オルガイツカは勇者である   作:村田殿(ハーメルン版)

5 / 33
投稿が遅くなって申し訳ない。
しかしEXVSでバエルとバルバトスとグシオンを星5までやり込んだ私は、その様な瑣末ごとで断罪される身ではないよ(ガリガリ君は使ってません)


第五話 ろうたけたる思い (アニメ二話aパート)

「へぇ、まだ生きてる」

 

バーテックスを叩きつけて倒したかと思えたがまだ戦う余力を残していた。

更に友奈やミカがつけた傷が徐々に再生していく。

 

ミカはバルバトスの装備をソードメイスからツインメイスに持ち替え、叩いては再生、叩いては再生を繰り返していた。

 

「硬いな、まあチマチマやるか」

 

渋々とメイスを叩き続けるミカを見て友奈達はバーテックスを囲む。

 

「ミカ!聞こえる?今からそいつを封印する。そのまま叩き続けて!」

 

「分かった。・・・あれ、俺今楽しんでる?・・・ま、いいか。

どうせすぐに消える奴だ」

 

少し自分の気持ちの揺らぎニ気がついたが、ミカはあまり気にもとめなかった。

 

 

 

封印の儀式は三ステップ

一 敵を囲む

ニ 術式を唱える

三 御霊を破壊する

 

これを行うのには本来は敵の攻撃を防ぎながらやるのだが、今はバルバトスが押さえつけているため攻撃を受ける心配はない。

今から行われるのはニ番目のステップだ。

 

「えーと、

かくりよのおおかみ

あわれみたまい」

 

「おおかみ?狼・・・ルプスじゃねぇか」

(違います、正しくは大神です)

 

「さきみたま、くしみたま」

 

「大人しくしてろー!」

 

「何やってんだー!?」

 

友奈と樹は真面目に唱えていたのに対し風はバーテックスを大剣で叩き切っていた。

 

「お、お姉ちゃん!?」

 

「要は魂込めれば言葉はどうでもいいのよ」

 

「何!?・・・つまりは鉄血、いや熱血のオルフェンズじゃねぇか」

 

オルガの静かなツッコミの間にも封印は続く。

バーテックスの周りを七色の葉っぱが竜巻のように回り、バーテックスの頭部分から逆三角錐の物体が出てくる。

これは御霊、バーテックスの心臓部分でありこれを破壊する事で封印は完了する。

 

「なんか出てきた〜」

 

「御霊よ、あれを破壊すれば戦いは終わるわ!

くらえ、私の女子力を込めた渾身の一撃!」

 

風はバルバトスの腰部分を足場にして飛びバーテックスへと剣を振り下ろす。

しかしヒビ程度しか入らなかった。

 

「硬い!?」

 

「なら私が!」

 

次は友奈が仕掛ける。高く空を舞い蹴りを仕掛ける。

 

「勇者ぁぁ!キイッックゥゥゥ!」

 

蹴りは直撃し更にヒビを入れる。しかし破壊するまでには至らなかった。

更に足を滑らせた友奈が地面に落ちていく。

それを見かねたミカは両手のメイスを手放し友奈を手で受け止める。

 

「大丈夫?」

 

「あ、うん。ありがとうミカ」

 

「オルガ、次は俺どうすればいい?」

 

「潰せ」

 

友奈を下ろした後、スラスターを吹かし空中に浮いたバルバトスがルプスレクスに変わる。

ルプスよりも更に大きい超巨大メイスを振り下ろし、御霊をバラバラに破壊する。

メイスはその勢いのまま神樹の根っこに突き刺さった。

その時希望の花は咲かなかったが、誰かの悲鳴が聞こえたような気がした。

 

「終わったの、お姉ちゃん?」

 

「ええ、私達の勝利よ樹、友奈!」

 

「ミカを忘れんじゃねえぞ」

 

バーテックスを倒したことにより樹海化は解けオルガ達は元の位置へと戻った。

 

「戻ってきたのか、俺たちは?」

 

「あ、東郷さん?大丈夫?怪我してない?」

 

「う、うん。友奈ちゃんこそ大丈夫?」

 

「平気だよ、みんなと一緒だったから」

 

「・・・で、ミカ?あれは何?」

 

風は恐る恐るミカに質問を投げる。

 

「バルバトスのこと?」

 

「そうよ、あんなのが使えるなんて聞いてないわよ?」

 

「別に、普通でしょ」

 

「普通って・・・私の中の普通が壊れ始めるぅ〜」

 

「風先輩?」

 

「お姉ちゃん?」

 

風はミカの返事に頭を抱えている。それを心配して友奈達が支える。

 

「言ったはずだぜ?俺達鉄華団はあんなところで止まるわけにはいかねぇんだ。

それにミカのお陰でお前ら大した怪我もなかった。

細かい事は良いじゃねぇか」

 

「オルガ、腹減った」

 

「・・・よーし初勝利の祝いだ!お前らを飯連れてってやるよ!」

 

その後の飯はモンタークでたらふく食べさせました・・・

 

 

 

モンターク店内、友奈達とは別席にて・・・

「先程の戦闘、見事だったぞ。三日月オーガス」

 

「別に、普通でしょ」

 

「マクギリス?あんたバーテックスの事知ってんのか」

 

「ああ、私はこれでも大赦に勤めていてね、目的は君達とほぼ同じだ」

 

「あんた正気か?俺らは王になることを目指してるんだぞ?

