オルガイツカは勇者である   作:村田殿(ハーメルン版)

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タカキも頑張ってるし俺もガンバラナイト


第六話 東郷美森の決意 (アニメ二話bパート)

再び樹海にて現れたバーテックスは三体だった

 

スコーピオン

サジタリアス

キャンサー

 

スコーピオンは蠍の尻尾を模したバーテックスである

胴体下に毒液を貯めた透明なタンクを抱えていて、長い尾によるなぎ払いや刺突を得意とする。

 

サジタリアス

射手座の名の通り、矢による攻撃を得意とし二つの口が付いている。

修正テープを縦にした様な形に顔が付いていて、この一体は他二対よりも後ろにいる

 

キャンサー

蟹の形を凝縮した硬い装甲を持つ顔と、複数の赤い反射板を持つバーテックスである。

 

「三体か、昨日よりも激戦になりそうだな。

だが俺達にやれねぇ訳はねぇ。

行くぞお前ら!」

 

「じゃあバルバトス、出るよ。

俺が先行するから適当についてきて、無理はしなくていいから」

 

バルバトスは先行してスコーピオンの方へ向かう

 

「待っててね東郷さん、倒してくる」

 

「待って友奈ちゃん、私も・・・」

 

その時東郷はふと昨日の戦いを思い出す。

その時の恐怖が体に染み付いていて動きたくても体が動かなかった。

 

「大丈夫だよ東郷さん、行ってくるね」

 

流されるまま友奈達はバルバトスの後を追った。

オルガは何か嫌な予感を感じ取り東郷の側にいた。

 

「怖いのか?」

 

オルガの問いに東郷は無言で頷く。

 

「戦いってのは本来怖いもんだ。それでも俺達鉄華団が戦うのは生き残る為だ」

 

「生き残る・・・為?」

 

「ああ、ただ抗い続け、戦い続け、此処じゃない何処か、もっといい場所に辿り着く為に俺はここにいる。

俺がミカやお前らにできることは迷わねぇ事だ。だからよ、止まるんじゃねぇぞ」

 

「先生・・・私は・・・

 

東郷が何かを言い出そうとした時だった。サジタリアスの上口からダインスレイブによく似た矢が風に向かって放たれた。

しかしその矢は謎の力が働いたようにオルガへと軌道を変える。

オルガは咄嗟に東郷を庇い、その時希望の花が咲いた。

 

俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ・・・。

 

「先生?先生!?」

 

「こんくらいなんて事はねぇ・・・」

 

オルガはいつもの様に復活した。

そして東郷は自分の決意を新たにする。

 

「先生、私、戦います!国を、みんなを守る為に!」

 

東郷の決意に呼応するように精霊が三体現れる。

その後車椅子から浮かせる様に周りから見えない糸が現れる。

縛り付けられる様な感覚と力が溢れる感覚が入れ混じり東郷は勇者へと姿を変える。

スカイブルーを基調とした勇者服を纏い、拳銃を手にする。

元々長めだった髪は更に伸び、膝まで掛かるロングヘアーとなる

足は動かないままだったが、背中にある4本のリボンが地につき東郷の移動を支えている。

 

リボンを使って空を駆ける

 

その姿はまるで天使の様だった。

その姿を見たオルガは東郷のあまりの色気と魅力に体が耐えられず、鼻血を出して仰向け空に左指を掲げながら希望の花を咲かせていた。

 

俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ・・・。

 

その顔はどこか満足げなものだった。

 

 

その頃友奈達は・・・

 

「アイツを止めなきゃ!」

 

友奈は東郷やオルガが無事なのを遠目で確認した後サジタリアスの方へ向かった。

サジタリアスは迎撃の為に下口から細かな矢の雨を降らせるが友奈は難なく躱す。

しかしその矢はキャンサーの反射板を使って友奈を再び襲った。

 

「友奈ちゃん!危ない!」

 

東郷は拳銃をまるでマシンガンの様に乱射し矢の雨を相殺させた。

 

「東郷さん!?」

 

「友奈ちゃん、私も戦うわ。

みんなを守る為に!」

 

 

 

その頃ミカ(バルバトス)はスコーピオンの攻撃を躱しつつ攻撃を加えていく。

しかしスコーピオンも絶妙なタイミングでミカの攻撃を防いでいく。

 

「しつこいな、なら・・・」

 

ミカはあえて攻撃をくらい、バルバトスの装甲の一部を犠牲にしてスコーピオンの尾を捕まえる。

 

「あっぶねぇ・・・なぁ!」

 

掴んだスコーピオンの尾をキャンサーへと放り投げる。その攻撃が二体に効いたのか御霊が飛び出てくる。

 

「ナイスよ、ミカ!」

 

「ところで何これ?エビ?」

 

「サソリでしょ?」

 

「どっちでもいいと思うよお姉ちゃん」

 

ミカと風達の会話してる間に友奈と東郷が合流する。

 

「風先輩、その二体は任せます。私が遠くの奴を狙撃します」

 

「東郷?戦ってくれるの?」

 

東郷は頷く。その顔はどこか自身に溢れたものだった。

 

「援護は任せてください」

 

「・・・あれ?なんかバルバトスが動かなくなった」

 

バルバトスは先程の攻撃で操縦系統に異常が出たのか動けなくなった。しかし今の彼らにそのようなハンデは関係ないものだった。

 

東郷は高い丘にリボンを使って登り武器をスナイパーライフルに変える。それに応じて現れる精霊も変わる。

仰向けに座りライフルの先をサジタリアスに向ける。

 

「コイツが先生を、みんなを苦しめた」

 

二、三発当てた辺りからサジタリアスが東郷に気づき、反撃の為大きい矢を放つ。

その矢を東郷はライフルの弾とで相殺させる。

 

