インフィニット・ロックマン 宿命の対決!   作:赤バンブル

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ロックマン11のボスの名前に新たにブラストマンってボスが分かったけどエグゼ6のと比べるとあまり似ていないな・・・・・・


幼馴染み

夕方

 

評議会を無事終えたチフユとライトは会場の入り口でコサック博士と合流後、迎えに来たライトットの車に乗って自宅へと向かっていた。

 

「博士、今日はお疲れダスね。」

 

「そうだな、ライトット。じゃが、今回の評議会の報告でロボットと人間が平等に生きていける世界にさらに一歩近づけたと思っておるよ。」

 

ライトは満足そうな顔で答えた。

 

「・・・・・・共存する世界か・・・・・・」

 

「ん?何かあったのかい、チフユ君。」

 

夕焼けを見ながらため息をつくチフユにコサックは不思議そうに聞く。

 

「あっ・・・・・いえ、実は少し前に生き別れになっていた弟と会ったんです。」

 

「弟君?あぁ!以前カリンカに聞いた君の行方不明の弟君の話か!元気だったかい?」

 

「はあぁ・・・・・・元気と言えば元気だったというべきでしょうけど・・・・・」

 

「?」

 

「おんや?ライト博士、あれはロックマンじゃないダスか?」

 

「なんじゃと?」

 

ライトットが指をさした方を三人が見る。そこには買い物の帰りなのか買い物袋を提げたロックが肩に止まっているビートと一緒にぐったりと倒れこんでしまったラッシュを見ていた。

 

「ロック!」

 

「あっ、チフユ姉さん。ライト博士にコサック博士まで。」

 

「一体どうしたんじゃ?」

 

「実は・・・・・・帰り道で急にラッシュが倒れちゃって・・・・・」

 

「どれ・・・・」

 

ライトは簡易的ながらもラッシュを診る。

 

「うん・・・・・・・・確かに調子がおかしいのう。」

 

「でしたら、研究所に戻ってみた方がよさそうですね。」

 

「ライトット、少し定員オーバーになるが乗れるか?」

 

「大丈夫ダス!早く家に帰るダス!!」

 

「そうだ、ビート。これ、ロールちゃんに頼まれていたものだから先に届けに行ってきて。」

 

『ピィ―――――!!』

 

ロックは小さい買い物袋をビートの足に着ける。ビートは羽根を羽ばたかせて急いで飛び去って行った。

 

「ラッシュ、大丈夫だからね。研究所に帰ればきっとよくなるから。」

 

『ワォオ・・・・・・・』

 

ぐったりしているラッシュはロックに心配をかけさせまいと彼の顔を舐める。

 

「よし、ライトット。急いで家に向かってくれ。」

 

「合点ダス!今日はチフユ嬢さんの誕生日だから急ぐダスよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dr.ライト研究所

 

「・・・・・・・」

 

束はチフユの部屋にあった本を手あたり次第読んでいた。

 

自分の知識に存在しないロボット工学の発展した時代。

 

そして、かつては自分の夢であった宇宙開発における地球外惑星への探索の実現。

 

それらが自分にはどれほど輝かしく見えるのかおそらくこの場の誰もわかるまい。

 

「これが・・・・・・・・・この世界の歴史・・・・・」

 

彼女の興奮は収まりきらず、今度は彼女のアルバムを見てみた。

 

小学校

 

中学校

 

高校

 

義父と同じローバート工科大学工学部電子工学科へと進学し、父と同じロボット工学を志すようになり、近年ロボット選手権に向けて初めて自分の手で生み出したヤマトマンとのツーショット。

 

自分の知っている彼女とは違い、どれもが明るく笑っているように見えた。

 

そして、最後に見た日記には彼女がここまでの経緯を綴ったものが書かれていた。

 

「ん?」

 

その中で何故か破かれたページがあった。どこにあるかよく探してみると棚の片隅に隠してあった。

 

「これは・・・・・・」

 

そこには

 

『199X年〇月〇日、ブルース誕生。父と初めて共同で製作。戦闘にも対応できるように作ってあるが、父の作った超高性能AIを組み込んであるため、人間と同じように考えることができる。今後の成果が楽しみだ。』

 

『199X年✖月△日、ブルースの動力炉に致命的な欠陥があることが判明。父との話し合いの結果、三日後に手術を行うことにした。もう、一夏のようなことはしたくない。翌日には本人にもちゃんと話すつもりだ。』

 

『199X年✖月▽日、ブルースが脱走した。どうやら手術する話を聞かれてしまったらしい。急いで連れ戻さなければ。私は、同じ過ちをまた繰り返すのか?』

 

『199X年✖月〇日、もう動力炉の限界時間だ。いくら探しても見つからない。今頃、私と父を憎みながらどこかで倒れているのかもしれない。すまない、ブルース・・・・・・』

 

 

日記はここで途絶えていた。おそらく、あのロールという少女が掃除をする際に見られるのを恐れて破いて隠したのだろう。束は、そっと元に戻すと窓のすぐそばに誰かがいることに気がつく。

 

「誰!?」

 

「!?」

 

窓にいた影は束に気がつくとどこかへと走り去って行ってしまった。束が窓を開けた頃には夜の闇の中に消えていた。

 

「・・・・・ん?」

 

束はすぐ近くに落ちている花束を取る。花束には「お誕生日おめでとう」とだけ書かれたメッセージカードが添えられていた。

 

「・・・・・・・そっか。彼がそうなんだね。」

 

