オルガイツカは勇者である   作:村田殿(ハーメルン版)

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前書き
けもフレ2で荒んだ心をケムリクサで浄化し終えたので(令和)初投稿です

なお次の話の内容は鉄華団(ミカ)が好き放題やってくれたため考えついてません

今回のあらすじは
「何やっての私」
「何やってんだミカァ」
「何やってんだ俺ぇ」
の三本です

前回シリアス説明会だったので、今回はコメディっぽくしてみました
後今回東郷さんは園っちの所に行っているため出番はないです

とりあえず書き終えた感想ですが「祝え!新たなるカップルの誕生を!」


前回までの間違ったあらすじ

「俺が阿頼耶識システムの手術を受ける事になったのは全て計画の内・・・(大嘘)

全てはこの世界のために俺は散りゆく定め(本当)

結城友奈ァ!

君は水晶のようだな
人の心の光を自分自身の中に映し出し、優しく輝きを放つ(おもむろに着ていたシャツを脱ぎ出す)

しかし、そんな君が心配でならない
すべての人間が善人とは限らない(舌なめずりをしながら)

もし、悪意を持つ人間によって君の優しい想いが踏みにじられてしまったら

水晶の輝きが失われ、跡形もなく砕け散る危険がある

14年前から君は、透き通るように純心だった(天の道を示しながら)

その太陽の如き眩しい笑顔が!輝きが!
俺の人生に活力を与えてくれた!(シャフ度しながら)

君は最高の勇者だぁ!

俺の人生はァ!
君のォ!
その手の上でェ・・転がされていたんだよぉ!

だぁぁぁぁぁははははははっはーはははは!

ブゥン!(ガッチョーン)
(ベルトを締める音)

カシャカシャカシャカシャ(何かを振る音)

『ブラックサレナ!』
『勇者システム!』
(ベルトにフルボトルを刺す音)

『evolution!』

『Are you ready?』

「できてるよ」

『curse love!
黒鉄の疾風鳥!』

「これが新しい勇者システムの性能・・・
何という性能だやはりこの勇者システム
弱い!
絶望した!
自爆するしかねぇ!」

ドカーン!!

「・・・何だよ、随分と変な夢じゃねぇか」




犬吠埼風

 

「(私のせいだ。

私が勇者になんかなろうとしなければ、みんなを勇者部に誘わなければこんな惨事にはならなかった。

私が、私の・・・

 

「では次のページを犬吠埼さん読んでください」

 

授業中にもかかわらず風は勇者部のことを考え授業に集中していなかった。そんな中先生は風のことを名指した。

 

「犬吠埼さん?犬吠埼さん!?」

 

「え?あっ、はい!教科書ですね。ええと・・・

 

風の慌てぶりに先生は溜息をついた。

 

「犬吠埼さん、今は国語の時間ですよ。英語の教科書なんか開いてどこを読むつもりですか?」

 

「あは、あははは」

 

風は誤魔化すように乾いた笑いをし教科書を取り替えた。その光景にクラス全体からクスクスと笑い声が聞こえてきた。

 

 

「(こんな状況で授業に集中なんてできないわよ。

・・・ダメダメ、ちゃんと切り替えないと」

 

風は心に残る不安を払おうと上っ面ではあるが授業を受けた。

その様子をミカはただじっと見つめていた。

そのまま時間だけが流れていき放課後へと移る。

風はミカに心配かけまいと空元気を出し、二人は一年の教室に行き樹の事を迎えに行った

樹の姿が見えた時彼女は廊下で同学年の友達と何やら話をしていた。

樹が友達に会話代わりにスケッチブックを見せると「また今度ね」とその場を去っていった。

樹は友達に遊びに誘われたようだが日曜に用事があると断ったようだ。

だが風はその日に用事があることは聞いておらず少々疑問に思いながら樹に話しかけた。

 

「用事?そんなのあった?」

 

樹は風の問いかけに首を振り少し困った顔をした後スケッチブックに書き足した。

 

「(カラオケで歌うのが好きな人達なんだ。私がいると気を使ってカラオケ行けないから」

 

樹は微笑んで答えたが風には寂しそうに見えてしまった。

 

