東京喰種:re 不幸な少女の物語   作:ピークA

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お久しぶりです

ようやく:re編。サリナ近況やらいろいろ考えながらだらだら描いてたらこんなに間があいてしまった。


三話 東京の街 昼と夜

数ヶ月後 CCG局内

 

ここ数ヶ月、女性を殺害し胴体だけを持ち去る喰種『トルソー』が世間を騒がせていた。

 

「『トルソー』の捜査状況は?滝澤一等」

 

タラコ唇が特徴的な捜査官に滝澤と呼ばれた男性は申し訳なさそうに答える。

 

「申し訳ありません。あまり進展はないです、下口上等」

 

「何の進展もない?全くどういう捜査をしているんだ?お前の部下の『新設部隊』は?」

 

「申し訳ありません!」

 

そう言って、滝澤は下口から逃げるように局の外に出た。

 

1区 某カレー屋

 

「下口上等から逃げたそうじゃないか」

 

「うるせぇなぁ!真戸上等!」

 

滝澤は真戸に呼び出され、1区のカレー屋に来ていた。

 

「数ヶ月前、お前が局長から指導を任された新設部隊『クインクス』の理念は「有馬貴将を超える捜査官を作る事」だ。最近のアオギリは勢力を増し続けている。通常の喰種の捜査に加えてアオギリの対策までせねばならん。有馬貴将クラスの新しい戦力の確保が急務なんだ」

 

「わかってるよそれは。俺自身が有馬貴将を超えられるわけではないけど、それなりにやってるつもりだ」

 

「知ってる。20区のあんていく戦以降、単翼白賞と銀木犀賞を獲ってるだけはある」

 

「金木犀賞とってるお前に言われても嫌味にしか聞こえないよ」

 

「相変わらずだな」

 

クスクスと彼女は笑う

 

「うっせ。つーかあれだよ。あの五人(・・)の指導つってもな。協調性がないよあいつら。一部を除いて。米林はほぼニートみたいな奴だし、瓜江は頭は回るはずなんだけど単独行動ばっかだし、ましなのは不知と六月くらいだよ」

 

「あと一人は?」

 

「あいつはなんというか・・・胡散臭い。明らかに何か隠してる。人のよさそうな笑顔してるくせになんか怪しい。まあ考えすぎかも知れないが」

 

「名前はなんだったか?」

 

朝霧要(・・・)

 

 

夕方

 

「お客さんここで宜しいですか」

 

タクシーの運転手が客である三白眼の青年に告げる。

 

「喰種捜査官です。あなたは喰種ですね?」

 

青年が告げる。

 

「な、何を言ってるんですか、お客さん?」

 

「言い逃れしなくて結構です。この車、臭いますよ?」

 

「っ!」

 

タクシーの運転手は舌打ちして赫子を出す。クインケの入っているアタッシュケースを捨て置き青年は車から飛び出しながら相手を見る。

 

(C・・・いやB位か?)

 

「お前が『トルソー』か?」

 

「『トルソー』だ?何を言ってやがる!」

 

「チッ、ハズレか」

 

「何を訳のわからんことを!」

 

運転手が青年にを赫子で切り殺そうとした時、横合いからミサイルのような赫子が襲ってきた。

 

「な!?」

 

「ウーリーエーくーん!」

 

運転手がそちらの方を見ると、見るからにチャラついた青年がいた。

 

「(邪魔が入ったな)不知三等、お前の攻撃が当たったんだが?」

 

「うっせーな瓜江くんよー!手柄独り占めは良くないだろー!」

 

「あいつは『トルソー』じゃないぞ?(お前は横取りしに来ただけだろ)」

 

「マジかよ!ハズレかよ!」

 

「それから不知」

 

「あン?」

 

「後ろに気を付けろ(安らかに死ね)」

 

「え・・・ぎゃぁぁぁぁぁ!?」

 

瓜江に言われて振り返った直後、不知は腹を貫かれた。

 

「ははっ。先ずは一人」

 

運転手が笑う。赫子を不知から引き抜こうとして、

 

「むっ?」

 

「ははっ、つっかまーえた!」

 

腹を貫かれているのにも関わらず、不知は運転手の赫子を掴んでいた。

 

「なっ!?」

 

