幼馴染のとの恋   作:麒麟@

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試合

そのまま週末になり、試合の日になった。俺も今回は見にいくことになってるがあくまで出る気は無い。

観客席に座ると隣にリサと日菜が来た。今回のことは言ってないがおそらく美沙希から聞いたんだろう。

 

リサ「あたしたちも見てもいいでしょ」

日菜「そーだよ。また勝手にいくんだもん」

夕日「わかった、わかったから」

 

俺たちは席に座り試合のアップを見ていた。前に比べてこの短期間によく成長できたなと思うぐらい上手くなっているが正直まだ他の3チームには程遠い。

それにしてもあのセッターえげつないトスをするな。俺たちのチームに欲しいって思って見てみるとそれは影山だった。

あれは脅迫(しんらい)だな。

自分はスパイカーに対しての選択肢を増やす代わりにこれで決めろと言わんばかりのトスだな。

あれは怖いがその分打ちやすいだろう。

しばらくして試合が始まった。うちは初めは影山のあるチームだった。

 

「最初はビッグサーバーの影山からのサーブです」

 

その解説が入り試合が始まり恐ろしいサーブが来た。俺は取れるがうちのチームじゃおそらく取れないだろう。

一本目はノータッチエースが決まりその後も正面に入っても吹き飛ばされるという始末でうちのチームは影山がミスる間の8点サーブだけで取られた。

 

日菜「あちゃーやられたね」

夕日「まぁこんなもんだろ。あいつらの実力なんて」

リサ「いいの、夕日。まだここにいて」

夕日「1セット目は落として仕方ない。その後を見るよ」

 

その言葉を放った後も影山のトス回しやスパイカーに決められてうちは25対7で1セット目を取られた。

そして試合の間の日菜とリサに無理やり俺はベンチに連れていかれた。

 

監督「楠!出てくれ」

「頼む。お前しかいない」

夕日「ったく都合がいいよな。まぁ出るよ」

 

俺はユニを受け取り着替えてすぐ試合に出た。審判も不思議そうにしていたが一応メンバーの中に入っているので何も言われなかった。

コートに入るとこっちの空気と向こうの空気が明らかに違う。

 

影山「来たんですね。夕日さん」

夕日「やられっぱなしなのも嫌だからな」

影山「楽しみにしてます」

 

俺は最初サーブでジャンプフローターから始めた。そこから右で打ったり、左で打ったり時にはスパイクサーブに切り替えて点を稼いだ。

最初は後衛だから点を稼いでおかないと後々大変なことになる。

もちろんバックアタックで点を取るという選択肢もあるが合わせてもいないのにそれは無理だ。

だから初めに取れるだけ取っておきたい。俺はそのまま10点取りそこで俺のサーブは終わった。

そこからは相手はファーストテンポのシンクロ攻撃を多用してきて想像以上に面倒だが上がることには難なく成功した。

問題はその後だ。

いくらあげてもブロックで捕まりこっちは点を取られることになってばかりだ。試合は進みなんとか俺は前衛に回る時には点数は17対13になっていた。

 

夕日「はぁ…」

 

俺はそこからなんとか点を取り2セット目を取り返した。そのまま試合は3セット目に入り今回は前衛から始まりそのまま点を取り続けるとたしかにローテもしないがそれには限界がある。

俺が前衛にいる間に12点まではなんとか取れた。俺が囮の役割を果たして気持ちいいぐらい引っかかってくれたので俺以外の人間も取ることができた。

そこから俺のサーブでなんとか先に20点台に乗りそこから俺は後衛になった。もちろんこっちの点数も少しずつ入るがそれ以上に相手の追い上げがすごい。

結局24対20まで持ってこられた。

最後はおれのチームのやつがレシーブで吹っ飛ばされてそのまま相手コートに落ちて試合は終わった。

 

影山「またお願いします」

夕日「その時が来たらな」

 

次の相手を見ると外人ばかりだった。しかも外人だけあってかなりガタイがいい。身長も高いし、外国人って感じだった。

そのうちの1人が近づいてきて俺の前に立った。

 

「お前が楠夕日か?」

夕日「ああ」

 

それにしてもずいぶん流暢に喋るな。そしてそいつは言った。

 

It was our country that killed your parents.(お前の両親を殺したのは俺たちの国だ)

夕日「はい?」

 

その場では何を言ってるか全くわからなかった。決勝戦は明日なので俺たちはそこで帰った。けれど頭からその言葉が離れず家に帰ってからも解らず結局意味を調べて見るとそれは絶望的な言葉だった。

 

夕日「くそがぁーあいつは殺す」

 

その声は家中に響いたみたいでその時に来ていた日菜に美沙希、葉月に優香がやってきた。

それで俺は何もなかったかのように振舞っていたがそれでも疑いは晴れずに明日見に行くと言われた。

俺はその日は一睡もできずにベッドの上で布団を被り座っていた。

朝になり俺は家を出た。

葉月たちは後から来るみたいで試合が始まるまでにはいくと言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

葉月side

 

葉月「どう思う?」

優香「そんなこと言われても多分」

葉月「だよね。だからもしもの時は止めないとね。あたしたちが」

優香「そうだね」

 

そう昨日の夕日の声を聞いてあたしと優香は考えられる最悪のケースを考えていた。

それは夕日が言っていた殺すという言葉から誰かに対して襲いかかる可能性があることを示していた。

 

美沙希「私にもやらせてください」

葉月「危険だよ?」

美沙希「ここで行かないといけないんです」

優香「葉月ここまでの覚悟があるなら見届けようよ。どう転ぶか」

葉月「はぁ、わかったよ。それじゃあこれ」

 

あたしはスタンガンを渡した。それだけで意味を理解したみたいで助かる。あたしたちは表向きは試合を見に行くだけだから何もなかったら杞憂で済む。

あたしたちは車に乗って試合会場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

試合までまだ少しあるので俺たちは更衣室でミーティングしていた。俺には関係ないので聞き流して時間になったので俺たちは試合会場に向かった。みんなセンターコートや一つしかないコートに感動しているが俺の目的は別の場所だ。

俺たちが出てしばらくすると声が聞こえたのでその方を向くと葉月や優香、美沙希がいた。

そこに日菜はいなかったのでおそらく寝坊だろう。そこからして相手はやってきた。

 

夕日「殺す殺す殺す」

 

 

葉月「様子おかしくない?」

優香「うん、やっぱり行かないとね」

 

俺はその場から移動して昨日声をかけてきた外国人のところに移動しようとしたら押さえられた。

 

葉月「夕日止まって!」

優香「それ以上はダメ」

夕日「うるさい、離せ。あいつは親父の仇なんだよ!」

葉月・優香「なっ!」

美沙希「ごめん」

 

そこで俺はなぜか体が痺れて動けなくなりそこで意識が落ちた。そして次に眼を覚ますと試合が終わり俺たちのチームが負けて準優勝ということだった

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