「―――り・・・鈴、お姉ちゃん?」
中国政府からの影響を懸念している台湾総督府の意向かどうかは知らないが、飛び級でIS学園へ転入する事になった乱音が目にしたのは、自分が記憶していたものとは大きく異なる鈴の姿であったのである。
「あぁ・・・・・らん、じゃないの・・・」
記憶にあるあのハツラツとした笑顔と元気は何処へやら。
土気色の顔に赤く腫らした瞼と
転入初日の事、代表候補生になって初めて会う鈴との再会を楽しみにしていた乱音(以下、乱と省略す)だったのだが、教室に鈴の姿はない。
疑問に思った彼女はサプライズと思って今の今までしていなかった鈴の携帯端末へ連絡をかけるが音沙汰はなし。
これでは仕方なしと乱は物珍しさで自分の元へ集まって来ていたクラスメイト達へ疑問を投げかける。「鈴お姉ちゃん・・・中国代表候補生の凰 鈴音はどこにいるの?」と。
もし、自分からの連絡がとれない程の体調不良に陥ってしまっていて、病欠で教室にいないのだったらと乱は心配になっていた。
・・・ところがどっこい。
「あ、あぁ・・・凰さん、凰さんね・・・ッ」
「凰さんだったら・・・その・・・」
皆は口をそろえて苦笑いを浮かべるか、モゴモゴと口を濁したのである。
勿論、クラスメイト達の反応に対して乱はグッと眉間へしわを寄せて「いったいどういう事ッ?」と凄んだ。
年の差一歳程とは言えども年下とは思えぬ
「・・・見た目もさることながら態度も本当そっくりね」
しかし、そんな乱の姿が自分の毛を精一杯逆立てる
視線をそちらへやれば、絵に描いた様な金髪碧眼でグラマラスな女生徒が、一つ大きな溜息を吐くと共に乱へと近づいた。
「・・・・・誰よ、あんた?」
「私?
私、ティナ・ハミルトン。
鈴の
自分が持ち合わせていない
然らばティナは「放課後、空いてる?」と短い疑問符を投げかけて、彼女との放課後の約束を取り付けた。
・・・そして、時間は経過して放課後の事。
武道場で一悶着も二悶着もやっている頃、年初めのワルキューレ部隊訓練を抜け出していたティナは乱をある場所へと案内する。
その道すがら乱は
「あれってもしかして・・・!」
「そうよ、そうよ!」
目的地に向かって進む自分の顔を見て、ヒソヒソこそこそと影口を叩く見知らぬ学園生徒達。
そのギリギリ聞こえるかどうかの言葉に耳を傾ければ、「かわいそう」と哀れむ声があった。「ザマぁないわね!」と蔑む声があった。
無論、意味も解らず赤の他人に哀れまれたり蔑まれたりする事を許す乱ではない。
「何よ、あんた達!!」とヒソヒソこそこそする生徒へ喰ってかかったのだが、そんな彼女をティナが身を挺して止める。
「凰、やめなさい!」
「なんでよ!?」
「何でもよ・・・さっきの子達、あんたを
凰 乱音は凰 鈴音と従姉妹関係にある為か、容姿が非常に似ていた。見るものからすれば、髪型を変えた鈴と見まごう程に。
自分が憧れの従姉と見間違われる事は、ヴァルキリー・アプレンティス大会で経験しており、正直な話そう満更でもなかったのだが、どうしてそれが哀れまれたり蔑まれたりする理由になるのか。
訳も解らず乱はイライラを募らせたのだが・・・すぐに彼女の顔は驚きによって歪になった。
「ッ、り・・・鈴お姉ちゃん!!?」
ティナに案内された学生寮の一室。
その部屋の壁際ベッドの片隅にちょこんとへたり込んでいたのは、乱の記憶の中の人間と同一人物とは思えぬ覇気を失って重病人の様にやつれた凰 鈴音だったのだ。
乱は彼女を一目見た時、一体誰だか一瞬解らなかったが、すぐにその面影を確認すると一気に距離を詰めて鈴の肩を掴む。
「い、いったい・・・いったいどうしたっていうのよ、鈴お姉ちゃん!?」
乱は大きく狼狽えた。
自分が憧れていた従姉のあり得ない、
「・・・・・なんでも・・・なんでもないわよ」
「なんでもない事ないじゃないの!