「(散華の事は私が樹にちゃんと話すって決めた。でも・・・私は・・・まだ伝えられてない。

樹の笑顔を壊したくない、けどこのままでいいの?私はどうすれば・・・」

 

悩み全開の風を見て樹は心配そうに見つめる。風は何でもないと答えるがミカは風のその答えに不満げな顔を浮かべていた。

そんな中樹のクラス担任が風に二者面談を頼みに来た。

 

 

 

「ハッキリ言います、樹さんの今の状態は一部の授業に支障かわ出ています」

 

「えっ!?樹が誰かに迷惑をかけたんですか?」

 

「いえ、他の子ではなく樹さんご自身の問題で・・・

音楽の歌の練習などに参加出来ませんし、ある程度授業内容を変えることで対応していますが、あまり露骨な変更は逆に樹さんが気に病むでしょうし」

 

「だ、大丈夫です!医者だってちゃんと治るって言っていましたから。、私の目も樹の声も時期治ります」

 

「そう、ですか。分かりましたもう暫くこのまま進行させていただきます」

 

「(治るから、きっと治るから。医者だって治るって言ってたしそれが嘘でも治る方法は大赦から直接聞き出す。

でも、もしそれでも治る方法がなかったら私は大赦を許せない・・・」

 

 

面談が終わり教室から出ると樹は先に部室に向かっていたがミカは風の事を待っていた。

 

「終わった?なんか疲れた顔してるけど?」

 

「え?そ、そんなことないってばアハハ。行こっかミカ」

 

再び空元気を飛ばして行く風に対しミカは風の左腕を掴む。

 

「待って」

 

「ミカ?」

 

「今の風を勇者部に行かせるわけにはいかない。

ちょっと大事な話があるんだけどいい?」

 

「大事な・・・話?」

 

「うん、二人で話がしたい。

着いてきて」

 

「ちょちょっと!?ミカどこに・・・

ミカは煮え切らない風の態度に強引に切り込み風をある場所へと連れて行った。

その光景を当然の様に見ていた二人組がいた。

村田と万丈だ。

 

 

 

「村ちゃん、あれはいわゆるデートというやつか?」

 

「そうっすねあれは誰がどう見てもデートっす。あれくらいの年頃の男女の大事な話なんて愛の告白以外考えられないっす」

 

「随分と面白くなってきたじゃないか、そう思わないか?」

 

「後をつけるつもりっすか?」

 

「そうしたい気持ちはある。けど計画の準備があるから後は頼むよ村ちゃん」

 

「・・・本当にやる気っすか?」

 

「当然!俺の理想とする大赦に黒い鳥である俺は不必要だ。

盛大に!そして残酷に!

悪役として!敵役として!

散りゆく定めなのは二百年前から覚悟してたよ」

 

「死ぬのが、怖くないっすか?」

 

「怖くないね、俺が死んでも肉体が朽ちるだけ。その魂は神樹様のもとへ行き、いずれ俺は精霊の様になれるだろう。

そうなれば俺は俺のついてる精霊の様に陰から陽へと移れる。新しい時代の幕開けだ。

・・・俺の精霊のタマちゃんも俺なんかから離れられて清々するだろうよ」

 

「清々?」

 

「そ、あの子俺と同じで愛ゆえに悪と言われた子でさ、似た者同士喧嘩が絶えなくてなぁ」

 

「タマちゃんってもしかして玉藻・・・

 

「ご明察!

タマちゃんは悪い子だって思ってる人も多いけど、俺からすれば可愛いペットみたいなもんだ、少々イタズラがすぎるけどな」

 

「日本三大妖怪の悪事をイタズラ呼ばわりっすか?随分とまぁ大胆というか不敵というか・・・」

 

「何か言ったかしら?忍び崩れ」

 

「っ、いえ何も!」

 

唐突な万丈の言葉の変化は彼に憑いている精霊「玉藻の前」が表に現れたからだ。

玉藻の前は白面金毛九尾の狐という二つ名を持つ精霊である。

金色に輝く9本の尾を攻防に扱い勇者をサポートする精霊だが、扱える勇者が厄祭戦の時代からいなかった為勇者がこの精霊を使うことはなかった。

玉藻の前が彼に憑いたのは神世紀100年頃の話だがここで語るには文が足りない。

 