あんたも王を目指してるのか?」

 

「言葉にすれば大した話でもない。

私が求めるのは純粋な力だけが輝きを放つ真実の世界だ。

 

バーテックス、あれは人類を滅ぼそうとするモビルアーマーに存在がよく似ている。

バーテックスはモビルアーマーと同じ我々人類の敵だ。

バーテックスを私が葬れば私はよりアグニカ・カイエルに近づける。

そうすれば私はこの世界の英雄となれる!

君達としてもバエルを持つ私と組むことに十分な利益はあると思うが?」

 

「・・・今回(鉄血本編)は不利益を呼び込む話じゃあなさそうだな。

分かった。鉄華団と勇者部はあんたの話に乗ってやる」

 

「では、共に駆け上がろう」

 

オルガとマクギリスが手を組むのを見たミカが割り込むようにお代わりを要求した

 

「チョコ、おかわり」

 

「准将だ!何度言えば分かるのです?三日月オーガス」

 

「めんどくさいなぁ・・・」

 

「いい、石動。私の料理が気に入ったか三日月オーガス?」

 

「うん。アトラの作った料理よりはちょっと下だけど」

 

「アトラか、ちゃんと生き延びたのか?ミカ?」

 

「うん、俺との子供も大きくなってると思う」

 

「は?ミカお前・・・何やって・・・

キュピ(服を掴む音)

 

「普通でしょ?」

 

「え?・・・」

 

「普通でしょ?(威圧)」

 

「ああ」(諦め)

 

オルガはこれ以上踏み込むと希望の花を咲かせかねないと思いそれ以上の追求はやめた。

 

 

次の日・・・

 

 

放課後の勇者部部室にて・・

 

「さて、昨日は色々あったけど私達勇者部の本当の活動目的について話すわよ」

 

風は黒板にチョークで絵を書いた後、これから講義始めるように伊達眼鏡をかける。

 

「戦い方はアプリで見たりすれば分かると思うけど、今は何故戦うのかってのを説明するわね」

 

そう言いつつ風は黒板に書かれていたヘナチョコな顔をした物を指す。

風曰くバーテックスの事らしい。

 

「あ、それ俺がやったやつだったんだ」

 

「センスがねえなぁ、なぁミカ」

 

「そうだね」

 

「そこ、静かにしなさい」

 

「すみませんでした」

 

オルガとミカの茶化しを注意しつつ話は進んで行く。

 

「人類の敵が壁を超えてあっち側から12体攻めてくるのが神樹様のお告げで分かったわ」

 

「あんなのがまだ11体もいやがるのか」

 

「一体一体プチプチ潰してくしかないか」

 

「そうね、そして目的は神樹様の破壊、以前にも襲ってきたらしいんだけどその時は追い返すので精一杯だったみたい。

そこで大赦が作ったのが神樹様の力を借りて勇者に変身してバーテックスに対抗できるシステム。

人智を超えた力にはこっちも人智を超えた力ってわけね」

 

オルガはその言葉を聞いてダインスレイブを思い出してしまった。ナノラミネートアーマーやガンダムフレームを軽々しく蹴散らしてきたあの杭はまさに人智を超えた力だ。

 

「注意事項として樹海が何かしらのダメージを受けると現実世界に災いとして悪い影響が出るって話よ。実際あったわけだけど・・・」

 

「何かあったの?」

 

「詳しい話は聞いてないけど隣町で原因不明の爆発事故があったらしいわ。

規模と場所から考えて恐らくミカがやったものだって。

気をつけてね?アンタの大きさじゃあ私達より被害でかいんだから」

 

「分かった、やれるだけやるよ」

 

「・・・その勇者部のメンバーは先輩が意図的に集めたメンバーだった、という事ですか?」

 

「うん、そうだよ。勇者としての適正値が高い人は分かってたから。まあミカは先生が顧問になった時なし崩し的に入った訳だけどね」

 

東郷と風の会話はどこかぎこちないものだった。それは一人だけ戦いに参加していなかった東郷自身の心から生まれるものだ。

 

「でも変ね、大赦から聞いた話だと樹海に行けるのは勇者だけって聞いたし、一応ミカの適正も調べてもらったけどゼロだったし・・・先生、何か心当たりあります?」

 

「え?・・・散々考えたけど正直心当たりはねぇ。けど勇者に選ばれちまった以上

俺たちにはもう戻る場所はねぇ。

けどたどりつく場所ならある。たどりつくぞ、俺たちみんなで!」

 

「辿り着く場所?そこってどんなところですか?」

 

「そりゃあバーテックスなんていう敵もいなくて、みんなで馬鹿騒ぎ出来るような場所だ。

俺達が立ち止まらない限りそこに行けるはずだ。

それで奴らはいつ来るんだ?」

 

「それは分からないの。明日かもしれないし一週間後かもしれない。そう遠くはない筈よ」

 

「何だよ・・・神樹って神様でも万能じゃあねぇのか」

 

「何でもっと早く勇者部本当の意味を教えてくれなかったんですか?

