山中さん家の君麻呂くん。   作:ピザポテト辺境伯

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導入編 第5話 後日談的なやつ

 

 

 

世紀の大号泣の翌日。俺はいのいちの家に居た。いのいちは今任務に行っているから、この家には現在俺と人妻と赤ちゃんしか居ない。ゲヘヘっ、人妻の下着を探してやるぜっ!!

 

 

っと、それはさておき、あの後どうなったかと言うと、鼻水垂れ流しながら怒濤の勢いで泣き続ける俺を、いのいちが三代目火影の元に連れて行き、これまた泣き続ける俺の替わりに事情を説明してくれたのだ。いのいちさんマジあざす。

 

 

三代目火影は話を聞くといのいちと同じように優しく抱き締めてくれ、やっと収まりそうだった俺の涙腺は再び崩壊した。そんでもってその衝撃で俺の変化の術が解けた。いや、爆ぜた。

 

 

黒髪短髪の少年が、いきなり銀髪ロン毛の眉に赤い点々が付いた変な子になったと言うのに、変わらず優しく俺の背中を擦ってくれた。

 

 

その場で俺の身柄は事情を理解しているいのいちが預かる事が決まり、解散となった。

 

 

帰り道でいのいちは、脅した事と記憶を勝手に見た事を平謝りしてきた。今更な話だが、あのそのお陰でこんなに話が上手くいったんだ、許そう。

 

ついでになぜ俺を不審に思ったのか聞いてみたら、並の忍では気付かない程上手くチャクラを隠しているのに、変化の術が余りにも下手だったので訳ありの匂いしかしなかったと。

 

 

ふむふむなるほど、俺は戦闘に特化した忍術や体術しか教えて貰えず、変化や幻術の類いは独学だったからな。

 

 

まぁ、だからと言って俺の頭を握り潰そうとした罪は消えんぞ。いつか覚えておけ。

 

 

 

 

家に着いたのは夜だったので、いのいちの奥さんに事情を説明した後、倒れるように布団で寝た。

 

 

この世界で初めてのお布団。素晴らしい寝心地だった。

 

 

と言うか、この世界に生まれてまだ俺は監禁生活しか過ごしてない為、大半の事が初めてだ。

風呂なんて上等な物は与えられず水の入った桶と手拭いだったし、温かいご飯なんかも食べた事がなかった。

 

それがどうだ。たった一日でこの変化だ。まさに三代目といのいち様々だぜ。

 

 

そう言えば、一つだけ火影から木の葉で暮らすに至っての条件と言うか、お願いをされた。

 

 

それはイルカに付いた嘘をそのままにして欲しいと言う事だ。

 

 

何もイルカの弟だと嘘を付けと言っている訳では無く、3年ほど前に家族を亡くしてから、イルカは無理をしているらしく、他人には優しくする癖に、自分が借りを作るのは強く嫌がると言った非常に不安定な状態らしい。

 

 

そこで、例え嘘だったとしたも、イルカを兄に欲しいと、少しでも思って口にしたのなら、どうかこれからもイルカと懇意にして欲しい。

 

 

との事だ。慈愛に満ちた三代目らしいお願いだ。俺を受け入れてくれた上、生活の保証までしてくれた三代目の頼み、断る理由が無い。

 

 

それにあの時、優しく声を掛けてくれたイルカの為だ、一肌脱いでやろうじゃないか。

 

 

 

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