彼女(?)の出す禍々しいオーラに村田は普段の態度を崩し真面目な態度になってしまった。

 

「妾をあまり怒らすな、貴様など三尾あれば一瞬であの世行きよ」

 

「ってタマちゃんは言うけど三尾までしか出せないんだよな。

それ以上は俺の身体が持たないから」

 

さっきまで玉藻前に乗っ取られていたように見えた万丈はあっさりと入れ替わった。

 

「・・・それは阿頼耶識で無理矢理精霊の力を引き出してる代償っすか?」

 

「まあな、精霊をずっと憑かせてるせいか幻覚や幻聴といったものも偶にあるけど、阿頼耶識によって俺は精霊の力を身に宿すことができて二百五十年も生きてる。

でも、バーテックスなき今もう俺は消えていい存在だ。

勇者が生き様を語り継ぐように俺のような悪役は死に様をしっかりと語らせて、こんな奴はいちゃいけないって事を大赦の奴らに見せるつけなきゃな。

・・・計画に変更はない、ないんだ」

 

万丈の態度は先ほどのハイテンションと打って変わり真剣な態度だった。彼は心の何処かでは死なずに済む方法があるかもしれないと淡い期待を寄せていた。

 

 

 

 

その頃勇者部部室にて・・・

 

「遅いな、ミカと風の奴何やってんだ?」

 

部室にはオルガと友奈、花凛、樹の四人が暇を持て余していた。東郷は何やら用事があると先に帰り、勇者部宛ての頼み事等もなかった。

樹は退屈凌ぎにカバンの中に入っていたタロットカードを出し今の二人の運勢を占いはじめた

 

「当たんのかそれ?」

 

「樹ちゃんの占いはよく当たるって評判だよ、樹ちゃんどう?」

 

「・・・・・・♪」

 

樹は真剣な顔をして並べられたカードを一枚一枚めくっていく。

 

「占いねぇ、私はそんな願掛けみたいなものよりサプリの方が断然信じられるけど」

 

「そうか?願掛けってのは大事だと思うぜ。何事も気持ちで負けてちゃ話にならねえからよ」

 

「何よ?サプリが意味ないっていうの!」

 

「そうとは言わねぇけどよ、サプリで身体が万全でも心の持ちがなきゃ意味ねぇ。

・・・俺は昔、力があっても心が折れかけてたことがあってよ。そんな時後押ししてくれたのがミカだった」

 

オルガはビスケットの件を思い出しながら語っていた

 

「え!?先生が心折れそうになるの?考えられないなぁ」

 

「もうだいぶ前の話だ、今は違う。

俺は今までも散々吹いてきた、

王になる、とにかくのし上がる

その度にアイツが、ミカが俺の言葉を実現するために俺の事を支えてくれたんだ。

俺にとってミカは花凛にとってのサプリなんだ。

まぁアレだ、想いだけでも力だでもダメって事だな」

 

 

「想いだけでも力だけでも・・・ねぇ、アンタにしちゃ珍しくいい事言うじゃない」

 

「珍しくは余計だって・・・

 

オルガと花凛の軽い言い争いを終わり同時に樹の占いも終わったようだ。しかし樹の様子が何やらおかしかった。

急に椅子から立ち上がり目の前のカードの結果に驚きを隠しきれていなかった。

 

「ど、どうしたの樹ちゃん?」

 

友奈の問いに樹は手を震えさせながらTHE LOVERSと書かれたカードを正位置で見せてきた。

 

「え?これって・・・ええ!?」

 

「どういうことだ、そのカードはどういう意味があるんだ?」

 

「え〜と・・・その・・・」

 

友奈は答えにくそうに言葉を濁す。その助け舟に樹がスケッチブックに書き込んでいく。

 

「(お姉ちゃんとミカさんが恋人同士になってるかもってことです」

 

「・・・え?ミカお前・・・」

 

「何本気でショック受けてんのよ、あくまでも占いでしょ?