友奈ちゃんも樹ちゃんも死ぬかもしれなかったんですよ?」

 

「・・・ごめん、でもどのチームが神樹様に選ばれるかは敵が来るまで分からなかったの。

別の地区の学校でも私みたいに大赦から派遣されて候補生を集めているの。

だから神樹様に選ばれて戦う確率の方がよっぽど低くくてね・・・」

 

「正直ピント来ませんね。

俺ら以外にも候補がいるなら何で全員で戦えねぇんだ?」

 

「神樹様にも力を与えられる人数には限りがあるの。

 

友奈の頭に乗ってる精霊達はいわば神樹様の体の一部。

精霊は確かに強力な力だけど神樹様の力を大きく消費しているわ。

だから勇者になれる人数は限られてるの」

 

「・・・こんな大事なこと、ずっと黙っていたんですか・・・」

 

東郷は風を見限ったのか車椅子を動かし部室の外へと出た。

 

「東郷、みんな・・・ごめん」

 

謝って済む問題ではないと風自身も分かっていた。しかし自分の罪悪感を少しでも和らげたかったからその言葉が出た。

 

友奈は東郷の辛そうな表情を見て少しでも力になりたいと思い東郷を追った。

 

「流石に友奈だけってわけにもいかねぇな。行くぞミカ」

 

オルガとミカも団員・・・ではなく部員を励ますため東郷の元へ向かった。

 

 

 

 

廊下で難しい顔をしていた東郷を最初に見つけたのは友奈だ。

東郷が自分の代わりに怒ってくれた事のお礼をしたくて紙パックのお茶を渡した。

 

「東郷さん、はいこれ私からの奢り」

 

「え?でもそんな理由なんて・・・」

 

「ううんあるよ。だって東郷さん、私の為に怒ってくれたもん。

ありがとうね」

 

「あ、なんだか友奈ちゃんが眩しい・・・」

 

東郷は友奈が見せた笑顔に心の靄が少し晴れたような表情を見せる。

 

「どうして?」

 

「えっとね、私昨日の夜ずっとモヤモヤしてたの。みんなが勇者として戦ってたのに私だけ戦えないで足手纏いに・・・

友奈ちゃんはみんなの危機に変身したのに、国が大変な時なのに・・・私は勇者でありながら敵前逃亡・・・」

 

「わ〜〜!そんなくらい顔しちゃダ〜メ〜!」

 

「そうだ、友奈の言う通りだそ?」

 

「先生、ミカさん・・・」

 

会話にオルガとミカも入ってきた。

 

「先生やミカさんは私の事足手纏いとか思ってますよね・・・

敵に怯えて勝てないと思って戦わない私なんて・・・」

 

「勝ち目がないと思って戦わねぇか・・・。俺も昔やったよ」

 

オルガは昔を思い出し、自分の反省を踏まえつつ東郷を諭す。

 

「え?」

 

「勝ち目の無い戦い、負け戦から逃げる事は俺もやったよ。

協力関係にあった奴を裏切ったり、俺の命を投げ捨ててでも鉄華団の団員を、家族を守ろうとしたさ。

結局でっかい嘘ついたまま俺は止まっちまった。

だから俺はもうあんな思いだけはしたくねぇ。

後悔したくねぇ

・・・俺はお前らの勇者っていう力を信じる。

お前らが止まらない限り、その先に俺が連れってやるよ!だからよ、止まるんじゃねえぞ」

 

「先生・・・?先生はどうしてそんな事が言えるんですか?死ぬのが怖く無いんですか?」

 

「死か?全くねぇ!って言ったら嘘になっちまうな。

けどさっきも言ったように後悔する道だけは選びたくねぇんだ。

例え命尽きようとな・・・

だからよぉ、お前らは後悔する道だけは選ぶんじゃねぇぞ・・・」

 

「後悔しない道・・・私が取るべき道は・・・」

 

東郷が答えを出そうとしたその時だった。樹海化警報のアラームが鳴った。

樹海化が始まりオルガは必死の抵抗を見せ希望の花を咲かせなかった。

 

 

 

 

 

 




マクギリスが教官で
三好と楠の訓練シーン書こうと思いましたが時間がなかったのでかけませんでした。


余談
鉄血勢はストーリーに合わせてコメディ分とシリアス分を分けて書いてますが、もっとコメディ風とにしろと言われればそうします

今回のオルガは自分で書いてて違うキャラじゃないかと思ってます
多分スパロボUXやりながら書いていたので、ファフナーキャラの飛鳥真さんの影響受けてたと思います
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。