戦姫絶唱シンフォギアEVOL   作:夢見969

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前回までの戦姫絶唱シンフォギア!!!

「フロンティアが浮上してしまい、しかもドクターウェルが好き勝手にしてるって何やってんだアイツ!」
「調ちゃんと切歌は桐生さんが見てくれてるって!」
「というか、アタシ達の方の描写少なくねぇか?」

「そりゃ主人公はオレだからなァ? シンフォギア達が見てぇならアニメを見ろよ? さぁて」

「「「どうなる第18話!!!!」」」


最悪の序曲

「やれやれ…まぁ、これで上手いこと進めばいいがな。 やり合ってみてどうだったタンクボトルを使ったイチイバルは」

「やりにくいったらありゃしないよ。 ドラゴンボトルよりもイチイバルには相性ピッタリだし何よりコッチは裸一貫みたいなもんだしさ」

 

フロンティアへと向かった2人を見送れば腰を下ろし時を待つことにした。 アイツらならばネフィリムとドクターウェルを確実に止めるのは目に見えている。

ネフィリムを仕留めるにはかなり大規模な攻撃を放つだろうしな…

 

「それよりイガリマとシュルシャガナはどうすんだよ」

「マリア共々向こうに回ってもらうさ。 元よりそのつもりだった。 ネビュラガスを大量に注入したんだ慣れれば強敵に、変身を強制解除したら死ぬかもしれんがな…?」

 

マリアの手助けをしたいという願いを受けてオレは奴らを大幅強化した、その代償が死と知っていて尚もやると言ったヤツらの気持ちなんぞ知ったところではないが中々見込みはあると思う。

 

時間にしてどれ位か、完全に暇を持て余したオレとミソラに通信が入る。

 

『聴こえているかエボルト』

「あぁ、御機嫌よう嬢ちゃん。どうした?」

『聴こえていないようだな…』

「通信は聴こえてるっての…それともなんだ?不思議なことが起きているのか?」

「父さん、歌が…」

 

歌だと?

通信回線を切り替えればマリアがフロンティアの一室で歌っている姿が映る。

いや、マリアだけではない響も一緒に歌っている…何がどうなって和解したのかねあの2人は…地球人の考えることはよく分からない。

 

「しかし歌…なるほど世界中の歌を集め始めているのか。こいつはイイ! 予想以上の事をやってくれるな!」

『特機部二シンフォギア、ネフィリムと戦闘突入』

 

 

「どーすんだい?」

「まぁ、もう少し見てようじゃないか…そろそろ6人()全員揃うだろうしな」

 

宙に響くのは爆音ではなく歌声。

 

『シンフォギア6基、限定解除を確認だ。 あとは好きにしろエボルト』

「りょーかいだキャロル」

 

通信機を切れば修理したトランスチームガンを構え、今1度ブラッドスタークへと蒸血する。

 

「さァ、第二ステージ終幕と行こうじゃないか」

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

時は少し戻りフロンティア内部にて

 

 

 

 

「ドクター! 馬鹿な真似は止めなさい!」

「バカ…? 我々の傀儡として動いていただけの貴女にだけは言われたくないですねぇマリアぁ!!」

 

フロンティアの制御をネフィリムの細胞を使って書き換えたドクターを止めるため、ペンダントを握りしめ口を開く…が

 

「あっハハハハ!!! 残念でしたマリアぁ!! こんな時のためにエボルトさんから空のボトルを頂いといたんですよォ!」

 

聖詠を唱えるよりも早く、ペンダントからガングニールの成分を抜き取られてしまいシンフォギアが起動しない。

 

「な…っ!?」

「どけぇ!! 構っている暇はないボクが英雄になる邪魔をするなっ!!」

 

変質した剛腕に弾かれマリアの身体は床にバウンドし動けなくなってしまう。

大義の為と宣い、犠牲を払いながらここまで来たというのにどうしてこうなってしまったのか…自分の甘さ故なのか…失意の中、涙を流しそうになるがそこへ一通の通信が入る。

 

『聞こえますか……マリア…っ』

「…マム…!?」

『エボルトが解毒してくれました…大方この件の尻拭いの為でしょうが… マリア、やれることをやりなさい。貴女には歌がある…世界中の通信を借り受けます。貴女が歌うのです』

 

私が…歌う?

