日菜にキレてから俺は仕事以外では家から出ることが無くなり1週間以上日菜とは会ってない。
「バァン!」
優香「夕日ちょっと表にでよ?」
夕日「いやいいよ」
優香「そっか。少し聞きたいんだけどなんであんなにも好きだったバレーやめたの?」
夕日「才能の壁にぶつかったんだよ。今まで積み重ねてきたものが一瞬で抜かされるようなことが」
優香「そっか。それでやめたんだ」
夕日「納得したら部屋から出てくれ」
優香「いやだ!夕日が出るなら出て行くよ」
夕日「勝手にしろ」
俺はベッドに寝転んだ。
すると後ろから抱きつかれた。
けどいつもみたいな強引じゃなく包み込むように抱きついてきた。
夕日「何を!」
優香「夕日はしっかりしてる子だよ。自分ばかり責めなくていいと思う。今は立ち止まっても必ず前を向くって私は知ってるから」
夕日「姉貴のくせに」
優香「なんとでも言っていいよ。姉だもん。助けるよ」
夕日「あ…あ、ありがとう姉ちゃん」
俺は泣いて疲れてそのまま寝てしまった。
優香「夕日は頑張りすぎだよ。少しは休むことも覚えないとね」
日菜side
あの日以降ゆうちゃんとは一度も会ってない。
それにパスパレの練習にもゆうちゃんは顔を出さない。
日菜「あっそうだ。今日はパスパレの練習だった」
重い足を動かして練習するところに行くともうみんな揃っていた。
ゆうちゃんがいないから代わりの人が来ていた。
レッスンスタッフ「日菜さんまたずれてますよ」
日菜「ごめんなさい…」
千聖「すいません。少し休ませてもらってもいいですか?」
レッスンスタッフ「わかりました。30分休憩します」
レッスンスタッフは部屋から出て行った。
麻弥「日菜さん何かあったんですか?」
日菜「ごめんね。何もないから」
彩「そんなことないよ!日菜ちゃん今すごい顔してるもん。悲しそうだよ」
千聖「夕日くんが悪いのかしら?」
それを言われた途端体の血の気が引いた。
日菜「ゆうちゃんは悪くない!悪いのはあたし…だから」
イヴ「日菜さん…」
あたしは気がつくと泣いていた。
その日は千聖ちゃんが練習を終わるように言って練習をそれ以上することはなかった。
日菜side END
俺は寝ていて起きたら姉貴はいなかった。
リビングに行くと美沙希が料理をしていた。
夕日「っ!美沙希。ごめん。あんな風にキレて」
美沙希「ううん。気にしないで。誰にでもあるよ。わたしより日菜ちゃんに謝りなよ。だいぶ気にしてたから」
夕日「ああ、今度謝るよ」
正直今日菜に会うのは辛い。
好きな人にあんなことを言ってどんな顔をして会えばいいかわからない。
美沙希「今すぐ行く!」
夕日「は、はい?今すぐ?」
美沙希「さぁ行った行った」
美沙希に後ろから押されて家から出された。
美沙希「私には叶わない恋だけどあの子、日菜ちゃんなら大丈夫」
日菜の家に向かってる最中に思いもしない人に会った。
紗夜「どうしたんですか?夕日くん」
夕日「紗夜!」
よりによって1番今会いたくない人に会ってしまった。
紗夜「どうしたんですか?かなり疲れてるみたいですけど」
夕日「紗夜あの…そのなんでもないわ」
紗夜「嘘ですね。いくら私でも分かりますよ。だって今の夕日くん泣いてますよ」
気がつくと頬を伝って涙が溢れていた。
夕日「あ、あれ?こんなつもりじゃ…今から日菜に…謝りに行かないと」
紗夜「分かりましたから少し休んでください!」
優香「ありゃりゃ私の出番なしかな?帰ろーと」
夕日「ごめん紗夜」
俺と紗夜は近くの公園に行った。
公園
