「学祭に遊びに…偵察に行ってみたらあらビックリ! ネフィリムが暴れ始めたデス!」
「何とか抑えようと切ちゃんと二人で立ち向かうも助けに来たのは偽善者たち」
「そしてオレもやってきた時には嫌な顔をしやがった」
「「当たり前(デス)」」
「「「どうなる第16話!!!」」」
クリスの広域殲滅攻撃を持ち前のアーマーで無傷で過ごしたローグと、ローグにへばりつき「うひゃぁ!?」などと言っていたミソラはネフィリムで遊んでいた。
腕を弾き、躱し、踊るように舞っていたのだが飽きてきた。 迫り来る恐怖もスリルも無い相手にこれ以上時間を割く必要も無い。
「あーぁ、つまんない相手だなぁ…ローグ! さっさと殺ってアイツらのところ行こうじゃないか」
「……ネフィリムの撃破と装者2名の救助が与えられた役目。 それ以上やる必要が無い」
「面白くないねぇ…」
軽口を叩きながらもネフィリムを圧倒する2人はシュルシャガナの刃が通らなかった身体を易々と拳で貫き、破壊していく様は戦闘ではなく一方的な蹂躙に近い。
先程から通信でドクターウェルが何かを叫んでいるが鬱陶しいので通信を切った。
「ったく、聖遺物にネビュラガスを注ぎ込んでもこの程度だとしたら…他の奴らも大した期待は出来ない…なっ」
生身のミソラは剛腕を軽々と片手で抑え込み、引き摺ると蹴り飛ばした反動でネフィリムの腕が千切れ落ちる。
「…見れば見るほど人間離れしているね」
「そうかい? これでも人間のつもりだけどね」
転がった腕を踏みながらエボルトを観れば、少しばかり本気になっているのかビルドに変身していた。 装者達を甚振る姿は子供のようで大人気ないし、やっぱりネフィリムの相手をするよりも自分もアイツらで遊びたいのが本音だった。
「…はぁ、次で決めるよ」
「あいよっ、それじゃあ足止めヨロシク」
クラックアップフィニッシュ!!!!!!
スクラッシュドライバーのレンチを捻りけたたましくなる音声と共にローグの身体の各所からエネルギーの牙、クランチャーファングが展開されると地を蹴り駆け出す。
身の危険を感じてか、ネフィリムは残った片腕を突き出し接近を妨げようと抵抗するがそんな障害を軽くローグは拳で腕を貫き、そのまま足元へと潜り込むと両脚のクランチャーファングでネフィリムの脚を噛み砕いた。
「■■■■■■■■■■■■!!!!」
つんざく悲鳴を上げながら地面に倒れ込むネフィリムの胸にミソラが舞い降りる。
「足止めとは言ったけどさァ。 両脚をモゲとまで言ってないだろ」
正拳突きを放ち二の腕までネフィリムの腹へ差し込むとズルり…ミソラは意図も簡単に蠢くコアを引きずり出し、本体から切り離した。 崩れ去っていくそのカラダを見ることも無く2人は調と切歌の元へと向かいそのまま呆けた2人を抱き抱え宙から垂れ下がった梯子に掴まる姿はさながらスパイ映画だろうか。
「…エボルト、任務は完了だよ。 アンタもさっさと引き上げな」
「折角のお楽しみ中なんだがなぁ…」
ローズコプターにビルドアップしたエボルトは茨のムチを操り3人を翻弄しながらヘラヘラと笑っている。 力の差は依然として開いたままか。
「ネフィリムをぶっ殺したんだ。父さんが説明しなきゃドクターが発狂死しちまうだろ」
「…はぁ、仕方ない。そら、置き土産だ…っ!」
ムチと同時に繰り出した本来ビルドには無い筈のスティングヴァイパーが響の胸元に深々と刺さり込むと彼女は絶叫し膝から崩れのたうち回る。 コイツは天羽奏に打ち込んだ程度の可愛い毒じゃなく『普通の人間』を確実に崩壊させるレベルの毒だが…様子を見るに賭けは成功したと判断した。
「立花…!!!」
「てめぇ、何しやがった!?」
「教えてやる義理はないなぁ…次会う時はオレの力の一端見せてやることになるだろう。 楽しみにしていろ…Ciao」
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「どういう訳か説明してもらいましょう、エボルトさん……!」
折角、暴走したネフィリムの心臓を持ち帰ってきてやったと言うのに何とも酷いドクターだことだ…ま、ネフィリムが暴走したのはオレの実験のせいだがバレていないはずだし? しらばっくれるに越したことはない。
「まぁまぁ、落ち着けよドクター…フロンティアの浮上に必要なシェンショウジンは既にこちらの手の内。 加えて起動に必要なのはネフィリムではなくネフィリムの心臓だ。 別にあの程度のバケモノを失って喚くことはないってことだ」
「だとしてもですねぇ…!」
「万が一の時はドクター。 お前さんがネフィリムの心臓を喰らって取り込めばいい…英雄ってのは人の道から外れた者がなる事も多い…そうだろう?」
「わ、私がネフィリムを…?」
手渡されたネフィリムのコアを見つめブツブツと呟き始め部屋の奥へと消えていってしまう。まぁ、英雄願望がある学者様なんてのは自らを顧みないことが多いのでドクターも人外になるのは目に見えているのだが。
「マリアは操縦席か。 ちょうどいい、調に切歌…オマエさん達は弱過ぎるなぁ? まさか、ハザードネフィリムの相手にすらならないとは思わなかったぞ」
「り、LiNKERの効力が…その…」
「同じ時限式でもマリアならば上手くやってただろうなぁ?」
目を逸らしながら苦々しく言葉を吐く暁切歌にオレはビルドのマスクを撫でながら笑う。
「そこでお前達にいい知らせがある。 苦労もせず適合係数を跳ねあげ、しかも身体能力を向上させるなんとも素晴らしいプランをオレは持っているんだが…どうだ?」
「「怪しい」」
「ごもっとも」
もちろん、この程度の提案で食いついてくるとは思ってもみないが多少の興味は引けただろうな。 あとはドクター次第…シェンショウジンはビルドドライバーで起動できるしなんとでもなる。
「気が向けば声をかけろよ。 ミソラぐらい強くなれるもんだからな」
「あの人みたいに……」
さてさて、フロンティアの方にもちと細工をしにいくとするか……ククク
「なんか短くね?」
「色々あったらしいよ色々!」
「雪音、立花…何の話だ? それより、先程変わった男が司令と会っていたな」
「「変わった男…???」」
「あぁ、自称天才…なんちゃらとか」
「次回 戦姫絶唱シンフォギア G EVOL!!! お楽しみに」