朝起きてケータイを見ると葉月たちから今日一日どこか適当ところで遊んできてと言われた。今日は家を大掃除するからと。
俺も手伝うというといらないと言われて家を出て俺はとりあえず街中を歩き始めた。今日は日菜も紗夜も用事があるみたいで無理みたいだからとりあえず喫茶店に入った。何も考えずに入るといつもつぐみのところに来てしまう。
「いらっしゃいませ!あ、夕日さん」
「今大丈夫?」
「はい!席に案内しますね」
俺は席に着きホットドックとコーヒーを頼みつぐみはそれを持ってきてくれた。すぐに食べ終わりコーヒーを飲んでるとつぐみが俺の前に座った。
「それにしても今日はどうしたんですか?」
「いや、今日は家の大掃除をするからとりあえず1日どっかで時間潰してきてくれって言われてな」
「あーそれでですか」
こんな風に話してるがAfter glowもこの2年ですごいぐらいの人気が出ている。イベントには引っ張りだこだし蘭は上手く花道と向き合ってからはさらに人気が出た。モカもマイペースにいってるが熱を入れるところは入れてるため人気が出てひまりはみんなの前でもあのキャラなのでみんなからライブ終わりによく話しかけられている。
つぐみも巴も商店街だけじゃなくて、そのほかの人たちからも認知されるようになり至る所で声をかけられてここでもよく声をかけられているのを見る。そんなわけでみんなは人気者なわけだ。
そこでコーヒーを飲んでも一日中いるわけにもいかずすぐに出た。出てどこかに行こうと思い、うろちょろしていると公園を見かけて懐かしくてつい入ってしまった。この公園は俺がバレーを始める前に日菜と紗夜とよく遊んだところだった。見てみると遊具は増えているが雰囲気は昔のままだ。懐かしくてついベンチに座り今の子達のことを見ていた。その光景は微笑ましくつい頬が緩みそうになった。
そしてそこに
「おいどけよクソガキ」
「え!?」
わけのわからないけれどその子達より明らかに大きい中学生ぐらいの子が10人ぐらいで遊んでいた子達をどかせた。全く中学生でその子たちよりも大きいんだから少しは我慢したらいいのに。
「君たちやめておきなよ」
「はぁ!?うるせぇよ。おっさん」
「ほー俺を見ておっさんなんて言ってきたのはお前らが初めてだよ。けど許してやるからそこをどけよ」
「あぁ!?しばくぞ」
俺はその言葉にイラッときたがまだ小さい子を殴るわけにもいかないので思いっきり地面を叩くとそこに小さい穴ができた。深さ的には30cmほどだと思うが殴った時に飛び散った砂の量がやばい。
それに驚いたのかその子達は逃げた。そしてさっき遊んでいた子達が近寄ってきてお礼を言ってきたのでその子達にジュースを買ってあげた。そして俺はその場から立ち去り上を見るとすでに夕焼けが出始めていた。
俺たちが全国制覇してからは周りの反応がすごかった。俺はプロへの誘いもあったし、周りにも何人かは誘われている奴もいた。けれど俺にはどうしても一歩が踏み出せずにいて、みんなはいくと言う決断をしたが俺はまだ決断できていない。そのチームだけでなく俺は6つのチームからの誘いが来ていてどのチームも俺の返事を待ってくれていた。それが二連覇をしてしまえばそうなってしまう。
俺たちが引退の際後輩たちからは盛大にもてなされてチームを後にした。もう4回生だし決めないといけないが踏み出せないのが俺だ。
そこでケータイが鳴った。
「夕日もう終わったから戻ってきていいよ」
「了解」
俺が家に向けて歩き出した。それほど時間はかからず時間にしても10分ほどで家に着いた。家に着き玄関を開いてリビングに向かって扉を開くと音が鳴った。
「誕生日おめでとー」
「へ?」
「ほら、見なさい日菜。夕日くんは忘れてたじゃない」
「ほんとだ、綺麗さっぱり忘れてたね」
「あ、そっか今日は俺の誕生日か」
「ほらほら主役はこっち」