「残念だったな」

 

運転手の注意が不知に向いた直後、瓜江は攻撃を仕掛ける。彼の肩甲骨辺りから赤い液体が溢れそれがブレードを形作る。

 

「!?」

 

クインクス(俺達)喰種(お前達)赫子(武器)を使う」

 

瓜江のブレードが運転手を切り裂いた。

 

「おー、瓜江。終わった?」

 

不知は起き上がりながら話しかける。

 

「一応な(死ねばいいのに)」

 

「足止めしたし俺の手柄でもあるな」

 

「ふざけるな(馬鹿も休み休み言え)」

 

二人は気が付かなかった。運転手の男がまだ生きていたことを。そして二人に向けて攻撃を仕掛けようとして、体に何かを巻き付けられた。

 

「お前ら、油断するな」

 

運転手を横合いから襲ったのは瓜江、不知の上官である滝澤だった。彼は尾赫のクインケ〈テトロ〉を使い男を捕縛した。

 

「いいか?喰種との戦いで油断は命取りだ。相手を確実に仕留めるか、捕縛できるまでは相手から目を離すな」

 

「滝さん!」

 

「滝澤一等」

 

「で、色々説明してもらえるか?瓜江二等?」

 

「どういう事でしょうか?」

 

「今回の単独行動の理由だよ。不知はお前の後をつけてただけだろ?」

 

「滝さん!?俺だって考えて行動してたぜ!?」

 

「嘘つけ。まあいいわ。今はあの喰種をコクリニウムに移送しよう。話はその後だ」

 

夕方 シャトー

 

「で、なんで単独行動してた?そもそもタクシーの運転手に目をつけた理由はなんだ?」

 

「トルソーの被害者の遺体が広範囲に遺棄されていたので車か何かを使っていると思いました。その上で特に怪しまれず移動できる人物は何かと考え、タクシー運転手に当たりを着けました」

 

「・・・成る程、ドナードの読み通りかよ」

 

「滝澤一等はコクリアにいっていたのですか?」

 

「目には目を、歯には歯を、変わった趣向の喰種には変わった趣向の喰種を、だ。実際あの野郎の読みは正しい。癪だけどな。ついでに被害者達の共通点を見つけた。被害者の体には手術痕や何かしら傷がある。奴は体に傷のある女性を狙っている」

 

滝澤は一旦話を区切って、

 

「で、お前はどこに行ってたんだ?朝霧三等」

 

と言った。朝霧と呼ばれたメガネをかけた青年は、

 

「僕はタクシーの会社の方をあたってました」

 

「お前は会社の方か」

 

「はい」

 

「何か掴めたか?」

 

「まだですけど、いま出された情報を基にまたあたって見ます」

 

「分かった。明日は六月と行動しろ。じゃ飯くってから、今後の捜査を検討するか」

 

滝澤はそう言って調理場に向かった。

 

夜 東京某所

 

『トルソー』と呼ばれる喰種は夜の街でタクシーを運転しながら自分好みの女性を見つけようとしていた。そんな時、黒髪が綺麗な少女が彼の運転するタクシーを呼び止めた。その少女は目的地を言い、『トルソー』はタクシーを発進させた。

 

「樹からの伝言です、『トルソー』さん」

 

「あ、はい」

 

「食べ過ぎですよ。CCGに目をつけられてます。それから車内・・・というか貴方から匂います。CCGの新設部隊は喰種のような能力を使うそうです。中には嗅覚が優れている人もいるかもしれません。貴方から樹の情報が漏れてしまうかもしれません。気を付けてください」

 

「分かりました」

 

それから数分経ち目的地に着いた。少女は車から降りた。そして携帯電話を取りだし、電話をかけた。

 

「アヤトくん、一応『トルソー』さんには忠告したよ」

 

『分かったじゃあその先の三番のアジトで落ち合おう、アヤ』

 

「うん」

 

彼女は夜の街に消える。

 

夜 都内のとある事務所

 

そこには二体の死体があった。その場所はある議員の息子が父に言って買って貰った場所であり、息子と悪い友人たちの遊び場であり職場であった。そして彼らは詐欺紛いの事をして金を稼いでおり、金使いも荒かった。そして少々遊びが過ぎて(・・・・・・)人を死なせてしまったのだ。

