理由としては若干スランプに陥っていました。
すみません(ヽ´ω`)トホホ
しかも今回の話、あまり進まない。。。
まぁ、それは置いといて!
いつの間にかお気に入りが162人に増えておりUAが20700を突破していました!!!
…………す、すごいデス。((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
こんなにも自分の書いた作品が沢山読まれるなんて思ってもいなかったので驚きです!!これからも頑張っていくので生暖かい目で見守っていてください。
それと、文章中に出てくる。
▽▼▽と△▲△は(左)回想始まりと(右)回想終わり、ですのでご注意を。
それでは!第二部スタートです!!
No.14-1 漂流エンブレンシング
アイランド船やエリシオン、及びその他の空母艦は球状星団から遠く離れた宇宙域を漂い続けていた。現在アイランド船ではケイオス職員が船体の修理や避難民への支援活動などを今も尚行っている。
そんな中、美雲はエリシオンにある自身の専用個室で仮眠をとっていたが寝ている最中にある光景が目に浮かぶ。
それは何処までも続く空を浮遊しながら一つの大きな神殿に行き着く。しかし神殿は霧が濃くはっきりとは見えない。
その神殿の前にある祭壇で一人の女性が白銀の髪を揺らし両手を広げて祈りを捧げるように『歌』を歌っている。しかし、その歌は何処か儚く切ない気持ちになってしまうものだった。美雲はもっと深く覗き込もうとするがそこで目が覚める。
「……夢?」
美雲はそれが夢であることに気づくと大きく目を見開いてベッドから体を起こす。
「……白銀の、髪」
そう呟きながら美雲は自身の胸に手を押し当てる。そして壁にかけていた時計に目を向けると慌ててベッドから立ち上がりケイオスの制服に着替え美雲は玄関を開けてある場所へ向かう。エリシオンの長い廊下をヒールの音を鳴らしながら向かった場所は治療室であった。
「………」
美雲は無言で治療室の扉を開ける。そしてその先にいたのは右腕の静脈に針付きのチューブを通して点滴を繋げおり、鼻と口元を覆う酸素マスクをつけて病衣姿で横になって寝ている蒼也がだった。そして美雲は蒼也のベッドの近くにある椅子へ座り蒼也の左手を握った。
「……蒼也」
美雲は目尻に涙を浮かべながら今にも途切れそうな声で蒼也の名を呼びながらベッドで寝ている彼を見つめる。すると治療室の扉が開きそこからカナメが現れる。
「個室にいないと思ったらやっぱり此処にいた……美雲、これから会議が始まるの。それで貴女にも参加してほしいだけど……」
「……了解、すぐに行くわ」
そう言って美雲は握っていた蒼也の手を離してカナメと共に治療室を後にした。二人は静かに長い廊下を歩いているとカナメが何かを思い出したのか美雲へ話しかける。
「そういえば、今日のお昼から蒼也くんがアイランド船の病院に移されるそうよ」
「……ふーん」
「
「……そう」
カナメは気を使って話しているが美雲は何時まで生返事しかしない。それを心配した彼女は美雲の顔を覗き込むとその場に立ち止まる。
「美雲、本当に大丈夫?」
それを聞いた美雲は立ち止まると振り向いてカナメを見る。
「……何が?」
「今もそうだけど、蒼也くんが倒れたあの日から美雲。心此処にあらずって感じだし……それに貴女、少しだけど目の下に隈があるわよ」
「……大丈夫よ」
それを聞いたカナメは何か言おうとするが胸に押し止めて溜め息を吐く。
「…無理だけはしないでね?」
「……分かってる」
そうして立ち止まっていた美雲とカナメは共に長い廊下を歩きだし会議室へと向かっていった。
何故、蒼也が倒れてしまったのかは今から二日前に遡る。
▽▼▽
