「GUAAAAAAAA!!!!」
「暴走した立花響を止めるために仮面ライダービルドはハザードモードになり戦うが徐々に上がるハザードレベルに押され気味になっていく!」
「Gau??」
「そんな顔するなって。新しい戦士がお前の怒りを吸収してくれるからよ」
「Gruuuu!!!」
「どうなる第11話!!」「GUAAAAAAAA!!!」
【Guten Abend シンフォギア一同にフィーネ。 それと今まさに崩れた校舎から脱出をしようとしている第2課、立花響の御学友達。 オレはブラッドスターク…いや、エボルトと呼んでもらおうか】
「貴様…観戦を決め込むのでは無かったのか?」
ビルドと立花の戦闘により響く爆音の中、深くドスの効いたフィーネの声が宙に吸い込まれ消えていく。
何処から話を聞いているのかすら分からないがそんなことはお構い無しにエボルトは返答してくる。
【なぁに、オレは今カ・ディンギルの最深部…言わばコアだな。 そこから話しかけてるだけだ。 状況も把握してるビルドはハザードモードに…立花響もハザード…シンフォギアに因んで不協和音、ディスコードモードとでも呼ぶか。 それになり両者大暴れ…ビルドの方はタイムアップが近そうだな?】
「最深部…だと!?」
【あぁ、もっと言えば炉心であるデュランダルを取り外させて貰ったがな】
カ・ディンギルの要であるデュランダル。 それを引き抜かれたとあっては既にこの塔は機能しない死んだと同然の廃塔と成り下がる。
愕然としているフィーネを他所に一部の瓦礫が吹き飛び空から降り注いだ。 瓦礫の山から這い出てきたのは人類最強、風鳴弦十郎と立花の友人達。
おそらく、地下のシェルターからこの映像を観て来たのだろうが…今の弦十郎でも暴走…エボルトが名付けたモノを使うならばディスコードモードに陥った立花を止められるか怪しい所だった。
「響ぃぃぃいいいい!!」
「いけない、小日向っ!」
ビルドを投げ飛ばし、声のする方向へその身を走らせる立花を止める手立ては無い。 地面を抉り、風を切り、立花は小日向と学友達に向かって跳躍する。
「響………っ」
ビタっ……!!! と突き出した拳は小日向の鼻っ面手前でギリギリ止まり呻きながらも必死に片腕で己の拳を抑えている。
そうか、立花…貴女も暗闇の中で戦っているのだな。
「ビッキー、お願い目を覚まして…っ!」
「あんたはそんなヤワな子じゃないでしょ!? アニメだったらここで目を覚ますって決まってるんだからっ!!」
「お願いします、響さん…!!」
頭を抱え、膝をつく。
彼女のその胸は光り輝きゆっくりと白く、本来のシンフォギアの色へと戻り始める。 だが、影はそれを許さなかった。 赤い双眸がより暗く輝くと雄叫びを上げながら目の前に立つ少女達を敵と認識し襲いかかろうとした。
「…小日向未来に手は出させない」
少女達と立花の間に割って現れたのは紫色の戦士。
彼女の拳を受けても怯むことも退ることも無く、その胸一つでガングニールの拳を受けきっていた。
【やっとのご到着か。 紹介しよう、オレが設立した組織《ファウスト》最後の戦士、仮面ライダーローグだ】
「ローグ…」
【ローグ、立花響を止めろ。間違えても殺すんじゃぁないぞ?】
「…分かっている。風鳴翼だな? お前はフィーネを止めろ」
「待て、お前はいったい!?」
胸に突き刺さっている立花の拳を掴むと凄まじい腕力で彼女を小日向達から引き剥がし鋭い蹴りが彼女の腹を穿つ。
「Guaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!」
「……何でも持っている。 だからこそ、失った時にその感情があるんだ。最初から独りだったらそんな感情は出て来ない」
飛びかかってくるケモノに対してローグは腰ベルトのレバーを捻った。
クラックアップフィニッシュ!!!!!