紗夜「最近日菜の様子がおかしかったんです。けど今日の夕日くんの様子を見て納得しました。あの子と喧嘩したんですか?」
夕日「喧嘩じゃないよ。一方的に俺が悪い。日菜を拒絶したからな。日菜は何も悪くないんだ」
紗夜「そうですか。ならいいんですけどあの子無意識に人を傷つけるので」
夕日「確かに日菜らしいや。うん紗夜と話したら楽になった。ありがとう。日菜に謝ってくるよ」
紗夜「そうですか。私は少し寄り道をしていきますので」
夕日「ああ、ありがとう紗夜」
紗夜とそこで別れて俺は日菜の家に向かった。
氷川家
いざ目の前に来ると少し怯える。
腹をくくってインターホンを鳴らすと氷川母が出た。
氷川母「入ってきていいわよー」
俺は言葉で入った。
リビングに行くと日菜の姿はなく氷川母と氷川父の姿だけがあった。
氷川母「大方日菜でしょう」
夕日「はい。今回はすいません」
氷川父「なにきにすることはない。失敗するだけしたらいいさ。きみも日菜もまだ子供なんだから」
氷川母「日菜ー降りてきなさい〜」
すると階段から元気よくリビングに向かってきた。
日菜「どうしたの?ってゆう…ちゃん」
氷川父「2人とも外を散歩してきなさい」
夕日・日菜「え?」
氷川母「いいからー行ってきなさい!」
2人とも背中を押されて家から出された。
夕日「とりあえず行こっか」
日菜「うん…」
散歩中
しばらく2人とも無言のまま歩いていた。
するとガラの悪いのが何人もこっちに来る。
???「お!かわいいじゃん。遊ぼうよ」
日菜「嫌!」
前にもこんなのを見た記憶がある。
ショッピングモールだったかな?
夕日「やめろ。それ以上近づくと知らないぞ」
よく見ると10人くらいいた。
1人パシリみたいなのもいたが…
???「やれ」
そういうと全員が来た。
夕日「日菜端にいてくれ」
日菜「うん」
日菜は道路の端の電柱に寄った。
日菜「キャー」
夕日「は?どういうことだ」
そっちの方を見るともう1人いた。
???「こういうことだ。どうする?今謝れば許してやるぞ」
夕日「もういいよ。我慢してたのがバカらしくなって来た」
その言葉を聞くと1人が蹴ってきたのでそれを掴んで持ち上げた。
夕日「人間ハンマー行くよ」
そこからは遠心力を使い振り回した。
幸い軽かったので簡単に回せたが重いやつなら回せない。
そしてそいつは頭を守っていた。
こっちにいるやつを全員倒すと日菜を掴んでいたやつも逃げ出した。
夕日「ごめん、、また守れなかった」
俺はその場で頭を下げると日菜は俺を抱くように包む込んだ。
日菜「ゆうちゃんはあたしを守ってくれるヒーローだね。ありがとう」
夕日「けど俺は」
日菜「ううん。なにもされなかったし、それに相手の人たちにも大怪我させないようにしてたよね?だからカッコいいんだよ」
夕日「そこまで言われると恥ずかしいんだが…とにかくここを移動しよう」
日菜「そうだね。そうしよっか」
俺たちは移動して公園に行った。
公園
夕日「日菜あの時はごめん。日菜はなにも悪くないのに俺の都合でキレてほんとにごめん」
日菜「ううん。あたしこそなにも知らないのにごめんね」
夕日「あれは俺が悪かったんだよ。心配かけたみたいだな」
日菜「もう!いいってば。この話終わり」
夕日「けど「もういいよ〜」わかった」
日菜「これからもまた遊べるよね?」
夕日「もちろんだよ。こっちこそ頼みたいよ。今回の件のお詫びで一つ言うこと聞くよ。俺の叶えられる範囲ならなんでも」
日菜「もういいのに〜(付き合ってって言えたらいいのに言えないな)それじゃあ天文部に来てよ」
夕日「天文部に入るってことでいいのか?」