束はチフユの机の上に花束を置き直す。

 

少し離れた所で口笛が聞こえた。

 

 

『ブルースは素直な子だ。私の話には関心を持って聞くし、何よりもそれを学ぼうとする意欲がある。最近ではよく口笛を吹くようになった。やっていることは違うがどことなく一夏が帰ってきたのではと思ってしまう。もし、この場に一夏がいたなら三人で手を繋いで歩いていたのかもしれない。・・・・・・流石に一夏は恥ずかしくなって嫌がるかな?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間後、ロックたちは自宅へと辿り着いた。

 

「ラッシュ・・・・」

 

ロックは動けないラッシュを抱っこして車から降りる。

 

「ライトット、車を格納庫にしまった後にわしの研究室で修理の準備をしておいてくれ。」

 

「分かったダスよ(オイラ、誕生パーティーに参加したかったダス・・・・・)。」

 

「ロック、ラッシュはわしが見ておくからお前はチフユと一緒に楽しんできなさい。」

 

「でも、博士・・・・・・」

 

「せっかくのチフユの誕生日なんじゃ。それに今のところは動力炉とかに問題はない。少し見ればまた元気に動くようになる。」

 

「・・・・・・わかりました、博士。姉さん、コサック博士、行きましょう。」

 

「私もカリンカの様子を見た後に来ます。」

 

「ありがとう。」

 

ロックたちは玄関の方へと行く。

 

「ん?なんだ、あのラボは?」

 

庭に放置されている束のラボを見てチフユが不思議そうに言う。

 

「博士が作ったものじゃないね、もしかしてワイリーが襲ってきたのかな?」

 

「いや、まだそんなに時間が経っていないんだ。それはないだろう。」

 

不審に思うロックに対してチフユは、そう言いながらドアを開ける。すると一斉にクラッカー音が響いた。

 

「うん!?」

 

「チフユ姉さん、お誕生日おめでとう!!」

 

「「「「「「おめでとう!!」」」」」」

 

「「「「「「「「「おめでとう!!!」」」」」」」」

 

「ロール・・・・みんなも来ていたのか!?カリンカが来ていたのは聞いていたが・・・・・・」

 

大勢に囲まれてチフユは、驚きながらも感謝する。

 

「さあ、中に入って。中で準備しておいたの。」

 

「ロックの兄貴、チフユ姉さんを早く中に入れるッスよ!!」

 

「今夜は大盛況じゃい!!」

 

「派手に祝うぜ~!!」

 

「さあ、チフユ姉さん。早く。」

 

「あ、あぁ・・・・・・」

 

チフユは、困った顔をしながらも中へと入って行く。

 

「さあ、今日はみんなで楽しく・・・・・・・あっ!?」

 

「「あっ!?」」

 

部屋の中へ上がった瞬間、ロールは思わず声を挙げる。

 

「あ~!!あいつ等!オイラたちが助けた恩を忘れて、ロール姉さんがチフユ姉さんのために作ったご馳走をつまみ食いしてるッス!!」

 

「つまみ食いは、反則であります!!」

 

ロールに続いてカットマンとアイスマンも言う。目の前では空腹だったのか束と連れの女性が先に食事にありついていた。

 

「・・・・・・」

 

「もぐもぐ・・・・・・あっ、ちーちゃん、おひさ。」

 

驚いた顔をしているチフユに気づいて束は軽く挨拶をするとまた食事を再開する。

 

「こら~!!チフユ姉さんのご馳走を勝手に食べるなッス!!」

 

「この盗人が!!姉さんのための食いもんになにするんじゃい!!」

 

「ま、待て!二人とも!!」

 

取り押さえようとするガッツマンとカットマンを制するとチフユは、束の目の前に来る。

 

「・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・ん?どうしたの?私の顔になんか付いてる?」

 

「・・・・お前・・・・・本当に束なのか?」

 

「何言ってんの?こ~んな素敵なお顔が他にある?私は正真正銘の篠ノ之束さんだよ!」

 

「モグモグ・・・・・」

 

「そして、こっちにいるのが助手のクーちゃん。」

 

「くろふぇ・くろにふるでふ・・・(クロエ・クロニクルです。)。」

 

そこまで空腹だったのか二人は口にものを入れたまま会話をする。

 

「・・・・・一夏に続いて束まで・・・・・・」

 

「うんん!?もしかしていっくんもここに・・・・・・・」

 

「チフユ、ロック。ラッシュの具合が悪くなった原因が・・・・・・・・・・・・」

 

研究室から戻ってきたライトは目の前の光景を見て話を中断する。

 

「・・・・・・・どちら様じゃ?」

 

「・・・・・私の知り合いです。」

 

「あっ!貴方がもしかしてちーちゃんのお義父さんのトーマスさん!?どうも、初めまして篠ノ之束さんで~す!!」

 

束はライトに向かってお辞儀をする。

 

「????」

 

「あ、詳しいことは後で説明します。」

 

「そ、そうよね!?みんな、今日は新しいゲストも加えてチフユ姉さんの誕生日を祝うわよ!!」

 

「お、おう~!!」

 

ロールは何とか場を盛り上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その様子を遠くから眺めている人影があった。

 

ブルースだ。

 

「・・・・・・・」

 

口笛を吹きながら彼は星が輝く夜空を眺めていた。しかし、その顔はどういうわけか少し険しかった。

 

「・・・・・・何かが起こるような気がするな。」

 

後に彼の予感は当たることになる。

 




次回はおそらくフォルテside。
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