朝起きるとすでに美沙希は起きていた。
まだ朝日が眩しいのによくこんなにも早く起きれるなと思っていた。
夕日「おはよ美沙希」
美沙希「おはよう夕日」
俺はケータイを見て見ると嫌な奴から連絡が来ていた。
夕日「美沙希今日は悪いけど家にいてくれないか?めんどくさいのがくる」
美沙希「え?でも」
夕日「頼む。朝10時にくるみたいだから。なんなら事務所でもいいから」
美沙希「うん。わかった。事務所にいる」
美沙希は病室を出てくれた。
しばらくすると看護師が入ってきた。
看護師「あらもう起きてたんですね。随分早いですね」
夕日「そんなことないですよ。あなたは僕の担当ですか?」
何気に今日が初の顔合わせだったので相手の名前すら知らない。
看護師「申し遅れました。私は夕日さんの担当の吉田美帆です」
夕日「よろしくお願いします。吉田さん」
美帆「吉田はやめてください。美帆の方が助かります。今までもそう呼ばれてきたので」
夕日「わかりました美帆さん」
そこから検診が始まり色々なことをした。
検診が終わると9時半になっていた。
あと少しであいつが来ると思うと背筋が冷えた。
そこから少し休んでいるところにやってきた。
???「失礼しまーす。って夕日ー」
いきなり飛びついてきた。
夕日「おい離せ。バカ姉貴」
???「優香姉ちゃんって呼んだら離してあげよう」
夕日「くっ!優香姉ちゃん離して」
優香「うーんかわいい。はなしてあげよう」
離してもらい席に着いた。
夕日「それで何しにきたんだよ」
優香「あら?お姉ちゃんが心配してきたら変かしら?」
夕日「来るのはいいけどそのあとだよ」
優香「だって私は夕日のこと好きだもん」
こういうことを平気でいうから苦手なんだよな。
しかも姉貴は本気で言ってるし。
夕日「姉貴は今まで何人に告られた?」
優香「数えてないけど50は超えてたと思うよ」
夕日「断り方は?」
優香「私には夕日があるから無理ですって」
夕日「アホ姉貴。なんで俺の名前だして断るんだよ。今までにいい人いただろ」
優香「いたけど夕日以上はいないんだもん。あの時から好きになったんだよ」
夕日「あの時?なんかあったか?ってか兄弟でそれおかしいからな」
回想
ここからは優香がメインになります。
私は昔からなぜかよく告白されていた。
けれどそんなことにも興味がなかったので断っていると目をつけられるとは当然だった。
中学2年の冬
ある日クラスの女子から呼ばれてそこに向かうとたくさんの人がいた。
優香「何?」
クラスの女子「あんたムカつくわ」
そういい手を上げてきた。
ここはなかなか人が通らない場所だから助けてくれる人もいないと思っていた。
目をつぶって我慢していると少しずつ手を上げてこなくなった。
「痛い」「なにすんの!」
夕日「大丈夫か?姉ちゃん」
優香「夕日。なんでここに?」
夕日「走り込みしてたら声が聞こえてここに来て見ると姉ちゃんが見えたからさ」
優香「う…ぅ」
まだ何人も女子がいてその後ろには男子もいたが夕日は全員倒していた。この頃はバレーもやっていたけどびっくりした。
夕日「姉ちゃんもう大丈夫だから」
優香「ありがとう夕日。かっこよかったよ」
私はこの時に夕日に兄弟としてじゃなく異性として恋をし始めた。
夕日は私をおぶってバレー部の顧問のところに事情を話し今日は抜かされてもらうように言っていた。
そういい私をおぶって家に帰ってくれた。
夕日「姉ちゃんごめんな。俺がもっと早く来れば怪我しないですんだのに」
夕日はなにも悪くないのに私以上にショックを受けていた。
家に帰り応急処置をしてくれて病院に連れて行こうとしてくれたがもう大丈夫だったので断った。
私の知らないところであんなにも大きくなってほんとにかっこよくなっていた。
その日は夕日が一日中看病してくれてその日のことはよく覚えている。
しかも次の日に学校に行くとクラスの女子やその場にいた男子が全員で謝ってきた時はなにがあったのかわからなかったが後で知ったら夕日がその子たちを脅していたみたいだった。
その日から私に対してのいじめは無くなった。
回想終了
優香「覚えてないかー。私は覚えてるからいいけど」
夕日「それでここにきた本当の要件は?」
優香「ふふ、鋭いなー。家に帰ってきて。今回のことを聞いたらほっとけないよ」
夕日「断る。俺はこっちにきてたくさん友達もできた。ほっとけないやつもできた」
優香「そっか…夕日は夕日なんだね」
夕日「悪いな姉貴」
優香「ううん。気にしなくていいよ。わかってたから。それにしても昔みたいに姉ちゃんって呼んでくれないの?」
