また来て三角   作:参号館

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大海編、始まるよ☆


大海編
106


 

光の一切届かない場所に私は居た。

息が詰まるような閉塞感と、微睡の中で私は

 

「ああああああ!!外に出せぇぇぇ!!太陽の光を浴びさせろぉ!!そして私に光合成をさせろぉおおおお!!

しんどい…色々重くてしんどい…なんでこんな所にアジトを作ろうとか考えたんだ私…でも外に出た瞬間に、あの白いのに補足され、推定マダラに連絡が行き、私の命と木の葉が握り潰される…

THE ENDは見えてる…」

 

外に出たい欲と、外に出ると漏れなく晒される命との間で、葛藤していた。

 

躁鬱みたいになっているが、マジで人間には太陽の光が必要な事が、よく解かる事だろう。

なんたって私がいるのは海底2万マイル…かもしれない所だ。

 

 

―――

――

 

この意味不明な現状を説明するには、まず

時は遡りまして、林の国での白狐の襲撃後になるのだが

その前に

覚えているだろうか?

私が計画した、無限月詠回避のための原始的な策を…

 

 

無限月詠が月の光を使って発動する術ならば、地球の裏側に行けばワンチャン行けんじゃね?

もしダメでも、掛かるまでのロスは確実に起こるのでその間に何かしら策を打てるだろ!!

 

と言う原始的…いや物理的すぎる解決策なのだが

それを実行するに当たって大切なのが地球の裏に行く方法である。

トリマその方法に万華鏡写輪眼なりなんなりを使うとして、思考を放棄したのだが、

そも、地球の裏側にアンカーを置いておかなければ、行く事も帰ってくることもままならない。

なので

飛雷神をちょこっとばかり改良させていただき、長距離の移動に特化させた飛雷神を作り

そのマーキングを施した苦無を持たせて

とりま、あるかもしれない南極大陸へ向かって、海に旅立っていった影分身さん。

そう、()()影分身さんである。

なんと彼女、優秀な事に

 

『海溝』を発見してくれました。

 

流石私…脈略が無い…

その知らせが来たとき、白狐が帰る寸前で

私は思わず目元を覆ってしまい、白狐に訝しげな目を向けられた。

 

「なんや?」

 

「いや、まあ…色々あって…なんというか…その……」

 

「ん?」

 

「海溝を…発見しまして…」

 

「かいこう…?」

 

「そっからかよ。

海溝って言うのはプレートとプレートの隙間で…ってこの説明しても分からんか…

あー…うん。」

 

取ってつけた説明に、更にはてなを増やした白い狐を見下ろして、私は

 

「まあ、あれだ。

ちょっと音信不通になるわ。」

 

説明を放棄した。

 

 

「ハ?!えっちょっまっ――」

 

詳しい説明が来ると構えていた白狐は、チャキチャキとお出かけの準備をし始める私と管狐を交互に眺める。

あれよこれよと文句を言って詳しい説明を私からひき出そうとするが、私の頭の中は海溝の事でいっぱいである。

よって興奮マックスで、本人には分かる言葉でも、他人には支離滅裂な言葉しか帰って来ない。

さて行くかと、早々に準備を終えた私がチャクラを錬る段階で白狐は、鼻頭にしわ寄せて結論を出した。

 

「ええいっ!!ワシも行く!!」

 

「30秒で支度しな!!」

 

画して我々は、海溝と言う未知の世界に心躍らせ、アマゾンの奥地へ飛んだのだった…

 

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