旋律は風に乗り、翼と共に銀河を翔る   作:新郷遊佐海

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どうも、お久しぶりです、ビビビビットンです。

また書き方を変えてみたので読みにくかったらごめんなさい。

それとハーメルンの見てみたらお気に入りの数が110件とUA13,684になっていました。

本当に!!……ありがとうございます!!!!

自分の作品をこんなにも沢山読んで頂けて嬉しくて仕方ありません。お気に入りにしてくださった方も本当にありがとうございます。これからも頑張って書いていきます!!

そしてこの物語を最後まで楽しんで頂けたら幸いです。



それでは物語へどうぞ。


No.12-1 キング・オブ・ザ・ウィンド

美雲からプレゼントを貰った蒼也は翌朝、プレゼントの翼のペンダントを着けてセンチネルを改修する前にコックピットの中にあるものを整理するために格納庫に向かった。格納庫に到着すると蒼也は袖を巻くってセンチネルを見る。

 

「さてと、まだ具体的にどう改修するかは決まってないけど取り敢えずセンチネルの全部を新しくする訳だからコックピットの中も整理しないと」

 

そう言って蒼也は作業用リフトを使ってセンチネルの胸のハッチを開きコックピットに乗り込む。乗り込むと同時に収納ボックスを開けて中身を全て出しリフトへ乗せていく。暫くして中身を全て出し終えると蒼也は一息着くために操縦席に座った。

 

「ふぅ~、意外に量が多かったなぁ………………ん?」

 

蒼也は座席に違和感を感じてすぐに立ち上がり確かめてみる。すると座席のシートが外れて中から二枚の紙が出てくる。気になった蒼也は紙の一枚を広げて確認してみる。

 

「これって………」

 

そこに書かれていたのはセンチネルとは別の機体の設計図だった。

 

「名前がある………『DESTINY GUNDAM』…………いつから此処にあったんだろう」

 

蒼也は何故座席の下にDESTINY GUNDAMの設計図があったのか考えたが結局分からずにいた。蒼也は筒状になっていたもう一枚の紙に目を向けて手に取る。次に蒼也が目にしたのはセンチネルの設計図だった。何が何なのか分からなくなった蒼也は二枚の設計図を重ねて上に向ける。

 

「二つが一つに…………………。!!!」

 

蒼也がそう呟いて重ねた設計図を見つめていると何かに気がついた。

 

「そうか!!」

 

やがて、コックピットの整理を終えた蒼也は作業用リフトから降りて自身の作業室に向かう。作業室に着いた蒼也は椅子に座り机に向かって紙を広げ設計図を書き始めた。一本一本の線が形を成していき蒼也の頭の中にあったものが書き留められていく。やがて蒼也は手を止める。

 

「できた………センチネルダイバーとDESTINY GUNDAM、両方の力が合わさった新しい機体」

 

蒼也は自分の書き上げたものを見て少しだけ笑みを浮かべる。

 

「センチネル………待っててね」

 

蒼也はそう呟くと書き上げた設計図を持って整備士たちのもとへ急いだ。その後、自分の書き上げた設計図を見せた蒼也は落ち着いて説明しながら整備士たちに話した。説明が終わると整備士たちは快くセンチネルの改修作業を受けてくれた。その時偶然にも蒼也の話を聞きていたマキナも率先して参加してくれることになった。

 

「皆さん、宜しくお願いします!!」

 

蒼也が頭を下げるマキナと整備士たちは

 

「まっかせて♪私と整備士の皆がいれば百人力だから~~」

 

「おう!任しとけ!!」

 

「必ず完成させるぜ!!蒼也の兄貴!!」

 

「俺たちの底力見せてやんよ!!」

 

と蒼也に誠意を見せていった。

 

「それじゃ、蒼也やマキナ姉さんと一緒に完成させるぞオメーら!!」

 

『オオォォォォォォーーーーーーーーー!!!!!!!!』

 

こうして蒼也は、マキナと整備士たちを加えてセンチネルの改修作業を始めた。

 

 

 

それから時は流れ、センチネルの改修作業が始まってから数週間が経過した。蒼也はいつも通り格納庫にやって来て設置されている作業用の机に近づき椅子に座ると持ってきたノートパソコンを一台開き、センチネルの新システムの開発をしていた。一方、蒼也のすぐそばでは整備士たちが蒼也の設計図を見てパーツを順調に建造していき、いよいよ組み立て作業に入っていた。するとそこにレイナが現れ、蒼也に近づいてくる。

