旋律は風に乗り、翼と共に銀河を翔る   作:新郷遊佐海

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どうも、ビビビビットンです。録画してたダイバーズ15話見たんですがダブルオースカイ格好良かった早くガンプラでないかな~。後、アヤネちゃんが凄く可愛いかった。あれがギャップ萌というものなのだろうか。

いきなりですみません。感想なんて言ってしまってこの物語を楽しんで頂けたら幸いです。




それでは物語へどうぞ。


No.08-1 脱出レゾナンス

 ハヤテ、ミラージュ、フレイア、両三名は現在空中騎士団の罠に掛かり囲まれてしまった。一方、蒼也と美雲はプロトカルチャーの残した遺跡、パラガナール遺跡の奥にあった罅割れた祭壇の上で、『GIRAFFE BLUES』歌っていた。

 

「♪~~」

 

 蒼也は金色、美雲は紫色の光を放っていたが互いの光は混ざり合うことはなく、やがて1パートを歌い終わると深呼吸してそっと目を開けた。

 

(頭の中に流れてきた記憶は一体………。ダメだ、分からない。帰ったら()()()にダメ元で聞いてみるか)

 

 歌い終わってすぐ顔をしかめている蒼也に美雲が心配して話し掛けてきた。

 

「蒼也、貴方変よ。歌にも力が入ってなかった、本当に大丈夫なの?」

 

「すみません、大丈夫なんですが少し外が騒がしく感じたので集中できませんでした」

 

「そう言えばそうね、恐らく潜入がバレたんでしょう」

 

「それだったら此処にもすぐに敵が来るかも……。急いで皆のところに行きましょう」

 

 蒼也はそう言って美雲を連れてレイナから受け取っていた遺跡の地図と発信器の座標を起動させカナメたちの元に向かっていった。

 

 

 

 一方、ハヤテ、ミラージュ、フレイアは空中騎士団に囲まれておりミラージュは手を拘束され、ハヤテはボーグの暴力を受け仰向けに倒れていた。

 

「ほら、立てよ地球人」

 

「ボーグ、尋問する前に殺すつもりか」

 

「尋問?今すぐ処刑するべきです」

 

 ヘルマンがボーグを止めるがボーグは完全に頭に血が登っていて言うことを聞かない。へルマンがため息を溢すとその光景を見ていたフレイアは声を震わせながら叫んだ。

 

「あんたら、何でこんなことするんね!私が気に入らんのなら……私だけ!ボコボコにすればええねん!!」

 

「フレイア……」

 

 フレイアは押し込んでいた気持ちが爆発してボーグに向かって叫び、ミラージュは自分の無力さを悔やむように彼女の名前を呼んだ。

 

 ボーグはフレイアの方を見て言いつけるように言った。

 

「これは戦争だ」

 

「!?……戦争って」

 

「俺たちにはブリージガルの星々を解放するという大義がある。強制的に併合された人々の自由を取り戻すのだ」

 

「なんねそれ……意味分からん」

 

 フレイアはボーグたちの物言いに俯いてしまうがボロボロになっているハヤテが体を起こしながら言った。

 

「解放……何が解放だ、人を操って家族を引き裂いて……そんなのが大義だってのかよ!!!」

 

「先に我らの平和を土足で踏み躙ったのは地球人だ!!」

 

 ボーグはハヤテに向かってそう叫んだ。すると、ミラージュの手を拘束しているザオが口を開き、テオが続いていった。

 

「ウィンダミアは地球人が来るまで静かな星だった」

 

「俺たちは俺たちの世界を取り戻す!」

 

「だからって、だからって!!」

 

 フレイアは鞄の中に入れていたリンゴを手に取りボーグに向けこう叫んだ。

 

「食べ物を粗末にしちゃいけん!!!」

 

「………は?」

 

 ボークはフレイアが余りにも可笑しな事を言っていたので呆けてしまったがそれでもフレイアは話を続ける。

 

