カネキ「タクミくん‼︎」
ヒュンヒュンヒュンッ
タクミ「…ッ⁉︎」
タクミは、避けなかった。
カンカンカンカン
カネキ(全部…受けた…)
だが、タクミの体には傷一つ無く、黒い赫子に包まれていた。
トーカ「なんだよ…それ…」
「お前の赫子は、そんなのじゃなかったはずだろ⁉︎」
トーカは、驚きを隠せなかった。
タクミは、両肩に鉤爪の様な甲赫と尾てい骨の辺りには天に向かって反った尾赫、そして腰には昆虫の足の様に動く鱗赫があった。
カネキはその時、タクミに妙な親近感を全身で感じた。
赫子の重さに耐えられないタクミは、四足歩行になり床に伏せていた。
タクミ「ふぅー。やっぱこうなっちゃったかぁ…」
と一息つき、
「あっ、そういえば一発入れられちゃったね。今回は、トーカさんの勝ちだね。」
トーカは、まだ困惑していた。
トーカ「あっ、ああ。そうだな。」
タクミ「どうする?」
トーカ「えっ?」
タクミ「約束。」
トーカ「考えとく。」
タクミ「分かった。」
シュルシュルシュル
タクミは、赫子をしまいやっと立ち上がれるようになった。
カネキ(なんだったんだろう…あの赫子…)
トーカ「じゃあ、戻るぞ。」
カツッカツッカツッ
3人は来た道を戻っていった。
そんな3人を見ていた男がいた。
「四方 蓮示」である。
四方(…あれは、間違いなく赫者の赫子…タクミのやつ、いつから…)
ーCCG 20区支部 ロビー ー
その日の午前中、とある喰種捜査官が人を探していた。
名は、「吉川 陸」(よしかわ りく)
吉川「えっと〜、どこにいるのかなぁ。」
その時、後ろから彼を呼ぶ声が聞こえた。
???「おぉ、吉川くんじゃないか」
パッと振り返るとそこには、死神の様な顔をし痩せている男と若く、背の高い男が立っていた。
吉川「真戸さん‼︎ん?それと、そちらは?」
亜門「亜門 鋼太郎一等捜査官です。吉川上等‼︎」
吉川「よろしくね。亜門くん。」
亜門「はっ‼︎よろしくお願いします‼︎」
亜門は、そう言った後に敬礼をした。
真戸「それにしても、久しぶりじゃないか。」
吉川「そうですね。最後にお会いしたのは、僕が20区に配属になる前ですからね。」
真戸「そういえば、吉川くん。君は、良いクインケを手に入れたと聞いたが本当かな?」
吉川「えぇ、同じ喰種から2つ。試作品ではありますが。」
真戸「ほう、どんな喰種だい?」
吉川「推定レートはA+。甲赫の喰種です。」
真戸「では、そのクインケを見せてくれ。」
吉川「えぇ、良いですよ。」
と言って、2つ持っていたアタッシュケースの内1つを床に置いた。
カチッ シューシュー
湯気が立ち込める中、吉川の手にはさっきまではなかったノコギリの様な物が握られていた。
吉川「このクインケは、甲赫から作られていますが割とレアな代物でして…よいしょっ。」
と言い、握っていた手の近くにあるスイッチを押した。
カチッ カタカタカタッ ペランッ ヒラヒラ
真戸「おぉ〜、素晴らしい。伸縮できるクインケは今まではなかったな。」
吉川「厳密に言うと、折りたたみ式なんです。」
「このペラペラな紙の様な物もこっちのスイッチを押せば…」
カチッ ジャキンッ
真戸「おぉ、まるでカッターナイフだな。」
「それで、名前は?」
吉川「喰種のつけていたマスクの形状から、[マウス ノコ 1/2]としました。
亜門「それなら、こちらは?」
亜門は、自分が好んでいる甲赫のクインケを見れてワクワクしている。
吉川「あぁ、こっちはね…」
カチッ シューシュー
ガシッ クルクルクル
吉川「さっきの紙の様な状態をそのまま棒に巻きつけた様な感じだよ。」
「おもちゃの、ペーパーヨーヨーを参考にしたんだ。さっきの紙が硬くなる…僕は[硬化]と呼んでいる
があれは、防御と刺す用だよ。ペラペラな時は、切断用。スイッチを押している間、硬化できるけど普
通のクインケよりも長い事持たないかな。」
真戸「いや〜、良い物を見させてもらった。」
「私と亜門くんは、これから723番について捜査があるので失礼するよ。」
吉川「そうですか。あの、喰種親子ですか…僕も、ひと段落したらそちらに回ると思いますので、その時はよ
ろしくお願いします。」
真戸「あぁ、もちろんだとも。」
「じゃあ、行こうか亜門くん。」
亜門「失礼します、吉川上等。」
吉川「はい、気をつけて行ってきてね。」
その夜、亜門は墓を掘り起こし696番「笛口 アサキ」のマスクを見つけた…
To be continue…
溜まっていた分を、どんどん投稿していきたいです。