これから大嫌いな漢字をどうにかこうにかして読めるようになって、喋れなくてもいいから読めるようになるための修行に出る為、音信不通になります。
日本語版『羅小黒戦記』と『藍溪鎮』『羅小黑戰記妖靈簿』が出たら帰ってくると思うので、また来て三角の続きが読みたい場合は『羅小黒戦記』を見て
日本でめっちゃ人気あるよ…日本語版出たら売れるよ…的な雰囲気にしてくれ。
頼む。
一生のお願いだ。
絶対また来て三角読んでるモノ好きは『羅小黒戦記』好きだから。
損はさせないから。
映画をみてくれ。
今なら日本語字幕と初期字幕で見れるから。若干の違いを楽しめるから。
ホント見てくれ。
また来て三角の内容忘れて良いから。
つか、忘れて『羅小黒戦記』見てくれ。
いいか『羅 小黒 戦記(ルオ シャオヘイ ジャンシー)』だ
この映画では主人公は名前の『小黒』しか出てこなくて、オリジナルアニメで『羅』という苗字が付くんだが、考察すればするほどうおおおおおおってなるから。他にもいろいろはわあああああああってなる場所あるから
マジ見てくれろ。
すまん、長くなった。
だが安心してくれ。
今回の119話は無駄に長い。
「そもそも、イタチの話を聞いていた時から可笑しいと思っていたんだ。
いくら何かしらの術で、不死身だったとして
不死身だからこそ、『今迄潜伏していた意味』っていう物が、全くないって事に。」
静かなる風が吹く中、サクヤは
先程よりも、
より邪魔者らしく
より、悪役らしく――
「永遠の命がどんなものか、によるのかもしれないが
マダラ程の力を持って、永遠の命があるなら、
木の葉を潰したいなら、常に木の葉を脅かす『己』の存在をほのめかせば
勝手に深読みして、勝手に自滅してくれる奴らが、組織には必ずいる。
組織と言う物は、外から叩くより、内から崩壊させる方が容易い。」
お前にも心当たりがあるだろう、とばかりにサクヤは片眉を上げ相手の様子を窺う。
「ある意味では、あんた等の思い通りに、事は進んではいるんだろう。
流石に第2次忍界大戦、第3次忍界大戦に『うちはマダラ』の手引きが無かったとは言わせないぜ?
真の目を舐めてもらっちゃ困る。
壁に耳あり、障子にメアリー。
真の目の管狐はどこにでもいるのが特徴だ。」
おどけるように肩をすくめるが、続く言葉は何もかもが笑えない物である。
ぱんっ
っと柏手を打つと、サクヤは真っ直ぐと『自称マダラ』を見つめた。
「岩の両天秤が『誰』に会って
水のクーデターが『どのようにして起こった』のか
雨隠で『何』が起きたか
それぐらいは分かる情報を持ってる。」
――そしてその『らしく』は、サクヤの言葉を『真実』に変えていく。
自称マダラの、ぴりぴりとした殺気が林を覆い、まるで戦場であるのに
サクヤの態度は一環として、余裕を貫いている。
これが、たとえ口から出任せであっても、この空間に平気な顔をしていられるのは『馬鹿』か『強者』、二者択一だ。
自称マダラは、サクヤ(只の小娘)に
『うちはマダラ』のやり口ではないと暗に言われるが、己よりマダラを知る者は、もうこの世には居ないと確信していた。
世代は変わった。
それだけの時間が経ったのだ。
ならば、この白い悪魔が、どれだけそこを突こうとも、根拠はない。
己で見て、聞いて、触れても居ない奴が、何を言おうとも、証拠には成りえない。
自称マダラは、そう自分を鼓舞し、口を挿む。
「だが何故この俺が『うちはオビト』になる?