まだ、私に出来ることがあると言うの?

 

轟音。

 

天井をブチ破りガングニールが、立花響がドクターウェルの目の前へと舞い降りた。

 

「マリアさん!!」

「ガン…グニール……?」

「ちぃぃ!! もう来たんですねお邪魔虫…っ! で、す、がァ!!!」

 

下賎な声をあげて嗤うドクターウェルの背後から蠢くように新たな異形が現れ始める。

アレはエボルトが開発したとかいうスマッシュ…?

 

「ちっちっちっ…ただのスマッシュじゃありませんよぉ? ネフィリムの細胞をちょこっと付け加えた強化スマッシュ。 数にして30しかいませんが…力を失ったマリアにガングニールたった1人で何ができますかねぇ!?」

「よく分からないけど…マリアさん! 私はマリアさんの歌、好きです。 翼さんと歌っていたあの時の姿は本当に楽しそうに歌ってましたから…!!」

 

立花響はそう言うと微笑みスマッシュの群れへと突っ込んでいった。

 

私の歌。

 

そうだ、セレナが居て、マムが居て、調と切歌が居て……大義の為なんて大仰な事だったのかもしれない。フィーネが私に宿っていると2人を騙していたことも謝らなければ。

生きて帰らなければ。

 

 

私の歌が償いの意味でも力になれるなら…!!

 

 

旋律が、フロンティア内へ響き渡る。

 

 

「今更、歌の力など!!」

「返してもらいます…っ、マリアさんのガングニール!!!」

 

マリアへと歩みだし剛腕を振るおうとしたドクターウェルを横合いから突き飛ばしその手に握っていた()()ガングニールボトルを奪い返し響もマリアの旋律に乗るように重なる。

 

2人の歌は交わり、その映像を観た世界中の人々もまた各々のメロディーを重ねていくのだった。

 

 

 

 

 

 

「…あのバカ、なぁにコンサート開いてやがるんだ…? ま、らしいっちゃらしいか!! アタシも歌わせてもらう!!」

 

フロンティアへの突入後、突っ走る響の背を守るため次々現れるノイズ達を弾丸の雨霰で一掃しているクリスは辺りに聴こえてくる歌声に頬を緩ませ笑う。

ノイズをこの世に放ってしまったのは己の業。

 

だったら、あの2人から離れて一生ノイズの相手するのも仕方が無いかもしれない。

 

無尽蔵に湧き出てくるノイズ相手に心が昂る。 贖罪だとしても誰かの為に戦うことはこんなにも力が漲るものと気づいてしまったから。

 

退けながら尚も迫り来るノイズの波をかき分けていくとその奥に歪みを見つけた。

 

「あれ…か!」

 

以前、フィーネとエボルトから聞いた事があった。 ノイズは何処から来るのかと

 

ソロモンの杖によって開かれた異次元、バビロニアの宝物庫からやって来ると。

そしてその空間の亀裂を今見つけた。

この中に入って戦い続けりゃ…少しは表に出てくるノイズも減るだろう…

 

「へっ、上等じゃん」

 

爆撃で周辺のノイズを吹き飛ばすと人一人入れそうな歪みへ歩を早めるが、巨大な剣がそれを妨げた。

 

「……っ! お前」

「一人で行かせるつもりは微塵もないぞ雪音」

「これはアタシのやるべき事だ。人の決めたことに口出しするんじゃねぇ!!」

「雪音は私達の仲間だ。 仲間を1人死地へと向かおうとするのを黙認するわけがない」

「前から思ってたけどよ…その先輩面気に食わねぇんだよ!!」

「そうか、気が合うな。 私もいつまで経っても名を呼ぼうとしない雪音に腹を立てていたようだ」

 

迷いなくボウガンへと変形したアームドギアから放たれる爆破矢が翼に牙を剥く。

宙へと舞い、爆発から逃れるがクリスとしては好都合。 逃げ場のない宙へと全弾を打っ放すつもりでウェポンラックからミサイル、弾丸を次々打ち込んでいく。

 