 

「ソウ、マキナから話を聞いた。私も手伝う」

 

「ありがとうございます、レイナさん。それだったらここのシステムを見直してもらっていいですか、資料はそこにありますから」

 

「分かった」

 

レイナはそう言うと蒼也の隣に座り蒼也が持ってきたもう一台パソコンを開いて資料を照らし合わせながらノートパソコンを操作していく。そうして作業すること四時間、レイナは漸く蒼也に指示されたシステムの見直しを終えた。

 

「ふぅ……ソウ。システムの見直し、終わった」

 

「ありがとうございます、レイナさん。どうでしたか?」

 

「どこも異常や間違いみたいなのがない、完璧」

 

蒼也はレイナの言葉を聞いて、ほっ。と息を吐いて安心していた。

 

「良かった、何処も間違いがなくて」

 

「ソウ、本当に凄い。一人でこんな複雑なシステム考えた、誇っていいと思う」

 

「ありがとうございます。レイナさん」

 

素直にお礼を言った蒼也だか、レイナは何処か不満があるのか蒼也を睨んでいた。それに気づいた蒼也は少し怯えるが勇気を振り絞って話し掛けた。

 

「レ、レイナさん?どうして僕を睨んでるんですか?」

 

レイナは蒼也の質問に呆れてため息を吐いた後話始める。

 

「ソウ、いつまで私をさん付けするの?」

 

「え?」

 

「ソウは私よりも年上、百歩譲って敬語は仕方ない。でも、さん付けは駄目。」

 

レイナはそう言いながら両腕で大きくバツ印をつくる。

 

「んーー、ですが……」

 

「さん付けされてると距離を置かれてるみたいで嫌だ」

 

レイナはそう言って蒼也をじっと見つめる。

 

「……………わかりました、レイナ。これでいいですか?」

 

「バッチグー♪」

 

そう言ってレイナは右手の親指を立てる。その後もレイナは蒼也が行っている新システムの開発を手伝った。そして時間が更に流れて頃合いになると蒼也とレイナは手を止めて片付けを始めた。片付けが終わると二人は格納庫を後にし、エリシオン艦内の通路を歩く。

 

「レイナ、今日はありがとうございました」

 

「いい、私が手伝いたいと思ったからやっただけ」

 

「それでもです。レイナが来てくれなかったらこんなに捗りませんでした。今度何か奢らせてください」

 

「生クラゲ」

 

それを聞いた蒼也は笑みを浮かべる。

 

「大盛りでどうでしょう」

 

「完璧」

 

大盛りと聞いてレイナは目を輝かせて右手の親指を立てた。そして二人は通路が二手に別れているところで立ち止まる。

 

「レイナ、今日はありがとうございました」

 

「ん、私も色々と知ることができたから満足。約束、楽しみにしてる」

 

「はい、楽しみにしててください。それじゃあ、また明日」

 

「また明日」

 

そう言って蒼也とレイナは二手に別れそれぞれ別の道を進み、蒼也はそのまま家に帰る。すっかり暗くなっていたので蒼也は少しだけ急いで帰り、家に到着すると玄関の鍵を開けて中に入る。扉を閉めて振り向くと美雲が腕を組ながら立っていた。

 

「ただいまです、美雲さん。遅くなりました」

 

「お帰りなさい、蒼也」

 

「今から急いで夕食を作りますね」

 

蒼也はそう言って靴を脱いでキッチンに向かおうとすると美雲が蒼也の手を掴む。

 

「美雲さん?」

 

美雲は何故かソワソワしており恥ずかしげに喋りだした。

 

「きょ、今日は、私が夕食を作ってみたの」

 

「本当ですか?」

 

「そ、そうよ……来て」

 

蒼也はそのまま美雲に手を引かれてリビングに連れていかれる。扉を開けて更に進みリビングに入るとそこには机にペスカトーレとサラダが綺麗に並べられていた。その光景を見た蒼也は感動すら覚えていた。

 

「凄い、本当にこれを美雲さんが………」

 

「頑張って作ってみたの。さ、頂きましょう」

 

「はい」

 

蒼也と美雲は席につき、二人は両手を合わせる。

 

「それじゃあ」

 

「えぇ」

 

「「いただきます」」

 

挨拶を済ませると蒼也はフォークを手に持つとペスカトーレをフォークに絡めそれを口に運ぶ。美雲は不安になったのか、フォークには手をつけず蒼也をただじっと見つめる。

 

「ど、どうかしら」

 