いくらなんでも、どこぞで犬死したジャリに、『うちはマダラの野望』とやらは押しつけられまい。」
あの『うちはマダラ』が、己に圧しつけた野望は、犬死するジャリに押し付けるだけの仕事分しかない。
サクヤ(只の小娘)に見抜けるような仕事はない。
しかし、自称マダラは勘違いしていた。
サクヤが誰に育てられて、誰に何を教わり、誰と相対して、どんな環境で生きてきたのか。
あの、
あの、
あの、
あの、
岩の国の真の目棟梁がオオノキと酒飲み友達で、毎夜騒いでいるのを見逃す訳もなく。
それをサクヤが置いて行った管狐が聞いていない訳もなく。
水の国が、過去の歴史から急激に政治転換が起きている事に気付き、水の国の真の目にコンタクトを取らない訳もなく。
戦場になってしまった雨隠れから、逃げてきた真の目が木の葉に訪れて
土産話をサクヤにしていかない訳がないのだ。
そしてサクヤは
そう易々と
「『犬死にしたジャリ』?」
まるで面白い事をいうものだとばかりに、醜悪に笑いかけたサクヤに
仮面の男は、己が失言をしたことにやっと気付いた。
乗せられた。
それもまんまと。
ここまでの無駄な会話は無駄では無く、己から
一呼吸置いたのち、サクヤは全く持ってつまらないとばかりに冷めた目を向けた。
「何故『うちはオビト』が『犬死』した『ジャリ』と決めつけられるのか?
もしかしたら、まだ生きてるかもしれないじゃないか?
もしかしたら、立派なレディーかもしれないじゃないか?
まるで、うちはのジャリが、犬死した姿を、その眼で見てきた様じゃないか?
なあ?」
あまりにもわざとらしい科白に、自称マダラは盛大な舌打ちを打ち、
殺気を全開にし、今すぐにでも黙らせようと、サクヤに向かって左手を伸ばした。
しかし、その手はサクヤに唐突に握り締められ、その後何本かの骨の折れる音と共に、サクヤによって更に引き寄せられ、自称マダラはバランスを崩す。
「っ!!」
突然の攻撃ともいえる接近に、自称マダラは寸で前の目に向かって万華鏡写輪眼を発動するが、サクヤに先手を打たれる。
「逃げるのか?
『うちはマダラ』とあろうものが?」
近付いた目と目がガッチリと合う。
その眼は雄弁に語っていた『こんな小娘から逃げるのか?』と。
赤い、赤い写輪眼が、二対
同時に幻術を発動した。
―――
――
静かな衝突だった。
幻術の掛け合いと、解き合いが続く。
自称マダラは、幻術が得意とまでは行かなかったが、其れなりに幻術に対して自負があった。
が、その自負がぽっきりと折れる位に素早い対応に、冷や汗をかく。
しかし自称マダラが対処できない技量では無い……
得てして、戦闘が長引いて壮絶になったためしがない。
どちらも全身全力の戦いならば、それが高度であればある程、短くなる物である。
数秒の、しかし永遠にも感じる幻術の掛け合いに
終止符を打ったのは、サクヤだった。
「…こんなクソみたいな応酬をしても、お前は私を倒せない。
そして、私もお前を倒す必要はない。」
手を緩めたサクヤは距離を取る。
好機と見たマダラは、折れた手をそのままに、追撃をしようとするが、
目の前に、透明な壁があることに気付いて急停止する。
「( 結界っ?! )」
もしやあの幻術の間に?!
