東京喰種 「Policy」   作:岐阜喰種 金

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原作は、完結しましたがこっちはまだまだ終わりません。
今回は、いつもよりも長めです。



第三章 ~成り行き~

ガチャッ バタン

扉が開き、閉まる音がした。

芳村「タクミくん。来てくれてありがとう。」

タクミ「いえいえ、それで用件は何ですか?」

芳村「いくつか聞きたい事があるんだ。あと、警告しておきたい事が一つあってね。」

タクミ「そうですか。分かりました。店長には全て、包み隠さずに喋ります。」

そして、自慢気に鼻をフンと鳴らした。

芳村「そうしてくれると助かるよ。じゃあ、まず君は突然姿を消した後何処で何をしていたんだい?」

タクミの顔は、真剣そのものだった。静かに大きく息を吸って吐いた。

そうして、重たい口を開いた。

タクミ「店長は、何故僕が『二又』と呼ばれているかは知ってますよね?」

芳村「あぁ、肩の甲赫と腰の尾赫。二種類の赫子を持ち、その赫子が二つに分かれているからだろう?」

タクミ「えぇ、その通りです。」

タクミは、近くのソファーに腰を落とし芳村と向かい合って座った。

タクミ「今までは、確かにそうでした。ですが、今はそうでは無いんです。僕は二又ではなくなりました。

僕は、三つ目の赫子を手に入れてしまいました。」

芳村「どういう事なんだい?」

芳村は、落ち着いた口調でゆっくりと話した。

タクミ「僕は、昔から無益な殺しを嫌い仲間や自分を『守る力』を欲していました。」

「あの鉄骨落下事件のあった頃、僕の噂を聞きつけた男がいました。」

芳村「その男とは、一体誰なんだい?」

タクミ「嘉納…嘉納明博。嘉納総合病院の院長で、元CCGの解剖医で長年喰種の研究に携わっている男で す。」

芳村「何⁉︎それは、本当かね?」

流石の芳村も驚きが隠せない。

タクミ「えぇ、本当です。」

「僕は、嘉納に守る為の力が欲しいかと聞かれました。そして僕は、欲しいと答えました。」

「そのあと、嘉納が喰種の研究をしている研究所にトラックの荷台に乗せられて連れていかれました。

そこには、神代理世の姿がありました。」

芳村「リゼちゃんが⁉︎生きていたのかい?」

タクミ「はい。タンクの様な物の中で無理やり生かされている感じでした。」

「嘉納はどうやら、リゼさんを使って人間を喰種に変える実験をしていました。」

芳村「人間を喰種に変える、か。そんな事が可能なのかい?」

タクミ「正確には、半喰種です。その喰種化施術を受けさせられた第一号が…」

芳村「カネキくんという訳か…」

タクミ「はい。」

「嘉納は、カネキさんで成功したのを確認して今度は喰種に施術を行えばどうなるか興味本意で僕に施術をしました。」

「それで僕は、父の甲赫と母の尾赫さらにリゼさんの鱗赫を持つ『三つ又」の喰種になったんです。」

「嘉納の研究所にいた時は、毎日赫子の動作確認と言って拷問に近い実験をされました。毎日、毎日。何度も何度も。

痛めつけられて…」

「何故か、リゼさんの鱗赫だけ出せなかった僕は嘉納にとって用済みとなり捨てられました。」

「その後は、見た事もない場所に連れて来られていたので完全に迷子でした。」

「ウロウロとしていると、柄の悪い喰種が何人も襲ってきました。」

「僕も、殺さない程度に戦おうと赫子を出すと、何度か戦う内にリゼさんの鱗赫が出るようになったんです。」

「でも、それと同時に我を失ってしまい気づいたら襲ってきた喰種を喰っていたんです。」

芳村「暴走して、共喰いか…」

タクミ「僕は、消えゆく意識の中で殺してはいけない‼︎命を奪ってはいけない‼︎と、強く念じていました。

すると、僕は相手の赫包だけを食べていたんです。」

「最初は、何人か殺してしまった喰種もいました。でも僕は、赫包だけを食べる様になってそれ以降鱗赫もコントロールできる様

になりました。罪悪感は、今も感じています。ですが、僕の赫子は以前よりも強くなった感じがします。」

芳村「なるほどね。君も、災難だったね。共喰いの事は君が気に病む必要はないよ。少なくとも、私は、君を責めたりはしない。」

芳村に優しく言葉をかけてもらったタクミは、今まで溜め込んできた事が全て出るように彼の頬を涙が伝った。

タクミ「うっ…くっ…うわはぁぁぁん。」

タクミは、泣いていた。

そんなタクミを見た芳村は、スッと立ち上がりタクミの隣に座り背中をポンポンと軽く叩いた。

芳村「辛かったろうね。訳の分からない場所で一人で苦しい思いをしていたんだね。」

タクミ「それだけじゃないんだ。店長ぉ〜、ケースケが…ケースケがぁぁぁぁ…」

芳村は、やはりそうだったかと頷いた。

芳村「そうらしいね。どうやら、20区に派遣された本部の捜査官によるものらしいね。」

タクミは、泣きながら怒りと悲しみをどちらもが含まれた声で喋った。

タクミ「ケースケを、助けたい。僕の仕入れた情報だと、まだ生きているらしいから。」

芳村「だが、あのコクリアから救い出すのは不可能に近い。少なくとも、私達だけでは難しい。」

タクミ「どうしたら良いのか分からない。うぅっ…」

芳村「君達二人は、昔から公私ともに中の良い親友だったからね。」

「あんていくでは、二人共ホールだけじゃなくて裏方としてもよく働いてくれていたからね。喰種の世界だけでなくCCGにも

知られていたからね。A+レート『情報屋』として。」

「普段は、二人共また違う名前で呼ばれていたね。君は、『二又』。彼は、『カッター』。どちらも、赫子の形状から由来しているね。うちのスタッフに、手を出されたんだ。私も最善を尽くすよ。」

タクミ「店長、ありがとう!」

芳村「次は、私からの警告だよ。もしかしたら知っているかもしれないがCCG本部から、捜査官が二人派遣されてきたそうだ。」

タクミ「そうですか。じゃあ僕も、その事について色々と調べてみますね。」

芳村「それは、ありがたいがくれぐれも危険なマネはしない様にね。今の君は、赫子を三つ持っていると言うだけでかなり目立ってしまうからね。四方くんの様に、やってくれると安全かな。」

タクミ「気をつけます‼︎」

そして、立ち上がり部屋を出ようとしてタクミは思い出した。

タクミ「あっ、そういえば。店長!僕、店に戻っても良いですか?」

芳村「あぁ、良いとも。上にある君の部屋もそのままだよ。でも、今日から向かいの部屋には笛口さんが住むよ。」

タクミ「うん!ありがとう‼︎店長‼︎」

ガチャッ バタンッ

タタタタタタッ バタンッ

芳村(部屋に行ったか。それにしても、やはりあの子は昔から辛い目にばかりあっているな。どうにか出来ないものだろうか…)

コンコン

ドアをノックする音がした。そして、トーカの声が聞こえた。慌てた感じだ。

トーカ「店長、お客が増えてきて回らなくなったんでホールに来て下さい!」

芳村「あぁ、分かったよトーカちゃん。いま行く。」

その日は、いつもよりお客が多く忙しかった。

 

To be continue




月一で、更新出来ればと思ってましたが結構ペース早く進んでます。
出来るだけ急いで書き上げていきます。
これくらいの長さが、続くかもしれないです。
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