 

「ど、とうすんだよ」

 

「大丈夫だよ。もうすぐ親父の秘書と隠蔽屋がくる」

 

その時、扉が開きスーツを着た壮年の男性が来たあと、作業服を着た六人の男女が来た。六人組のほうは揃ってマスクを被っていた。その六人組の男女のリーダーと思われる男が口を開く。

 

「金は持ってきたのか?」

 

「こ、これだ」

 

スーツの男性が札束の入った鞄を渡す。

 

「五千万か・・・確かに頂いた」

 

「い、幾らなんでも、ふっかけ過ぎなんじゃないか?」

 

「何言ってるんです?」

 

リーダー各の男とは違う少年が言う。

 

「死体の片付けとここの証拠隠蔽込みの金額ですよ?むしろ五千万で犯罪そのものが起きてなかったことになるんです」

 

なにより、と男は言い、

 

「もうすぐ選挙があるこの時期に議員先生の息子さんの犯罪がばれたら議員先生の政治生命は完全に終わりますよ?」

 

「・・・ッ!わかった」

 

「そうですか。ならこれから作業するのでこの部屋から皆さん出ていってください」

 

それから数時間かけ彼らは部屋にあった殺人の証拠を完全に消した。それからアジトに戻った。

 

「ふぅ・・・終わりましたね」

 

先ほど議員秘書を脅迫していた少年はマスクを外す。中性的な童顔の少年がリーダー各の長身の男に話しかける。

 

「仕事のあとの食事にします?」

 

「そうだな」

 

リーダーの男は全員を集める。

 

「お前らとりあえず飯にするか」

 

飯・・・彼は持ち帰った死体をそう表現した。彼らは喰種だった。彼は持ち帰った死体をバラバラにして全員で分けた。

 

「ふう食った食った。そういやさ、シンジ」

 

「なんだ、セイゴ」

 

メンバーの一人の青年、青系の服を着たセイゴはチャラそうなイメージの青年、シンジに話しかける。

 

「五千万って大金だろ?あいつの親よくすぐに用意できたよな」

 

「そうだよな、その辺のどうなんだ、イユ」

 

イユと呼ばれた黒髪の少女はリョウたちの方を向いて、

 

「大方脱税とか株の不正取引とかで稼いでたんじゃない?」

 

「なんでそんな金が必要なんだ?」

 

「他の政治家や省庁の人間とのパイプを強めたり、あと選挙で有利になるためとか?よくわかんないけど」

 

「ふーん」

 

シンジたちは頷き話題を変えた。

 

「そういやチヒロ、よくお前あんな啖呵切れたな」

 

「そう?」

 

チヒロと呼ばれた中性的な童顔の少年は首を傾げた。

 

「『政治生命終わりますよ?』なんて普通言えないって!」

 

「そうかな?」

 

「そうだよ!なあ!さりな(・・・)!」

 

さりなと言われた赤毛の少女は興味無さげに、

 

「そうだね。チヒロらしくない啖呵だったと思うよ」

 

「ほれみろ!新入りにこういわれてんだぜ!」

 

リョウが笑う。

 

「いや新入りってもう3ヶ月ぐらい一緒にいるじゃん」

 

チヒロは呟く。

 

「そういやリュウヤ、上に連絡した?」

 

「あ、忘れてた」

 

リュウヤと言われたリーダー各の青年はチヒロに言われて連絡を入れようとする。

 

「俺がやっとくよ、リュウヤ」

 

「サンキュー、チッヒ」

 

「はいはい」

 

彼はリュウヤから携帯を受けとると連絡を入れる。

 

「もしもし、黒田さんですか?」

 

『終わったか?』

 

「はい。金は明日渡しに行きます」

 

『向こうは幾ら払った?』

 

「現金で五千万ほどです」

 

『そうか、しかし喰種に死体の処理させると楽でいいな』

 

「死体だけならまだしも証拠隠滅までやらせます?科学薬品の匂いとかちょっとキツい時があるんですが」

 

『喰種の良すぎる鼻も考え物だな』

 

「そういえば、アオギリのこと何か掴めましたか?」

 

『残念ながら大した情報は掴めなかった。けど最近アオギリの下っぱ構成員が何人か襲われてる』

 