 

 

 

その問答の最中友奈達は二体のバーテックスの封印に入っていた。

スコーピオンの御霊は攻撃に反応して最小の動きで躱す。

対抗する為風は自らの大剣を更に巨大化させる

 

「点がダメなら、面で押しつぶす!」

 

御霊は少しだけ動いて躱す特性があった。

それ故に広範囲の攻撃は避けきれず御霊破壊された。

 

「討ち取ったりー」

 

次にキャンサーの御霊は増殖を始めた。無数の御霊を一つ一つ叩いていくのは時間がかかりすぎる。

それに対し樹は自らの武器である糸を御霊全てに巻きつける

 

「まとめて〜やっつける!」

 

糸により逃げ場をなくしたまま圧縮された御霊は砕け散った。

 

その光景を影から見ていた謎の仮面男は「天使だ」と独り言を呟いていた。

更にその隣にいた黒いスーツを纏った忍者は軽く拍手を披露していた。

 

 

 

サジタリアスの方も東郷の攻撃により御霊を出していた。

しかし御霊は高速で辺りを縦横無尽に周り、とても狙い撃てるようなものではなかった。

 

「オルガ」

 

キュピ

ダン!

 

「ああ分かったよ!止めりゃあいいんだろ!」

 

バルバトスから降りたミカはオルガと合流していた。

ミカは無言の圧力でなんとかしろと言っているようだった。

 

オルガは自暴自棄気味にモビルワーカーで突っ込むが止められる筈もなく弾き飛ばされ希望の花を咲かせた。

 

俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇかぎり、その先に俺はいるぞ!だからよ、止まるんじゃねぇぞ・・・。

 

「手こずってるようっすね。団長殿」

 

「ん、くっ・・・村田じゃねぇか」

 

「そうっす、忍者村田っす。

手こずってる団長殿にタカキ君からプレゼント預かってきたっす」

 

「タカキが!?あいつもこっちに来てるのか?」

 

「ちょっと大赦で頑張ってもらってるっすよ。で、これが例のプレゼントっす」

 

村田が指をパチンと鳴らすと上空から白い獅電が降りてくる。

 

「俺の獅電じゃねぇか」

 

「そうっすよ、急いで整備済ませて持って来たっすよ。じゃ.自分他の機体達の整備があるっすからこれにて!」

 

一方的に言い放ち村田は姿を消した。

オルガにとって獅電が手に入ったのは嬉しい誤算だった。

早速オルガは搭乗し獅電の体全体を使って御霊の動きを止める。

 

キュイイインと鉄同士が擦れるような音を奏でながらオルガは必死に声を出す。

 

「東郷!撃て!」

 

「東郷美森・・・目標を狙い撃つ!」

 

動きの止まった御霊を撃ち抜くのは東郷にとって朝飯前だ。

御霊は天に帰り、バーテックスは砂のように消えていく。

 

「状況終了、良かったみんな無事で」

 

世界は花びらを散らせ日常へと友奈達を返す。

気がついた時には学校の屋上にいた。

 

「東郷さん!すごいすごい!」

 

「ありがとう、でも本当に凄いのは先生よ」

 

「え?いや俺は・・別に・・・」

 

東郷の満面の笑顔に少々オルガは照れくさい表情になる。

 

「先生が私の事を守ってくれなかったら私はきっとここにはいません。

先生は私に戦う勇気をくれたんです。

ありがとうございます」

 

「・・・ああ」

 

「オルガ、腹減った。飯連れてって」

 

「よーし今日は三体もやったんだ!俺の奢りだ。

みんな遠慮しねぇで思いっ切り楽しめよ!」

 

その後モンタークへと向かいオルガ達は豪遊しました

 

結局お金が足りず村田から借金することになりましたとさ

 

ついでにバルバトスの修理と改修もお願いしましたとさ

 

 

 

 

その頃・・・とある人物が銀行で頭を悩ませていた

「やっぱりおかしい・・・誰かが俺の稼ぎの一部を取ってる?

誰だ?・・・村田さんか!?」

 

続く

 

 




サジタリアスの倒し方は本編と同じようにして
「凄えよ東郷は」
にする予定だったのですがそうすると獅電を渡せなくなる為変更しました

小ネタとしてはガンダムOOのロックオンの台詞を入れてみました
この世界もガンダムOOも定義上は西暦でしたね
なお、武力介入する相手がいない模様

あと最後の人物についてですが彼はラグナルクの旅の主人公です
借金持ちの大金持ちという矛盾した二つ名を持つ学生です
なおオルガや友奈達と絡むことはおそらくありません

オルガ勇者の世界の大赦は赦される気あるんですかね?

余談
英雄や勇者的な活躍をしてバーテックスに対抗でき、鉄血やゆゆゆ勢に絡めやすいキャラっていますかね?
出すかどうかは分かりませんが参考にはします
一人目星をつけていますが「夜の君」チョコとか樹ちゃんとかの絡みあるし声がジュリエッタだからその辺りから関連付けやすそう(出せるとは言ってない)




バーテックスを倒した後の夜・・・

「次のニュースです。
窃盗犯の疑いがあるブルワーズの社長、クダル・カデル容疑者が昨日未明、爆発事故により死亡しました。

クダル・カデル容疑者は事務所にいた際事務所が謎の爆発事故を起こし、警察と大赦は自殺と事件、両方の面から捜査を続けていく方針です」

風「神樹様の根っこはなるべく傷つけないでね。現実世界に戻った時悪い影響が出るから」
(回想)

ミカ「俺達の戦いの影響がこんなところに出てるんだ。
ま、いいか
コイツは死んでいいやつだから」
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