激しい音声と共にその両足はワニの顎の如く装甲が展開し飛び上がると向かってくる響を挟み込むその様は正にワニが獲物を捕食する瞬間だろう。数度噛みつくと体を捻り回転を加えて地面に吹っ飛ばした。
たった一撃、それだけで立花は身動きが取れなくなったところを見るにその威力は押して図れる。
地に伏した立花に近寄ると彼女を抱きしめた。 すると、立花の身体から黒い瘴気が噴き出てその身体は今度こそ白く元の姿へと戻り正気を取り戻す。
「……アナタは…?」
「ただのローグ。 これからは何度もお前の前に立ちはだかる敵だよ」
突き放し首根っこを掴むとポーン、と軽く立花を小日向達の輪の中へ放り込んだ。 泣きながら彼女に抱きつく少女達に必死に謝る立花。
「あちらは片付いたようだな。あとはフィーネ…お前だけだ」
「何奴も此奴も私の邪魔ばかり…今代の目的の達成は無理か…であれば貴様ら諸共滅ぼしてやる…!!!!!」
ネフシュタンの鎧が彼女の手に握られているソロモンの鍵を取り込み、それどころか周囲の瓦礫やカ・ディンギルにすら喰らい始めその身をバケモノへと成り上げる。
その姿は強大。
その身から放つのは絶対悪の波動。
黙示録の赤き竜の影が街を包み込んだ。
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「よォ、良くやったな。中々上手い演技だったぞ? 特に苦戦してる様に魅せてるところなんざ結構なもんだ…ぺっぺっ、マズッ!!?」
ネフシュタンの鎧の侵食から逃げる為にカ・ディンギルを抜け出し、次いでとばかりにデュランダルをフィーネへぶん投げてきた石動惣一は侵食の届いていないビルの屋上から破壊が繰り返される光景を珈琲を啜りながら愉快そうに労っていた。
「苦戦してる様な演技…か。 あいつ、あの時は確実にこちらを押してたんだ。 つーか、不味いなら飲まなければいいのに」
「…それはホントか? だとしたら立花響のスペックを甘く見積もり過ぎてたな。 まぁ、お前の真の力はビルドドライバーじゃ発揮出来ないから仕方ない。 よくく働いてくれた……飲まないとやってらんないだろ?」
「はぁ…父さんの為に動いてるだけ。褒めなくていいさ…それよりも何故デュランダルを取りに行った? 加えて何で置いてきたんだ」
振り向くエボルトの手には石化したドライバー…エボルドライバーが握られていた。 以前見せてもらった時と違い若干欠けて見えたのだが大きな変化はない。
「完全聖遺物デュランダル…その力があればエボルドライバーの復活も可能かと思ったんだがご覧の通り。 ほんの少し石が禿げただけさ。 完全復活を目指すならやはりヤツらの歌が必要なようだ」
「歌…か。 じゃあ、残りの3人も?」
「勿論。後々、敵になってもらう予定だ。 俺達の敵は多いぞ! ふははは!!」
楽しそうに笑う父を横目に遠方に居るシンフォギア達を睨む。
その姿は通常よりも光り輝き武装も格段にパワーアップしている。
「あれは…」
「おーぉ、まーた強くなりやがったのかシンフォギア共?」
「フィーネも計算に入れてなかったシステムでしょうね。 爆発的に高まったフォニックゲインを元にリビルドを行ったシンフォギア。加えて莫大な数のロックを装者に負荷がない程度しか残さず解放した形態……と私的観測としてはそんな所でしょうか」
長ったらしい説明をしながらエボルトの横へ並び立ったのは協力者であるDr.ウェル。 どこか胡散臭いがその知識は確かということで手を組んでいるうちの1人。
「おぉ、ドクター。 なるほどな、状況に応じてシンフォギア共は更に強くなるって事か。 そいつはイイ、俺達を相手にするにはもってこいだ。 ところで、こんな所にわざわざ出向くとは…マリア達が順調じゃないのか? んん?」
「イヤですねぇ…順調も順調。 彼女達は『正義の為』に頑張ってくれてますよ」
「どれ、最終調整として俺達が手合わせしてやろうじゃないか。ローグのやつはキャロルが迎えに行ってるしな」
珈琲メーカーをしまい移動を始めようとした父に問い掛ける。
もう、フィーネはいいのか?
父は笑顔を見せこういった
「経験談だ。 聞いておけ…土壇場で覚醒したヒーローを前に悪は蔓延ることは出来ずに滅びる。 それが世の理さ」
「それだとファウストも同じ目にあいそうなんだが…」
「その時はその時だ。 最初から俺達に引っ掻き回されるフィーネ程度じゃこの辺りが限界だったってこと」
爆破音と光が街を照らす。
歌と絶叫が谺響する。
ただ一言、エボルトはフィーネを見やり呟いた。
「Ciao」
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報告書
ルナアタック
神代の言の葉である「統一言語」を求めたフィーネが「バラルの呪詛」にて人類の相互理解を蝕む監視装置「月」の破壊を目論むが、 三人のシンフォギア装者たちの活躍によって阻まれる。
ソロモンの鍵は回収。 デュランダルは自壊。
結果として月の一部が砕ける事になってしまったが装者達の活躍により甚大な被害は抑えられフィーネの野望も潰えた。
しかし、エボルト率いるファウストの存在は消えた訳ではなくこれからも装者達には厳しい戦いを強いる事になってしまうだろう。
「私の出番が終わり…? まともな戦闘シーンすらないぞ?」
「オレが主役の作品だしな? 第1期はこんなもんでいいだろう? それにオマエさんが作った技術が主役なんだからもういいじゃないか」
「くっ…次回予告だけでも乗っ取ってやる…!」
「「次回、戦姫絶唱シンフォギアG EVOL!!!」」
「それじゃあ、一先ず…Ciao」