まぁ殆ど原作なぞってるだけですが…
あと、今回主人公によるかめはめ波の考察と気合い返しの説明がありますが独自解釈ですのでご注意ください。
「はーい!出場者の皆さん、集合してくださーい!」
天下一武道アナウンサーの声で選手達が対戦表の前に集まった。
さて、これからクジ引きだが…
「天、対戦の組み合わせはどうする?」
「そうだな…」
俺とチャオズは小声で話し合う。
悟空、ジャッキー・チュン、ヤムチャ、クリリン。
戦いたい相手は4人いるが、最後まで勝ち抜いても3人としか戦えない。
うーん…どうしたものか。
今ならばパンプットとかいう確実に勝利できる優良物件が残っているので、ヤムチャかチャオズに天下一武道会初戦突破というプレゼントを贈ることが出来るのだが…
…男狼はジャッキー・チュンとだ。
人間にしてあげないと可哀想だろ。
正直今のチャオズなら相性で悟空に勝つことも可能だからな…超能力で金縛りにした後場外に蹴り出せばいい。チャオズに算数の問題を出して超能力を封じるなんて、原作のクリリンのような機転は悟空にはなさそうだしな…
…悟空とは決勝で戦いたいので、残念ながらチャオズにはクリリンと戦って貰おうか。
…いや、負けろと思ってる訳じゃないんだ。
ただチャオズとは鶴仙流道場で何度も戦ってるからさ…
…色々考えたが結局原作と同じ組み合わせになった。
第一試合は俺対ヤムチャだ。
ぐわわ~~んっ
銅鑼の音が響き、アナウンサーの言葉と共についに第22回天下一武道会が開幕した。
「それではいきなり第一試合をはじめます!ヤムチャ選手対天津飯選手です!どうぞーーっ!!」
「さっそく戦う事になるとはな(すっとぼけ)」
「おい。逃げ出すなら今のうちだぜ?」
「ふん。せいぜい吠えるがいいさ。すぐに黙らせてやる」
こーいうのは雰囲気だ。
互いに罵りあって戦意を高めていく。
「では第一試合!ヤムチャ選手対天津飯選手!はじめてくださいっ!!」
「はっ!!」
飛び蹴りを仕掛けて来たヤムチャを受け止め、反撃をお見舞いする。
そのまま追撃しようとしたところを宙に逃げられた。
二人とも一旦手を止め、相手を観察する。
流石はヤムチャ。
主要キャラはその辺の武道家とは訳が違う。
…だが、勝てない相手ではないはずだ。
「行くぞ!新狼牙風風拳!!」
「…来い!!」
狼の獲物を噛み殺す牙に見立てた拳が高速で繰り出される。
中々のスピードだが、今の俺に見切れないものではない。
「ずあっ!!」
突きが顔面と上半身に集中している事に気付き、隙をついてヤムチャのみぞおちに拳を叩き込んだ。
「くっ…」
吹き飛ばされたヤムチャだったが、腹を押さえて立ち上がる。
今の新狼牙風風拳はヤムチャの必殺技だったはずだ。
それを破られ多少の動揺はあるかと思ったのだが…彼は不敵な笑みを浮かべ腰を低くし構えた。
何をするつもりだ?
「とっておきを見せてやらぁ」
そう言って両の掌を揃えて前に突き出した。
この構えは…
「か…」「め…」
「!!」
そうだ!原作のヤムチャはここでかめはめ波を使うんだった!!
やはり、原作の細かいシーンはうろ覚えだ。
そうこう考えているうちに、ヤムチャが手を腰に引いて溜めを作る。
「は…」「め…」
「波っ!!」
ボッと気の塊がヤムチャの突き出した両の掌からロケットのように飛び出した。
これが『かめはめ波』か!
だが、この技なら…
俺が見たところかめはめ波は、体内の気を腰付近で溜め両の掌から打ち出す技だ。
そして打ち出された気の塊は着弾し爆発する。
恐らく体内の気の集め方に亀仙流独自の修行法による技法やコツがあるのだろうが、技の構造事態は簡単な気功波だ。
この構造の技ならば…
俺は体内の気を集め迫り来るかめはめ波に備える。
今だ!!
「はーーーーーっ!!!」
身体の正面に気を集めかめはめ波の着弾するタイミングを見計らい気合いでそれを跳ね返した。
これはかめはめ波の様な突貫力の少ない気功波だから出来る技だ。
跳ね返ったかめはめ波はヤムチャに向かって進むが、彼はそれを空中に飛んで避けた。
とっておきの技を跳ね返されたからだろう。
隙だらけだ。
「ヤムチャあぶねぇーっ!」
悟空が叫ぶがもう遅い。
俺は空中で隙だらけになったヤムチャに蹴りをお見舞いし、武舞台と観客席の間にある地面に叩き落とす。
武舞台の方だと固すぎるからな。
ヤムチャはそのままダンッと地面に叩き付けられた。
「じょ、場外!天津飯選手の勝ちです!!」
わーーーっと会場がわいた。
ヤムチャはすぐに気がついたようで、武舞台の上に立つ俺に声をかけた。
「まさか…かめはめ波を跳ね返したうえに、狙ってオレを地面に叩き落とすとは…完敗だな」
その言葉に俺はフッと笑みで答える。
まぁこの距離だと鶴仙人に会話が聞こえるし、勝者が敗者にかける言葉はないしな。
…正直なんて答えるのが良いのかわからんかったってのもあるが…
とりあえず試合の終わった俺達は武舞台裏に引っ込んだ。
「やっぱ強ぇな天津飯」
「ピース」
悟空とチャオズが俺を称賛する。
俺はそれに笑みで答えた。
…おいおいヤムチャが直ぐそこに居るんだ。
なんて答えればいいんだよ!
「お疲れ様ですヤムチャさん…残念でしたね…」
「いや…オレと天津飯ではだいぶレベルの差があった。あいつは終始余裕を持って戦っていたからな。…クリリン、鶴仙流って奴らは侮れないぞ」
「…ごくり」
チャオズは特にパワーアップしてないけどな!
勝利した天津飯選手でしたが、ヤムチャになんて言えば良いかわからずだんまり。
まだ精神的に勝ちなれてないんや。
堪忍したってや。