また来て三角   作:参号館

128 / 135
今年の投稿数が滅茶苦茶少なかったから、明ける前に投稿しようとか思ってたけど、明けちった。
みんご

PS,表題wwww付けるの忘れたwwwww


酷薄なる対戦編
125


突然床から生えてきた、妙な出で立ちの白い生き物

を燃やした、とても見覚えのある白い影

 

見紛う事なき敵襲の2コンボに、影に付き従う者たちが慌て上司の前に肉壁として立ちはだかるが、かわいそうな事に雷影に限って、その壁は意味を成す事が出来なかった。

 

 

 

「真の目サクヤあああああああ!!」

 

サクヤの言葉のあと、間髪開けず雷を纏った雷影がサクヤへと攻撃する。

とんでもないスピードで飛び出した拳を受けるかと思えば、サクヤの体は白く燃え上がる。

勢いを殺し切れなかった雷影は、すわ燃えるかと構えたが、火傷一つ負わずに、勢いそのまますり抜けた。

そしてその白は雷影に一瞥もくれず言葉を発する。

 

「あんたの弟を殺したらしい『うちはサスケ』が、この建物内に侵入しているらしいぞ?

行かなくて良いのか?」

 

「なんだとぉぉおおおおおお?!」

 

突然の言葉に各里がどよめく中でも、雷影の声は良く響いた。

そしてこの会談を開くきっかけになった『うちはサスケ』の名前は『真の目サクヤ』より、雷影の琴線に触れたらしく、激情し雄叫びを上げている。

サクヤはその五月蠅い姿に一瞥もせず、腰に添なう竹筒のふたを開けた

 

 

「場所は。」

 

冷静な声に、竹筒から現れた白い影は答える。

 

「一階、東の天井付近。4人。

うち一人感知タイプが居ます。以前見たあのうずまきの子でしょう。」

 

あまりに早い状況報告に影達は、随分と前からこの狐はこの国に潜り込んでいた事を知る。

管狐の言葉に雷影が最短で答えを出した。

 

「っシー!!ダルイ!!行くぞ!!後れを取るな!!」

 

目の前の餌より、誰かに先を越される可能性のある『うちはサスケ』への復讐の方が優先順位が先だ。

サクヤは、がやがやと、この五影会談の開催国である鉄の国の侍たちが動き出す姿を視界の端に捉え

しかし、その背が飛び出す前に声をかける。

 

「まあまてよ」

 

そう言うとサクヤは竹筒を今にも飛び出す雷影に向かって投げた。

危なげなく受け取った雷影は訝しむ。

真の目にとっての相棒を、投げ渡すということは…

 

「もってけ」

 

「貴様、これを渡すと言う事はっ!!」

 

「ああ、そうか。雷の国だったか…じゃあ真の目にも詳しいよな。

そう、そいつは管狐だ。

増えたり、化けたり、火を吹く狐。

真の目の管狐がどういう物か分かってるなら、蓋が開いたままのそれを受け取った時点であんたはもう、()()()()()事も察しているだろう?」

 

管狐は生き物に取りつき、チャクラを貰うからこそ生きている。

それゆえに、ある一定の層からは、幽霊やバケモノ、妖とも言われ、山奥の閉鎖的な集落では管狐を連れている者を付き物とも呼んでいた時代があった。

その一端で差別用語として、孤児の集まりである真の目を、真の目の管狐を触ると『憑かれる』とも言われる。

しかし、真の目が大人しくその差別用語で傷つくわけもなく、そんな面白く怯えてくれるならば…と積極的に使ったがゆえに、『憑く』は真の目が相手を挑発する際によく使われる常用句である。

 

「雷影様!」

 

サクヤの言葉に側近のシーが声を上げるが、雷影は意にも介していなかった。

あの、真の目が

自分の身内ともいえる管狐を自分に渡したのである。

 

「がっはっはっはっはっはっ!!」

 

まるで笑いが止まらないかのように大きな声で胸を張り、笑う姿は敵を前にする姿では無かった。

コレ(管狐)に殺意が含まれていようとも、何であろうとも、身内である管狐を取りに帰ってくることは明白であった。

 

 

うちはサスケを殺して、真の目サクヤが手に入る。

 

 

どちらにも手が届くとは強運である。

それに比べたら、ちょっとばかし呪われるぐらい些細な事だ。

 

「このワシにそんな猪口才手が通用すると思うなよ?!」

 

笑い続きに、しかし獰猛に咆え、他の忍び達が生唾を飲み込んで見つめる。

雷影が向けている視線の先とサクヤは、ちらりとも合わなかった

 

「ああ。あんたに興味はない。

私が用があるのは、『志村 ダンゾウ』だけだ。

 

邪魔する者は、すべからく殺す。

 

例え『影』であろうと、忍界最強であろうと、誰であろうとも。」

 

 

サクヤの明確な怒りと共に、赤い瞳が瞬いた。

 

―――

――

 

クソッ!!あの役立たず共!!

一人デ●ズニー!! プリンセスの方!!

水素水!! 干上がれ!!

