旋律は風に乗り、翼と共に銀河を翔る   作:新郷遊佐海

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どうもビビビビットンです。これから毎週土曜日は更新しないと言うことになりました。いつも読んでくださる皆様、何も言わずにいたことをお許しください。それでも土曜日以外はちゃんと1日一話は投稿しようと思うので宜しくお願いします。楽しんで頂ければ幸いです。


それでは物語へどうぞ。


No.05-2 月光ダンシング

場所はラグナ星に戻る。ウィンダミアのことを聞いた次の日、蒼也と美雲はいつも通り朝を迎え、いつも通り起きて、いつも通りの時間にエリシオンへ向かった。しかし、アーネストから緊急会議を開くとのことでアイテールに乗る船員たちや各隊のメンバーとオペレーターたちが集められた。集められた理由は、

 

「依頼内容の変更?」

 

ミラージュが前に出ているアーネスト、アラド、カナメに聞く。ミラージュの質問にアーネストが答える。

 

「ラグナ政経自治組織連合からの要請だ。今までの依頼はヴァールによる暴動への対応のみ、そこにウィンダミア王国進行に対する防衛任務が加えられた」

 

「つまり、ここからは戦争という訳だ」

 

「それに従い私たちも契約の更新を行います。ケイオスは民間企業です。契約に納得がいかないのであれば除隊もできますが」

 

アーネストの言葉にアラドが付け加え、カナメが続きを話す。

 

「無論、更新します」

 

「同じく」

 

「聞くまでもないわ」

 

「きゃわわ~な、ジークフリードちゃんたちを置いていけないもんね!」

 

「流石マキナ姉さん!」

 

「一生着いていきます!」

 

マキナの言葉に整備士たちが立ち上がる。

 

「俺もまだ誰ともデートしてないからな~」

 

「判子、押す」

 

カナメの言葉に上から順にミラージュ、メッサー、美雲、マキナ、整備士たち、チャック、レイナが契約更新のために誠意を見せていく。

 

「たくっ、ハヤテ、蒼也。お前たちはどうだ」

 

「・・・」

 

「僕は大丈夫です、それにまだ美雲さんとの約束も果たせないまま逃げる訳にはいきません」

 

「蒼也はいいとして。ハヤテ、考えとけよ」

 

アラドは腕を組ながらハヤテに言う。

 

「ところであなたはどうするの?」

 

美雲はフレイアの方を見て尋ねる。

 

「ん~、正直戦争って言ってもピンと来んし」

 

「そう、それでも一つ問題がある。ケイオス本部は貴女をスパイではないかと疑っている」

 

「スッスパイ!?」

 

「美雲!」

 

美雲の言葉に驚くフレイア、それをカナメは注意した。それでも美雲はやめない。

 

「同じ声はファンやマスコミから上がっているわ。まっ、メンバーにスパイがいる方が面白いとは思うけど彼らの反応を考えると……」

 

美雲はその続きを言おうとするとフレイアは自分の頬を強く叩き決意を固めた。

 

「そんなの関係ありません。私は一分でも一秒でも長く歌って蒼也さんと美雲さんのいるステージで一緒に歌えるよう頑張ります!」

 

「そう、楽しみにしているわ」

 

美雲はフレイアの意思を変えた。美雲に見習って蒼也も隣にいるハヤテに声を掛ける。

 

「ハヤテくん、フレイアさんは覚悟を決めましたよ」

 

「・・・」

 

ハヤテは蒼也の言葉を無視する。

 

「逃げるな、ハヤテ・インメルマン」

 

「!?」

 

突然口調が変わった蒼也にハヤテは驚く。

 

「戦争があるから空を自由に飛べない、なら一刻も早くこの戦争を終わらせましょう」

 

「あぁ、そうだな。そうだよな、ありがとう蒼也」

 

ようやくハヤテも決意を固めアラドに隊に残ることを伝えた。その後緊急会議は終了、解散となった。するとアーネストから全員に、今日は全員休んで良し。と大胆な命令が下された。多分今の内にしっかりと休んでおけと気を使ったのだろう。