どうしたのよ、いったい!!」
乱はガクガクといくらか揺さぶるが、返って来るのは「・・・なんでもない」の一言ばかり。
これでは埒が明かないと感じたティナは、鈴にすがり付く乱を部屋の外まで無理矢理引き離す。
「あ、あんたっ・・・ティナって言ったわね?!
な、なにが・・・ッ、鈴お姉ちゃんに一体何があったっていうのよ!!
あんた知ってんでしょ、教えなさいよッ!!」
羽交い絞めされて部屋から出された乱は相手より背が低いのもものともせず、ティナに掴み掛った。
だが、ティナの方が
「凰・・・乱音、乱って呼んでもいいかしら?
あんた・・・
「・・・・・は?」
「こいつ、なに言ってんの?」と訝し気な顔になる乱だったが、頭を抱えるティナの渋い表情に彼女が冗談を言っている訳ではないと納得できた。
そして、ティナが何を言わんとしようとしている事も容易に想像できた。
「織斑 一夏、
それは聞いた事ある?」
いつかの日、恋愛ごとに無頓着だと思っていた鈴の色恋の噂。
男の身でありながらISを起動させてしまった男がIS学園に強制入学させられ、その男が鈴が日本に住んでいた時に思いを寄せていた男であった為、彼女が中国政府上層部へ掛け合って態々IS学園転入したという話。
あの鈴に限ってそんな筈はないと乱は
「
でも・・・この織斑って男はトコトン鈍いやつでね。
私、がさつで大雑把って言われるんだけど・・・そんな私でもわかるアピールも効果がなくてね。
誰かの言葉を借りるなら
そんな感じだから平行線だったんだけど・・・・・」
「・・・だけど?」
「はぁーッ・・・ある日、突然。
本当に突然、ついこの前よ。
その織斑に恋人ができた事が分かったの」
世界初の男性IS適正者、織斑 一夏に
IS学園に通う生徒達は、大まかな二つの派閥に分かれていた。
一つは、世界最強のISパイロット織斑 千冬を信奉し、世界初の男性IS適正者たる織斑 一夏を慕う所謂、
もう一方は、世界で二番目に発見された男性IS適正者たる清瀬 春樹を慕う清瀬派と呼ばれる生徒達。
当初、この二人の男性IS適正者がIS学園へ入学した際、あの有名な世界最強のブリュンヒルデの
・・・しかし、これを邪魔する
言わずと知れたインフィニット・ストラトスの発明者で
二人は一夏と
この事から他生徒達から非常に強い
ところがどっこいで、濁った悪い環境に腐る事なく徐々に力を付けて仲間を増やし、公式国際IS大会で優勝した春樹は今や誰にも無視する事が出来なくなった。
しかもこれに反比例する様に一夏から
更に言えば、この春樹という捻くれた性根を持つ男は、自分を蔑んで来た人間を許す様な寛大さを持ち合わせておらず、自分が有名になってから織斑派から清瀬派に
この事から織斑派中では行き場のない鬱憤が蔓延し、派閥内でいがみ合うような状態となってしまったのだった。
・・・調度そんな時に発覚した一夏の恋人の存在。
尚且つその人物は、箒や鈴と同じ代表候補生でありながらも専用機所有に至ってはいなかった
理由は知らぬが、今の今まで専用機所有者で代表候補生の肩書で一夏の側を独占していた筈の二人が、ぽっと出の女に男を掠め取られたのだ。
しかもその事に激怒した箒が、感情的になって自身の専用機で殺人未遂と学生寮一部を破壊したと言うではないか。
そんな以下の出来事によって、二人は嘲笑の的となってしまう。
けれども散々暴れまわってから教師IS部隊に鎮圧された後、すぐに
何年も思っていた片思い相手からフラれたと云う精神的ショックもさる事ながら彼女へ追い打ちをかける様に周囲から聞こえて来る心無い「いい気味ww」「かわいそーwwwww」の嘲笑。
これには流石の鈴も心労を来たし、学生寮自室へ引きこもって昼となく夜となく涙を流しているとの事だ。
「なっ・・・なによ、それ・・・・・信じらんない!!」
乱は激怒した。
憧れていた従姉の変わり様にも驚いたが、それ以上に憤慨した。
「鈴お姉ちゃんをフるなんてッ・・・何考えてんのよ、その男!!」
「え、あ・・・そっち!?