美沙希に背中を押されて俺はケーキの前に座った。そのケーキはチョコレートケーキだがどう見ても手作りでうまくケーキ全体にコーティングするようにチョコを纏っていた。そこにろうそくをさして火をつけて俺は吹くように促されたので吹くとみんなから拍手が起こり俺の誕生日パーティーが始まった。
みんなからプレゼントを渡されて日菜からはシューズをもらい紗夜からはサポーターをもらった。
「ゆうちゃんにはプロになって欲しいな」
「日菜」
「だってもし子どもができたら自慢したいし」
「子どもって、マジで?」
「え?ゆうちゃんそのつもりなかったの?」
「い、いや」
そのつもりがないかどうか聞かれるとあると思う。けどまだ結婚することすら考えてなかったと答えようとする自分がいる。もちろん日菜と結婚もしたいし子どもができたらいいと思うがちょっと前に家族のことを考え直したばかりだ。そんな状態で俺だけ抜けるのもおかしい話だし考えられない。
「日菜その話はまた今度な。今この場では答えられない」
「えっ?」
俺はそう答えるしかなかった。
私も浮かれてたんだと思う。ゆうちゃんが悩んでることも知ってたし、プロになるかどうかも悩んでいるのも知っていた。多分少しお酒が回っていたんだと思う。その場の勢いだけでこれからのこと引いてはゆうちゃんが悩んでいることまで一気に壊してしまった。
あたしはその場にいることがつらくなりトイレに行くと言って家から逃げるように飛び出した。
日菜がトイレに行ってもうかれこれ30分以上戻ってきていない。パーティーしてるリビングの雰囲気は悪くない。葉月と優香は少し飲みすぎたみたいでテンションが上がりきっている。紗夜は元々それほど強くないので飲むと少ししてソファーで寝てしまった。
美沙希は飲めないわけではないがこの状況を見て飲むのはまずいと思ったんだろう。そして俺は美沙希に一言いいその場を出た。
もちろん日菜を探すためだ。
なぜか分からないが今日の昼頃に向かった公園に来ていた。そこのベンチに日菜は泣きながらいた。
「あーあまたやっちゃった。ほんと最悪だよねあたし」
「そうか?俺が考えてなかっただけだと思うぞ」
「!!ゆうちゃん」
「悪かった。俺が無神経すぎたよ。日菜はもちろんそう言うこと考えてもおかしくなかったのに」
「違う!あたしが何も考えずに話しただけ。ゆうちゃんは何も悪くない」
「あは、このままじゃ終わりそうにないな。それじゃあ少しだけ俺の話をしよっかな」
「それもそうだね。お願い聞かせて」
「俺が日菜とそう言うことを考えてないのも一時期はすごい考えてた。どんな風になるのかなとかな。けど俺の家はあと俺と葉月、優香しかいない。その中じゃ俺だけ離れるのは悪い気がするし何より離れたくないのがある。子どもみたいなことを言ってるけどな」
そこまで言い終わると何も言わないで日菜は俺を抱きしめてそして引き寄せた。
「何もカッコ悪いことないよ。あたしの方こそごめん」
そして俺の頭にものすごい衝撃が走った。その方向を見てみると少し悲しそうな葉月と優香がいた。
「夕日、あたしたちは夕日と離れたりしない。だってあたしの弟だもん」
「葉月の言う通りよ。何があっても離れないわ。それにあたしたちが枷になるのは嫌だな」
「だから夕日は夕日の好きなようにして、日菜ちゃんのことを大切にしてあげて」
「葉月、優香」
その顔に押されて俺は何も言い返せなかった
次で最終回です。
かなり長くなりそうなのでよろしくお願いします
アフターエピソードはいるか?
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いる
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いらない
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どっちでも