惑星ラグナから撤退したエリシオンはアイランド船及びその他の空母艦と共に数回のフォールドをして球状星団から離れていた。そして三回目のフォールド航行に差し掛かるとき蒼也は一人、センチネル専用格納庫で机にノートパソコンを置き近くにあった作業用丸椅子へ座って画面を見ながらキーボードを打ち込んでいた。しかし、蒼也は不意にキーボードを打つのを手を止めセンチネルスカイへと視線を向ける。
一回目のフォールド航行時にエリシオンのセンチネル専用格納庫へセンチネルスカイは収納されると即座にハリーやガイを含む整備士たちの手によって修復、改良され新品同様となっていた。
「蒼也」
「ん……?」プニッ
蒼也は後ろから女性の声が聞こえ自身の名前を呼ばれ振り向くがそれと同時に左頬を何かに軽く押され戸惑ってしまう。蒼也は目線だけ何とか動かすと蒼也の左頬を人差し指で押しながら笑っている美雲がいた。
「何やってるんですか?……美雲さん」
「ふふっ、ごめんなさい。邪魔するつもりは無かったのだけど、出来心やってしまったわ」
そう言って美雲は蒼也の頬から指を離す。蒼也も指を離されたことによって作業用丸椅子を体ごと回転させ後ろへ振り向く。
「全く……美雲さんもそういうお茶目なことするんですね」
「駄目かしら……?」
美雲も自分らしくない行動をして蒼也を怒らせてしまったのではないかと不安になり尋ねるが蒼也は首を横に振り笑顔で答える。
「美雲さんのそんな可愛い一面が見れて僕は嬉しいです」
「そ、そう……………ふふ」
蒼也の言葉に美雲は恥ずかしくなり頬を赤くして顔を逸らすが蒼也に可愛いと言われて思わず笑みを溢す。しかし蒼也は自身の言ったことを思い出すと恥ずかしくなったのか次第に顔を赤くして話を逸らす。
「そ、それよりも美雲さん。何か用でもありましたか?」
「えぇ、アラドがΔ小隊メンバーとワルキューレは会議を始めるから会議室に集合してくれだそうよ」
「場所は?」
「第7会議室よ」
蒼也は美雲から場所を聞いてノートパソコンを閉じて席を立つ。
「分かりました。美雲さんも態々迎えに来てくれてありがとうございます」
「いいのよ。私も偶々此処を通りかかっただけだから」
「それでもです。ありがとうございます美雲さん。」
「どういたしまして」
美雲は気を使ってくれる蒼也の優しさに思わず笑みを溢し、蒼也は恥ずかしそうに頬を掻いた。
「それじゃあ、行きましょうか」
そう言って蒼也は美雲を連れて第7会議室へ向かうため専用格納庫を後にした。そうして蒼也と美雲は第7会議室に到着すると扉を開けて中へ入る。そこには既にΔ小隊メンバーとワルキューレメンバーが集まっており席に着いていた。蒼也と美雲は指定された席に座るとアラドが全員の前に立ち腕を組んだ。
「それじゃあ、全員揃ったところで会議を始める。まずはこれを見てほしい」
アラドはそう言って立体投影機を起動させて球状星団の星図を全員に見せる。
「残り数回のフォールド航行でエリシオンやアイランド船及び、その他の艦隊は球状星団から離れる。そして」
アラドは続けて立体投影機からアイランド船の設計図を見せる。
「艦長からΔ小隊を分担してアイランド船の修理資材の運搬と外壁エリアのデブリ除去をするよう指示が来た。他にも───」
それから会議は続き、アラドは蒼也たちに一通りこれからの活動を伝えると話を切り上げた。
「よし、これで会議は終わりだ。解散」
アラドが会議の終了を知らせると一斉にその場にいた全員が立ち上がり敬礼をする。そして蒼也はいち早く会議室の扉に手を伸ばして退室しようとするが途端に胸から強い衝撃が走りピタリと動きが止まる。
「蒼也?」
蒼也の動きが止まったことに異変を感じた美雲は首を傾ける。蒼也は次第に顔色が悪くなり頭と胸を押さえて苦しみだす。
