ソードアート・オンライン 鍛造の剣聖と白刃の剣姫   作:ナツユキ

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どうも!ナツユキです。
本編に入る前に注意点があります。ここからしばらくの間、ユウ、ユキがメインのオリジナルの展開が続くことになります。なので、原作キャラにオリキャラを絡めた原作の展開を楽しみにしていた方がいたら申し訳ないです!
それでも見てくれるという方はよろしくお願いします!
では、今回もよろしくお願いします!


一夜の騒動と新たな決意

第一層ボス攻略から1週間が経ち、キリトとアスナと別れた俺とユキはレベリングと情報収集を行うために普段は日中はソロで行動し、夜は同じ宿の同室に宿泊するという生活を送っていたのだが。

 

ユキ「…さてユウ君?」

 

ユウ「は、はい…」

 

俺は現在、腕を組みながら仁王立ちしてるユキの前で正座しているのだ。

 

事の発端は1時間前の事

 

 

回想シーン

 

その日、レベリングに夢中になってしまった俺はユキと宿泊してる宿に帰るのが遅くなってしまった。

 

ユウ「悪い、ユキ!遅くなってしまった」

 

宿泊してる部屋の扉を開けるが誰もおらず、まだ、帰ってきてないと思った俺は先に風呂を済ませようと脱衣所のドアを開く。

 

ユキ「…へ?」

 

そこにはユキが居たのだが、風呂を入った後の下着の姿だった。濡れた白いめの髪に上気した白い肌。何よりもゲーム中の装備は体の線が出ない紺色のローブを着ていたせいでわからなかったが、スタイルが良い。

今の状況を考えれば、すぐにでも目を逸らすかドアを閉めるなりするべきはずだが、体が動かず、目を逸らすことができない。

 

ユキ「…えっとユウ君?」

 

ユキの一言で金縛りが解けたかのように目を逸らす。

 

ユキ「いつまで開けてるのかな?」

 

ユキは体にタオルを巻いた顔は笑顔なのだが目が笑っておらず、妙に威圧感を感じてしまう。

 

ユウ「すまん!すぐ出て行く!」

 

俺はすぐに脱衣所の扉を閉め、一度宿泊している部屋を出て外出しようと扉に手をかけるとユキからメールが届く。

 

『この後、話があるからちゃんと部屋で待っててね?』

 

この状況で一度時間をおくために外出しても状況が悪化すると感じた俺は大人しく正座をし、ユキが着替えて出てるのを待つのであった。

 

回想終了

 

ユキ「私が何言いたいかわかるよね?』

 

ユウ「大変申し訳ございませんでしたっ!!」

 

俺はすぐに正座してる状態から手を床に付け、額を床に付けて土下座を行う。

 

ユキ「まあ、今回は私も鍵閉めてなかったのも悪いから許してあげるけど、ただ一つ約束して」

 

ユウ「は、はいなんでしょうか?」

 

俺は顔を上げ、正座に体制を戻すとユキが頬を赤くする。

 

ユキ「さっきの出来事は忘れて」

 

ユウ「はい…努力します」

 

ユキ「努力するじゃなくて完全に忘れてって言ってるの!!」

 

ユキはそういうと近くの机の上に置いてある石でできたオブジェクトをこちらに投げつけてくる。

 

ユウ「いってえ!」

 

咄嗟に投げつけられたオブジェクトに反応できず、オブジェクトは俺の額に思いっきりヒットするのであった。

 

 

 

 

次の日

 

あの騒動から一夜明け、久々にユキとパーティを組み、一緒にレベリングするため消耗品を買いに第二層主街区〈ウルバス〉に来ていたのだが、

 

「なんや、あの二人と一緒やないんやな」

 

後ろから聞き覚えのある関西弁が聞こえてきた。後ろを振り向くとそこにはキバオウが立っていた。俺は警戒心を強め、ユキも同様に少し身構える。

 

ユウ「あの二人?ああ、キリトとアスナかあの二人とは二層ついてすぐに別れた」

 

キバオウ「さ、さよか…」

 

やけにおとなしい、ボス討伐後に1番の功労者のキリトをあれだけ言っていたのに。

 

ユウ「用がないなら行くぞ。じゃあな」

 

俺達はキバオウに背を向けてフィールドのある方向へ歩こうとする。

 

キバオウ 「ま、待ってや!」

 

キバオウはそういうと俺とユキを引き止める。

 

ユウ「なんだよ、俺達も暇じゃないんだから手短に頼む」

 

キバオウ「も、もし、あの二人に会ったら伝えといてくれ、あの時は助けてもろたけど、自分のやり方は認められん。わいはわいのやり方でクリアを目指す。って」

 

ユウ「会ったら、伝えておく。じゃあな」

 

俺とユキは再び、キバオウに背を向け、フィールドを目指すのだった。

 

 

宿にて

 

キバオウからの伝言を受けた後にレベリングを終えた俺達は宿に戻ってきていたのだが、深刻な問題に直面していた。

 

ユウ「やっぱり、金が足りないよな」

 

ユキ「そうだよね…宿代やポーションなんかも買い足さないだし…」

 

そう金銭面だ。今の俺たちはNPCからのクエストを二人でクリアし、戦力に差が出ないように報酬は山分けという形でパーティを組んでるのだが、お互いに宿代や消耗品などにお金をかけているため新しい装備を購入する余裕もあまりないのだ。

 

ユキ「せめて、武器だけでもどうにかなればいいんだけど…」

 

ユキのその一言に俺の中で一つだけ方法を思いつく。

 

ユウ「一つだけこの状況を解決できる手段がある」

 

ユキ「というと?」

 

ユウ「俺が生産職…具体的には鍛治師になる」

 

ユキ「え!?でも、ユウ君鍛冶に関するスキル何も取得しないよね?」

 

ユウ「実はレベリングの際に新規スキル取得で鍛冶スキルを取得しました」

 

ユキ「そっか、じゃあ、いつか自分の店を持つの?」

 

ユウ「いや、持つつもりはないよ。例えば店を持たずに俺自身やユキ、他にも他のプレイヤーから素材と金銭を受け取った場合にのみ鍛造を行うって形で行おうと考えてる。まあ、そんなに沢山は来ないだろうけど。自ら鍛冶師やってますなんて言うつもりないし、あくまで俺達の武器面での金銭的負担を減らすって形だ」

 

ユキ「そういうことね。頑張ってねユウ君!」

 

ユウ「ああ!」

 

こうして、俺は攻略組兼鍛冶師としての道を進むことを決めたのだった




「大丈夫か!?」

「この敵は私たちが引き受けます!」

「久しぶりだな悠平」

「ユキちゃん久しぶり!!」

「頼みがあるんだ」

次回『桜蘭隊』

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