテリア。
三学期始業式を前にしながらも学生達は朝食とともに世間話に花を咲かせる。
「―――・・・ねぇ、あの話聞いた?」
「あの話って?」
「ほらほら・・・二年生の学生寮の部屋が
「あぁ・・・あれね。
あれでしょ・・・
「なーんだ知ってたの?」
「かん口令っぽいものが出されたけど人の口に戸は立てられないから、いやでも耳に入ってくるのよね。
それに・・・どうも原因は、
「そうそう!
あっ・・・でも、また
うっわズッル!」
「・・・そうはイカの金時計。
どーも今回は違うみたい」
「えッ、マジで?」
「専用機展開して他国の代表候補生に危害を加えたのはもちろんだけど・・・だいたい専用機を持つべき資格があるかも怪しいでしょ」
「だよねー!
噂だと・・・おねだりして専用機をもらったって言うじゃないの。
なんの苦労もしないで専用機もらうとか、いやー・・・
マジでザマぁって感じ!!」
「私的には、ザマぁとかはどーでもいいけど・・・専用機を持つんだったらそれ相応の実力と覚悟がいるのよ。
・・・
そう言って羨望の視線を向けた先に居たのは、カフェテリアの一番隅っこで餅入り月見うどんを黙々と食する厳つい軍用眼帯を着けた白髪少年。
この少年こそ学園どころか今や全世界で話題をかっさらっている人物、清瀬 春樹であったのだが、そんな彼女に対して連れ相手は少しばかり呆れ顔を晒す。
「あんた、ちょっとワルキューレ部隊に入ってからあの男・・・清瀬君に入れ込んでない?」
「何言ってんの!
あの御方・・・清瀬総隊長はスゴい人なのよ!!
それに見た?
ヴァルキリー・アプレンティスでの総隊長の活躍!!
ようやく・・・ようやく世界が、あの御方の実力をお認めになったの!!」
「はいはい、わかったわかったから!
そんなに入れ込むんだったら・・・清瀬君にアタックかけてみたら?」
「・・・・・・・・・あ”??」
相手からの提案に彼女は不機嫌な声を発した後、「これだから素人は!」とでも言いたげな大きな大きな溜息を吐いた。
「ハァ―――――ッ・・・!!
あんた・・・今更私に
彼女の言葉に連れ相手は「・・・確かに」と納得の言葉で頷く。
何故ならカフェテリアの隅っこでうどんを食らう男の両脇には、彼とお揃いの軍用眼帯を着けた流れる様な美しい銀髪美少女ことラウラ・ボーデヴィッヒとこれまた綺麗なオレンジブロンドを有した美少女ことシャルロット・デュノアが陣取っているではないか。
「それに清瀬総隊長はね・・・”
因みに私は正統王道的『春樹×ラウラ』の春ラウ派!
体格差のある男女カプ・・・推せる!!
だけど・・・見て!」
「な、なにが?」
「デュノアさんの表情をよ!
なんか二学期の時より・・・
あれはたぶん何かあったのよ、絶対!!
ヴァルキリー・アプレンティス後の晩餐会でも目撃されてたし・・・!!
これは『春樹×シャルロット』とか『春樹×シャルル』の春シャル派からまた同人誌が大量に作られる予感が・・・!!