「う、ぐっ!あぁあ"あ"あ"!!?!?」
「「「「「「「「「「 !! 」」」」」」」」」」
「蒼也!?どうしたの!」
突然、悲鳴を上げた蒼也にその場にいた全員が驚き美雲は蒼也へ近付こうと手を伸ばすが、
「待て」
と苦しんでいる蒼也を睨みながらメッサーが美雲を呼び止める。
「…………」
蒼也は力なく両腕をだらりと下げ、後ろを振り返り美雲を見る。しかしその瞳は以前の様に光輝く金色ではなく真っ赤に燃える赤色に変わっていた。
「美雲………ギンヌメール………」
蒼也(?)は美雲の名を呼びながら手を伸ばすがメッサーが美雲を後ろに下げて蒼也の前に立ちはだかる。そして蒼也(?)はゆっくりと手を下ろしその場にいる全員を見つめる。
「貴様、何者だ……」
メッサーは威圧的な声で蒼也(?)に尋ねる。
「俺は……そうだな。
蒼也(?)は『守護者』と名乗りハヤテがいち早く反応する。
「守護者?それって、蒼也が精密検査のときに言ってた……」
「あぁ、その認識で間違っていない。話を続けるぞ。美雲・ギンヌメール。いや、Δ小隊やワルキューレの皆、気を付けろ。
守護者の言う『彼女』が一体誰なのか、皆、疑問を抱き首を傾けるが守護者は気にせず話を進めていく。
「時間がない、内容だけ伝える。
「待ってくれ、お前の言っているその白銀の髪の少女とは一体何者なんだ」
アラドの問い掛けに守護者は一瞬、眉をひそめる。
「…彼女は…………すまない。どうやら時間切れのようだ。また時が来れば話す機会も増えるだろう。いいか、これだけは覚えていろ。死守してでも音波蒼也を彼女に渡すな。そうしなければ………
『守護者』はそれだけ伝えると蒼也の瞳の色は元に戻り瞼を閉じて力なく倒れていく。それにいち早く反応した美雲はメッサ―を押し退けて蒼也をギリギリで支えた。
「おいおい、一体どうなってんだ?」
チャックは今の状況に困惑し始め、頭をかく。しかし困惑しているはチャックだけではない。ハヤテやミラージュも事の重大さをいまいち理解しきれず頭を困惑させていた。
「……カナメさん、急いで医療班に連絡を」
「……了解」
メッサーの指示に従ってカナメは医療班に連絡する。それから数分後に医療班が到着し担架に乗せられた蒼也は、治療室へ運ばれていった。
△▲△
そして現在。美雲とカナメが会議室に向かっている頃、メッサー、ハヤテ、チャックの三名は自前のVF-31に乗りアイランド船の補修作業を行っていた。
因みにメッサー、ハヤテ、ミラージュ、チャックたちの階級が一つ上がっている。理由としてはラグナ防衛戦での功績が大きく働き昇進が認められたのだ。しかし蒼也の昇進は認められず依然、少尉のままだ。
『メッサー大尉、ハヤテ少尉。L36ソーラーパネルの補修お願いします』
「「了解」」
オペレーター ミズキ・ユーリの指示を受けたメッサーとハヤテは自身機体をバトロイドへ変形させ資材を持ち移動を始める。
『チャック中尉は外壁エリアV3に向かいデブリの除去を』
「………」
オペレーター ベス・マスカットの指示にチャックは応答する事なく自身の機体の出力パラメーターを只ひたすら眺めている。
『チャック中尉?』
「!…お、おう。すまねぇ、ぼーとしてた」
ベスの通信に漸く気づいたチャックは慌てて返事をする。
『気を付けてくださいね。外壁エリアV3に向かいデブリの除去をお願いします』
「了解」
ベスの指示を聞いてチャックは急いでデブリの除去へ向かった。通信機越しからチャックの声を聞いていたベスは通信機を耳から外す。そしてミズキとベスはチャックとの通信だけを一時遮断する。
「……弟さんたち、まだ無事かどうか分からないんですよね」
「ええ……」
ミズキの問いにベスは視線を落としながら返事をする。