「甘い…っ!!」

 

両手と両足のブレードが煌めくと炎を纏い灼熱の翼がミサイルを爆破し、次々と誘爆。 翼に傷一つ付けることは叶わず、攻守交替とばかりに炎翼を羽ばたかせ高速の斬撃がクリスに襲い掛かる。

元々近接よりではないクリスは歯噛みしながら展開したアームドギアで剣を受け止め蹴りを叩き込むのだが翼は引くことなく剣をイチイバルのボディに押し当て一線。

 

バチバチと火花を散らしながらダメージを負うシンフォギアは解除とまでいかないが長時間の戦闘継続は不可に近い。

 

だとすれば、ドーピングに近いアレを使うか。

 

「お前に……先輩に何がわかるってんだ!!」

 

 

『Dragon Ichaival tron』

 

 

蒼炎が身を焦がし、紅いイチイバルのボディに蒼のファイアーパターンが走る。

蒼炎が地を焼き、翼の炎を打ち消すと火力が上がった砲撃によりフロンティアの大地は大幅に削られ海へと落ちて行く。

 

「私も、かつては一人で戦った。その先には何もないぞ!!」

 

 

『Imyuteus Rabbit habakiri tron』

 

 

イチイバルとは対照的に蒼いボディが赤と白のツートンに切り替わり、脚部に内蔵されたホップスプリンガーによって数秒間、全ての動作が高速化する。

ガトリングの弾丸を掻い潜り、視認は疎か斬られたことすらも気付かせぬ神速の斬撃が繰り出され遅れてクリスは受けたダメージに気が付く。

 

死角をつく様に現れたドラゴンに対してもラビットセンサーによって気が付いた翼が一振りで爆散させた。

かつて、エボルトに煮え湯を飲まされたドラゴンに遅れを取ることはもうない。

 

 

「だったら、アタシは…!?」

「私が居る。 立花が居る。 私達が雪音の両手を握ってやる」

 

膝を付いたクリスに手を差しのべ翼は笑う。 何度間違えたって大丈夫だと

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

「シンフォギアの展開を利用してバリアフィールドにぃ!? だが、そんなに長持ちしない!! 焼き尽くせぇネフィリィィィィィィィィムゥゥゥゥゥウウ!!!!!」

 

強烈な獄炎がシンフォギア達に向かって飛んでいく。

 

「セット! ハーモニクス!!」

 

両腕のパーツを組み合わせ光の奔流が皆を包み込む。

 

「フォニックゲインを力に変えて……ッ!!!」

 

獄炎は響の拳に砕かれ、その手は、6人の手が繋がれる。

調は響の手を握り、今一度人を信じようと。 切歌はクリスの手を握り、互いを信頼し頼り合おうと改めて心に決め。 翼とマリアはそんな彼女らを護ろうと、そして響は…

 

「私だけじゃない! 私達の歌が…」

 

ネフィリムから放たれる無数のレーザーが空気を裂き、降り注ぐ。

 

「たった6人ぽっちで…すっかりその気かぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 

「6人なんかじゃない…! 私が束ねたこの歌は………」

 

 

 

 

70億の絶唱ぉぉぉおおおおおおお!!!!!

 

 

 

 

光となった彼女達の姿は変質し、極限までリミッターを解除した限定解除へと姿を変えた。

 

 

 

響き合うみんなの歌声がくれた……

 

 

「シンフォギアだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

一つの矢となりその軌跡は七色の尾を引いて世界へ広がる。

その一撃はネフィリムの胸へと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この瞬間を待っていたァ!!」




「私の出番無いな…別に欲しいってわけじゃないけど」
「ァん? ローグ…って事はお前」
「誰アンタ」
「おいおい、俺を忘れた…ってその声、女か?」

「ん、変身解除したよ。 どう見ても女でしょ」
「おぉ、ホントだ。悪かったな知り合いと同じ姿になってたから勘違いしちまったよ。 またな嬢ちゃん」
「なんなんだ…アイツ」

次回 戦姫絶唱シンフォギア G EVOL お楽しみに
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