負けてられぬ!!」
「は、はぁ・・・そ、そうなの」
突如としてエンジンのかかった彼女に連れ相手は少々引きながらも何処からともなく取り出された布教用
「・・・・・聞こえとるんじゃよなぁ。
今度本格的に検閲没収するか?」
「・・・そうなると私からも没収するつもりか?」
「実はボクも持ってる」
「えッ・・・」
―――◆◆◆◆◆―――
三学期の始まりを知らせる始業式は、我らが学園会長閣下の号令で始まったんじゃけども・・・いの一番に俺、生まれて初めて表彰された。
表彰内容は、オーストラリアでやったヴァルキリー・アプレンティス大会優勝を記念してじゃとさ。
壇上まで呼ばれて、轡木学長から表彰状受け取って、皆の前で何かコメントせぇやぁ言われたけん「わーい、やったー!」みたいな事言うたら後でラウラちゃんに「もうちょっとちゃんとしろ」って言われた。
あんまりやる気がないんがバレたみたい。
だって、
・・・じゃけどもまぁ、そねーにだるい事ばっかりでもない
―――――「皆様初めまして。
今日より、こちらIS学園で非常勤講師の職務に就く事になりましたチェルシー・ブランケットと申します。
どうぞよろしくお願い致します」
壇上でお手本みたいなお辞儀をするブランケットさんに生徒は勿論、先生らぁからも短い感嘆符が上がる。
そう。
あのオルコット家のバトルメイドでターミネーちゃんのチェルシー・ブランケットさんが、マナー講師としてIS学園に赴任して来たんじゃ。
どうも英国でセシリアさんが鬱陶しい連中に絡まれるけん、良い機会じゃから
これにはセシリアさんも思わずニッコリ!
・・・・・・・・と、ここまでは良かったんじゃけども・・・
「―――やぁッ!
また会ったね我が宿命の
「・・・・・・・・F〇CK」
一年一組のHRで、例の一件で超多忙な織斑先生に代わって、いつもの二割増しでオロオロしてる山田先生から一言。
「今日は、みなさんにお友達を紹介したいと思います!
それも
季節はずれも甚だしい転校生の紹介に「「「えー!!?」」」とどよめくクラスメイト共。
よくもまぁ毎度毎度一々こんなオーバーなリアクションがとれるもんじゃ。
・・・いや、俺は
―――と・・・まぁ、てな訳でじゃ。
山田先生の「それではどうぞ!」の声で入って来た
「やぁ、初めまして麗しのレディ達!
僕の名はローランディフィルネィ・・・ロランツィーネ・ローランディフィルネィだ!」
「「「きゃーッ!!」」」って、部屋いっぱいに黄色い声が響き渡る理由はヴァルキリー・アプレンティスの決勝戦で俺がぶち回したオランダの麗人殿が原因じゃ。
試合前にそれはそれは場を盛り上げる大言を吐いたんじゃけども俺がボッコボコにしてやった。
そねーな人間がどうしてここに居るんかと言うと・・・どうもオランダ本国が
前々から言動や表立っての思想表現に問題があったらしいんじゃけど下手に実力があったけん、政府上層部はあんまり強う言えんかったらしい。
じゃけども俺との試合でボコされて、尚且つ大会期間中に言った発言が問題視されて、その性格矯正の為にIS学園へ・・・と言う事らしい。
まぁ、あの大会決勝で世界でも数えるぐらいの猛者しか確認出来とらん二次移行に至る事ができたパイロットじゃけんな。そう簡単に手放す訳がなかろうて。
後は・・・
「うるさッ・・・!?
ここってミーハーの集まりな訳?」
ローランディフィルネィへの喧しい黄色い声援に
「筆記試験も実技試験も大したことなかったし・・・IS学園って、こんなもんな訳?」
俺らよりも年下の小猫がここに居るって事は、
しっかし・・・
「小生意気な所も含めて・・・鈴さんのデジャヴ感が否めんな」
「ッ、何ですって!?
ちょっともう一度言ってみなさいよ!!」
俺の小声が聞こえたんか、小猫は「しゃー!」と毛を逆立てて威嚇する。
それがクラスメイト連中のお気に召したんか、「「「かわいいー!!」」」って声が響き渡った。
「・・・・・うるさい」
『『『ッ!!』』』
さて・・・またしても黄色い声でいっぱいになった教室をたった一言で黙らせたんは、別の用事でHRを山田先生に丸投げしたブリュンヒルデ・・・織斑先生に良く似通った
「え、え-と!
そ、それでは三人目の方、自己紹介をお願いします!」
「・・・
色々と迷惑をかける事もあるだろうが、よろしく頼む」
はい・・・自己紹介が終わった瞬間にザワザワざわざわ教室が騒めいちゃう。
まぁそれもそうじゃろう。
顔つきも愛想も糞もねーとこも相まって織斑先生にソックリなんじゃもん。どう見ても見るからに血縁関係アリアリなんじゃもん。
「ほいじゃけども・・・簪さん、もうちょっと何とか出来んかったん?」
≪・・・むり。
あれが限界。
私に言わせれば・・・上出来すぎるぐらい≫
「あれでかよ。
・・・マジかぁ」
今後ともにサイレント・・・もとい織斑
さて・・・それじゃあ一番面倒臭そうな
「―――――・・・おい、
いつまで
「ッ、す・・・す、すみませんすみません!!