 

 

 

そして蒼也と美雲はバレッタシティで買い物に来ていた。

 

「美雲さん、さっきはフレイアにかなりあたっていましたね」

 

「だって見るに耐えなかったもの、そう言う貴方こそ随分とハヤテに怒っていたじゃない?」

 

「いえ、僕はただ何時までもうじうじしてたハヤテくんに渇を入れただけですよ」

 

「貴方、ここに来てから言うようになったわね」

 

「いえいえ、本当のことを言ったまでのことですよ。それよりも美雲さん、何処に行きたいですか?」

 

「此処がいいわ」

 

美雲が指差した場所は洋服店だった。

 

「美雲さん。僕、服のセンスないですよ?」

 

「別にいいわよ、ただ貴方と一緒に見たいだけだし」

 

「嬉しいことを言ってくれますね。それじゃあ行きましょうか」

 

「えぇ」

 

蒼也と美雲は洋服店に入った。

 

「いらっしゃいませ」

 

お店に入ると丁寧にお辞儀しながら店員が挨拶する。夏物コーナーに行き蒼也と美雲は洋服を選び始める。

 

「美雲さん、これなんてどうですか?」

 

「いいわね、着てくるわ」

 

美雲は蒼也が選んだ服を着るため試着室に行った。しばらくすると試着室のカーテンが開き、試着室の前に立っていた蒼也は美雲の姿に心を奪われた。美雲は蒼也が選んだ白いワンピースに包まれている。袖は肩まで無く、スカートは膝まで伸びている。ワンピースを着ている美雲を見てしまった蒼也は完全に見惚れてしまっている。

 

「どうかしら」

 

「・・・・・は!?すみません。とても似合ってます綺麗ですよ、美雲さん」

 

「ふふっ、中々に刺激的だったかしらね」

 

「いえ、綺麗すぎて思わず見惚れてしまったんですよ」

 

蒼也の言葉に美雲は頬を赤らめてしまう。それはそうだろう。いくら美雲が綺麗とはいえ目の前で言われてしまえば誰だってそうなってしまう。

 

「もう、すぐに貴方はそう言うことを」

 

「えっ何か言いましたか?」

 

「いいえ、それよりも次は何を着るのかしら?」

 

「そうですね、これはどうですか?」

 

蒼也は美雲にカジュアルな服を渡し、美雲は再びカーテンを閉める。しばらくしてカーテンが開くと美雲が出てきた。美雲は青色の半袖ブラウスに白のレースロングスカートを着ている。

 

「似合ってる?」

 

「はい、美雲さんはスタイルも良いし綺麗だから似合いますよ」

 

「女性にスタイルの話はタブーよ」

 

「そうなんですか、すみません。でも本当に綺麗ですよ」

 

その後も蒼也と美雲は試着を続けた。試着を終えると美雲は買いたいものを選んでいた。

 

「美雲さん、何を買うんですか?」

 

「やっぱり、これかしら」

 

美雲が手に取ったのは一番目に選んだ白のワンピースと二番目に選んだ青の半袖ブラウスと白のレースロングスカートだった。

 

「いいんですか?」

 

「えぇ、これでいいのよ」

 

「だったらその服貸してください、買ってきますから」

 

「え?でも」

 

「いいんですよ。今日は美雲さんとの初めての買い物だったんで僕も楽しめましたし、そのお礼だと思ってください」

 

そう言って蒼也は美雲の服を会計に持っていった。会計を済ませた蒼也は美雲のいる場所に戻ってきた。

 

「それじゃあ、美雲さん行きましょう」

 

「えぇ、でも荷物も持ってくれなくてもいいのよ?」

 

「いいんですよ。僕がしたくて、持ってるんですから」

 

その後も蒼也と美雲はバレッタシティを歩き回り、時刻は夕方に差し掛かっていた。日も暮れてきたので蒼也と美雲は食材を買って帰ろうとしていた。すると蒼也はメッサーとカナメが一緒に歩いているのを見かけ後ろから声を掛けた。

