僕紅!   作:ゆっくり翼

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……すみません、R18はさすがに無理でした。描写とかどうすれば良いか全然分からない……。
なのでこれで勘弁してください……。

一応時系列は高1の最後辺りです。


総合UA10000突破記念

「…………」

 

フランと付き合うことになった次の日の朝、僕こと吉井明久はとある問題に直面していた。

 

「すーすー」

 

隣ではフランが僕をがっしりとホールドしたまま気持ち良さそうにすやすや寝ていた。ここまでは良い。

 

問題なのは、どちらも産まれたままの姿……つまり裸だってことだ。

 

「……………………うん」

 

なにこれなにこれなにこれ!? えっ、ほんとなにこれ!?

まさか朝チュン? 朝チュンなの?

と、とりあえず落ち着こう。そしてこのまま二回戦を

 

「そおいっ!!」

 

何考えているんだ僕は!? そもそも一回戦なんてやってないよ! ……ないよね?

ほ、本当に落ち着こう。そして思い出せ、昨日起こった事を!

……そうだ、確か昨日は僕とフランが付き合うことになったのを祝うパーティーが開かれて…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「明久とフランが無事くっついたことを祝して……」

 

『乾杯!』

 

レミリアの音頭を合図に僕らは一斉にグラスを掲げる。その後引き戻して中身を少し口に含んだ。

……うん、普通にジュースだ。良かった、お酒じゃなくて。レミリア達って未成年なのにこういう祝いの席で平然とお酒とか持ち込むからなぁ……。

 

「それにしてもまさかこんなにも早く付き合うことになるとは思わなかったわ」

 

「確かに。アキは優柔不断だからね、てっきり99年は悩むのかと……」

 

「私は45年だと思ってたー」

 

何か失礼なこと言われてる……。

 

「さすがにそんなには…………かからないよ?」

 

「明久君、そこは断言するところですよ」

 

うん、僕もそう思う……。

 

「ところで明久様、いつフラン様の初めてを奪うんですか?」

 

「ぶほっ!?」

 

「汚なっ(サッ)」

 

コアちゃんの爆弾発言に、僕は思わず口に含んでいたジュースを向かい側に座っていた霊夢に向かって吹き出した。

 

「ご、ごめん霊夢!」

 

「別に良いわよ。避けたし」

 

「え?」

 

避けれたの? 凄っ。

 

「汚ないですよ明久様」

 

「いや、半分はコアちゃんのせいだからね!?」

 

確かに話を聞くときにジュースを口に含んでいた僕も悪いけど……。

 

「……いや、ほとんどうちの妹の責任よ」

 

「えー、今の場面は普通私を庇うところですよね」

 

「……私は事実を言ったまでよ」

 

「むー、お姉ちゃんのいけずぅ。そんなことだからいつまで経っても彼氏が出来ないんですよ」

 

「……別に構わないわ。しばらくは作る気は無いし」

 

しばらくはってことはいつか作るのかな……?

 

「……さて、今度はだいちゃんの番かな?」

 

「…………ふえっ!? ど、どうしてそこで秀吉君が出てくるの!?」

 

「あれ? あたいは秀吉の名前は一回も出してないはずだけど?」

 

「…………あ、あうあう……」

 

あっ、向こうでシェーダさんがいじられてる……。

 

「……私も早く雄二と付き合いたい」

 

「翔子は相変わらず坂本君一途ね。あー、アタシも早くそう想える男性が欲しいなぁ」

 

へー、優子さんでもそう思うんだ……。

 

「……そういえば明久さん、大丈夫ですか?」

 

「え?」

 

「いえ、いつもより口数が少ないので何かあったんじゃないかと思いましてね」

 

「……いや、大丈夫だよ」

 

「そうですか」

 

嘘だ。本当は余り大丈夫じゃない。

僕は空いている席をちらりと見る。そこは本来なら魔理沙が座る席だ。でも、今回は来ていない。

 

「…………」

 

僕は無事フランと付き合うことが出来た。でもその過程で魔理沙を傷つけてしまった。

 

「次会ったら何て言おう……」

 

ごめんなさい?

いや、それは想いを伝えてくれた魔理沙に失礼だ。

ありがとう?