 

心の中で付けるだけの悪態をつきつつ、香燐は物陰で息をひそめる。

水月も重吾も、先程乱入した雷影の側近にやられて、今はサスケしか動けない。

そしてその”サスケ”が、香燐にとって問題であった。

 

チャクラがおかしいのだ。

 

初め雷影に襲撃を受け、一人デ●ズニーと水素水のおかげと言っては難だが、いい動きをして、翻弄出来ていたが、やはり影を相手するには、経験が足りなかった。

 

そも、『鷹』は短期決戦、襲撃向きで、持久戦や防衛戦に向いていない。

感知タイプである香燐で相手の位置を探り、重吾と水月が暴れ注目を集め、サスケがターゲットを殺す。

 

それがどうだ。

 

香燐がターゲットを見つける前になぜか雷影が正確な位置に、的確に攻撃を仕掛け

重吾と水月が錯乱する前に、相性が悪い相手に完封され、身動きが取れなくなり

サスケが雷影相手に奮闘するも、砂と侍の絶妙な援護に足場を崩され、雷影に首を吊し上げられ

体力を消耗するためあまり使っていなかった天照でその包囲網から逃げ出せたものの、追いつめられたことにかわりはなく、そして

 

そして、このチャクラで出来た骸骨だ。

 

 

サスケは骸骨の鎧を出したころから、いつものチャクラより、冷たく、禍々しく変化している。

香燐はダンゾウの居場所を見つけることが出来たが、そのチャクラの様子に話しかけられないでいた。

 

「(クソッ クソォッ!!

今ここでウチがサスケに声をかけても絶対に、正気には戻らない!!

本来の目的を覚えているかさえ分からねェ!!

重吾と水月は身動きが取れなければ、サスケは完全に雷影にロックオンされてるし、サスケも雷影の腕一本捥ぐ位のことしなきゃ、気が済みそうにねェ!!)」

 

冷たい目をしていた。

香燐の知る、あのお腹が暖かくなる様なチャクラとはとど遠い

冷たいチャクラをしていた。

 

 

―――

――

 

「さて、」

 

 

雷影が扉があるにもかかわらず壁をぶち破って出て行ったあと

砂影が心配だからとその後を追い

鉄の首領が援護を送りだした後

 

サクヤは散歩にでも行くように一歩を踏み出し、

 

「水影ってこんな美人だったんですね。」

 

 

水影を口説き始めた。

 

 

サクヤの声に構えていた水影の側近は、メガネが盛大にズレ、白眼が一瞬解け、ノリのいい岩影とその側近が綺麗にずっこけた。

その姿にサクヤはいやはやと頭をさすりながら言い訳の様に言葉を連ねる。

 

「いや~色々霧であったって真の目の奴らから聞いてて、其れなら木の葉の真の目も手を貸そうじゃないかと、色々裏から手をまわしていたんですけど、こんなにきれいな人が上に立つなら、もう少し表沙汰にして手伝って媚び売っとけばよかったなぁ~って。

こんな美人で強くてかっこいい人初めて見たから、思わず声かけちゃいました。

すみません。」

 

たははと話しかけ、賛美を送るサクヤに、水影はにっこりと笑い返す。

 

「わわわわわわたしはまままmのめがてつだってくくkれててえたことにきづいえましゅたよ」

 

「成る程、おまけに可愛いときた。」

 

ド真面目に水影を口説くサクヤに、水影はあからさまに動揺し、そのほかの影は引いてていた。

 

 

水影は口説かれたことが無かった。

女性にしては高い身長のおかげで、いくら美人でも一般人はまず道端で口説こうと思わない。

自分の身長がもう少しでも小さければかわいらしさがあったやもしれんと水影は思っているが、その顔とプロポーションの良さに、逆に大抵の男は尻込みするだろう。

更には影になる程に頭がいい。そん所そこらの人では釣り合わないと天秤にさえかけない。

水影になってからはその地位も相俟って、さらにそう言う声をかけられることは難しくなる。

 

側近の長十郎はドストレートな言葉を水影に掛けれるような度胸はないし

青は忍びに、それも上司に対してそのような言葉をかけるような浮ついた人間ではないし

その他里の者が、あの圧政を敷いていた3代目水影を打ち倒して、影に君臨した女性、それも見るからに美人な人に、分かり切った事を言うはずもなかった。

 

更に言うなら、サクヤは顔が良かった。

女性うけ方向に。

 

祖父2代目火影とそっくりな顔に、身長はヒールを履いている水影に及ばないが水影が華奢に見える程度(ゴリラも納得)の筋肉量。

サザミにより鍛えられた口説きテクに、女性に対しての紳士的な対応。

あまり笑う事のなかった2代目にそっくりの切れ長の目が、優しくニッコリと微笑みかけられれば、其処らの男性じゃ歯が立たないイケメンの出来上がりだ。

笑みを深くしたとき出来る、目の下にできる2本線のえくぼが入れば愛嬌も抜群である。

 

この顔面とテクニックでどれほどの、みたらしアンコを落としたか…

 

些か一極に偏りすぎている気がしなくもないが、残念ながら木の葉の(アンコ以外の)くノ一は、普段のサクヤを知りすぎて、キメサクヤは気持ち悪いと不評であった。

一応アンコ以外にもサクヤにどきりとして落ちた人が居るのは確かだ。

任務や見知らぬ人での話になるが……。

 

サクヤは、顔を真っ赤な林檎に変えて、羞恥に今にも泣きそうな顔をしている水影に、フォローする様に優しく微笑みかけると

 

 

露と消えた。

 

 

 

それと同時に、すぐそこにいたはずのダンゾウと、その側近までも忽然と消えていることにその場の者たちは一拍遅れて気付いたのだった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。