って、ちょっと待ちなさいよ!!」
ギリリ奥歯を噛み締めた乱は、ティナの制止もなんのそので一目散に駆け出した。
勿論、向かう場所はただ一つ―――――
「―――ちょっと織斑ってやつはどいつよ!!?」
バーンッ!と簡易的入院施設と化した
その表情は怒りに満ち溢れ、腕部には彼女のIS専用機甲龍・紫煙が部分展開されていて、尚且つその手には基本武装の大型マチェットが握られているではないか。
まるで野盗の様な格好の彼女はズカズカ保健室へ入り込むと閉ざされたレールカーテンを開け放つ。
「ッ、り・・・
白のレールカーテンから現れ出でた鬼の形相の乱を見て驚くのは、
その隣には掛布団で
「キャァアアアアアッ!!?
ちょ・・・ちょっと何よ、鈴!?」
「私は鈴お姉ちゃんじゃないわよ!
私は凰 乱音!!
鈴お姉ちゃんの従妹よ!!
大体何よッ、あんた達だって
不埒よ、不埒ッ!!」
学園の保健室ベッドで
危うく肉塊なりかけるが、寸での所でベッドから転がり落ちる事で斬撃を回避。
刃が枕を突き抜ける程度で済んだ。
「ら、らんいん?
鈴じゃねーなら・・・だ、誰だよお前!?」
「だーかーらー、鈴お姉ちゃんの従妹よ!!」
しかし、これで止まる乱ではない。
マチェットを引き抜くとその切っ先を一夏の鼻先へ突き付ける。
「あんた、男世界で初めての男のIS乗りだか何だか知らないけど・・・よくも鈴お姉ちゃんを泣かせてくれたわね!
覚悟しなさい!!」
「は、はぁッ!?
何言ってんだよ、お前!?」
髪型が違うばかりで鈴と似た様な顔立ちの乱に奇襲同然で刃を向けられた一夏はパニックになって後退りするが、すぐに背後へ壁が立ちふさがる。
・・・その隙にいそいそとサラが体を掛布団で隠しながら逃避行動を行う。
「なんで・・・なんでッ、お姉ちゃんをフッたのよ!
鈴お姉ちゃん、あんたと同じ所に通えるって喜んでたのよ!!
それなのに・・・それなのにッ!
謝りなさいよ、あんた!!」
「し、知らねーよ!
なんで俺が鈴に謝んねーといけねぇんだよ!!」
「うるさい、うるさいうるさーい!
問答無用よ!!」
激昂の為に感情制御を失った乱はヒステリック状態でマチェットを振り上げる。
対IS用ブレードの斬撃など何の防備もしていない人間にはひとたまりもない。
大根の様にすっぱり一刀両断されてしまうだろう。
―――――そうはさせない。
「―――やめなさい、乱!!」
「えッ・・・!?」
「り、鈴・・・!!」
振り上げたマチェットを持った乱の腕を掴んだのは、自身のISを部分展開して現れた顔色の悪い鈴であった。
「・・・・・悪かったわね、一夏」
「え・・・?
あ、あぁ」
「行くわよ、乱」
「ちょ、ちょっと鈴お姉ちゃん!?」
そして、一夏と目を合わせる事なく首を垂れた彼女は、組み倒して拘束した乱の首根っこ掴んで退室する。
まるで悪戯した子猫を連れて帰る親猫の様に。
「は・・・離してよ、鈴お姉ちゃん!
私、あの一夏って男にまだ―――――
「アンタ、何してんのよ一体!!」
―――お、お姉ちゃん・・・?」
保健室から無理矢理連れて行かれて文句を言おうとした乱を鈴は一喝。
その怒気のこもった声に乱はたじろいた。
「アンタ、自分のしようとした事わかってんの?!
