それでは物語へどうぞ。
場所はラグナ星に戻って次の日。
突如、惑星イオニデス防衛中の新統合軍から緊急要請が発令され、蒼也はΔ小隊、ワルキューレ、α小隊、β小隊と共にアイテールに乗り込んだ。アイテールはラグナ星を離れ、惑星イオニデスに向けてフォールドを開始した。蒼也は今、アイテールに新しくできたセンチネル専用格納庫から出撃準備をしていた。
「こちらガーディアン、センチネル発進準備完了。いつでも出られます」
『アイテールよりガーディアンへ。了解、ワルキューレと共に出撃してください』
「了解!」
やがてアイテールは惑星イオニデスにデフォールドし戦場に到着。アーネストからの指示が出た。
『惑星イオニデスでヴァールシンドロームが発生。新統合軍の兵士も既に70%以上が操られ、空中騎士団も現れた。α、β小隊はポイントcの防衛を、Δ小隊はポイントeへこれまでの借りを返してこい。ガーディアンはワルキューレの守護、敵を近づけさせるな』
アーネストの指示が終わるとΔ小隊がアイテールの滑走路に出始めた。
「Δ1よりΔ5とガーディアンへ、お前らにとって始めての宇宙戦闘だ大気圏との機動の違いや推進剤の残量に気を付けておけ」
「「了解」」
蒼也とハヤテはアラドの指示に返事をした。
「いくぜ、ミラージュ。死神野郎に目にもの見せてやろうぜ」
「当たり前です」
「ハヤテくん、あまり油断してると僕が後ろからソードビットで攻撃しますよ」
通信でハヤテとミラージュが話していると蒼也が洒落にもならないことを言った。
「おい!お前がそうこと言うと洒落ならないんだよ!」
「だったらそうならないように頑張ってください」
Δ小隊が滑走路で出揃うと後ろからワルキューレがいるステージ型ドームとセンチネルが出てきた。
「歌は愛!」
「歌は希望!」
「歌は命!」
「歌は元気!」
「聞かせて上げる女神の歌を!」
「「「「「超時空ヴィーナスワルキューレ!」」」」」
『Walkure attack! without 蒼也』
「♪~~」
ワルキューレの歌が始まるとΔ小隊はアイテールから発進して行き、センチネルはワルキューレの前に立ちGNソードⅡを引き抜き、ワルキューレを守護する。
「Δ小隊見参!」
アラドの声と共にΔ小隊はアーネストに指示された場所で散開していく。更にアステロイドにはワルキューレメンバーが映し出されヴァール化したパイロットはそれを見て隙を見せる。
「隙ありー!」
チャックはそう言いながらヴァール化したパイロットのVF-171の片足と銃を狙い撃ち破壊する。すると、チャックのすぐ後ろから別のVF-171が攻撃してくるがアラドが両足を破壊し動きを封じる。
「直上よりウィンダミア機!」
「来たか!」
メッサーの言葉と共にアラドは声を上げながら上を見る。すると七機のドラケンⅢが飛んできてメッサーは白騎士と対峙した。
「白騎士」
「死神」
メッサーとキースはお互いの異名を呼ぶと激しい攻防を繰り広げた。浮いているアステロイドを踏み台にしながら持てる技術を使って戦っていたのだ。それを見ていたハヤテはメッサーの後を追う。
「くっ、くそ!早すぎて追い付けねぇ」
「Δ5!後ろ上方!」
ハヤテはミラージュの言葉に後ろを見るとテオとザオが乗るドラケンⅢが後を追って攻撃してくることに気づき、攻撃を器用に避けていく。その後ハヤテに何かしらの恐怖を感じたテオとザオはボーグの元まで撤退していった。
「♪~~」
ワルキューレは今も歌い続けヴァール化したパイロットたちを次々と鎮静化していき、フレイアと美雲は歌の掛け合いでお互いを高め合っていく。蒼也と美雲ほどではないがフレイアも生体フォールド波を高い数値で出していた。美雲はフレイアの方を見ながら歌に力を入れて、それにフレイアは負けじと歌に力を入れていく。その声を背を向けながら聞いていた蒼也は不思議と笑顔になりこう考えた。
(流石です、フレイアさん。これならそのうち、僕と美雲のいるステージに辿り着きそうですね)
一方、ワルキューレがヴァールを鎮圧化していく行いを邪魔だと判断したボーグはテオとザオを連れてワルキューレに迫ろうとしていた。
「余計な真似を、行くぞ。テオ!ザオ!」
「我らの真の強さ!」
「見せてやりましょう!」
その際。ボーグたちに出し抜かれたチャックはα、β小隊に指示を送った。
「抜かれた。α、β小隊は迎撃を!」
『α小隊、了解!』