いやそんな隙は毛ほども無かった。
イタチ程の使い手ならまだしも、どう頑張ろうともサクヤは、只のイタチのフンである。
幻術の応酬時でないならば、残るはひとつである。
初撃の際、
自称マダラは、おおよそ女とは思えない単細胞な力技にドン引きしつつ
結界を立てに、あまりの重傷に痛覚が鈍くなっている左手を確認する
血が滴り、骨が妙な方向から飛び出している。
それも指を
成る程、妙な折れ方をするものだ。
そのためだけに、初撃で握りつぶしたことがまざまざと分かる。
痛覚に鈍いのが裏目に出たか…
―――
――
サクヤは、急停止したマダラが先程張った結界の存在に気付いたことを認識する。
「チッ(そのまま突っ込んだら面白い絵面になったろうに…)」
あの速度で突っ込んだなら、まず技を繰り出そうとしていた腕の骨が折れ、次に顔面から衝突し仮面が割れ、その無様なご尊顔をナルト達より先に拝見できるかと期待していたが……
しかし、サクヤの当ては外れた。
「(今回はうちはマダラじゃないという事を回収できただけで良しとするか…。
なにせ、これからいくらでも時間は有るしな…。)」
自称マダラがまじまじと確認する指の骨が、徐々に再生するのを気持ち悪そうに眺めるサクヤ。
気持ち悪さを前面に出しながら、話を進める事にしたらしく、サクヤはドン引きした顔のまま口を開く。
「私には今、殺したい奴がいる。
だが
―――全力で阻止するしかないだろう?」
自称マダラは、この『只の真の目』『金魚のフン』程度の戦闘能力など、どうとでもなる。
そう考えていたがしかし、自称マダラはその考えを改めないとならない所まで来てしまったようだ。
「別に私はあんたを『倒し』に来たわけでもないし、『脅迫』に来たわけでもない。
あんたと『交渉』しに来たんだよ。
知ってるだろう?」
そう言って口に出した名前に、
「『志村 ダンゾウ』」
感情や気配を上手く隠すサクヤから発せられる、明確な殺気に、自称うちはマダラは確信を持つ。
「私は、こいつを必ず殺す。
邪魔した場合は手段をいとわず、あんたら『暁』の計画を邪魔する。」
自分はまんまと、戦闘能力以外の土俵に乗せられ、
この『真の目サクヤ』は本当に、交渉しに来たのだと。
―――
――
「しかし、もし私の前に立ちはだからなければ、この私にとって荷物でしかない遺体はあんたに返そう。」
先程の殺気を嘘の様に消したサクヤが、誤魔化す様に微笑みかけるが、それは只の脅しでしかなかった。
冷や汗を誤魔化す様に自称マダラはその提案にケチをつける。
「…良いだろう。
だが、その死体だけではサスケの交渉を取り持つことは出来ん。」
高圧的な物言いにサクヤは少しカチンときた。
「ほぅ、私は『暁の』サスケ君を止めて欲しいと言っているんだがな…?
仮にも先輩である『うちはマダラ』とあろうものが、たかが小僧一人止められないと…」
完全に馬鹿にした物言いに、自称うちはマダラの額に怒筋がメキッと浮かび上がる。
「…悪いな、暁は各々優秀なもので
細かい指示なんぞ与えなくても、
サクヤの『手段をいとわない』『全力の邪魔』を、『多少の問題』と片づけたマダラ。
今度はサクヤの額にメキリッと、怒筋が現れた。
「ほう、なるほど、なるほど……多少の問題はどうにかなるなら
――こいつを五影会談中に
コンコンとノックするのは件の口寄せである。
それは『うっかり』とは言わない。
というか五影会談の鷹が飛ばされて数日もないのに、こいつはどこから情報を引っ掛けて来るんだ
自称マダラは、元来の
「…そうは言っていない。
俺には、まだお前を交渉の相手として信用たる人物とはとらえられない。
疑心がある。と言っているんだ。」
「ふん…。イタチか。」
「…」
自称マダラはサクヤをにらみつけた。
そこまで分かっているなら煽るな。
イタチの仲間であったサクヤが、
更に言うなら
「序にサスケもか。」
つづけられた言葉に自称マダラは、イタチの里抜けの際、袖口に潜む気配に警戒をしていた折り、イタチが漏らしたいくつかの言葉を思い出す。
『あの人は…交渉に対しては
期待と信頼に関しては何とも言えないが…』
サクヤは、マダラ陣営の『サスケが、うちはマダラとの契約を破る』と言う警戒を、正確にとらえている。
そして、それを知った上で、『交渉』に来たのだ。
確信犯と言っても変わりない。
ならば、『うちはマダラ』はそれを利用するまで。