いや、何に対して?

気にしないで?

……僕の言う台詞じゃ無いよ。

 

「……普通に接しよう」

 

多分それが魔理沙にとっても良いと思うし。

 

「あきひしゃー」

 

「ん? どうしたのフラっ!?」

 

フランに呼ばれたので振り返ってみると、突然唇が塞がれた。

 

フランの唇によって。

 

「んーっ!?」

 

突然のことに戸惑っているとフランの舌が侵入、そのまま僕の舌に絡み付いてきた。

そしてしばらく蹂躙された後、離れてくれた。

その結果、僕とフランの間には唾液による橋が…………じゃない。

 

「なななななな何をするのさ!?」

 

「何ってキスだよー」

 

慌てる僕に対して、平然と答えるフラン。その顔は少し赤く、目もトロンとしている。まるで酔っぱらいのようだ。

……酔っぱらい? まさか……

 

「フラン、さっきまで何飲んでたの?」

 

「これー」

 

僕はフランが渡してくれたグラスの中身の臭いを嗅ぐ。

その中からは、アルコール臭が……

 

「これ酒じゃないか!」

 

くっ、今回は無いと思ったのに……!

 

「あきひしゃー」

 

「うわっ!?」

 

フランに勢いよく抱き着かれ、その勢いで僕は椅子から落ちた。

 

「痛っ!」

 

うぅ、受け身に失敗した。しかもフランに押し倒されるような形になったし……これじゃ身動きが取れないよ。

あれ、これヤバいんじゃない? いや、さすがに考えすぎ――――

 

ガシッ(←フランが僕の服の裾を掴む音)

 

「あきひしゃ、食べて良い?」

 

アカン、食べられる(性的な意味で)。

このままじゃヤバい! こうなったらフランの姉のレミリアに止めてもらおう!

 

「助けて、レミリア!」

 

僕がそう懇願すると、レミリアは微笑んだ後席を立つ。良かった、助けてくれるみたい――――

 

「さあ皆、後は若い者二人に任せて私達邪魔者は退散でもしましょう」

 

「と思った僕が馬鹿だったよちくしょう!」

 

いや、皆なら助けてくれる…………って皆ドアに向かってる!?

 

「ちょっと待むぐっ!?」

 

助けを呼ぼうとした僕の口はフランの唇によって塞がれた。そしてまた口内を蹂躙された後、離れた。

僕の口周りはもうベトベトだよ……。

てかフランが獰猛な笑み浮かべてるんだけど!? これはもう駄目かも分からんね。

 

「あきひ……しゃ……」

 

と、ここでフランが倒れ込んできた。

 

「フラン?」

 

「すーすー」

 

ってあれ? 寝ちゃったのか。

ふぅっ、良かった。さすがにこんな流れでヤるのは勘弁だからね。そもそもこういうのは社会に出てからじゃないとね。

さて、フランをベッドに運ばなきゃ。こんなところで寝てると風邪を引くかもしれないからね。

 

「よっと」

 

僕はフランを右手に首、左手に膝がくるようにして、そのまま持ち上げた。俗に言う、お姫様だっこだ。

そしてそのままフランの部屋へと移動した。

 

 

 

 

 

フランの部屋に到着した僕は真っ先にベッドの近くまで行き、フランをそっとベッドに寝かした。

本当はパジャマに着替えさせてあげたいんだけど、恋人とはいえ僕がやるのは色々とまずいような気がする。まあきっと後で咲夜がやってくれるだろうね。

さて、皆のところに戻――――

 

ガシッ

 

「…………え?」

 

あれ、左腕に何かに掴まれているような違和感が……。

 

「なんうわわっ!?」

 

突如左腕が引っ張られる。

突然のことに抵抗できず、僕はなすがままに引き寄せられ、

 

「えへへ、あきひしゃー(ギュッ)」

 

終着点にいたフランによって抱き締められた。

むぅ、まだ寝てなかったのか。それとも今起きたのかな?

