また来て三角   作:参号館

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テンにアカデミーの案内書が来たらしい

え?早くね?お前確かまだ4歳じゃね?

家に帰り次第、母さんにアカデミー案内書っていつごろ来るのって聞いたら

 

「大体入学の1年前位ね。

アカデミーに入る半年前には、入学しますって書類を出さないといけないからねぇ…

大体5歳ごろに来るわ

いーい?

あんたの時は異例中の異例だったのよ!

サザミとお父さんと、あとおじい様の立場に感謝しなさいね!!」

 

きっちり釘を刺された。

私がアカデミーに5歳で入れたのはサザミの口の旨さと、父さんと、おじい様(二代目火影)の立場が働いたおかげであるそうな。

一番最後が一番でかい要因な気もしなくもない。

入学試験で合格点は取っているので、大方サザミの入れ知恵というか袖の下というか、口八丁手八丁が効いてこんなに早く入れたのだろう。

 

いや、まあそんな感じはしていた。

一応帰って来たサザミにゴマ擦ったら、気持ち悪いと言われたので最近習得した忍キックという名の、ただの跳び蹴りで膝かっくんをやったら、超絶痛いデコピンを喰らった。

 

 

 

 

師匠が上忍になったのか任務で忙しいらしくあまり会えなくなってしまった。

新しい術と、遺跡の場所を教えてくれると約束したのに全然会えん。

最近はテンの方も特に教える事も無くなってきたし…

母さんもサザミも相変わらずだし…

ここはひとつ

この空いた時間に修行をしてみようと思う。

 

あんま、忍びとして頭角を現すと2代目孫だかなんだかの重りがついてきそうなので修行は控えていた。(まあ中味馬鹿だから多少の修行でレベルアップとか無理だろうが)

もし九尾事件で生き残れたなら12までみっちりアカデミーに行って師匠のように図書館の司書でもしようと考えている。

つか、もうあの変化事件のせいで里中が孫って知っているから重りはついて回っているが、真の目という姓のおかげかそこまで重くなってはいない。

多分一番重かったのは父だろう、私は父のおかげで今日までこの軽さで生きて居られる。

ホント感謝

 

 

 

で、そう、修行修行

取りあえず噂の木登りの術?修行?から始めることにした

 

出来た。

 

いや、まあ、大概予想が付いただろうが、多すぎると木を傷つけ弱すぎるとくっつかないあの修行

要は『火加減を覚えてどれだけガス代を押さえるか』という事だ

それを持続させられればさらに満点ということで耐久水上歩行を風呂場でやっていたら母に「あんた、ほんっっっっとに馬鹿」

と家から追い出された

水たまりでやった

 

その晩母からあらましを聞いたサザミには微妙な目線を頂き「川でやれ」と言われた。

いや、服が濡れるという被害を押さえたかったんですーーー!!

 

という事で服を汚すお許し?がでたので川でやることに。

サザミ曰く『ただ浮くだけだと川の流れに流されるから序に流れに逆らって走ってその無駄なこと思いつく体力削ってこい』とのことだ。

 

これが案外難しく手こずった。

自分の体力と、チャクラの消耗とか色々計算してやんなきゃすぐバテるなと思い

その日から休憩をはさむことを覚えた!

サクヤは ちしきが 2 あがった !!

休憩大事

 

 

 

 

 

3か月かかって『川の流れに対抗して走る』までは、体力が持つ限り何とかなった。

しかし、川の上で静止するのがめちゃくちゃ難しい。

何だこれ超難しい。

サザミにヒントをもらいに行くが

 

「お前…それぐらい自分で考えろ。」

 

と素気無く追い返されている。

おまっ…もうちょっとかわいい姪っ子に優しくしてくれてもいいだろ?!

憤慨に憤慨を重ねブチ切れた私は諦めて

Don’t Think. feeeeeeeeeeell!!方法を試す事にした。

考えるな。感じろ!!感じるんだ!!

 

…まあ出来ませんわな。

こちとら根っからの文系馬鹿

体育会系馬鹿とは馬鹿の種類が違うんだ

 

 

 

 

 

閑話休題

 

チャクラには吸着と反発二つの性質がある

吸着は言わずもがな木登りの術で会得済みである。

そして反発は現在やっている水上歩行の術に使われる性質だ

川を体力が続く限り登れるとこからみて、反発の方の加減はもう習得したのであろう。

 

 

そして今問題なのが流れがある水面での静止。

川の水面に足を一瞬だけ付けるだけでいい川登りは、池の様な場所では静止できるが

川の様な流れのある場所だと流れに沿って流れてしまう。

そこで私は考えた。

チャクラにも流れを付ければ静止が出来るんではないのかと…!!

これは…私天才じゃね?!と伸びた鼻を高々と掲げ、

川の流れに沿って足の裏のチャクラを回転させると…

 

滑った。

 

もう盛大に滑った。

良く考えればそうだよな

面している部分が反発しているうえに、流れに沿ってチャクラを回転させるわけだから摩擦ゼロですやん…

 

川下の溜め池に流される私はまるで産業廃棄物の様である。

 

 

 

 

風の噂(ピンポン情報)でナルト降誕予定日が10月10日だと知った

少しこの世界とお別れするのが寂しくなった

 

 


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