「そうですか・・・すみません。危険なこと頼んで」

 

『別にいいよ。オヤジもオレもお前らのことを便利に使ってんだ。これくらいのワガママくらいよ』

 

「ありがとうございます」

 

『おう。じゃ明日事務所に午前10時頃な』

 

「分かりました。では」

 

電話を切り、リュウヤに携帯を返す。

 

「明日午前10時頃に黒田組の事務所にこいだってさ」

 

「わかった」

 

そんな彼らをさりなは遠目で眺めていた。彼女は3ヶ月前、夜の東京でナンパされていた時にリュウヤに助けられ彼らの仕事を手伝っていた。彼は一目で彼女が半喰種であることを察して匿った。曰く、

 

「俺の仲間にも半喰種がいる。そいつも命狙われたりしてた。だから俺と一緒にこい」

 

との事だった。最初は彼女も信じていなかったがメンバーの一人が半喰種であったことで彼らと共に行動する事になり、アオギリの非人道的実験の被害者であることを伝えた。その後、彼らが関東最大の指定暴力団「燐賀組」の二次団体「黒田組」の下部組織の一つであると知った。

 

(ヤクザが喰種使って金を稼いでんのか・・・)

 

「どうしたの?」

 

サリナが考え事をしていると、イユが話しかけてきた。

 

「あ、いや、ヤクザってこんな風にして稼いでんのかと思って」

 

「まあ、私たちは楽に食べ物が手に入るし、向こうはお金が手に入るしね。適材適所ってやつ?使えるものは上手く使わないとね」

 

「ふーん。そういうものなのか」

 

「ま、私たちはそんなに金に対する欲求なんてないしね。衣食住に困らなければそれでいいし」

 

「・・・そういえば、最近関西弁のスーツとか革ジャン着た人が街に増えた気がする。変なバッチ付けてた」

 

「うーん。最近話題に上がってるのは龍苑会かな?関西を拠点にしてる「桜龍会」の下部組織」

 

「そいつらって武闘派で有名じゃなかった?ニュースで聞いたけど」

 

「燐賀組が金を集めてるのは抗争か同盟の為かな?」

 

「龍苑組?」

 

チヒロが呟く。

 

「確かそこって喰種に乗っ取られたって噂で聞いたけど」

 

「え、マジ?」

 

「あくまでも噂レベルなんだけど、龍苑組が小飼いにしてた喰種達が組長殺してその椅子に座ったって話。確か虎狼(タイガーウルフ)とかいう半グレ集団が乗っ取ったって話」

 

「虎狼って関西でもかなりの大きさの集団じゃなかった?」

 

「半年前、あっちの方で起きたCCGの大規模討伐でかなり打撃受けたらしいけどリーダー含めた十四、五人くらいが逃げたって話だよ」

 

「成る程、大方派手な動きし過ぎて、組の上の方から身限られたのね。でCCGに情報流された報復で龍苑組の組長殺して乗っ取ったわけか。ついでに東京に進出して組の中の影響力でも強めようと?」

 

「だとしたら時期が悪いね。CCGは新戦力を持ち始めたって話だし、喰種側はアオギリが勢力を強めてる。連中は望む成果を得られるのかな?」

 

その時アジトの扉が開き二人の革ジャンの男が入ってきた。

 

「誰?あんたら」

 

チヒロが不信感丸出しで問う。

 

「おい、消えろガキ共」

 

「は?ここ、僕らの場所なんですけど」

 

「そうだそうだ」「この革ジャンヤロー」

 

シンジとセイゴが不愉快そうに言う

 

「喧しいな、消されとうなかったらとっとと消えろボケ」

 

「もしかして、最近落ち目の龍苑組の人?もしくは虎狼の人かな?」

 

「なんやとワレ、龍苑組舐めとんのか!?」

 

「あはは」

 

イユが口を開く。

 

舐めてんだよ(・・・・・・)。自分の組の頭も守れない上その殺した相手のパシりやらされてる腰抜け共に誰がビビるの?バカなの?」

 

「こ、この」

 