……まあいいや、このまま寝てくれるまで大人しく待とう。どうせ動けないし。

問題は理性のことなんだけど……まあこの程度なら問題無いね。何も着ていないフランが抱き着いてきたってなら話は別だけど。

……ヤバい、想像しただけで鼻が熱く……。

 

「……暑い」

 

……あれ、鼻が熱くじゃなくて暑くだっけ? いや、多分僕で合ってるはずぅっ!?

 

「な、何で脱いでるの!?」

 

気がついたらフランが服を脱ぎ始めていた。

ちょっ、暑いって言ったのって自分が暑かったからかよ!

てかさすがにそれは許容できないんだけど!? 主に僕の理性が!!

とにかく早く止めな――――

 

「フラン止めそおいっ!?」

 

慌てて僕は後ろを向いた。

……いや、止めないといけないのは分かってるよ。でもフラン既に下着姿だったんだよ。それに上はほとんど脱げかかってたし。

そんなのずっと見てたら理性がヤバい。

 

「あきひしゃも脱ご?」

 

凄く強い力で僕の服が引っ張られる。

ヤバい、このままだと大人の階段を昇りそうだ。

さすがに未成年でするのはまずいと思うし、何より酔ったままの勢いで……ってのは避けたい!

とりあえずいったん離れて

 

むにっ

 

「…………」

 

ウワー、ナンカヒダリテニヤワラカイモノガー。

 

 

 

 

 

っとぉっ、危うく理性が飛ぶところだったよ! とにかく一刻も早く――――

 

「っていつの間に裸に!?」

 

早くない!? まだ1分も経ってない気がするんだけど!?

……ええいっ、格好なんて気にしてられるか! とにかく一刻も早くこの部屋を――――

 

「んにゃー(ギュッ)」

 

「*◇#¥☆※◎£¢!?」

 

ぐおぉっ、じ、直に柔らかいものが…………!

てか背中に感じる二つのふくらみってまさかフランの……ってヤバい、この体勢はヤバすぎる! 思わずフランを真正面から抱き締めるほどって何してるんだ僕!?

と、とにかくなにがなんでも引き剥がさないと――――

 

ふにっ

 

「んぅっ」

 

「…………」

 

コンドハヒダリユビニヘンナカンショクガー。

 

 

 

 

 

って今のってまさかフランの――――

 

「んむ」

 

「むぐっ!?」

 

そして本日三度目のディープキス。

……何か、抵抗するのも馬鹿らしくなってきた。体は正直に反応してるし、脱出出来る可能性も無い。

もう、なすがままにヤられてもいいや。

 

「さあフラン、どこからでもかかって――――」

 

「すーすー」

 

……えー、そこで寝ちゃうの? なんかがっかr…………いやいや、これで良かったんだよ。初体験がこんなのにならなくてね。

……それにしても本当に疲れた。もう移動する元気もな……い…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ああ、あの後寝ちゃったのか」

 

だからフランの部屋で寝てたのか。

それにしても昨日は危なかった。理性もぎりぎりまで削られたし。

……まあ

 

「今現在も削られてる最中なんだけどね……!」

 

ヤバい、このままだと本能に従ってフランをヤってしまいそうだ……!

 

『良いじゃないかやっちゃっても。相思相愛の仲なんだしな』

 

君は僕の中の悪魔! 僕を悪の道に引き込む気だな!

だけど残念だったね! 僕の正義の心は君になんかに負けないよ!

 

『こんなやつの言葉に耳を傾けちゃだめだ! そんなことしたらフランたんに嫌われちゃうぞ!』

 

ほら、天使がすぐに来てくれた。フランの呼び方はともかく、言ってることは物凄く正論――――

 

『ここは一生離さないために孕ませる覚悟で――――』

 

おらぁっ!!

 

『ぐごふっ!?』

 

前言撤回。こいつも悪魔だ。

 

『まあまあ落ち着け明久。そもそもそんなこと出来ねえよ』

 

ぐっ……ぼ、僕はそんなヘタレじゃ無いよ!

 

『まあそれもあるが、お前の今の状況を思い出せ』

 

そんなこと言われても、裸のフランにがっしりとホールドされているだけ……そうか!

 

「結局身動きが出来ないから何もできないんだ!」

 

……なんか自分で言ってて悲しくなってきた……。

 

『そうだ、お前のその程度の筋力じゃフランの拘束から逃れることは到底不可能、だからお前はフランを襲うことが出来ない』

 

止めて、追い討ちかけないで!