 

「メッサーさーん、カナメさーん!」

 

「ん?その声は蒼也准尉」

 

「と美雲?」

 

蒼也の声に気付いたメッサーとカナメは後ろを振り向き二人は蒼也と美雲の名前をそれぞれ呼んだ。

 

「蒼也准尉、その大量の荷物は何だ?」

 

「これですか?これは今日、美雲さんと初めての買い物で買った物とその帰りに買った食材です」

 

(最後のはともかく最初のはデートなんじゃ)

 

とカナメは蒼也とメッサーの会話を心の中で突っ込むのであった。

 

「それよりも二人は一緒にお出掛けしてたのかしら?」

 

美雲が会話に参加してくる。そして美雲の質問にカナメが答える。

 

「いいえ、メッサーくんとはすぐそこで会って今からご飯を一緒に食べに行こうと思ってたの」

 

カナメの言葉に蒼也がある提案をしてくる。

 

「それだったら、僕と美雲さんの家で一緒に食べるってのはどうでしょうか。いいですか、美雲さん?」

 

「いいわね、大勢いた方が美味しく食べれるでしょうし」

 

蒼也と美雲の会話にメッサーとカナメは驚きつつ大丈夫か確かめた。

 

「いいのか、そんなことして邪魔じゃないのか?」

 

「そうよ、美雲だってゆっくりしたいんじゃないの?」

 

「私と蒼也がいいって言ってるのよ?それにたまには自分の家に友人を誘いたいじゃない?」

 

友人という言葉にカナメは嬉しかったのか少し笑顔になり、素直に了承した。

 

「それじゃあ、お言葉に甘えてご馳走になります。メッサーくんいいでしょ?」

 

「俺はカナメさんに誘われた立場です何も言いませんよ、というわけで蒼也准尉宜しく頼む」

 

「はい、それと蒼也でいいですよ。准尉が付いてると他人みたいで嫌なので」

 

「はぁ、わかった。蒼也」

 

メッサーは蒼也の言うことを素直に聞き名前で呼んだ。そして蒼也と美雲はメッサーとカナメを連れて自分たちの家に招待した。

 

「此処が僕と美雲さんの家です」

 

「本当に一緒に住んでたのね」

 

「あれ?僕ってカナメさんに説明しましたっけ?」

 

「いいえ、私たちはアラド隊長に教えてもらったのよ」

 

カナメは裸喰娘娘であったことを話した。

 

「それじゃあ、僕と美雲さんが海辺に行っているときアラドさんがそう話したんですね」

 

蒼也の言葉にカナメは頷きながら言った。

 

「えぇ、そうよ」

 

「まぁ、別に隠していることではないのでいいですよ。それよりも早く家に入りましょう」

 

そう言った蒼也は玄関の扉を開けてメッサーとカナメを招き入れた。

 

「我が家にようこそ。それじゃあリビングに案内しますね」

 

蒼也に案内されたメッサーとカナメはリビングに入り席に隣同士で座らされた。そのあと部屋着に着替えた美雲が来て机を挟んで席に座った。

 

「今日は美雲さんの好きな()()を作りますからね」

 

「本当?楽しみだわ」

 

「「あれ?」」

 

メッサーとカナメは蒼也と美雲が言っていることが分からず二人同時に言ってしまった。

 

「ふふっ、出来てからの楽しみよ」

 

美雲の言葉で余計に気になった二人は今か今かと待ち望んでいた。しばらくすると台所から4つのお皿を持ってきた蒼也が現れた。

 

「お待たせしました。バレッタ猫クラゲとエビのペスカトーレです」

 

そう、蒼也と美雲の言っていた()()とは家で暮らし始めて間もない頃に蒼也が作ったペスカトーレだ。

 

「美味しそうね」

 

「えぇ、確かに」

 

「美味しそうじゃなくて、美味しいのよ」

 

美雲は何処か自慢げに言った。

 

「それじゃあ」

 

「「「「いただきます。」」」」

 

蒼也が合図を取り全員で言った。

 

「あ~ぁ、美雲さん、口にソースがついてますよ」

 

そう言って蒼也は美雲の口をハンカチで拭いた。

 

「ありがとう、蒼也」

 

「いえいえ、ちゃんと口回りを気にして食べてくださいね」

 

((親子?))