男達は拳銃を取り出す。へらへらと笑いながら、男達に近づくイユ。引き金にかけた指に力を込めようとした時、つい3mほど離れたところにいたはずのイユの脚がぶれ、空のスチール缶を片方の男の顔面にぶつける。少しよろめいた男の腕を掴みもう片方の男に投げた。二人の銃は床に落ちた。投げられた方が銃を拾おうとするもそれより早く彼女が拾い上げチヒロに投げた。チヒロは拳銃から銃弾を抜き取り、銃そのものを踏み潰した。

 

「はい、無力化成功~☆他のメンバーとかCCGに情報流されるのも不味いし消しちゃっていいかな?」

 

「うーん。情報全部喋って貰った方が良いんじゃない?取り敢えず眠らせて、携帯とかに位置情報を記録したり共有するタイプのアプリ入ってないかだけ確認して回収しよ?」

 

彼らは世間話をするような感覚で、彼らの退路を奪っていく。ヤクザ達はその場にあった薬品で意識を失った。

 

 

翌日 都内某所

 

トルソーと呼ばれる喰種は焦っていた。病院前でのせた女を襲おうとしたら思わぬ反撃をくらい、自身が喰種であることが露呈したのだ。CCG局員とはいえ女性なら力ずくで押さえられると思ったのに。仲間を呼ばれ、非常線を張られた。仕方なく上着をマスク代わりにして飛び出し応戦するもアオギリに言われていた「例の連中」に押し負けそうになった。その時、非常線の後ろから車や人を壊しながら男が現れた。

 

「はい、その確保。中止」

 

そいつは蛇のようなマスクをしていた。

 

「Sレート喰種、オロチ・・・」

 

瓜江は呟く。その時インカムから通信が入る。

 

『こちら滝澤!瓜江!状況は!?』

 

「トルソーを確保しようとしたところオロチに妨害されました」

 

『ッ!?クソッ奴ら繋がってたのか!?』

 

「不明です」

 

『俺はあと三分位で到着する!朝霧!お前は!?』

 

『もう着きます」

 

朝霧要はオロチの後ろから甲赫の赫子の斬撃を見舞おうとするもオロチの赫子に阻まれた。そのタイミングで瓜江はクインケ〈ツナギ〉で攻撃するも軽く回避されけりを見舞われる。不知も攻撃に参加するも分厚い赫子に阻まれる。三人は軽くあしらわれていた。

 

「はっ、なんだよ。三人がかりでその程度か。アオギリもクソだが、そんな半端ものを実践投入してくるとかCCGもクソだな」

 

「あぁ!?」

 

「どうした?豆鉄砲野郎。威力落ちてるぞ?威勢がいいのは最初だけか?」

 

「ッ!」

 

オロチの赫子が迫る。しかし、

 

「オラァッ!」

 

彼の真上から鋭い赫子が迫る。彼はすんでのところで回避する。

 

「なんだよ。偽物共の王さまか?」

 

「俺の部下に何してくれてんだ?お前?」

 

「べつに?ちょっと遊んでただけだ。次はお前が相手してくれるのか?」

 

オロチは赫子を滝澤に向ける。滝澤は瓜江に増援が来るという意味のハンドサインを送る。

 

(それまで時間を稼げという意味か)

 

滝澤は短く息を吐き、

 

「ああ、相手になってやるよオロチ」

 

と言い左手に羽赫のクインケ〈ドゥヒ〉を構え左目が喰種のような赫眼となり右肩から赤い羽を出す。

 

「行くぞ」

 

〈ドゥヒ〉から弾丸が発射されオロチの赫子に当たるが、瞬時に赫子が再生する。

 

「ちッ!再生が速ェ!」

 

「んだよ、その羽は飾りか!」

 

オロチの赫子が迫るがそれを回避しつつ彼は肩からでた赫子でオロチを攻撃する。

 

「ッ!」

 

オロチは回避しつつ横転した車に攻撃した。車は爆発しオロチはその爆風を利用して撤退した。

 

「逃げたか・・・。瓜江、トルソーは?」

 

「すみません、逃げられました」

 

「そうか・・・まあ仕方ない。Sレート喰種の妨害があればな」

 

その後応援の平子班が到着した。

 

「すいません。平子さん、逃げられました」

 

「そうか」

 

その後、Qs班はシャトーに帰還した。そして滝澤は全員を呼び集めた。

 

