【御坂美琴】は【御坂美琴】であると胸張りたい   作:巳傘ナコ

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外伝~色々な御坂美琴ちゃん~
御阪美言α 闇入り 研究者 29歳 【LIFE】


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寝ても覚めても【研究】ばかり・・・

 

中学生だった私は【学園都市】の闇に触れた、あの日、あの時、大人になってしまった今の私には分からない理由で覚悟を決め、自ら闇を形作る大きなナニカに飛び込んだ。

 

世界を知れば知るほど、見れば見るほど私の覚悟は何も変えられないと痛感させられ続けた十数年。

内部から変えようと飛び込んだ闇で研究者として、モルモットとして私は色々なモノを差し出してきた。

今では私のデータは目新しくもなんとも無くなってしまったが、身を粉にして仕えてきた功績を買われてソコソコの地位に着いた。

 

「ありゃ、もう最後の1本かぁ・・・」

 

昔の私からは考えられなかったが、身に余る色々を知ってしまった私の【友達】酒と煙草・・・

 

「研究者としての仕事がなければ完全に駄目な大人よねぇー」

 

闇に身を沈めて以来、表の人に合うことは止めた。

大切なモノを守るため、大切なモノには何一つ知らせず、堕ちた。

ソレを選択したときは私自身は英断だと思っていたが、ソレは大きな過ち以外の何物でもなかった。

 

染まり、堕ちれば堕ちるほど【大切なモノ】の大切さを知った。

まぁ、時すでに遅しってヤツよね・・・

なんせ今の私はアンチスキルやら、ジャッジメントやら、暗部やらなんやらに指名手配されてお尋ね者状態だし・・・

 

「はぁ・・・・・」

 

ボッチで寂しがり屋な私にしては、この十数年良く頑張ったなぁ・・・

学園都市に始まり、木原一族、アレイスター、統括理事会、その他の皆さんを騙しまくってやっと此処まで来たんだ・・・

 

敵さんは罠にかかってくれたようだ。

じゃなかったら今、私を包囲なんてしてないだろうから。

 

「御坂美琴、君の計画はすでに露見したんだ。 君ほどの逸材を失うのは辛い・・・今ならまだ戻れるよ?」

 

「木原先生、今更止まれませんよ。」

 

「理由を聞いても?」

 

「私以外のlevel5の量産兵計画、魔術と科学の交差、ツリーダイアグラムによる他国経済の操作・・・携わった実験の被害者の恨みや血で染まった私は【表】には帰れないし、今更帰る気もありません。」

 

「確かに全てが平和の研究ではなかったが、君が【御坂美琴】と【周り】を犠牲にしなければ救われない命があったのは事実じゃないかね?」

 

「でしょうね・・ただ科学や魔術みたいな先行きも底も見えないようなモノは急に発展しちゃ駄目なんですよ。 手探りで、一歩一歩あるかないか分からない道を踏みしめて進むから過ちが少ないんです。 だからたった一度の失敗から多くの事を学べるんです。」

 

「はぁー、話は平行線のようだね・・御坂美琴を確保しろ。」

 

「貴方にもう少し良心があったなら、過ちも失敗も私は全てを共に背負えたかもしれない・・・失敗ばかりの人生を送ってきた者同士のよしみです。」

 

「今、なんと? 私が失敗ばかり? ふざけるなよ青二才!! 私の研究は数多を犠牲にすることを許された至高のモノだ!!」

 

「私の好きな学園都市、妹達、好敵手、六人のlevel5、大切な友達・・・何より私達【LIFE】と可愛い末っ子の【美坂美琴】の為に闇は闇の中に消します!!」

 

「な、何を言って・・まっ、まさか!?」

 

「先生が握っている計画は300通り用意したダミーの1つ・・・今頃、全ての闇に属する人達が各々が手に入れたダミーを信じ、【パーティー会場】に向かってるはずです。」

 

「生死は問わんっ!! あの小娘に何もさせっ・・!?!?」

 

「【パーティー会場】は全て情報とエネルギーを共有するため結ばれています。 私の力と技術を応用し、データを全て流出させました。 後は【答えがない問題】を各施設に送って機器をオーバーヒートさせました。」

 

「わ、私の数十年がぁぁぁぁぁ!!!」

 

「オーバーヒートした機器に対する各施設の対応プログラムを誤ったモノに書き換えました。 後、施設ごと私達も吹き飛ばせば次から次に沸いてくる害虫駆除はおしまいです・・闇と呼ばれる部分の90%が吹き飛べば再び蔓延る前に対応だっていくらでもたてられるでしょ?」

 

木原一族率いる部隊にも同様が走る

施設は1つ1つ離れてはいるが連鎖的に吹き飛べば此処にまで地響きやら爆音が聞こえてくる。

それが私達【闇】の敗北を告げ、私【御坂美琴】の計画が果たされた合図。

 

「短かったけど濃厚な29年だったなぁ・・・」

 

思い出すは私の青春を彩った実に個性的な面々

 

「さようなら私・・・お疲れ様、御坂美琴・・・」

 

逃げていく敵・・・彼等が無事脱出出来るくらいには崩壊を調整してる。

ただ【脱出】は許しても【逃亡】を許す気はない。

二度と関わらないと決めた面々に匿名で証拠の一部を添付したメールを送信したから外に出た瞬間に逮捕されるはず。

 

崩れ行く壁、燃え盛る部屋、酸素の低下で思考が鈍くなる・・・

最後に見たのは私を押し潰そうと崩れ落ちる天井

最後に聞いたのと来た衝撃は・・・

 

「こんな所まで探しに越させといて今さら手放す訳なんてあるわけ無いじゃん!!!!」

 

なんで来ちゃうかなぁ・・・【愛穂】


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