日菜「そうだよ」
夕日「わかった。天文部に入るよ。仕事優先だからいけない時もあるけど」
日菜「やったー」
日菜の声はかなり大きかったみたいで近くにいた子供たちもびっくりしていた。
夕日「それじゃあ帰るか。もう時間もいい頃だし」
空は夕焼けに照らされていた。
日菜「そうだねー帰ろっか」
俺は日菜を送って家に帰った。
家
家に帰ると豪華な料理が並べられていた。
夕日「どうしたの?これ」
美沙希「夕日が頑張ったご褒美だよ」
夕日「恥ずかしいことさらっと言うな」
優香「私も作ったんだよ」
夕日「なんだ姉貴いたのか」
優香「ひどーい、そんなこと言う子にはこうだ!」
姉貴は自分の胸に俺の顔を埋めて来た。
夕日「く、苦しい」
優香「うーんなんていうのかなー?」
夕日「ゴメンナサイ。スイマセンデシタ」
優香「すごい棒読みだね。まぁいいや」
俺を離して満足した顔をしていた。
そこからは夜飯を食べて姉貴は帰ろうとしていた。
優香「夕日。たまには家に顔を出しなさいよ。中学の時あんたのことで家移動してくれたんだから」
夕日「ああ、そろそろ顔を出すよ。この夏休み中には」
優香「そっか。ならいいんだけど」
姉貴は家に帰って行った。
そこからは俺はもう寝ることにした。
明日にびっくりするようなことがあるとも知らずに。
朝起きて仕事に行こうと玄関を出るとびっくり人物がいた。
???「チワッス。自分吉田 誠っす」
そう名乗って後ろには5人ほどいた。
そうこいつらは昨日ボコボコにした奴らなのだ。
夕日「それで何の用?喧嘩ならしないよ」
誠「いえそんなんじゃないっす。自分らを舎弟にしてください」
今の時代舎弟なんているんだなー。
夕日「いやなんで俺なの?昨日ボコボコにしたんだよ」
誠「そうなんっすよ。しかもショッピングモールでももされてるんです」
夕日「もしかしてあの時のやつら?」
誠「そうっす。だから自分たちを舎弟にしてください。アニキ」
少し声が大きくなってきている。
美沙希「どうしたの?ゆう…ひ。ってなにしてるのよ!」
夕日「違う違う俺じゃない。朝からいたんだよ」
誠「流石アニキ。同棲までしてるとは」
美沙希「アニキってどういうことかなー?ゆっくり教えてくれる?」
夕日「美沙希顔が怖い。それにそんなのもなった覚えねーよ」
誠「そんな。お願いしますよ。アニキ」
頭を下げて後ろの5人も下げてきた。
夕日「なんか俺が悪くなってないか?わかった。また後で話を聞いてやる。だから今は帰れ。昼にここのところに来てくれ」
そういい俺は紙に喫茶店の名前を書き勧めた。
誠「それじゃあまた後でくるっす」
そういい全員どこかに行った。
美沙希「どういうこと?なんであの人たちが」
夕日「なんだ。知ってるのか?」
美沙希「知ってるもなにもこの辺ではかなり悪い人たちよ」
夕日「へーいや昨日ボコボコにしたんだよ。しかも前にもしてたらしくてな」
美沙希「それでか。夕日が何かしたのかと思ったわ」
夕日「まさかそんなことするわけないよ。大切なものを傷つけられない限りわね」
美沙希「そうね、その日が来ないことを祈るわ」
俺たちは二人で事務所に向かった。
その日の収録が終わり美沙希は先に帰っててもらい俺は羽沢珈琲店に向かった。
はい今回はあり得ないことばかりですね。
まずここで日菜に告白するのかと思わせといてねしなかった
何よりこの後はどうなるのか
次を楽しみにしてくれると嬉しいです
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