「瓜江、朝霧、ここ数ヵ月おまえ達の仕事を見てたんだが、お前ら単独行動が多すぎる。これじゃ班が成り立たない。特に朝霧、お前今日は六月と行動するはずじゃなかったか?」

 

「すみません、個人的に調べたい事が」

 

「その単独行動の結果、六月が死にかけた。どうなんだ?」

 

「・・・申し訳ありません。次からは報告してから行動します」

 

「瓜江、これはお前にも当てはまるぞ?班長が単独行動するな。お前が優秀なのはわかってる。喰種が憎いのもな。けどその単独行動が班員の命を危険にさらすこともあるかも知れない。だからお前を班長から解任する」

 

「改善します」

 

「そうするように何度も促してきた。采配は俺がやる」

 

「納得できません」

 

「上官命令だ」

 

「・・・・・・はい(クソッ、役立たず共のせいで)」

 

「次のリーダーはお前がやれ、不知三等」

 

「へっ!?そういうのは頭いい奴がやるもんだろ!?」

 

「お前ならチームのために動けるだろ」

 

その夜、トルソーの自宅を捜索していた下口班がアオギリの樹の「ラビット」の襲撃を受け、下口上等以外全滅した。

 

翌日

 

アキラと滝澤は下口上等の見舞いに行った。下口曰く「トルソー宅にはタクシー車内での会話の録音データがあった」との事だった。

 

帰りの車内で滝澤はアキラと話す。

 

「しかし厄介だな。人間社会に生きる喰種に仕事を依頼して、こっちでの立場が悪くなったら「樹」の構成員として戦力増強って」

 

「そうだな。今後トルソーの捜査はS1~3に引き継がれるだろう」

 

「つーことは暫くは暇か?よし今のうちに才子を捜査に参加できるよう指導しようそうしよう」

 

「残念だったな。鈴屋班と『ナッツクラッカー』の捜査だ」

 

「マジか什造の所とかよ。確かバックにいるのは富豪の喰種の・・・『ビッグマダム』?だっけ?」

 

「正解だ。よく勉強してるじゃないか」

 

「うっせぇ。そういや亜門さんは?大阪に出向してから『虎狼』殲滅戦に行ってたっけ?」

 

「そうだ。一月くらい前に帰って来た。それから亜門班は最近優秀な人材が入ったと聞いたな」

 

「どんな奴?」

 

「アカデミーで優秀な成績を収めたと聞く。確か名前は・・・奴村露乃」

 

それから数日後、鈴屋班との合同捜査会議をすることとなる。




という訳で三話です

一巻の内容をかい摘まんで一話に納めようとした結果がこれだよ!許して!

キャラクターに関して
滝澤政道→JAIL真エンディングではオウルにならずそのまま捜査官続けて、メンターとして日々頑張ってます。Qsが成長するのが先か、滝澤の胃に穴が開くのが先か。
亜門鋼太郎→部下の部屋の窓の外で腕立て伏せしてた変態。JAIL真エンディングではフロッピーにならなかったので今日も今日とて喰種を狩る日々。階級は准特等捜査官。彼が生き残った事でアラタ持ちが三人になりました。金木「勝てる気しないや(絶望)」あやちゃんが曇ること間違いなし

シンゴ、セイゴ、イユ、チヒロ→元ネタは仮面ライダーアマゾンズseason2。シンゴとセイゴはチームXのメンバーから。イユに関してはちょっとお転婆というか残酷気味。チヒロォ!は・・・元ネタを見てくれればなんとなく察する事が出来ます。さっきまでヤクザだったものが~辺り一面に転がる~
リュウヤ→元ネタは仮面ライダービルドの万丈龍我から。
戦力的にはシンゴとセイゴはAレート、イユはS(~)レート、チヒロとリュウヤはSSレート位に考えてます

朝霧要→精神は基本的に魔法少女サイト本編と変わってないです。安定のクソ兄貴。最初は尾赫の設定だったんですけど甲赫に変えました。あやちゃんのストレスがマッハ(確信)
奴村さん→今後言及する予定。取り敢えずいま言えるのは喰種に親を殺されたので喰種は許せないウーマンになってます。あやちゃんは彼女をオトせるのか

総括:あやちゃんは幸運:EX(マイナス方向に振りきれてるという意味で)
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