最近シカマルが生まれたらしく、シカクさんがそっちべったりで私は自由を会得した。
実家の蔵を触っていいとの許可が出たので今は封印術にのめり込んでいる
決して水行の術に飽きたからとかではない。決してない。出来ないから拗ねたとかそーゆんでもねーから!!違うから!!
そう、で
蔵の巻物を漁っていたのだが、
ししえんじん?ちがうな、なんだっけあの命使って封印するやつ…
え?ししふうじん?ちがう?
ああ、屍鬼封尽ね
そうそう、それそれ
それのやり方を知った。
何時も突然ですまないが、なんでお前がそれ学習してんだよってツッコミはよしてくれ
私だって、なんでこんなおっそろしい封印術学んでんだよって思うんだけど
仕方ないじゃないか!!蔵の封印術系統皆それなんだもん!!
何を封印したかったんだよ!!どんだけ封印する事に命かけてんだよ!!
どんだけやばいものがこの家にあんだよ!!
やめろよ!!
真の目家は只の大工一家だろ!!
YES大工!!NO忍者!!
ツッコミが追い付かず私は芋虫となった。
蔵にこもって忍術書や巻物を散らかしていたら、サザミが晩飯だと呼びに来る
「さざみ、なんでこんな
「あーお前の父さんだな。ま、このままいけばお前は知らずに済むだろうから安心しとけ。」
これきっとフラグだ、九尾事件で何か起こるフラグだ…
九尾事件が10月10日の何時に起こるのかは不明だけど、(私のあやふやすぎる記憶では夜な気がしない事も無いがあやふやすぎて確証もてないので無視する)
はぁ
何故神は私に平穏をもたらしてくれないのだろうか…
平穏な前世歩いてきた罰が当たったのだろうか…
いや、平穏な人生歩いただけで当たるバチってなんだよ
と切れの無いツッコミを入れて私は起き上がる
「時期が来たら教えて…」
「…まあ、そうだな。」
サザミは私の暗い表情に頭をつんと突いて煙草をふかした
煙い
―――
――
俺の姪は少し変な奴だ
姉と結婚した作間さんも大概変な人だったがそれを凌ぐかもしれない
いや、あの作間さんの子供なら納得か
急によく分からん文字を部屋いっぱいに広げたり、変な技をしようとしたり
変化の術に失敗して、2代目の姿のまま里をべそかきながら走り、藪に突っ込み、姉に泣きついたり
父親が死んだことを解かっていたり
趣味が遺跡巡りなんてじじむさかったり
いつの間にかうちはの固有忍術なんて機密情報を取引してくるわ
チャクラコントロールの修行の仕方をどこからともなく学んでくるわ
馬鹿なのか何なのかチャクラコントロールっていうより形態変化してるし!!
あいつは何なんだ!!頭痛の種か?!
作間さんそっくりの顔で何かに一生懸命に打ち込む姿は
俺にはまぶしかった
ピンポンの分体を付けていたが、あいつらは性格がねじれにねじれてるので、あまりサクヤの様子を教えてくれる事が少ない
姉や、ホドキ、アカデミーの話を聞く限り、友人という友人らしき人はいないらしいが、2代目の名前のせいもあるのだろう
真の目の白い上着に、真の目の赤い紋、あいつは千手ではない
そしてうちはでもない。
作間さんの母『うちはニヒト』の影は木の葉では薄いがうちはでは中々に濃い
あのうちはマダラの右腕だった存在だ。
本人は左腕とのたまってたらしいが弟の『うちはイズナ』が死んでからは名実ともに右腕だったと聞く。
作間さんが遠ざけ、なるべく火の粉をかぶらないよう頑張った結晶があの子だ
姉さんは年々作間さん、2代目に似ていくサクヤをみて少し悲し顔をする
そしてしょうがないとでも言うようにため息を小さくつくとサクヤを構いに行くのだ
乳白色だった髪は銀に変わり、あのぼやぼやだった赤ん坊が立って歩く姿を見ると俺は寂しくなる
まだ、
まだ、
死なせはしない