トゥエイル洞穴の小天蓋   作:灰の熊猫

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ないんですけど

「む、う、むむむっ……」

 

 幹部の盗賊を竪穴に落とした後、アイシャは飛翔の石版が降りた白石の台座の周辺まで戻り、弾き飛ばされた自分の剣を探していた。

 邪魔な障害が無くなった所で、ようやく脱出――といきたい所で、まともな武器が短剣だけというのは、あまりにも心許ない。無用に争うつもりは無いが、せめて自分の剣だけでも回収したかった。

 そんな訳で、アイシャは肌着に直接荷物袋とベルトをかけた姿で――シャツは既に竪穴の底に投げ捨て、革のコルセットは肌に直接取り付けるものでも無いので、これからの身軽さも考えてそのまま放棄した――先程男と交戦した場所を探し回っていた。

 の、だが。

 

「な、ないっ……あたしの剣が、ないぃっ……」

 

 道が整えられた均一さを失う崖際周辺まで歩き回っても、アイシャの剣は見つからなかった。

 物陰一つ無いこの場所で、見落としなどある訳が無い。それはつまり、自分の剣はどこかへ完全に消えて失くなってしまった、という事だった。

 

「下まで落ちちゃったかな……あぁー、あのスケベ男、よくもやってくれやがりましたね……」

 

 崖の下でどこまでも広がる暗闇を見下ろし、アイシャが頭を抱える。

 男の手によって大きく弾き飛ばされた剣は、凹凸の無いこの場で勢いのままに地面を滑り、崖下へと落ちた。そう考えるのが、一番自然な事だった。

 元々戦闘が得意では無いアイシャにとっては、まともな武器が無いというのは相当な痛手だ。再び盗賊団の誰かと正面から遭遇した場合は元より、暗殺にも手間取るだろう。

 だが、無いものはどうしようも無い。アイシャはその場で溜息を細長く零した。

 

「……アレで帰るのは、無理、ですよねえ」

 

 飛翔の石版を見つめ、その道の先に考えられるものを予見する。

 さっき、盗賊の男は言っていた。”道を見つけた”と。それは、この層に繋がる道は既に盗賊団全体に周知されているという事とイコールだ。

 ばったり出会ってしまったのは幹部の男一人だけだっただが、いずれこの層に盗賊団の多くが降りて来て、燭光石の採掘を始めるだろう事は想像に難くない。いや、もう既に来ている事も有り得る。

 その際、盗賊団はどこで駐留して作業に取り掛かるか――それはほぼ間違いなく、アイシャがこの層に降りてきた縦穴周辺の、燭光石の結晶が生い茂る崖際付近だ。

 

安全(ラク)に石を採るなら、あそこしかないです)

 

 大空洞は殆どが魔法によって均された場所であり、付近に在るのは結晶の一つも見えない岩盤の絶壁のみだ。よって、大空洞では盗賊団の目当ての原石は採る事は出来ない。

 崖下へ行く為の道は点々と道が崩れ、果てには滝に塞がれている。ならば最後に残る採掘地点は、アイシャがこの階層へと降りて来てすぐの崖際周辺だ。

 採掘用具を持ち歩いていないアイシャにとっては、あの崖際は地面から原石の砂を採れるだけの場所だった。しかし多くの人員を持つ盗賊団ならば、各々がツルハシを背負って道の壁面を削るだけで、多量の原石が採掘出来る場所となる。

 今やアイシャの確実な帰り道であるあの場所は、もはや最大級の危険地帯でしか無くなっていた。

 

「……あたしの帰り道、ないんですけど……」

 

 今アイシャが知っている、上の階層へと戻る道は、アイシャが降りてきた縦穴付近の崖際と、盗賊の男が発見したどこかにある道の二つだけだ。

 前者は最大級の危険地帯で、近付く事は論外。後者を探し当てるのも、盗賊団の連中がここで採掘した原石を運搬する際に行き来するという事を考えれば、危険度はそう変わらない。