本当かどうかは分からな・・・

 

 

 

「それが本当かもしれないっすよ、団長殿」

 

会話に突如入ってきたのは姿が見えぬ男の声、そう彼は

 

「忍び村田、天井裏から参戦っす!」

 

「アンタもう少し普通に入ってこれねぇのか?」

 

「忍びにとってはコレが普通っす、ってなんで自分が上から突如現れたのに誰も驚かないっすか!?」

 

「だって忍者の人だし」

 

「もう慣れっこだから」

 

「(私は驚きましたよ、ちょこっとだけ)」

 

「っく、今ので自分の忍び力がかなり削られたっす、このままだと確実に自分の存在が危ういっす」

 

「んな大袈裟な・・・

 

「自分から忍びをとったら何が残るって言うっすか!?」

 

「残らねぇな。それよりミカと風のことアンタは知ってるのか?」

 

「ふっふっふ、それを伝えに来たっすよ」

 

村田はそう言うと懐から手裏剣型の小型カメラを持ち出し壁に映像を映し出した。

その映像はミカが風の腕を掴み校外へと出て行ってる映像だった。

 

「ミカお前・・・何やってんだぁミカァァ!!」

 

「うっさい!黙って!」

 

花凛はオルガの大きな怒声を止めるため劇で使う予定の剣をハリセンのようにツッコミに使った。

久しぶりにオルガは希望の華を咲かせた。

 

キーボーノハナー

 

「すみませんでした」

 

「ったく、落ち着きなさいよ、そう落ち着いて落ち着いてサプリでもっとと!?」

 

花凛は態度こそ落ち着いているようだったが、内心はかなり焦っていた。その証拠と言わんばかりにサプリを取る手が震えていくつか粒が落ちてしまった。

 

「か、花凛ちゃん、大丈夫?」

 

「大丈夫よ・・・見に行けば」

 

「なんだかんだ言って花凛も二人のこと気になってるじゃねぇか?

友奈、樹、お前らも気になってんじゃねぇのか?」

 

二人はオルガの問いかけに頷く。程度の差はあれ誰もが二人の進展を気にしていた。

 

「決まりだな、じゃあ行くぞ!」

 

 

 

一方その頃問題の二人は数十分歩き観音市の稲積山の山道を登っていた。

ミカはこの上にある高屋神社という場所を目指していた。

 

「(これってアレよね?もしかして、ううんもしかしなくてもアレよね。

二人で大事な話って言われてこんな遠くまで連れてこられたって事は・・・告白以外考えられない!

ううぅどうしよう?ミカのことはぶっきらぼうだけど頼りになる弟みたいに見てたからあんまり意識してなかった。

そんな気持ちでミカの想いを受けてもミカに失礼だしかといって断ったらミカと顔会わせられないし・・・ああぁ私はどうすれば

 

「風?」

 

「ひゃ、ひゃい!?」

 

「大丈夫?さっきからぶつぶつ何か言ってるしなんか顔赤いよ?熱でもあるの?」

 

「なななないから!大丈夫!大丈夫・・・」

 

「そう?分かった。でも辛かったらすぐに言って」

 

「(うう、なんでミカはこんな状況でこんなに冷静なのよ。

・・・もしかしてミカ慣れてる!?

・・・イヤイヤイヤ、ミカにそんな浮いた話は聞かないし仲のいい女子なんて勇者部以外に見たことないし、でもミカだったら告白くらいで動揺する姿は考えられない・・・

っておかしいな私、落ちつくのよ犬吠埼風!

男の人から告白なんて今まで何度かされた事あったけどその時はこんなに焦ってなかった

(そして丁重にお断りした)

でも今の私は顔が赤い、現に心臓もバクバク言ってるし少しばかり暑いような感じがする。

これって一体何なの?

も、もしかして・・・)」

 

「着いたよ風」

 

風が悩み続けつつも足を進めていた結果山の天辺である高屋神社に辿り着いた。風は山登りと胸の高鳴りで軽い息切れを起こしていたため

深呼吸をし息を整えた。

その間風も心の整理をしっかりとつけた。

 

「うん大丈夫ミカ、ドーンと来て」

 

「その前にあっちを見て」

 

ミカが指差したのは今まで登ってきた道を指差した。正確にはそこから見える景色だ。

太陽が少し沈みそうな夕刻な時間は夕日と徐々に煌きだす町の夜景が鳥居ごしに広がり幻想的な光景だった。

 

「キレイ・・・」

 