「……………………………美雲さん」

 

蒼也はいつになく真剣な顔つきになり美雲にも緊張が走る。しかし蒼也はすぐに笑顔になり美雲にこう告げた。

 

「僕が作ったものよりも数十倍美味しいです」

 

美雲は蒼也の言葉を聞いて、ほっとするとフォークを持ちペスカトーレを食べる。

 

「…………うん、美味しい」

 

美雲はペスカトーレの出来栄えに喜んだのか優しい笑みを浮かべる。

 

「それにしても料理なんていつから始めてたんですか?」

 

「数週間前からよ、カナメに料理を教えてほしいと頼んでいたのよ」

 

「成る程」

 

「でも、まだ作れるのがこれしかないのよ」

 

「それだったら今度僕と一緒に何か作りましょう。多少ですが教えることはできます」

 

「ふふっ、そうね。お願いするわ」

 

その後も食事は続き、蒼也と美雲は夕食を食べ終えると時間別でお風呂へ入り寝る支度をしてリビングにあるソファーに二人揃って座りテレビをつけバラエティ番組を見る。バラエティ番組を見終わり蒼也と美雲に眠気が訪れる。そして、二人は自室に戻り疲れた体を癒すため静かに眠るのであった。

 

 

 

惑星ウィンダミア 

 

ロイドは今、グラミア王から呼び出しを受け本人の部屋の前に来ていた。そして重たい扉を開け中に入る。

 

「ただいま参りました」

 

「うむ、こちらへ」

 

「はっ!」

 

ロイドはグラミア王に指示を受けてベットへ近づく。しかしその部屋にはベットで横になっているグラミア王の他に白騎士ことキースとロイドと共に時の神殿、プロトカルチャーが残した遺産『シグルバレンス』の解明を行っている商人のベルガーがいた。

 

「ベルガー、貴殿が何故此処に?」

 

「陛下にご報告がございまして」

 

「ん?」

 

「プロトカルチャーの大いなる遺産、『シグルバレンス』の能力解明が60%まで起動を可能でございます」

 

「何?!」

 

それを聞いたロイドは驚きベルガーを見てしまうがグラミアはベッドから体を起こす。

 

「ロイド、全軍に通達せよ。出陣する」

 

「まさか………陛下自ら、行けません!そのお体では!!」

 

「風が凪いでいる。貴様のルンからは何も響かぬ。迷う心を己で静めている。ハインツの身を憂いておるのか、響き合ったのであろう。敵の歌い手と」

 

「!?何故それを………」

 

「ハインツの風の乱れをルンに感じた、ワルキューレとやらがそれだけの力を持つのであれば我々も相応の覚悟で事に当たらなければならない。これより、全軍の指揮は私が取る」

 

ロイドは突然のことで戸惑っていたがキースがすぐに膝をつき返事をする。ロイドもそれに続いて膝をつき誠意を示す。しかし、ロイドの顔は未だに晴れずになんとも言えない顔をしていたそれを隣で見ていたキースは一言も喋らずにただロイドを見ていた。

 

やがて全軍の出撃準備が整い、グラミア王はシグルバレンス指令室にある玉座から立ち上がり前に出る。すると艦内全域にグラミア王が映し出される。

 

「あの日、ウィンダミアは全てを奪われた。風を、命を、誇りを地面を這う屈辱の日々。だがそれもまもなく終わる、これより我らは全戦力を持って地球人とそれに与する者共を殲滅。全ての遺跡を奪還し絶対星風圏を確立。我らがプロトカルチャーの正統な後継者として球状星団を解放するのだ。風よ、我らに勝利を!!!」

 

『オオオオォォォォォォォーーーーーーーー!!!!!!』

 

グラミアの演説により艦隊に集められた兵士たちは声をあげる。そして、山の一部が切り離され中からシグルバレンスが出てくる。

 

「シグルバレンス、飛翔!!目標、アル・シャハル!!」

 

グラミア王の合図と共にシグルバレンスが空へと上がっていく。そして指揮権を剥奪されたロイドはベルガーと共にシグルバレンスの動力源とも言える場所に来ていた。

 

「本当に……蘇ったのか………」

 

「夢ではありませんよロイド様。プロトカルチャーが残した大いなる遺産、シグルバレンス。貴方が発掘したこの船が天に昇るときが来たのです。乗艦を許されたことを陛下に感謝しましょう。」

 

ベルガーの言葉を聞いてロイドは笑みを浮かべて動力源を見ていた。

 