 さらに言えば、大空洞に戻るという事自体が今では厳しい。幹部である先程の男が行方知れずとなれば、最後に消息を絶ったあの場所は、いずれ男を探しに部下が徘徊する事になるだろう。

 結論、今大空洞(あっち)へ戻るのは自殺行為でしかない。アイシャの思考が、この場からの確実な帰還そのものを否定した。

 

「と、なれば……もう、あそこ調べるしか無い、ですね……」

 

 確実な道が使えないのならば、不確実な道を確かめるしかない。分の悪い賭けではあるが、アイシャの脳裏にはもう一つ、帰る為の道筋が――正確には、その可能性が残っている。

 それを確かめる為、アイシャは再度竪穴へ向けて歩き出した。

 

「這い上がってきたりとかしてませんよねアイツ」

 

 先程男を蹴落とした、あの竪穴の上。最初にあの場所を見た時、アイシャはあれが東西にある立坑のもう片方だと考えた。そしてその考えは今、より強く信じられている。

 というのも先程男を蹴落とした時、男が最後に上げた大声は穴の上にまで響いていった。竪穴の狭さ故に声の反響自体は大きかったが、声が上から跳ね返ってきた様には聴こえなかった。

 つまり、あの竪穴は相当に長く上へと続いている。それならば、上の階層にまで繋がっている可能性も十二分に考えられる。

 そんな考えを巡らせる内に、アイシャは竪穴前の亀裂の通路の前に辿り着いた。

 

「……そー、っと」

 

 竪穴の中へ最大限に注意を凝らしながら、足音を立てないよう、ゆっくりと短い通路を進む。

 そのまま穴のすぐ縁に立ち、顔を僅かに前に出して穴の下方に視線を向ける。男を落とした直後と同様、誰の存在も示さない黒で塗り潰された暗闇が、そこに湛えている。

 確実に、仕留めた。アイシャが穴のすぐ傍に立っているこの状況でも、竪穴には男の姿どころか気配一つ無い。それが改めてアイシャに安全を実感させ、緊張から解放してくれた。

 

「――さて、と……こりゃ、ランタンに頼って登るのは無理、ですね」

 

 竪穴の下から視線を完全に外し、上を見上げる。下と同様に暗闇で包まれた自然的な竪穴へランタンを向けても、その明かりは僅か数メートルまでの所しか照らしてくれない。

 アイシャの持つランタンは、筒状の鉄で灯した火を囲む形状で、水平な前方だけを火で照らす為の物だ。前方に取り付けられたシャッターを閉じれば、明かりを完全に閉ざす事が出来る分、自分の周囲全方向を照らすには適していない。

 上方を照らすにはランタンを片手に持って持ち上げる必要がある。が、十分な用具も無しにこの竪穴を登っていくにあたり、両手足は絶対に空けておかねばならない。

 

「という事で。相棒……あたし達、やり直しましょう……」

 

 アイシャはランタンの中の火を消し、背負い袋の中へと入れて、小袋の底へ押し込んでいた燭光石の首飾りを取り出す。先程盗賊の目を眩ませる為に強く魔力を込めた首飾りは、今でも強い光を発している。

 これならば手を使わずに上部を照らす事が出来る。だが、今この首飾りには一つだけ、光源として問題があった。明るすぎるのだ。

 

「うひい、まぶしっ……全力で魔力込めちゃったからなぁ」

 

 首飾りは未だに直視すれば目を焦がす程の光を保ち続け、収まる気配が無い。上に掌を被せれば、覆う指を透かす程に強い光が肌色を拾って通ってくる。

 こんな光源を胸元で点けたままで進むのは厳しい。ふと顔を下ろせば目が眩む、などとなれば竪穴を登るのにも支障が出すぎる。

 燭光石の光を、任意で微調整する事は出来ない。光源としてはそこが致命的な弱点だった。

 とはいえ、わざわざ光が消えるのを待ったりする余裕は無いし、先を見通しにくい分上方を照らす光は強い事に越した事は無い。それなら。

 