「…そのためにも、お前には誠意を見せてもらいたい…。
そう、言わば保障だ。」
「サスケが私に獲物をカッ攫われて、あんたを裏切らない保障?」
…………ここまで頭のまわる人間だとは思わなかった。
自称マダラは今一度、その白い姿を眺めなおした。
態度は自然体そのもの、どこから来るのか、口端が上がる位には自分の言葉に自信があるらしい。
自意識過剰ともいえる自信だが、その自信は的を射ているし、自称マダラにとってはこの上なく
「察しが早くて助かる…
サスケの中で、木の葉への復讐は確定している。
しかしサスケは、己の計画の邪魔になるならば、俺を裏切る、…のも吝かではないだろう。
現に、サスケに任せ、回収された八尾は分身だった。
暁はその落とし前を『サスケ』にきっかりつけてもらうつもりだ。」
マダラは、相手の沸点を考えて賭けてみたが、サクヤ表情は変わらず、先程の事が嘘のように全く挑発に乗って来なかった。
成る程、分を弁えている…大名にも気に入られるわけだ。
だが、自称マダラにとって、一つだけ解せない部分が有った。
この、『うちはマダラ』を騙れるほどの人間を、察せる奴は中々いない。
そもそも、生きていた時間から言って、違うはずの人間を相手にするに
サクヤは年に合わず、
「成る程…要はあれか。
ダンゾウの代わりに、サスケの憎まれ役を担って欲しいのか。」
しかし、この
この交渉の結論を簡単にするならば『ダンゾウを殺すのは勝手だ、ただし自分の尻は自分で拭け』と言う事である。
分かっていても、それを口にはしない事がお約束である。
濁して曖昧にしてしまえば、後でどうとでも取れると言うのに
しかし、サクヤはそれを察して、口にしてしまった。
「(もし黙っていたら、もう少し交渉は楽に進んだだろう…
言葉の裏を読むのに長けているが、少々残念な頭だな…
流石あの九尾のガキを育てただけは有る…)」
秘すれば花
とは言わないが、交渉という物はカードを一気に切るものでは無い。
小出しに、一枚ずつ切って行き、なるべく相手に多くカードを切らせ、自分の手元は見せないようにするのが良しとされる。
マダラはこれからの交渉に、不利な発言を繰り替えすサクヤを憐むが、サクヤはあっけらかんとしていた。
「いいよ。
サスケは元々そのつもりだったし。
あんたら『暁』が手を出さなければそれでいい。」
「……。」
もう、なんと形容すればいいのか分からない長い沈黙が降りた。
天使なんて通らない。
通ったとするならば、ぬらりひょん位の不気味さで
数秒とも数分とも取れない微妙な時間だけが通り過ぎる。
良い所までは、来ている。
交渉ごとに向いている、利口で、回転の速い、賢い人間である。
この世界には存在しないが、真理と言う白い扉の向こうの世界では『賢いガキは云々』と言われる程の頭脳を有しているであろう。
しかし
詰めが甘いと言うか、表裏が無いと言うか、正直と言うか…
何 故 こ こ で 手 の 内 を 明 か し た !!
お前、一応里の中枢で情報を集めて、狸とムジナ相手になんか薄暗い事してたんじゃないのか?!
何の為にお前の口は付いているんだ!!
この!!
借りにも!!
『うちはマダラ』を騙れる輩から、更なる情報を引き出すためではないのか?!
目的が相反するから交渉に来たんじゃないのか!!
今迄の応酬は何だったんだ!!
饅頭が欲しいから正直に饅頭を買いに行くならまだしも
敵に饅頭をねだりに行くような交渉があってたまるかっ!!
もう取りあえず、この返答により、真の目サクヤが、
「じゃあ、サスケへの説明はあんたらの好きなようにしてくれ。
存在を明かすのもよし、ほのめかすのもよし、隠すのもよし。
『暁』と三竦みになるのを防げれば、あとはどうでもいいしな。」
続けられた言葉に、自称マダラは、呆れてモノも言えない。
もしここに綱手やシカクが居たら、頭を抱えて唸っているであろう程、交渉下手だ。
自称マダラの呆れてモノも言えない姿にサクヤは、何を満足したのか、チャクラを錬り、さっさと帰る準備までし始めている。
自称マダラは何か黒幕らしく、物騒な忠告をする事を諦めた。
「もうそれでいい……かえれ。」
「んじゃ、そんな感じで!」
去り際、にこにこ手を振っている姿に仮称マダラは、声なきツッコミを飲み込み、姿が消えた後、やっとため息が出た。
「あいつの相手は今後ゼツにやらせよ…」
明日も仕事だぉ…
前後不覚だから修正しても許してぉ…