「皆が……カリンおばちゃんやニールスおじさんや………皆が一生懸命作ったリンゴを戦争に使うなんて…………それが本当に皆のためなんか!?リンゴとみんなに謝らんかい!!!」

 

 ボーグはフレイアの言っている事が本当に理解できず一歩引いてしまう。すると、笑っていたヘルマンがボーグに話し掛けてきた。

 

「アハハハ、一本取られたなボーグ」

 

「はぁ……マスターヘルマン」

 

 ボーグはその続きを言おうとしたが少し離れたところにいたカシムが話始めた。

 

「俺の家もリンゴ農家だったよ、しかしリンゴ畑も両親も兄弟もあの戦争で無くなってしまった。…これは戦争なのだ」

 

「カシム……」

 

 カシムが喋り終わると暗がりから足音が聞こえ、そこからキースが現れる。

 

「茶番は終わりだ、フレイア・ヴィオン。祖国を捨て、お前はなぜ汚れた歌を歌う」

 

「祖国を………捨てて」

 

 キースの言葉にフレイアは動揺する。

 

 

 

 その頃、フレイアたちと後で合流することを約束したカナメ、メッサー、マキナ、レイナは逃げてる最中に銃弾を腕に掠めてしまったメッサーの止血と応急処置を登り階段の近くでしていた。しかし、メッサーはあることを思い出して正気を保てれなくなっていた。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……はぁ」

 

 ボロボロになった高層ビル、地面に落ちている瓦礫の山、撃墜されたVF-171、血を流し倒れている兵士、メッサーはただ一人その中を歩いていた。割れたガラスに自分が映り込む。

 

「メッサーくん!メッサーくん!!」

 

「!?」

 

 カナメの声を聞いてメッサーは正気を取り戻した。

 

「メッサーくん、凄い汗」

 

「大丈夫です。先を急ぎましょう」

 

 カナメとメッサーがそんな会話をしていると

 

「探しましたよ皆さん。さぁ、」

 

「始めるわよ」

 

 その場にいた全員がその声に登り階段の上を見る。すると、マキナは喜びのあまり声をあげる。

 

「ソウソウ、クモクモ!」

 

 マキナが喜んでいるなか美雲は話を続けた。

 

「私たちのワルキューレのステージを」

 

 美雲の言葉にカナメは何かあると気付き美雲に尋ねた。

 

「!?、フレイアたちに何かあったの」

 

 

 

 カナメたちが蒼也と美雲に再会した同時刻、フレイアはキースが放った言葉に動揺しながらも飛び降りてくるキースに反論した。

 

「私はウィンダミアを捨ててなんか…」

 

「ではなぜ歌う?憎むべき者たちの歌を」

 

「私は……私は!蒼也さんと美雲さんの立つステージで一緒に歌いたいから!あの人たちに憧れて目指したいと思ってしまったから!だから私は命を懸けて歌い続けてるんです!」

 

 フレイアの覚悟を聞いたキースは、ふっ。と笑いフレイアの目を見て言った。

 

「成る程、裏切り者にしてはいい覚悟だ。殺してしまうのは惜しい。だが、お前は敵だ。その覚悟に敬意を払ってお前のルンを故郷の大地に返してやろう。それが私がお前にできる最大の敬意だ」

 

 キースは腰に提げている剣を引き抜き構えた後振り下ろす。フレイアは大きく目を瞑る。

 

「フレイア!!」

 

 フレイアに振り下ろされた剣は突如上から降りてきた何者かの剣で止められてしまう。その者は、

 

「ロイド様!?」

 

「なぜ止めるのですか!?」

 

 テオとザオが必死に抗議しようとしたがロイドには聞こえていない。そんな中キースはロイドの名前を呼んでなぜ止めたか聞こうとした。

 

「ロイド?」

 

「捕獲しろと命じたはずだが?ワルキューレについては知りたいことがある」

 

 ロイドがそう言った直後にボーグが話に割って入った。

 