夕日「呼ばないよ。高校入ってからそう呼ぶって言ってただろ」
優香「まぁいいよ。今日はずっといるから」
夕日「姉貴仕事は?」
優香「そういえば夕日は私がなんの仕事してるか知らなかったわね」
夕日「興味もなかったしな」
優香「私あんたと同じ事務所のモデルや女優してるのよ」
夕日「は?はーーー?」
優香「ほんとよ。多分パスパレの彩ちゃんや千聖ちゃんなら知ってるんじゃないかしら?」
夕日「今度聞いてみるよ。ところで離れてくれない?」
姉貴は途中からまた抱きついて離れてもらえず兄弟だか姉貴の豊満なものには意識してしまう。
優香「まぁいいわ。ところであなたのマネージャを呼んで。今回の件で聞きたいことがあるから」
夕日「姉貴!どこでそれを」
優香「私も消すのに一役買ったのよ。知らないわけないじゃない」
夕日「っ!分かった。けどここで話してよ」
優香「ええ、もちろんよ」
そこから美沙希を呼んで来てもらった。
来ると美沙希は驚いていた。
美沙希「どうしてこの人が…」
夕日「知ってるの?」
美沙希「もちろんです。私たちの事務所の有名人ですから」
優香「さてあなたに聞きたいことがあるわ」
夕日「待てよ姉貴。急かしすぎた」
美沙希「え?お姉さんなんですか?」
優香「そう。私は夕日のお姉ちゃんなの。あなたに聞きたいのは今回のことよ」
美沙希は顔を伏せて涙を浮かべていた。
夕日「姉貴もういいだろ」
優香「黙ってて。この子なりのけじめを聞いておかないと納得できない」
姉貴は真剣な顔をして言ってしかも筋が通っているので何も言えなかった。
美沙希「私は…今回の件で夕日にはもちろん優香さんにも迷惑、心配をかけました。そのことについては弁明することもできません」
優香「そりゃそうよ。あなたがわるいんだもの」
姉貴の顔は今まで見たことないぐらい怖い顔をしていた。
美沙希「けど私は心を入れ替えました。けれどこんなこと口だけならいくらでも言えます。なのでこれからの私の仕事の仕方を見て判断してください。それでもダメだと言うならマネージャーを降ります」
夕日「美沙希それは…」
優香「うん。いい覚悟ね。目もしっかりしてる。これなら任せられるかな」
美沙希「え?どういうことですか?」
優香「ごめんね試したの。夕日は人を見る目はあると思うけどあなた自身の覚悟を知りたくてね」
夕日「それじゃいいんだな?」
優香「もちろんよ。これからも夕日をお願いね」
美沙希はその場で崩れ泣いていた。
優香「それじゃあここで帰るわ〜。昼から仕事なのよ。あんたの分も回って来て大変なんだから」
夕日「ごめん」
優香「うそうそ。しっかり体治しなさいよ」
そういい部屋を出て行った。
そして俺は一つ引っかかっている事を美沙希に聞いた。
夕日「美沙希ずっと気になっていたんだけどどうして日菜を攫ったんだ?」
美沙希「それはたまたまです。パスパレ五人1番早く来た人を攫うことになってたんです。すると日菜さんが夜中に出て来て攫われたんです」
夕日「そっか」
美沙希「それじゃあ事務所に帰ります」
夕日「また敬語になってるぞ」
美沙希「あっ!つい」
そう言い病室から出て行った。
そこからは暇でずっとケータイをいじっていたが飽きた。
美帆さんを呼んで散歩していいか聞くと病院内ならOKの許可が出たので病院内を散策していた。
時計は昼の3時を示していたので売店によりパンを買って庭で食べていた。
そのまま眠たくなって寝てしまった。
その頃日菜side
練習が終わりすぐにゆうちゃんのところに向かおうとした。
千聖「日菜ちゃん私も行っていいかしら?」
日菜「うん!そっちの方がゆうちゃん喜ぶよ」
ほんとはずっといたいんだけどゆうちゃんに練習には参加しろって言われてるから参加してる。
そこから千聖ちゃんと病院に向かうと庭で倒れているゆうちゃんがいた。
病院庭
夕日「んー?お!日菜」
日菜「心配したんだからね」
夕日「何を?」
千聖「こんなところで寝てたら気になるわ」
夕日「千聖も来てくれたのか。あーそういえばパン食ったら眠くなって来たんだった」
三人とも笑っていた。
日菜「それでもう大丈夫?」
俺は服の上を脱いで傷を見せた。
二人とも顔を真っ赤にしていた。
千聖「なんでいきなり脱ぐのよ」
夕日「ごめんごめん、、見せた方が早いと思って」
日菜は傷を見て酷い顔をしていた。
傷は塞がっていない。痛みはあるけど普通に動かせるから問題ない。
夕日「日菜。そんなに責任感じなくていいよ」
日菜「ゆうちゃんにはお見通しかー。けどやっぱり気になるよ」
俺は日菜のあなたを撫でて「気にしなくていいから。治る怪我は痛いだけだ」そう言った。