「そうだね、俺たちが守ってきた町が一望できる、風も少しは気分が晴れたんじゃないの?」

 

「うん、ありがとミカ」

 

風の顔色は先程と変わり希望に満ちた笑顔だった。そしてこれから二人の関係が変わる大事な選択の時間をオルガ達は付近の雑木林に身を潜めていた。

 

 

「っ、 ここからじゃ全然聞き取れねぇぞ、もっと近づけねぇのか?」

 

「無茶言わないでくれっす、これ以上近づいたらいくら自分の隠れ蓑の術でもミカっちに気づかれるっす」

 

「花凛ちゃんは何か聞こえてる?」

 

「全然分かんないわよ」

 

「(私もです、でも何かいい雰囲気です)」

 

 

 

「それでミカ話って?」

 

「風の事、風は

 

「(ああ遂に言われちゃうんだ私の心はもうちゃんと決めたからはっきり言わないと)」

 

「みんなを戦いに巻き込んだことに責任を感じてるでしょ?」

 

「え?あ、う、うん」

 

「(な〜んだ。話ってそういう話だったんだ、ちょっとガッカリ。

でもミカ私のこと心配してくれてたんだ、嬉しいな)」

 

「隠してたつもりだけどミカには分かっちゃった?」

 

「分かるよ、前に今の風と同じ目をしていた人がいたから」

 

今の風の目つきはかつて鉄華団と共にいたフミタンという女性にそっくりだった。

 

「風はみんなを勇者部に誘って戦って、散華させた責任を感じていて凄く悩んでる、そうでしょ?」

 

「うん、もし治る方法が無かったらって考えたら・・・こんな事相談するのも誰にしていいか分かんなくて・・・」

 

「でも今は出来てるでしょ、だったらここに連れてきた意味はあったね。

俺はそういう責任ってのはオルガに任せてきたけど、オルガなら筋を通して動くと思う」

 

「筋を、通す・・・?」

 

「オルガはいつもそうしてきた、もし風が責任を取るつもりならよく考えて最後は風自身が自分の行動を決める事だよ。

でもそれは風のこれからの全部を決めるような大事な決断だ。

だから不安なら俺も力になるよ。それが風やオルガ、皆んなの為になる事なら」

 

「ミカ・・・」

 

「(そうだ私は一人で戦ってきた訳じゃない、ミカや友奈、東郷に花凛そして樹。

鉄華団として勇者部として、私達は団長の心の支えがあったからこそ私はバーテックスという強大な敵にも立ち向かえた。

そして・・・

 

「ありがとミカ・・・ねぇミカ、私ミカにお礼がしたいんだけど」

 

「礼される様な事した?」

 

「私がしたいの、目瞑って」

 

「?、分かった」

 

「(・・・あぁ〜!!私何してるの!?ムードに流されて私ミカにキスとかしちゃおうとしてる!?

・・・駄目、私そこまで決意が出来てない、でも何かしないと、何か・・・」

 

風は冷静さを隠しきれず誰が見ても動揺していた。それは隠れていたオルガ達にも伝わっていた。

遂に二人が結ばれる瞬間を今や今やと待ちわびていた。

 

「(落ち着いて、今までミカのことは弟みたいに思ってたじゃない。いつも通りいつも通り・・・無理!

もうどうにでもなれ!」

 

風はミカに対してうえから覆いかぶさる様に抱きしめた。

それと同時にギャラリーもざわつき始めるが風は勿論ミカも風の行動に驚いたのか気づいていない。

 

「ふ、風。ちょっと苦しいんだけだど」

 

「あ、・・・そうよねこんなのがお礼なんてその・・・

 

風はミカの苦言に対し少し距離を置いてしおらしくなった。

ミカはどこか懐かしさを覚えつつも風に対しキスをした。

その時世界にオルフェンズの涙が溢れた。

 

「ん!?んん・・・ミ、ミカ!?何!?何!?・・・何?」

 

風は誰かさんと同じような反応で見たことないような勢いでバックステップし、口に手をつけた。

 

「可愛いと思ったから。あれ、嫌だった?」

 

「 ああ〜うあぁぁぁ!?」

 

風は今まで心に溜め込んでいたものが崩れ去るかのように狼狽した

それはオルガ達も同様だった。隠れ蓑で隠しきれないほど激しい動きにミカが視線を向けた。

 