一歩間違えたら人が一人死んでたのかも知れないのよ!!」
「な・・・なんで、そんなに怒ってるのよ?
私はお姉ちゃんに酷い事したあの男を懲らしめてあげようとしただけ!
それに・・・あんなやつ、死んでも―――――」
パァンッ・・・と、乾いた音が廊下へ鳴り響く。
頭が横へ振り払われ、頬が熱くなった事に乱は自分がビンタされた事に心底呆気にとられた。
「ッ、り・・・鈴、お姉ちゃん・・・・・な、なんで・・・?」
「なんで?
なんでじゃないわよ!
誰もそんな事・・・頼んでない、頼んでないのよそんな事!
勝手な事・・・かってなことしないでよ!!」
部屋の外でティナと乱の話を聞いていた鈴は、乱がどういった性格かを思い出して急いで彼女の後を追って来たのである。
そして、案の定といった感じだ。
戸惑い動揺する乱を他所に鈴はぼろぼろ滂沱の涙を流して悲痛な声を上げた。
「あたし・・・あたしを・・・あたしを、これ以上・・・・・
―――――◆◆◆―――
「・・・・・ぐるる、ぐるるる」
放課後の生徒会室。
生徒会長席の前方へ配置されている対なりソファの上で
そんな男の頭を膝の上へ置き、さわさわ毛並みの良い白髪を愛おしそうに撫でるのは、微笑みを浮かべるオレンジブロンドの美少女。
「ふふっ・・・まるで大きな猫ちゃんみたい」
ヴァイオレット・ファフニールの二つ名を持つ
近々控える日本防衛省へ向けたコンペティションで発表する第三世代型IS試作機の構想を昼となく夜となく
加えて、三学期からの
そんな彼を心配し、限られた生徒のみ入室できる生徒会室を仮眠室と解放したのであるが・・・
「・・・・・なんでイチャイチャしているのかしら??」
書類仕事に追われる生徒会室の主たる生徒会長の更識 楯無は、羨望の眼差しを仮眠中の春樹を膝枕するシャルロット・デュノアへ注ぐ。
本来ならシャルロットのいる場所はラウラ・ボーデヴィッヒが独占していたのだが、今現在彼女はワルキューレ部隊教官として訓練に従事していた。
その為、最近
「だ、だってしょうがないんじゃないカナ?
ラウラは忙しいみたいだし・・・ねぇ??
ここは満を持して、ボクの出番・・・みたいな???」
ニマニマ口端の吊り上がりが抑えられないシャルロットの表情が、
「・・・ねぇシャルロットちゃん?
もう結構な時間、春樹くんを膝枕して辛くない?
お姉さんが代わってあげるわ」
「大丈夫だよ、楯無会長。
ボク達の事は気にせずに生徒会長の仕事に従事しててよ!」
「そんな遠慮しなくてもいいのよ?
人の頭って意外と重いから・・・ね??」
「ううん。
本当に大丈夫!
それに春樹の
「ぅぐッ・・・!?
い、言ってくれるじゃない・・・!」
バチバチと静かに春樹の
自分のテリトリーたる生徒会室に寝不足の春樹を誘い込み、距離を縮めて自分の
当初、お姉さんキャラとして余裕ある立場で春樹を誘惑して日本政府のみならず更識家の利益をとる筈だったのだが、
尚且つ更識家の情報網によると春樹へ好意を寄せる者はかなりおり、早急に何とかせねば出遅れが更に出遅れになる可能性は大きい。
このひねくれ者に
「ちょっと・・・ほんのちょっとだけでもいいの!
五分だけでいいから代わってくれない?」
「会長・・・そんな事を云ってる場合ですか?」
焦燥感を募らせる楯無に諫言を呈す生徒会書記長の布仏 虚は、口をへの字に曲げる楯無の前へ書類の束を置いた。
・・・因みにだが、その書類のほとんどが学生寮一部を大破させた篠ノ之 箒に関する内容である。
もし、箒が
「・・・う、虚ちゃん!」
「ダメです。
許しません。
「うぅッ・・・虚ちゃんの鬼!」
「・・・では、そんな鬼からの紅茶はいりませんね。
シャルロットさん、紅茶にジャムはいりますか?」
「はい、ありがとうございます」
「ちょっと虚ちゃん!?