「まぁ、頭にでも着けとけばいいですかね」

 

 アイシャは首飾りを後頭部に持っていき、総髪の根本に首飾りの麻糸を結びつける。

 その状態で上を見上げ、首飾りがちゃんと自分の視界を照らす様に角度を調整する。その状態で頭を上下左右に振り、首飾りが揺れる度に麻糸を強く結び直す。

 数分を微調整に費やし、アイシャは頭に首飾りを固定する事に成功した。

 

「あとは命綱、と」

 

 続いてアイシャ鉤付きロープを取り出して、持ち手側を腹に巻きつけて縛る。

 手足を広げれば(つっか)える程の幅しかない竪穴とはいえ、落下の危険性が無くなっている訳ではない。どんな登攀にも必ず、命綱は要る。

 自然的な岩肌の凹凸が見れるこの場所であれば、鉤をかける事は容易だ。一歩一手登る毎に手元の堅い地盤に鉤をかけていけば、万が一手元が狂っても底まで落下する事は無くなるだろう。

 

「……傍から見たら、ヘンテコな見た目になってませんよね……」

 

 ここにきてアイシャは自分の見た目が道化染みたものになっていないか不安になった。

 後頭部に取り付けられた光が自分の視界を強く照らし、下着姿で剥き出しの腹部には鉤付きロープが腹巻きのようにぐるぐるに巻き付けられている。傍から見るまでもなく、ヘンテコだと断言出来る容姿だった。

 周囲に誰もいない状況なのでそんな事を気にするだけ無駄だが、隠密を常とする自分が殊更注意を集める容姿になってしまっている、というのを考えると、少々落ち着かない。

 とはいえ、これは合理的に考えた結果に文句をつけても仕方がない。アイシャは自身の見た目を瑣末事という思考内のカテゴリーに入れ、竪穴に臨んだ。

 

「よし、始めましょうか。……ふんぬっ、ぬ、うっ、ふっ……!」

 

 目の前の岩肌にある起伏に体全体で貼り付き、そのまま同様に手をかけられる上方の起伏の一つへ手を伸ばす。

 続けて一歩上の罅割れに足先を差し込み、爪先の力だけで身体を持ち上げる。僅かに体が持ち上がる毎に、自分の体重を支えた岩の起伏に鉤をかける。

 照らされた上方の岩肌を見て、先んじて手で掴む突起・足をかける場所を考え、そこを目指す様に頭の中で仮想の道順(ルート)を引いて、それに従って一つ一つを繰り返す。

 

「頼みますから、繋がってて下さいよ……ふぬっ、く……!」

 

 掴む、踏ん張る、登る。掴む、踏ん張る、登る。

 ゆっくりと、しかし確実な繰り返し。その先に自分の望む道がある事を祈りながら、生きた蛇の様に上方へうねっていく自然の竪穴を、アイシャは登攀していった。

 

  ◆  ◆  ◆

 

「……せ、せまいっ……いたい、せまいーっ……!」

 

 アイシャが竪穴を登るのに慣れてきた頃、不均一性を持つ竪穴はより特徴的な変化を見せるようになっていた。

 時には岩肌の罅割れが上下に長く並行し、足をかける場所に困った。時にはアイシャが腰を掛けて座れる程に広い、自然の空洞が空いていた。

 そして今アイシャがいる場所は、左右から岩壁が迫り出てアイシャの進行を妨げている。荷物を入れた袋だけがなんとかギリギリ通れる程の壁と壁の隙間に、アイシャは悪戦苦闘していた。

 

「んぐぐ、胸がちくちくする……!キツい、いたい……!」

 