千聖「それでいつ退院できるの?」
夕日「あ!聞いてない」
千聖「もう!そういうところは抜けてるわね」
夕日「悪い悪い。今から聞きに行くか」
そういい三人で聞きに行った。
病室で待ってて欲しいと言われたので病室に戻って待っていた。
病室内
部屋のドアが開き入って来たのは医者と美帆さんだった。
医者「私は今回君の執刀医をした月島 輝明だ。単刀直入にいうと君の怪我は跡が必ず残る」
夕日「そうですか。それは構いません。僕が聞きたいのはいつ退院できるかなんです」
輝明「退院なら三日後あたりにできるよ」
日菜「ほんとですか?」
輝明「ただしその後も検査には来てもらわないといけないけどね」
夕日「それぐらいはします」
輝明「後毎日その包帯は変えてくれよ。1日ずつ変えないと汚れが入って治りが遅くなるからね」
夕日「わかりました。ありがとうございます」
輝明「ではこれで」
そういい部屋から出て行った。
日菜「よかったね。3日後には退院できるって」
夕日「ああ、これで夏休みを遊べそうだ」
千聖「仕事があるわよ」
夕日「社長の命令でしばらく休みなんだよ」
日菜「え!それじゃあ遊べるねー」
夕日「毎日は無理だぞ」
日菜「えーー。あそぼーよ」
そんな話をしているとあっという間に時間が過ぎた。
日菜と千聖は家に帰ると行って帰って行った。
なんでも明日は紗夜と両親が来るらしい。
俺は昼間寝たのでなかなか眠れなかったが気がつくと寝ていた。
次の日
朝目が覚めるといつも通り検診があった。
夕日「これなんとかならないですかね?」
美帆「なりません。我慢してください」
夕日「はーい」
そこから検診をして昨日より早く終わった。
美帆「少しいいですか?早く終わったので時間があるので」
夕日「ええ、構いませんよ」
そこからは美帆さんの昔話を聞いたら逆に俺が話したりした。
時間になり美帆さんは出て行った。
そこから10分後
ドアがなり開いた
氷川父「失礼するよ」
氷川母「失礼します」
その後ろに日菜と紗夜が付いて来た。
夕日「お久しぶりです」
氷川父「久しぶりだな」
氷川母「日菜、紗夜少し席を外して」
日菜・紗夜「うん(はい)」
日菜と紗夜は部屋から出て行った。
氷川父「まずはすまなかった。そしてありがとう」
2人に頭を下げられた。
夕日「頭をあげてください。僕は気にしてませんから」
頭は上がったが申し訳ない顔をしていた。
氷川父「しかしそのせいで怪我を」
夕日「これはただの怪我ですから。それより日菜はあの後家で何か言ってましたか?特に怯えてる様子とかはなかったですか?」
氷川母「それはなかったわ。けれどよくあなたの話をするようにはなったわね」
夕日「そうですか。トラウマにならなくてよかったです」
氷川町「それでこれは心ばかりのお礼だ」
袋を渡されて中身を見てみるとお金やらなんやらが入っていた。
夕日「これはいただけません」
氷川母「どうしてかしら?」
夕日「俺は俺の意思で動いたんです。日菜を助けたいと。なのでこれは俺が勝手にした怪我です。それに対してこれを頂くことはできません」
氷川父「しかしだな」
夕日「それなら一つお願いを」
氷川母「何かしら?なんでも聞くわ」
夕日「紗夜、日菜で何か作ったものを持ってきてください。病院食はまずくて」
舌を出してそう言った。
氷川父「今時君のような子は中々いないぞ。頼み事は確かに聞き入れた」
夕日「ありがとうございます」
氷川母「ならこれは受け取ってくれるかしら?」
渡されたのはたくさんの果物が入ったカゴだった。
夕日「これはもらってもいいですか?」
氷川父「ハハハ、お金より果物を欲しがるとは」
氷川母「もちろんよ。少し待ってて」
そういい果物を向いてくれた。
氷川母「どうぞ」
夕日「すいません。いただきます」
俺は果物を食べ始めた。久しぶりに味があるものを食ったので美味しく感じた。
氷川父「ではこれで失礼しよう。日菜と紗夜は本人の意思に任せるのでここに来るかもしれないがよろしく頼む」
夕日「はい!」
氷川両親は病室から出て行った。
そしてすぐに紗夜と日菜が入ってきた。
そこからずっと話して色々な約束をした。
紗夜とはRoseliaの練習を見に行ったり、日菜とは去年行った夏祭りをまた行く約束をした。
時間になり日菜、紗夜は帰った。
さっきまで騒がしい病室が静かになると少し寂しかった。
気がつくとUAが1万お気に入りが60件超えてました。
これからもよろしくお願いします。
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