「………」
それを聞いていたハヤテは静かに操縦桿を握りしめる。
一方、美雲とカナメは会議室に到着するとアラド、アーネスト、マキナ、レイナ。タブレットを持ったガイや腕を組んでいるハリーと共に会議を始める。そしてハリーはガイにアイランド船の設計図を出すよう指示すると船の状況を順を追って説明しその結果どうなるかを報告していく。
「そして、アイランド船のフォールドリアクターは今にもイカれちまいそうです。しかし修理しようにも資材も足りねーし、その内電力や酸素の供給も止まっちまうでしょう」
「対策は?」
アーネストの問いにハリーは右目を瞑り答える。
「エリシオンとドッキングさせるしかないでしょうね…」
ハリーがその案を出すとガイがタブレットを操作しながら説明する。
「マクロス級のリアクターならカバー出来る筈なんですが、アイランド船のドッキングシステムが壊れちまいまして…」
「ふむふむ……」
マキナはガイの説明を受けて顎に人差し指を乗せながらどうするか考えていく。そして暫く時間が流れ、対策会議ではハリーの出した案が通り会議は終了。それに先駆けてドッキング計画を進み始めた。
その頃、アイランド船では各ブロックに別れてケイオス職員がラグナ市民の支援活動を行っていた。しかし人手不足の影響もあり二日経った今でも道路にはビニールシートを敷いて座る者や寝そべっている者で溢れていた。
「ラグナが戦争に巻き込まれるなんてな……」
「おウチにかえりたいよ~~」
そんな中、二日間の野宿させられている市民たちに不安や不満の声が高まりつつあった。そしてミラージュのいる案内所でもあることが起こっていた。
「娘が居なくなっちまったんですよ!一緒に乗った筈なのに!」
「ウチの婆ちゃんも!」
案内所には多くの人だかりが出来ておりその中には家族や親族の者が多く避難する際にはぐれてしまったの者たちを探していたのだ。ミラージュやケイオスの女子職員はその対応に追われていた。
「落ち着いてください!身元登録の受付がありますので先ずはそこで……ッ?!」
ミラージュがその続きを言おうとするとアイランド船の天井が動作不良を起こしたのか人工的に映し出した空と宇宙とでバラバラに点滅し出す。
「なんだ?」
「こわいよー!」
「大丈夫なのか?」
それを不安に思った市民は身内で身を寄せ合い祈りを始めた。そこへ毛布を持ったフレイアが来て市民を励ます。
「心配いらんかんねー。今一生懸命直しとるから絶対大丈夫!!」
フレイアの言葉に安心したのか市民は祈りをやめてほっと一息吐く。しかしそこへ一匹のウミ猫を抱いた少女が近付き不安そうな目でフレイアを見つめ尋ねてくる。
「ホントに?」
「ホント、ホント!!お姉ちゃんは嘘はつかんよ」
フレイアは満面の笑みでその少女を励ます。少女もフレイアの言葉に安心して笑みを取り戻していく。
「ふれいあ!!」
と、突然フレイアを呼ぶ声が聞こえフレイアは呼ばれた方に振り向く。そこにいたのは大量の手荷物に大きなリュックを背負ったハック、ザック、エリザベスだった。
「あんたら……!」
フレイアは声をあげて三人の元に駆け寄って抱き締める。その後フレイアはすぐにチャックたちに連絡を繋げハックたち三人の無事を知らせる。
はい、今回はここまで!!
いや~早いもので今年も後一日と八時間で終わりですね。この作品を投稿して何やかんやで半年と二日間過ぎました。早いですね。これも読んでくださる皆様のお陰でございます。m(_ _)m
2019年に入ってもこの『マクロスΔ飛翔する翼』を楽しんで読んで頂けるよう精進してまいりますのでよろしくお願いします!
次回 No.14-2 漂流エンブレンシング
~物語は飛翔し空高く舞い上がる~