東京喰種 「Policy」   作:岐阜喰種 金

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本当は、第一章で終わらせるつもりでしたが長くなってしまうので二つに分けました。
第一章後編と言った方が正しいのかもしれません。


第ニ章 ~あんていく~

午前中の、穏やかな時間帯。

喫茶店「あんていく」では、営業中にも関わらずのんびりとコーヒーを飲んでいる喰種が2人いた。

カネキ「美味しい‼︎このコーヒーものすごく美味しいよ!え〜っと、そういえば名前をまだ聞いてなかったね。

僕は、『金木 研』。君は?」

タクミ「あなたが、カネキさんでしたか。僕は、『太田 巧』です。」

カネキ「君、いくつ?」

タクミ「今年で15歳になりました。」

カネキ「誕生日は?」

タクミ「1月の20日です。」

カネキ「へぇ〜。じゃあ、僕の3つ下でトーカちゃんの2つ下って事だね。」

自分の名前が出て流石に嫌気がさしたトーカは、

「いつまで、気持ち悪い事言ってんだよ。カネキ。私の弟分の事、口説いてんのか?」

と言った。

カネキ「ち、違うよ。トーカちゃん。」

カネキは、慌てながら言った。

タクミが吹き出していると、トーカが突っかかって来た。

トーカ「何笑ってんだよ!クソタク‼︎」

タクミ「いやっあのっ、こういうのが久し振りだったからつい…」

その一言で店内が沈黙に陥った。

トーカ「っと、まあとにかくお前の淹れてくれたコーヒー、美味かったぞ。」

悪い事をしてしまったと思ったトーカは、笑顔で言った。

タクミ「なら、良かった‼︎」

トーカの一言で、明るさを取り戻したタクミはとてもウキウキしている。

トーカ「やっぱり、元々うちで働いていただけはあるな。」

カネキ「えっ⁉︎タクミくん、あんていくで働いていたの?」

その時、ガチャッという音と共に奥の部屋から初老の男性が出てきた。

芳村「本当だよ。カネキくん。」

カネキ「店長!そうだったんですか。」

「だから、あんなに美味しいコーヒーを淹れられるんだ。」

芳村「ああ。彼は、あんていくの歴代の店員の中でもトップクラスにコーヒーを淹れるのが上手かったんだよ。」

「色々話したい事はあるけど、とりあえず…おかえり、タクミくん。」

タクミ「ただいま。店長。」

ガチャッ また、奥の扉が開き中からは親子が出てきた。

タクミ「あっ!リョーコさん。それに…ヒナミ?」

ヒナミは、元気のない声で

「うん…」

と答えた。

そんなヒナミを見てタクミは、今まで以上に明るく話しかけた。

タクミ「ちょっと見ないうちに、大きくなったなぁ〜」

トーカ「ったく、オマエは親戚のオッサンか?」

カネキ「確かに。」

暗い顔をしていたヒナミを含めその場にいた全員が、思わずプッと吹き出した。

リョーコ「久し振りねぇ、タクミくん。あなたも、背が伸びたんじゃないの?」

タクミ「そうですか?自分ではあんまり分からないものですね。」

リョーコ「あら、そうなのね。」

と言いながら、微笑んだ。

ヒナミ「タクミお兄ちゃん。」

少しずつ表情が明るくなってきたヒナミが口を開いた。

タクミ「どうかした?ヒナミ。」

ヒナミ「私も、お兄ちゃんのコーヒー久し振りに飲みたい!」

「良い、かな?」

タクミ「うん!もちろん‼︎」

と言い残してタクミは、厨房へと走っていった。

芳村はカウンターに座り、ギリギリタクミにだけ聞こえる声で呟いた。

芳村「タクミくん、後で奥の部屋に来てもらえないかな?」

タクミは、コーヒーを淹れながら芳村と同じくらいのボリュームで返した。

タクミ「わかりました。もちろん、オッケーですよ。」

タクミは、お盆に5つのカップをのせてカウンターから出た。

タクミ「はい、店長。」

芳村「おぉ、すまないね。」

タクミ「いえいえ、どうぞ。」

そして、カネキとトーカ、笛口親子が座っている窓際の席へと歩いていった。

タクミ「はい、ヒナミ。リョーコさん。それに、トーカさんとカネキさんも。」

コトッコトッ

次々とテーブルに並べられていくカップには、淹れたて熱々のコーヒーが入っており良い香りで店内をいっぱいにした。

ヒナミ「わーっ!」

クンクン

ヒナミ「良〜い、匂い。」

リョーコ「本当ね。ヒナミ。」

トーカ「アタシら、さっき飲んだばっかりなんだけど…」

カネキ「まあまあ、トーカちゃん。せっかく淹れてくれたんだから飲もうよ。」

カネキに言われて、少し頭にきたトーカは静かに

トーカ「テメェに言われなくても飲むに決まってんだろうが。」

と、ボヤきコーヒーを飲んだ。飲んだ後のトーカは、笑顔だった。

店内にコーヒーを飲む音が響き、皆香りを楽しむ。

少し経って、会話が始まった。

芳村「うん、美味しいよ。タクミくん。また、腕を上げたね。」

タクミは、他でもない店長に褒められてとても喜んだ。

タクミ「本当ですか!やったぁ〜!」

ヒナミ「やっぱり、おいしいね。お母さん。」

リョーコ「えぇ、本当に。」

2人は、顔を見合わせて微笑んでいる。

トーカは、ヒナミが少しずつ笑う様になって安心した。

気づけばそんな2人につられて全員が笑顔になっていた。

そこで、芳村が立ち上がりこう言った。

芳村「さぁ、飲み終わったら仕事にかかってもらおうか。私も、奥で書類の整理があるから先に行くよ。

タクミ君、ごちそうさま。」

トーカ「あっ、いっけねー。」

カネキ「本当だ。もう、お店はオープンしてたんだった。」

2人は、ドタバタしながら自分の使ったカップを片付け仕事にかかった。

ヒナミ「お兄ちゃん。」

タクミ「どうした?」

ヒナミ「ここに来たってことは、お店に戻るの?」

タクミ「うーん。どうだろうなぁ〜。」

「カネキさんも、居るし人手は足りてるんじゃないかなぁ。」

「店長と、話してみるよ。」

ヒナミ「うん‼︎」

「あっ!お兄ちゃん。」

タクミ「ん?」

ヒナミ「コーヒー、ありがとう‼︎とっても美味しかったよ‼︎」

タクミ「どういたしまして。」

と、言い店長の待つ奥の部屋に入っていった。

 

To be continue

 




今回は、いつもよりも長めになってしまいました。
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