「誰?」

 

いるとバレれば見つかるのも時間の問題のため友奈、花凛、樹の三人は出てきた。

 

「み、皆んな・・・」

 

「(おめでとうお姉ちゃん!)」

 

「え?」

 

「おめでとうございます!風先輩!」

 

「ええ!?」

 

「まぁ今は素直に祝ってあげる。おめでと風」

 

「えええ!?い、いつからいたの?」

 

「(最初からだよ、お姉ちゃんとミカさんに愛のタロットカードがでてつい・・・)」

 

「全部聞かれてたの!?」

 

「よく聞こませんでしたよ、でもでも二人が恋人同士になるなんてビックリしちゃいました!」

 

「は?」

 

「なんでアンタがそんな反応なのよ?風にその、したならちゃんと責任とってやりなさいよ」

 

「どうすればいい?」

 

「えっ?そんなの・・・そんなの・・・分かんないわよ。

風、なんとかしなさいよ!アンタの彼氏でしょ!」

 

「わ、私!?私の・・・

ねぇミカ、さっき私の力になってくれるって言ったわよね?

なら・・・私の恋人になってくれる?」

 

「いーよ、それが風の望みなら」

 

こうして世界にまた一つ新たなるカップルが生まれた。

友奈の提案で今週の休みにお祝いパーティーを開く事が決まったが、それはのちのお話である。

勇者部はまた一つ進む事が出来た

 

 

「あれ?そういえば何か忘れてるような・・・」

 

 

 

 

「団長殿?お〜い団長殿〜?」

 

「・・・ハッ!?アイツらどこに?」

 

「ミカ殿達ならとっくに山降りたっすよ」

 

「ミカ・・・くっ・・うぅうあぁぁぁぁぁぁぁ!!

ミカァ!俺は絶対!お前を超えてぇ!名瀬の兄貴みたいになってやるぞぉぉぉぉ!!!」

 

今ここにオルガは新たなる王を目指す宣言をした。

 

 

 

 

 




後書き

おのれ鉄華団!
貴様らの活躍のせいで風先輩に心の余裕が生まれ風先輩が大赦に反逆するルートが無くなってしまった!
つまりこの世界(ゆゆゆオリジナル)もお前に破壊されてしまった!
おのれ鉄華団!恋愛ってのはなんて素晴らしいんだ!

それはそれとして、そこにいる忍び崩れと大バカをバケガニで始末してくれる!



今回の話ですがある条件を満たすと樹ルートが解放されます
この話の時点で
犬吠埼風の好感度60〜70
犬吠埼樹の好感度80以上
だと風の面談時に樹がミカに対して相談をしにきます
相談後散華についてちゃんと話を聞くために二人でモンタークへ向かう事になります
(この移動中に財団Rからの刺客「謎の忍者M」と戦闘イベントあり)
話を聞いた後の選択肢で「約束を破り引き金を引く」を選択すると散華で失われたものが戻り樹が彼女になります
ただしこの後の「バーテックス大進行戦」で戦力が減るため注意しましょう


このルートに入る条件を満たすのには通常プレイでは難しく、追加DLC「運命の種」を手に入れるとよいでしょう。

「ハイネイベント」を発生させ進める過程で樹の芸能活動をサポートする選択肢が追加されるため樹の好感度を上げやすくなります
またこの同DLCの「無限の正義」や「運命の翼」を進めておくとバーテックスとの戦いで味方が増える為余裕があればやっておくことをオススメします

風の好感度はランダムイベントである「勉強会」や「昼の聖戦」等で風が喜ぶ選択肢を適度に選択するとよいでしょう


・・・これそういうゲームですらねぇから!




この小説は平和な時代を作る企業「大赦」と

鉄華団
ギャラルホルン
モンターク商会
ビシディアン
ヴェイガン
ザフト
バーテックス
我が魔王一の家臣
幻夢コーポレーション
nascita
難波重工
ユグドラシルコーポレーション
野座間製薬
BOARD
ZECT
素晴らしき青空の会
鳴滝
財団x
財団R
財団B


の提供でお送りしました







???「風さんも作りましょう!三日月の赤ちゃん!」
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