てかそれじゃあフランが起きるまで僕はこの状況のままってこと?

 

『そういうことだな』

 

「ガッデムッ!!」

 

これじゃあ理性を失うのも時間の問題じゃ無いか!

そうなったらいくら動けなくても何するか分からないよ!?

 

『そうならない方法が一つだけある』

 

マジで!? それってどんなやつなの!?

 

『フランを起こせば良い』

 

…………え、それはちょっと……この状況を見られるのは……。

 

『大丈夫だ、フランはお前のことを信頼している。事情を話せば分かってもらえるさ。

……それとも、フランのことが信じられないのか?』

 

……そうだよね、フランなら分かってくれるよね。

ありがとうね僕の中の悪魔。

 

『気にすんな』

 

さて、そうと決まれば思い立ったら祝日だね。

 

『吉日だ、馬鹿』

 

い、今のは言い間違えただけやい!!

……さっ、フランを起こそう。

 

「フラン、起き――――」

 

「んー(スッ)」

 

「ん?」

 

突如後頭部に手が置かれた。

 

「むー(ギュッ)」

 

そしてそのまま胸に引き寄せられた。

そんなことしたら必然的に顔が胸に当たるわけで……

 

「ЯпоСγψζ↓→←↑℃§*☆!?」

 

当然こうなる。

…………何て言うか、フランって背の割に胸が大きいよね……あー、むしゃぶりつきたいって何考えてるんだ僕は!?

こ、これは理性が吹き飛ぶ前に何がなんでも離れないと!

僕はじたばたして脱出を試みた。

 

ズブッ

 

「んんっ」

 

「…………」

 

ウワッ、ユビガヘンナトコロニハイッタ。

 

「にゅぎゅあっ!?」

 

慌てて指を抜く。

い、今のってフランの…………駄目だ、考えちゃ駄目だ!

は、早くフランを起こさないと……!

 

「フラン、起――――」

 

コンコンコン(←ドアがノックされる音)

 

『妹様、もうそろそろ起床のお時間です』

 

…………ああ、そういえばここフランの部屋だっけ…………ってヤバい、こんなところ見られたら確実に誤解される!

 

『……起きていないのですか? それでは……』

 

「ちょっ、ちょっと待った!!」

 

僕は咲夜が入ってくるのを大声で制止した。

 

『……なぜ明久様が妹様の部屋にいるのですか?』

 

……ヤバい、止められたのは良いけど言い訳を全然考えてなかった。

が、頑張れ吉井明久! 最良の理由を考えるんだ! えっと、女の子の部屋に入る全うな理由を答えれば良いんだよね。でも一体どんなのが……?

と、ここで視界ぎりぎりの場所にフランの下着が見えた。

これだ!

 

「フランの下着の物色にってアホか僕は!?」

 

どう考えても全うな理由じゃないよこれ! てかこれだったら誤解された方がまだマシだ!

 

『……いくら妹様の彼氏とはいえ、さすがにそれは…………』

 

うわっ、やっばり引かれた! どうする? 本当の事を話す? でも一体どう説明すれば――――

 

『……というのは冗談です』

 

…………え?

 

『本当は妹様と裸で抱き合っているのでしょう?』

 

「何でそれを!?」

 

エスパー!? 咲夜はエスパーなの!?

 

『夜に一回様子を見に行きましたから』

 

…………え? 見られたの? この状況を?

 

「ねえ、ひょっとしてレミリアに報告を……?」

 

『しっかりとしましたが?』

 

「ガッデム!!」

 

もう手遅れだった!!