その通信後にボーグたちは大量のミサイルを放つ。そのミサイルが煙幕だと気づいた蒼也はGNソードビットA,B,Cを展開した後α小隊の援護に回し、通信を入れた。
「ガーディアンからα小隊へ。そのミサイルは煙幕です、追撃に気を付けて!それとソードビット六基を援護に回しました。手助けになるはずです。」
『こちらα小隊。了解した、援護に感謝する!』
その後ボーグたちは爆煙の中から追撃してきたがα小隊は見事避け更には蒼也が送ったソードビット六基がボーグたちを襲いワルキューレに近づくことが出来ずその場を後にし撤退した、それを見ていた蒼也は一安心すると迎撃を終えたα小隊のリーダーから蒼也へ通信が入った。
『α1からガーディアンへ、援護してくれてありがとう、お陰で誰一人欠ける事なく迎撃をすることができた。』
「お礼なら後にしましょう必ず全員でラグナ星に帰りますよ。」
『あぁ、必ず帰ろう。』
蒼也はそう言ってα1もそれで納得して通信を切った。その後、蒼也はソードビット六基を両肩のバインダーに戻し、周囲を警戒しながらワルキューレを守護した。
『メーデー、メーデー!』
突然、ミラージュからの緊急通信が流れ、蒼也が駆けつけようとしたが既にハヤテが駆けつけており後のことはハヤテに任せた。やがて
蒼也たちの乗るアイテールは無事にラグナ星に帰還した。ラグナ星に着いたときには既に夕方になっており蒼也と美雲はカナメやメッサーと一緒に帰っていた。その際、蒼也はメッサーからハヤテが搭乗者ごとドラケンを破壊したことを聞かされた。
「そうですか、ハヤテくんが」
「あぁ」
「メッサーさん、ハヤテくんを信じましょう。それが今の僕たちの出来ることです」
「そうだな」
「それじゃあ皆でご飯を食べに行きますか」
「そうするか」
そう言って蒼也とメッサーは少し先に歩いている美雲とカナメの後を追っていった。
一方、ハヤテはケイオス支部の屋上で夕焼けに染まっていくバレッタシティを眺めていた。
「ハヤテ」
景色を眺めているハヤテにミラージュが声を掛けてくる。
「さっきはありがとう、助かったわ」
「・・・」
ハヤテはミラージュに返事をせずただ景色を眺めていた。それでもミラージュは話を続けた。
「私が初めて人を殺したのは新統合軍に入って一年目でした」
ハヤテはその言葉を聞いて景色を見ながら目を細めた。それでもミラージュは話を続ける。
「あるアイランド船を占拠しようとした反統合勢力と戦闘中。覚悟はしているつもりでした。でも、一生乗り越えることなんて出来ない。……覚えるんです知らない振りをする方法を。表に出さないだけできっと皆苦しんでいるんです。隊長も、メッサー中尉も、チャック少尉も、蒼也准尉も一人殺す度に一つ重りが増えていく。それを背負い続けることが私たちの………戦士としての勤めなんです。そして一つ重りを背負う度に誰かの幸せを一つ守ることが出来るならそれは意味があると思うんです」
「………ありがとな」
「え?」
ハヤテが突然お礼を言ったのでミラージュは驚いてしまった。しかしそんなことを気にせずハヤテはミラージュの方に振り向いた。
「ミラージュ教官」
ハヤテの真剣な顔を見てミラージュは何かに気づいて笑った。
「俺だっていつかこういう時が来るって分かってたさ、それにお前や隊長やチャックや蒼也……酌だけどメッサーも命懸けで戦ってるんだ。ワルキューレの奴等もな。歌でヴァールを鎮圧、んなバカなって最初は思ったけど………本当に……命懸けで…」
ハヤテは腕を前にやり大きく伸びをするその後前髪を両手でかきあげて夕焼けに染まった空を見上げその言葉の続きを言った。
「俺だけ負けてらんねーもんな」
その立ち直ったハヤテを見ながら笑っていたミラージュはハヤテに聞こえない程度に呟いた。
「私だって」
その後、フレイアがハヤテとミラージュの元に駆け寄ってきて、裸喰娘娘に食べに行こう。と言い出しハヤテとミラージュの腕を掴んで走って行った。フレイアなりの気遣いに思わず笑みを溢してしまったハヤテとミラージュはフレイアに腕を引っ張られながら裸喰娘娘に向かうのであった。
はい、今回はこれまでです。いかがでしたか?かなり自己満足で書いてしまったので、こんなの読めねーよ。って思っている方もいるかもしれませんがこれからも頑張っていくのでよろしくお願いします。
次回 No.07-1 潜入エネミーライン