ごめんなさーい!!
私にもミルクたっぷりの紅茶ちょうだーい!!」
こんな自分の上で繰り広げられる騒がしさの中であっても安らぎに満ちた顔で寝息を立てる春樹。
そんな普段は恐ろしい蟒蛇と恐れられる男の寝顔を独占出来て御満悦なシャルロットは、円熟な笑みを浮かべて彼の輪郭を指でなぞった。
・・・だが、すぐに静かな時は終焉を迎える。
「―――――・・・ちょっといるんでしょ、清瀬 春樹!!」
『『『!?』』』
バ―――ッン!と、無理矢理に開け放たれる生徒会室扉。
無論、
すると、そこには泣き喚く寸前の赤ん坊の様に頭をぶるぶる震わせる左頬っぺたに
「え・・・ッ?
ちょ、ちょっと・・・
何かあったのかな??」
その女生徒とヴァルキリー・アプレンティス大会後の晩餐会で面識があったシャルロットは困惑しながらも相手を心配する言葉を投げかける。
しかし、そんな言葉を他所に乱は
「ちょっとアンタ!
なに気持ちよさそうに眠りこけてんのよ!!」
「ッ、ちょっと乱!?
いきなりどうして春樹にそんなひどい真似するのかな!?
春樹はとっても疲れているんだよ!!」
シャルロットは春樹を粗野にガクガク押したり引いたりする乱を抑え込もうとするが、それで止まる彼女ではなかった。
そのままキーキー金切声を上げながら乱は叫ぶ。
「なんで、アタシが鈴お姉ちゃんにぶたれなきゃなんないのよ!
どうして・・・どうして、鈴お姉ちゃんが
なんでッ・・・なんでよ!!」
「ら、乱・・・な、なに言ってるのかな?」
シャルロットは乱が何を言っているのか理解できなかった。
冬休みの終盤にようやく恋慕を募らせていた想い人たる春樹と結ばれる事が出来た為、あからさまに
一方で、その
「鈴お姉ちゃん・・・りんおねえちゃんが、かわいそうじゃないの!!
ちょっとッ、なんとかいったらどうなのよ!!」
ついには涙を飲む様になった乱だったが、それでも春樹の体を揺らす事はやめない。
そんな事だから安眠を邪魔された春樹は・・・・・
「・・・・・・・・阿”ッ?」
「ッ・・・!?」
春樹はぎょろりと目を見開いた。
油でも塗った様に艶やかな琥珀色をした
その瞬間、ゾクりッと異様な寒気が乱に纏わりつく。
まるで背中に氷水を注ぎ込まれたかの様な尋常ならざる悪寒が奔ったのだ。
「ヴぇロロ・・・ッ」
「あッ・・・うゥ・・・・・!」
心臓を冷たい手で掴まれたが如く、乱は息を詰まらせる。
そんな泡を喰う乱へ春樹は金眼四ツ目を向けながら上下に伸びた
「ッ・・・清瀬くん!!
起き抜けにブランデー入りの紅茶はいかがですかッ?」
寝惚けた状態で
・・・因みにこのブランデーは春樹が生徒会に
「すんすんっ・・・わぁ、エエ香りじゃわぁ。
布仏先輩、ありがとうございます。
って・・・ん?
何じゃあ、小虎猫?
何か用か?
ツーか、なして泣きょーるんなん?」
「へ・・・へぇええ・・・っ・・・」
虚の機転で
「春樹・・・しゅっごい❤」
「・・・私もぞく❤って、しちゃった」
「まったくっ、本当にお二人とも・・・」
・・・・・はい。という訳で今回は此処まで◆◆◆◆◆
…ワンサマー氏と和解すべきだと思う人ー?
-
はーい!!(^^)/
-
えー!?(・_・;)