 現在アイシャは、肩だけは岩壁から抜け出しながら、胸下が突き出した岩壁につかえている状況にあった。

 斜めにしなければ肩も通らない様な狭い空間の内で、抜け出そうとして擦れる胸が痛みを訴える。なんだか今日は、狭い場所にやたら好かれている様な気がする。

 場所(そっち)が好きでも自分(こっち)は嫌いだ。なんとしてでもただの妨害でしかない狭所に対して絶縁を告げる為、アイシャは手足だけでなく、隙間の上へと出た腕と肘の力も使って隙間から抜けようと試みを始める。

 素肌に擦れている堅い感触が、より一層強く痛みとして表れる。しかしその強い摩擦を、少しずつ全身の力が上回り始め、僅かに胸が上へと動き始めた。

 

「ぬ、う、っしゃ、あっ……!抜けっ――あ゛っ!?」

 

 そうして岩壁との抵抗を抜け、体が頭一つ分持ち上がった。が、それと同時に布が裂ける音が聴こえた。

 恐る恐るアイシャは音が聴こえた自分の右脇腹を見る。そこには無残にも体を為さなくなった、一端が千切れて布巾のようになってしまった自分の下着があった。

 

「うわあぁぁ……や、やっちゃったぁ……」

 

 片側だけが千切れている元・下着は、肌の上に貼り付き今でもなんとか胸を隠してこそいるが、少しでも激しい動きをしてしまえばはらりと落ちる事は間違いなかった。

 シャツに続いて、今度は下着までも破損してしまった。唯一幸いと言えるのは、シャツと違って下着は端が千切れただけなので、その場所を結べばそれで済む、という事だけだ。

 やってしまったものは仕方ない。今は誰かに見られている訳でも無いし、この壁の隙間を登った所で下着を体に結ぼう。そう考えてアイシャは、胸から下も同様に隙間を通そうとした。

 

「よいしょっ――んぐっ!……まぁ、そりゃ、そうなりますよね……」

 

 そして同様に、腰から下が隙間でつっかえてしまう。

 結局アイシャが腰の下着を無事な状態のままで岩壁の隙間を抜ける為には、胸が通り抜けた時の倍の時間を必要としてしまった。

 

  ◆  ◆  ◆

 

「……ふいー。大分、登ってきましたね……」

 

 千切れてしまった胸の下着を体の正面で結んだアイシャは、それからも竪穴を登り続けた。

 どこまで続いているかもわからない、本当に上に続いているかもわからない竪穴は、アイシャの想像を遥かに超えて上に続いている。だが、体力的にはまだ余裕があった。

 アイシャほどの細身と背丈で無ければ通れない様な狭所も多かったが――さすがにもう服を破く事は無かった――、そういった幅の変化によって生まれる凹凸は、途中で小休止を取る事の出来る空間でもあった。

 そうして適宜休憩を挟みながら登ってきて、優に十分から二十分以上が経過した頃だった。

 

「――行き止まり……じゃ、ないですね」

 

 これまで岩肌しか見えてこなかった視界に、アイシャの行く先を塞ぐ真っ黒な天井が上方に見えた。

 だが、それは行き止まりでは無い。しっかりと目を凝らして見れば、その黒い壁の周囲には加工された角材が岩壁に沿って四方に敷かれ、そして角材と壁の間には光が通る僅かな隙間があった。

 まるで竪穴の上から蓋をかけて塞いだ様な印象を受けるそれは、明らかにただの行き止まりではない。その正体を確かめるべく、アイシャはその天井へ向けて竪穴を登った。

 

「……鉄……?」

 

 掌で触れて押してみる。掌から感じる重さと冷たさは、確かに鉄特有のものだった。

 竪穴の上を、鉄の板が塞いでいる。しかし、指先の爪ほどの幅でこそあるが、光が通る隙間がある。そこに違和感を覚えた。

 

「ふんぬっ……おっ……?」

 

 もしやと思ったアイシャが掌に力をさらに込めると、ほんの僅かだが鉄の板は鈍く持ち上がった。

 持ち上がる。地盤に、固定されていない。つまり――この板には、上がある。

 

