手は一切抜いていません。
ここは、20区にある喫茶店「あんていく」
この、喫茶店は喰種が経営しており20区に住む喰種達の憩いの場となっている。
タクミ「久し振りだなぁ〜。あんていく。」
そして、目一杯鼻から息を吸い込んだ。
タクミ「うーん。いい香り。みんな、元気かなぁ。」
と、言い階段を登り始めた。
その時、遠くから怒っているであろう声が聞こえた。
???「ニャーニャー、うっさいんだよ!何にも、出来ねぇくせに‼︎」
タクミ(この声は、トーカさんかなぁ…怒られているのは誰だろう…
まさか、アイツが帰って来たのかな?)
そう思いながら、タクミは店の扉を開けた。
カランカラン
カネキ「あっ、いらっしゃいませ〜。」
トーカ「いっ、いらっしゃいませ。」
2人とも、何もなかった様にごまかそうとして言葉が上手く出てきていなかった。
そして、トーカが気づいた。
トーカ「ん?てか、アンタ…もしかして…」
タクミ「うん、そうだよ。ただいま、トーカさん。」
その瞬間、タクミの顔面にトーカは膝蹴りをした。
タクミ「痛ッ‼︎」
思わぬ出来事が起こり、床に膝を着き前屈みになった。
そんなタクミにトーカは、タクミの背中を蹴り続けた。
トーカ「テメェッ‼︎このっ‼︎いったいっ…どこにっ…居たんだよっ‼︎このっ、クソタクッ‼︎」
タクミは、ついつい笑いながら痛みに耐えていた。
タクミ「痛いっ‼︎痛いよ、トーカさん。」
カネキ「ト、トーカちゃん。そのくらいにしてあげなよ。」
少し、パニックになりながらカネキが止めに入った。
しかし、トーカは止まらない。
その時カネキは、
カネキ(怒ったトーカちゃんは、暴走した機関車みたいだ。)
と思った。
トーカ「長い間、連絡もよこさないで!そもそも、何で突然姿を消したんだよっ‼︎
私や、みんながどれだけ心配したと思ってんだよ‼︎」
タクミ「ごめん!だから、ごめんってば‼︎お願いだから、一回落ち着いて‼︎蹴るのもヤメて‼︎」
トーカは、大きなため息をついて近くにあった椅子に座った。
タクミ「ト、トーカさん。あの〜。」
トーカ「………コーヒー。」
タクミ「えっ⁉︎」
トーカ「早く、淹れて来い!」
タクミ「は、ハイッ‼︎」
タクミの返事は、トーカの威圧で声が裏返っていた。
厨房に駆けていったタクミを見て、カネキが
「あっ、ぼっ僕も手伝ぅ」
と言いかけたカネキをトーカが
「カ〜ネ〜キ〜。」
と、呼び止めた。
「う、うん。」
トーカ「そこに、座っとけ。」
カネキ「わ、分かったよ。トーカちゃん。」
ストンッ
無意識にカネキはトーカと向かい合って座っていた。
トーカは、最初は目を見開いたが即座に窓の外を見た。
タクミは、カウンターの中から
(あの2人、お似合いだなぁ〜。)と思った。
「トーカさん。出来ましたよ。」
コトッ コトッ
タクミは、静かに手慣れた様子でカップを置いた。
カネキ「えっ、僕にも⁉︎」
タクミ「はい、よければどうぞ。」
ズズッ
To be continue