やがてシグルバレンスはウィンダミアの大気圏を抜けて宇宙へと飛び立つ。そして次元断層を抜けるとシグルバレンスは数多くの艦隊と共に大規模なフォールドを開始しアル・シャハルに向けて出発する。

 

 

 

惑星アル・シャハル 

 

アル・シャハル軌道衛星での警備に当たっていた艦隊から突如緊急警報が鳴り響き指令室では混乱が生じていた。

 

「何事だ!!」

 

「デフォールド反応です!巨大な質量を観測!何だ………この船は………」

 

オペレーターの言葉と共にシグルバレンスとその他の艦隊がデフォールドして姿を見せる。そしてグラミア王はゆっくりと目を開けてアル・シャハルを守ろうとする新統合軍の艦隊を見る。

 

「幕を上げよ。ハインツ!!」

 

「はい」

 

グラミア王の言葉を聞いたハインツは時の神殿にある装置の前に立ち歌う姿勢を取る。

 

新統合軍の艦隊はゆっくりと近づいてくるシグルバレンスを目にするが指揮官の指示のもと落ち着いて主砲をシグルバレンスに向ける。

 

「全艦、主砲発射!!……撃てーー!!!!」

 

指揮官が合図をすると一斉に艦隊から砲撃が開始される。無数のレーザーがシグルバレンスに襲い掛かろうとする。

 

…………しかし

 

 

『ザルド・ヴァーザ!~決意の風~』

 

「♪~~」

 

突如、シグルバレンスの前に現れた何かに防がれ艦隊の放った砲撃が通用しなかった。それに驚いた指揮官は席から立ち上がり唖然としていた。

 

「………何だこれは………何が起きている!」

 

「信じられません……風の歌によって次元断層が形成されています」

 

そう、砲撃を防いでいたのは風の歌によって形成された次元断層だった。

 

「♪~~」

 

ハインツの歌声は時の神殿やシグルバレンスによって更に力を増していた。それはすぐに新統合軍の艦隊に届きヴァール化の症状が出始める。

 

「………う、ぐあ!」

 

「うぐぁ……あぁ…ぁぁ"ぁ"お"お"お"お"!!」

 

それは新統合軍だけではなくアル・シャハル全域にも歌声が響いていた。

 

「うあぁぁ"ぁ"あ"あ"あ"あ"!?!!!?」

 

「うああぁぁお"お"お"お"お"お"!?!!?」

 

町中では風の歌によってヴァールと化して苦しむ人々が現れ多くの事故が発生していた。そしてそれはアル・シャハルにある遺跡を通じてラグナ星にまで届いた。

 

 

 

惑星ラグナ

 

蒼也はいつも通りの時間に起きてペンダントとイヤリングを身に付けアイテールへ向かう、整備士たちがチューンアップして藍色にカラーチェンジした自身の専用機であるVF-31AカイロスでワルキューレやΔ小隊メンバーと共にアル・シャハルへの援軍で出発しようと乗り込んだ時、風の歌が聞こえる。

 

『♪~~』

 

「……………風の歌」

 

それはアイテールの控え室にいたワルキューレたちにも聞こえた。

 

「!!」

 

「!!………聞こえた」

 

「どうかし……!!」

 

「「っ!!」」

 

他にもハヤテとミラージュが風の歌を聞く。

 

「この歌……」

 

「風の歌い手……」

 

ハヤテとミラージュがそう呟くと警報が鳴り響き、放送が繋がる。

 

《航空団各員、作戦変更につき発進作業中止!繰り返します。ーーー》

 

突如起こった出来事に戸惑いつつもΔ小隊メンバーはエリシオンの指令室にいるアーネストへ通信を繋げモニターに映す。

 

『どういうことだ?!』

 

「アル・シャハルが陥落した」

 

『陥落?!』

 

アル・シャハルの陥落と聞いてハヤテが驚く。アーネストは悔しそうに目を瞑り奥歯をぐっと噛み締め帽子のつばを下げる。

 

「アル・シャハルの新統合軍が…………完全に沈黙した」




はい、今回はここまでです。センチネルとDESTINY GUNDAMの力を合わせた機体。どんなのが完成するのでしょうかね。そして美雲さんの手料理!!これは美雲さん好きには堪らないでしょう。僕、手料理回書いてて何だか恥ずかしくなってしまいました。次回もお楽しみに。

※9/26 評価設定を変えましたので是非、評価や感想の方よろしくお願いします。


次回  No.12-2 キング・オブ・ザ・ウィンド
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