最後に遅くなりましたが、自己紹介をよろしくお願いいたします!!」
「ふん!」って、山田先生を顎で使うブロンド頭に王冠みてぇな玩具みたいな偉そうな
するってぇっとその隣で今の今まで跪いとった胸元が刺激的なトンチキ騎士服を来た従者みたいな人が口上を読み上げた。
「えーい静まれ、静まれ!
こちらにおわす方をどなたと心得る!
恐れ多くもルクーゼンブルク公国は第七王女、『アイリス・トワイライト・ルクーゼンブルク』様であらせられるぞ!
皆の者、頭が高い!
控えおろう!!」
・・・・・水戸黄門かよ。
―――◆◆◆◆◆―――
「ルクーゼンブルク公国・・・ってどこよ?
聞いた事ないんじゃけど?
ルクセンブルクの間違いじゃねーんかな?」
三学期が始まる前日。
生徒会室で会長の楯無を詰問・・・もとい問いただした春樹は、不満げにカチカチ歯を鳴らして疑問符を連ねた。
「いいえ、春樹くん。
ルクーゼンブルクで合ってるわ。
東欧の玄関口にあたる小国よ。
国の存在については、私よりもラウラちゃんの方が詳しいんじゃないかしら?
ね、ラウラちゃん?」
「あぁ・・・確か、先の冷戦で西側陣営と東側陣営の数少ない緩衝地域になった珍しい国だったと記憶している。
ベルリンの壁が崩壊した後の今もロシアとの緩衝国となっている国だ」
「その国の王族・・・それも末娘の第七王女様がなして、IS学園に飛び級で転校してくるんなん?
あれか・・・よくある後継者争いってのを避けてか?」
学園へ来る新しい学友の履歴書を見て春樹は目を皿にして面倒事の匂いを感じ取る。
そんな彼に対して、楯無は「まさか!」と仰々しく目を見開いてオーバーリアクションした。
「うーん、転校と言うよりは・・・特別留学って事に今はなってるんだけどね」
「・・・なら何なら?」
「その前に・・・少し落ち着いて、春樹くん。
イライラして・・・顔が怖いわ」
「ほっとけ!!」
「まぁ、落ち着け春樹。
なでなでしてやるからな」
「・・・うん。
ラウラちゃん、なでなでしてぇん」
金眼四ツ目で苛立ちを隠せない春樹の頭を抱きしめて落ち着かせてやるラウラ。
まるで猛獣でも扱っている様であるが、彼はトロンと目を閉じてみるみるうちに落ち着きを取り戻すのだが―――――
「・・・・・イイナァー」
「・・・んで、どういう訳で?」
「あッ・・・えーと・・・えっとね・・・・・」
「歯切れ悪ぃな!
もうちゃっちゃと言えよ!」
「では、私が代わりに答えてやろう。
この第七王女は、
口籠る楯無に代わり、マドカがきっぱりと答えた。
彼女のその言葉に春樹は目を見開いた後、口をへの字に歪ませて「まさか・・・?」と何かを察した様な疑問符を紡ぐ。
別に専用機を持つ事は、パイロットが優秀であるならば、所有する事は何ら不思議ではない。
だが、マドカはあからさまにこの王族の特別留学生が態々専用機を持っている事を強調した。
つまりどういう事なのかと言うと・・・
「流石は察しがいいな清瀬 春樹。
そのまさかだ。
お前が考えている様にこのアイリス・トワイライト・ルクーゼンブルク公女は、
「こん畜生めがッ!!」
・・・・・はい。という訳で今回は此処まで◆◆◆◆◆
…ワンサマー氏と和解すべきだと思う人ー?
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はーい!!(^^)/
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えー!?(・_・;)