 

カナメとメッサーは蒼也と美雲のやり取りを見てそんなことを考えた。しばらく四人は会話をしながら食事をした。食事を終えると美雲は眠いとのことでお風呂に入ったあと、歯を磨き自分の部屋に戻っていった。

 

「美雲さんは寝ましたが折角なんでみんなで飲みましょう」

 

そう言ってメッサーとカナメをその場に止めお酒をいくつか持ってきた。しかも蒼也が持ってきたお酒は中々にお目にかかれない古酒だった。

 

「少しだけなら」

 

「同じく」

 

お酒の力には勝てなかったカナメやメッサーは蒼也と一緒に飲んだ。カナメは3杯飲んで寝てしまった。一方、メッサーと蒼也は2本の古酒を飲んでしまった。

 

「明日も仕事がありますし、このぐらいにしときますか」

 

「そうだな」

 

「メッサーさん、今日はもう遅いので家に泊まっていってください」

 

メッサーは時計を見ると既に11時を回っており外も真っ暗だった。

 

「そうだな。何から何まで本当にすまない」

 

「いいですよ、困った時はお互い様ですし。それよりもカナメさんを寝室に寝かせて来てください、階段を上がって一番奥の部屋です。連絡は僕がやっておきますから」

 

「ありがとう」

 

メッサーはそう言うとカナメを抱き上げ部屋に連れていった。

 

「さて、僕も連絡しないと」

 

蒼也は腕に巻き付いているテレフォンでミラージュに連絡を取った。

 

『はい、蒼也ですか。どうしましたか?』

 

「夜分遅くにすみません。実は、カナメさんやメッサーさんと一緒にお酒を飲んでしまって、カナメさんがそのまま寝てしまいまして夜遅くに返すのもあれなので泊まることになりました」

 

『そうでしたか、カナメさんが帰ってこなかったので心配しました。泊まるとなっても蒼也とメッサー中尉なら安心して任せられます。それではまた明日、おやすみなさい蒼也』

 

「はい、おやすみなさいミラージュさん」

 

そう言ってテレフォンの通信を切った蒼也はほっと一息つき席に座った。

 

「連絡は終わったのか」

 

カナメさんを運び終わったメッサーが蒼也を尋ねてくる。

 

「はい、ミラージュさんが出てくれて任せますと」

 

「そうか」

 

「あっそうだ。メッサーさん部屋はカナメのいる部屋の隣なんですけど一つ聞いていいですか?」

 

「なんだ」

 

メッサーは蒼也の方に振り向く。

 

「メッサーさんはカナメさんのことが好きなんですか?」

 

「・・・」

 

「どうなんですか?」

 

蒼也は大変失礼なことを聞いていると分かっている。それでも蒼也は真剣な目をしながらメッサーに聞いた。

 

「まぁ、今回の件もあるしな。あぁ、確かに俺はカナメさんが好きだ」

 

それを聞いた蒼也はとてもいい笑顔になり、頷いた。

 

「うん、うん!それだけ聞ければもう十分です。失礼なことを聞いてしまってすみませんでした、メッサーさん」

 

「いや、今回の件もあるからな。それじゃあ、風呂に入って寝るとするか。」

 

「はい、お先にとうぞ。メッサーさん」

 

「あぁ、ありがとう」

 

メッサーが先にお風呂に入ってそのあと蒼也がお風呂に入っり、二人は静かに寝るのであった。




はい、今回はここまでです。美雲さんの服決めるの難しかったです。これからも頑張っていくので宜しくお願いします!



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