 

『それでは馬に蹴られたくないので、私は退散しますね』

 

「ちょっと待って! それ誤解!!」

 

僕の声も虚しく、足音は遠ざかっていった。

うぅ、絶対に今日皆にからかわれる…………そして夕飯は赤飯だ……。

 

「んー、あきひさうるさい……」

 

と、ここでフランが左手で目を擦りながら起き上がってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……んー……もう朝、なのかな……? でもまだ寝ていたい……。この抱き心地が良いのを手離したくないし……。

 

「……ん?」

 

わたし、何かを抱き締めてる? 一体何を? ……まあ抱き心地が良いから何でもいいや。

さて、このまま夢の中に――――

 

「ちょっと待って! それ誤解!!」

 

…………眠気、吹き飛んじゃった。

むーあきひさめ、後もう少しで夢の中だったのに……。

わたしは目を擦りながら起き上がって、原因のあきひさをジト目で…………。

 

「……何であきひさ裸なの?」

 

「あー、えっと、それは……」

 

あきひさの明らかに怪しげな態度を疑問に思いながらも周囲を確認。

……あれ? 何で服が脱ぎ捨てられてるの? ならわたし今何着て…………

 

「…………え?」

 

何も着てない……?

 

「あきひさ……?」

 

「あー、えーっと、フラン、昨日の事覚えてる?」

 

「昨日?」

 

えっと確か昨日はわたし達の為にパーティーが開かれて、そこで出されたジュースを飲んだら急に気分が変な感じになって、それであきひさに…………

 

「…………」

 

えっ、いや、そんなことは……でもその後記憶に無いし……

 

「ね、ねえあきひさ、昨日出された飲み物ってお酒?」

 

「フランのだけね……」

 

……つまりわたしは酔った勢いであきひさを……

 

「そ、そんな訳…………」

 

いや、否定出来ないや……。

 

「…………」

 

わたしはショックのあまりその場に崩れ落ちた。

 

「ご、ごめんフラン! 僕が弱かったばっかりにこんなことになって……!」

 

さ、最悪だよ……。

 

「初めては普通に捧げたかったのに……」

 

「そこ!?」

 

「え?」

 

わたし、何か可笑しい事言ったかな?

 

「いや、そこはさすがにそこまでは許してなかったとかそういうのだと思って……」

 

……全くあきひさは何言ってるんだか。

 

「そんなわけ無いよ」

 

そう、そんなわけ無い。だって…………

 

「あきひさになら、何されても良いから」

 

…………うぅ、やっぱりちょっと恥ずかしいよぉ……。

 

「フラン!」

 

「きゃっ」

 

突如あきひさに押し倒された。

 

「あきひむぐっ」

 

わたしの口があきひさの唇によって塞がれ、間を置くことなくあきひさの舌が入ってきた。

 

「んん……れろ……ちゅぱ……」

 

そのままあきひさによって舌を蹂躙される。さすがにやられッぱなしは嫌だからわたしも負けじと奮闘した。

 

「ぷはっ」

 

その十数秒の攻防戦の後、あきひさが唇を離してくれた。わたし達の間に唾液の橋が出来、そしてプツンと切れた。

あー、あきひさの舌おいしかった……じゃなくて

 

「むー、いきなりは酷いよ」

 

「ご、ごめん。フランが可愛くてつい……」

 

「別に謝らなくて良いよ…………ただし」

 

わたしはあきひさを抱き締めてそのまま半回転。あきひさが行動する前に向きを変え、あきひさのアレを掴んだ。

 

「もう我慢出来ないから覚悟してね」

 

そしてわたしはあきひさのアレにしゃぶりついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果的に言うと、僕はフランと何回か交わった。

……本当は一回だけにしようと思ってたんだけど、終始フランに主導権握られてたのが悔しくてつい…………おかげで何回も中に出しちゃったし……。

そのことをフランに謝ったら

 

「別に良いよ。でも次は負けないからね!

…………え? そっちじゃない? 中に出しちゃったこと? どうしてそんなことで謝ってるの?

……妊娠するから? あきひさは子供嫌いなの?

……ああ、そう言う事。別に良いよ、その時はその時だし」

 

とか言われたし……。

……まあ、後悔はしてないけどね。フランと一つになれて僕も嬉しかったし。

……だけど……

 

「じゃあ明久とフランが初体験を済ましたことを祝して」

 

『乾杯!!』

 

……その事を祝うのは勘弁して欲しかったよ……。




お酒は二十歳になってから。高校生になるまで甘酒もお酒だと思ってたゆっくりとの約束だよ♪

……こんなあまりエロスがないやつ書いてしまって申し訳ありません。
次回からはこうならないように気をつけたいと思います。

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