「裏切り者など殺してしまえば済むこと!」

 

「我々は新統合軍の者たちとは違う!!」

 

 ロイドはボーグにそう言って黙らせた。ボーグはその言葉に悔しがるが突如聞こえてきた音楽に耳を傾け、音の鳴る方に向く。

 

 

『いけないボーダーライン without Freia』

 

 

「♪~~」

 

「この曲は」

 

「たくっ、おせーよ」

 

 ミラージュ、ハヤテの順で喋っていく。ロイドはキースとの距離をとった後、音の鳴る方に向く。

 

「ワルキューレか」

 

 ロイドがそう呟くと歌が始まりボーグの目の前に美雲が現れ歌い出す。

 

「♪~~」

 

「歌うなぁー!」

 

 そう言ってボーグは抜刀した剣で美雲を切るが粒子となって消えていく。

 

「落ち着けルンで感じるんだ!」

 

「余所見とは感心しませんよ?」

 

「!?」

 

 ヘルマンがボーグに指示を送った後、後ろから蒼也が話し掛けてきたことによってヘルマンは前へ大きくジャンプして距離をとり蒼也の方に向いて剣を抜刀した。

 

「貴様、何者だ」

 

「ん~~、青の機体(バトロイド)って言ったら分かりますか?」

 

 ヘルマンはその言葉に目を細め剣を構える。

 

「成る程そういうことか。貴様、いい風をしているな」

 

「それはどうも、ですけど僕は貴方とあまり戦いたくありませんね」

 

「おいおい、敵を前にして何を言うか」

 

「だって貴方はいい人じゃないですか。そんな人を………殺したくはないんですよ」

 

 蒼也の声のトーンが一気に下がる。それを聞いて背筋が凍る思いをしたヘルマンは剣を強く握りしめ横に振った。しかし、蒼也は予め腰に備え付けていたナイフを引き抜き、受け止めて足でヘルマンを突き飛ばす。

 

「いきなりとは失礼ですね。今言ったじゃないですか戦いたくありませんって、それでも今ここで戦いますか?」

 

 蒼也はヘルマンを鋭い目で睨み付けた。

 

「いや、やめておこう。君とは空で決着をつけたい」

 

「あれ?二人称は貴様じゃないんですか?」

 

「私だって、強い相手には敬意を払うぐらいはできる」

 

 蒼也はその言葉で笑顔になりヘルマンに言った。

 

「分かりました。貴方とは空で決着をつけましょう」

 

 蒼也はヘルマンにそう伝えると姿を消して去っていった。やがて音楽が終わり潜入メンバーはパラガナール遺跡の外に脱出すると、VF-31Sに乗ったアラドとVF-31Eに乗ったチャックがハヤテ、ミラージュ、メッサーのVF-31を連れてやって来た。

 

「お待ちどー、Δ小隊名物VF-31のお届けだよー!」

 

 チャックがそう言って各自のVF-31を降ろしてきた。

 

「大丈夫なのか?その腕」

 

「貴様こそ、派手にやられたようだな」

 

「大したことねーよ」

 

 ハヤテとメッサーは何処か楽しげに会話していた。その光景を後ろから見ていた蒼也は、少しは打ち解けたかな。と笑みを浮かべていた。しかし、後ろから追っ手が迫っていることに気付き蒼也は二人に呼び掛ける。

 

「さあさあ、二人とも。追っ手が来てるので早く行きましょう」

 

 蒼也はそう言うとセンチネルを出して、飛翔する。ハヤテ、メッサー、ミラージュは自分たちの専用機に乗り込みワルキューレメンバーもそれぞれのVF-31に乗りパラガナール遺跡を後にした。




はい、今回はここまでです。蒼也が言ってたあの方とは誰でしょうかね?ヒントではないですが、最初から見てる人ならわかりますよね。読んで下さった方、本当にありがとうございました。


次回  No.08-2 脱出レゾナンス
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