「く、おぉぉっ……!さ、さすがに、重いっ……!」

 

 足場に適した岩壁の凹凸に鉤を引っ掛け、両脚で踏ん張れる状態になってからアイシャは鉄の板の端に両手をつき、なんとか持ち上げようと全身の力を振り絞る。

 それでも持ち上がるのはせいぜい掌一つ分の高さまでで、そこからは不安定な足場という事もあってどうしても持ち上がらない。竪穴を塞ぐ程の大きさの鉄の板である事を考えれば、アイシャの力で持ち上げられるだけまだ軽いと言えるが、それでもこのままでは先へは進めない。

 

「それならっ……ふぬおおぉぉっ……!」

 

 そこでアイシャは一旦自力でこじ開ける事を諦めて鉄の板を元の位置に戻し、この遺跡に入る時に使った小型のバールを背負い袋から取り出した。

 バールの尖端を僅かに見えている竪穴と鉄板の隙間に差し込み、体重を可能な限りバールへとかければ、アイシャの細身は大きな梃子の力へと変換されていく。

 

「今です!……あだだ!重い、はさまる!」

 

 バールによって持ち上げられた鉄板と竪穴との間に頭一つ以上の空間が出来たのを見計らい、アイシャはバールを右手で保持しながら左肩と頭をそこへ割り入れる。

 失ったバールの力の分だけ持ち上げた鉄板が下がるも、その隙間に入ったアイシャの体が閉じる事を防ぐ。少々――いやかなり重く伸し掛かってはいるが、肩より上が入ってしまえば後は先程の狭所と同じだ。

 手、腕、肩、上半身全体の力を使い、擦るようにして体を持ち上げる。そうやって少しずつ時間をかけ、アイシャは竪穴と鉄板の隙間から脱出した。

 

「ぜぇー、はぁー。あぁー、おわっだ……」

 

 からがらに竪穴から抜け出たアイシャは、鉄板の傍にある空間で転がり、上がった息を休ませる。

 まるで岩の下から這い出た虫の様だ。息を整える中、そんな感想が浮かんできた。

 しかし自身の現状はどうであれ、どうやら竪穴を登り切ったらしい。そうでなければ、こんな人的な鉄板などある訳も無い。体を横にする事の出来るという確かな空間が、精神的にもアイシャを弛緩させていた。

 ひとまずの休息を経て、体を起こす。登り切ったはいいが、ここがどこかを確かめなければならない。まずは、自分の行く手を阻んでくれた鉄板を確かめる事からだ。

 だが、アイシャのその考えは良い方向に裏切られた。

 

「……鉄格子――扉……!」

 

 顔を上げて前を見れば、アイシャが寝転んでいた場所のすぐ真ん前には鉄製の格子扉があった。

 その格子扉には、見覚えがあった。錆び方や周囲の岩壁の様子こそ異なるが、これはアイシャが立坑を伝って下へと降りてくる直前、鍵を開けたあの格子扉と同一のものだ。

 同じ鍵付きの扉で、閉ざされた場所。つまりここは登る前に想像した通り、この遺跡に残るもう一つの立坑だ。

 そうに違いない、確信に近い考えを抱いてアイシャは這い出た鉄板の方へと振り向いた。

 

「お……おぉっ!?」

 

 そうして振り向いたアイシャは、一目で竪穴の上に蓋をしていた鉄板の正体を知った。

 鉄板の上に取り付けられた舵の様な持ち手。上へと伸びる太い鋼線。大人が数人乗っても余りそうな平たく広がった鉄の足場。その終点として敷かれた、真四角に組み合わせた角材。

 巻上機を用いた昇降装置。見間違えようも無いそれが、アイシャの目の前で鎮座していた。

 




フリークライミングアイシャちゃん

服の耐久度がどんどん下がっていくダンジョン
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